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ジュブナイル

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ジュブナイルjuvenileは、ティーンエイジャー少年しょうねん少女しょうじょ青少年せいしょうねん)を対象たいしょうとする修飾しゅうしょく日本にっぽんでは1970年代ねんだいごろ使つかわれはじめた(角川かどかわ文庫ぶんこSFジュブナイル登場とうじょうが1976ねん)が、えいべいではやや堅苦かたくるしい表現ひょうげんのため、あらたまった場面ばめん使用しようされることがおおく、口語こうご表現ひょうげんではヤングアダルト作品さくひん (Young-adult fictionjuvenile novelあるいはjuvenile fictionわる。

"Juvenile"本来ほんらい意味いみは「少年しょうねん」であり、juvenile novelあるいはjuvenile fictionといった表現ひょうげんでジャンルを意味いみするが、日本にっぽんではりゃくして「ジュブナイル」だけで、児童じどうあるいはヤングアダルトけジャンルの呼称こしょうとして使つかわれている。「ジュブナイル」と銘打めいうたれる作品さくひん出版しゅっぱんしゃによってもことなる。日本にっぽんではおも文学ぶんがく用語ようごとして使用しようされることがおおかったが、文学ぶんがく辞典じてんにもっていない。図書館としょかんでは、ヤングアダルトの頭文字かしらもじって「YA」の分類ぶんるいもうけている場合ばあいがある。一般いっぱんでもそのような使用しようほうえている。ジュヴナイルとも表記ひょうきすることがある。また、日本にっぽんでは少年しょうねん冒険ぼうけんSFやそれをにおわせるものを意味いみしたりする。

この年齢ねんれいそう小説しょうせつ対象たいしょうとして最初さいしょ提唱ていしょうしたのは、イギリスの作家さっかだったサラ・トリマー英語えいごばんで、トリマーは1802ねんに14さいから21さいまでの読者どくしゃ"young adulthood"んだ。しかし、この年齢ねんれいそう出版しゅっぱんしゃによってマーケティングの対象たいしょうとされるにはなが時間じかんがかかった。それらの年齢ねんれいそうとくこのまれた作品さくひんは『オリバー・ツイスト』『モンテ・クリストはく』『おおいなる遺産いさん』『トム・ソーヤーの冒険ぼうけん』『不思議ふしぎくにのアリス』『宝島たからじま』『ジャングル・ブック』など19世紀せいきちゅうにもいくつか発表はっぴょうされたが、1950年代ねんだいになってからようやく、児童じどう文学ぶんがくとも成人せいじん対象たいしょうとした文学ぶんがくともことなるひとつの分野ぶんやとして認識にんしきされるようになった。ちなみにアメリカでYALSA(Young Adult Library Services Association)創設そうせつされたのは1957ねんである。

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