ブニャコフスキー予想よそう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ブニャコフスキー予想よそう(-よそう)は、ウクライナ出身しゅっしん数学すうがくしゃヴィクトール・ブニャコフスキー1857ねんしめした予想よそうである。

整数せいすう係数けいすうつ2以上いじょうすんでやく多項式たこうしきは、自然しぜんすう引数ひきすうたいして1よりおおきな最大公約数さいだいこうやくすう無限むげん集合しゅうごう生成せいせいするか、もしくは無限むげん素数そすう生成せいせいする、というものである。

れいとして、多項式たこうしき f(x) = x2 + 1 をかんがえる。この多項式たこうしきからは以下いかのように素数そすう生成せいせいされる。

 x      x2 + 1
--------------
 1           2
 2           5
 4          17
 6          37
10         101
14         197
16         257
20         401
24         577
26         677
36        1297

ハーディ=リトルウッドのだい5予想よそう(ブニャコフスキー予想よそう特殊とくしゅ場合ばあい)では、特定とくていの2多項式たこうしきx > 1 なる整数せいすうたいして無限むげん素数そすう生成せいせいすることを予想よそうしている。現在げんざいまで、ブニャコフスキーの予想よそう証明しょうめいされていないが、反例はんれいつかっていない。

ブニャコフスキー予想よそうは、ディリクレの算術さんじゅつ級数きゅうすう定理ていり拡張かくちょうなすこともできる。ディリクレの定理ていりは、すんでやくな1多項式たこうしきかなら無限むげん素数そすう生成せいせいするというものである。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]