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ブランド・エクイティ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ブランド・エクイティ (えい: brand equity) は、マーケティングにおいて、あるブランドっている資産しさん価値かちのこと。つまり、有名ゆうめいブランドめい社会しゃかいてき価値かちである。ブランド価値かちのことをす。ブランドそのものにはえるかたちでの価値かちいが、販売はんばいされる商品しょうひんにブランドが付与ふよされるので、その商品しょうひん価値かちがることから、ブランドは企業きぎょうにとっての資産しさん価値かちとなる。製品せいひん品質ひんしつ評価ひょうかむずかしい場合ばあい消費しょうひしゃはブランドを基準きじゅんとして商品しょうひん選定せんていするようになる。有名ゆうめいなブランドの所有しょゆうしゃは、消費しょうひしゃ有名ゆうめいブランドの製品せいひんを、あまりられていないブランドの製品せいひんよりもすぐれていると認識にんしきするため、ブランド認知にんちからよりおおくの収益しゅうえきすことができる[1][2][3][4]

ブランドに投資とうしして、そのブランドのイメージが向上こうじょうすればそのブランドの資産しさん価値かちたかまるが、ぎゃくにそのブランドを放置ほうちしたり使つかったことで不祥事ふしょうじこした場合ばあい、そのブランドの資産しさん価値かちがる。

研究けんきゅう文献ぶんけんでは、ブランド・エクイティは、認知にんち心理しんりがく情報じょうほう経済けいざいがくという2つのことなる観点かんてんから研究けんきゅうされてきた。認知にんち心理しんりがくによると、ブランド・エクイティは、属性ぞくせい認識にんしき促進そくしんするブランドの特徴とくちょう関連かんれんせいたいする消費しょうひしゃ認識にんしきにある。情報じょうほう経済けいざいがくによれば、強力きょうりょくなブランドめいは、情報じょうほう不十分ふじゅうぶんなバイヤーにとって製品せいひん品質ひんしつ信頼しんらいできるシグナルとして機能きのうし、ブランド投資とうしへのリターンのかたちとして価格かかくプレミアムをす。ブランド・エクイティが価格かかく構造こうぞう決定けってい重要じゅうよう役割やくわりたすことが経験けいけんてき実証じっしょうされており、とく企業きぎょうは、観察かんさつされた製品せいひん差別さべつ管理かんりしたのち、ブランド・エクイティから派生はせいする価格かかくプレミアムを享受きょうじゅすることができる[5]

コンセプト[編集へんしゅう]

ブランド・エクイティとは、「注意ちゅうい欠陥けっかんどうせい障害しょうがいしゃたいする製品せいひんめいのブランディング」であるとわれている[6]

ほとんどのブランド・エクイティ調査ちょうさ消費しょうひしゃ市場いちばおこなわれていますが、ブランド・エクイティの概念がいねんは、企業きぎょうあいだ市場いちば競争きょうそう力学りきがく価格かかく構造こうぞう理解りかいするためにも重要じゅうようです。産業さんぎょう市場いちばでは、競争きょうそう製品せいひん性能せいのうちがいにもとづいていることがよくあります。しかし、企業きぎょうは、技術ぎじゅつてき優位ゆういせいとパフォーマンス関連かんれん利点りてんだけでは説明せつめいできない保険ほけんりょう請求せいきゅうする可能かのうせいがあることが示唆しさされています。このような価格かかくプレミアムは、評判ひょうばんいメーカーのブランド・エクイティを反映はんえいしています。 [7]ブランドに影響えいきょうあたえるさまざまな要因よういんから、研究けんきゅうしゃはブランド・エクイティにもっと影響えいきょうあたえる3つの要因よういん (ブランドの認知にんち、ブランドの視点してん、ブランドの愛着あいちゃく)を選択せんたくした。 [8]

ブランド・エクイティは戦略せんりゃくてき重要じゅうようですが、定量ていりょうむずかしいことで有名ゆうめいです。おおくの専門せんもんがこの資産しさん分析ぶんせきするためのツールを開発かいはつしましたが、それを測定そくていするための合意ごういされた方法ほうほうはありません。マーケティングの専門せんもん学者がくしゃがブランド・エクイティの概念がいねんつける一連いちれん課題かだいの1つとして、定量ていりょうてきおよび定性的ていせいてきエクイティあいだ断絶だんぜつ調整ちょうせいすることは困難こんなんです。定量ていりょうてきなブランド・エクイティには、利益りえきりつ市場いちばシェアなどの数値すうちふくまれますが、名声めいせい関心かんしんのある関連かんれんせいなどの定性的ていせいてき要素ようそとらえることはできません。全体ぜんたいとして、ほとんどのマーケティング担当たんとうしゃは、この課題かだいのためにブランド・エクイティにたいしてより定性的ていせいてきなアプローチをります。 200にんちかくの上級じょうきゅうマーケティングマネージャーを対象たいしょうとした調査ちょうさでは、「ブランド・エクイティ」指標しひょう非常ひじょう有用ゆうようであると回答かいとうしたのはわずか26%でした。

一部いちぶのマーケティングリサーチャーは、ブランドは企業きぎょうもっと価値かちのある資産しさんの1つであると結論けつろんけています。 [9]ブランド・エクイティは、ブランドの所有しょゆうしゃにとってブランドの経済けいざいてき価値かちたかめる要因よういんの1つですが、それだけではありません。ブランド・エクイティの評価ひょうかふくめることができる要素ようそには、市場いちばシェアの変化へんか利益りえきりつ、ロゴやその視覚しかくてき要素ようそたいする消費しょうひしゃ認識にんしき消費しょうひしゃによるブランド言語げんご関連付かんれんづけ、消費しょうひしゃ品質ひんしつやブランド価値かちたいする認識にんしきなどがふくまれますが、これらに限定げんていされません。

ブランドにかんする消費しょうひしゃ知識ちしきは、メーカーや広告こうこくぬしがブランドを販売はんばいする方法ほうほうにも影響えいきょうします。 [10] [11]ブランド・エクイティは、コミュニケーションチャネルと市場いちば教育きょういくへの戦略せんりゃくてき投資とうしつうじて作成さくせいされ、利益りえきりつ市場いちばシェア名声めいせい重要じゅうようブランド連想れんそう成長せいちょうつうじてたか評価ひょうかされる。一般いっぱんてきに、これらの戦略せんりゃくてき投資とうし時間じかんをかけて回収かいしゅうされる。これは、マーケティングROI直接ちょくせつ関係かんけいする。ブランド・エクイティは、戦略せんりゃくてき方向ほうこうせいがなくても評価ひょうかされる。 2011ねんストックホルム大学だいがく調査ちょうさでは、エルサレム都市としブランド事例じれい記録きろくされています。 [12]有機ゆうきてきブランド開発かいはつしました。それは、戦略せんりゃくてき活動かつどうつうじてなに世紀せいきにもわたって途方とほうもないブランド・エクイティの評価ひょうか経験けいけんしました。エルサレムできゅう成長せいちょうしている観光かんこう産業さんぎょうは、強力きょうりょくROIのもっと明白めいはく指標しひょうとなっています。

目的もくてき[編集へんしゅう]

ブランド・エクイティ指標しひょう目的もくてきは、ブランド価値かち測定そくていすることである。ブランドには、顧客こきゃくしんなか製品せいひん、サービス、またはプロバイダーを識別しきべつする名前なまえロゴ、イメージ、および認識にんしきふくまれます広告こうこくパッケージング、そののマーケティングコミュニケーションでかたちになり、消費しょうひしゃとの関係かんけい焦点しょうてんになります。やがて、ブランドは、それが特定とくていする商品しょうひんについての約束やくそく、つまり、競合きょうごう製品せいひんなか消費しょうひしゃ選択せんたく影響えいきょうあたえる可能かのうせいのある品質ひんしつ性能せいのう、またはその価値かち側面そくめんについての約束やくそく具体ぐたいするようになる。消費しょうひしゃがブランドを信頼しんらいし、関連かんれんせいがあると判断はんだんした場合ばあい、プレミアム価格かかくであっても、競合きょうごう他社たしゃよりもそのブランドに関連かんれんする製品せいひん選択せんたくする場合ばあいがある。ブランディングが特定とくてい製品せいひんえてひろがる場合ばあい、その所有しょゆうしゃはそれを活用かつようしてあたらしい市場いちば参入さんにゅうすることができる。これらすべての理由りゆうから、ブランドはブランド・エクイティとしてられる途方とほうもない価値かち保持ほじすることになる。

ソーシャルメディアは、ブランドと消費しょうひしゃあいだ従来じゅうらいのコミュニケーションをえ、消費しょうひしゃがブランド・エクイティにプラスとマイナスの影響えいきょうあたえるようになった[13]

ブランド・エクイティは、ゴール設定せっていとおして管理かんりされ、その進捗しんちょくじょうきょう成果せいか追跡ついせきする[14]

計測けいそく方法ほうほう[編集へんしゅう]

ブランドを測定そくていする方法ほうほうはいくつかあり、以下いかとおりである。

企業きぎょうレベル企業きぎょうレベルのアプローチでは、ブランドを金融きんゆう資産しさんとして測定そくていします。つまり、ブランドが無形むけい資産しさんとしてどれだけの価値かちがあるかについて計算けいさんおこなわれます。たとえば、時価じか総額そうがくからみちびされた会社かいしゃ価値かち取得しゅとくし、有形ゆうけい資産しさんと「測定そくてい可能かのうな」無形むけい資産しさんくと、のこりはブランド・エクイティになります。 [9]この方法ほうほうでブランド・エクイティを測定そくていすることは、しばしばブランド評価ひょうかばれます。モデリングはブランド・エクイティと密接みっせつ関連かんれんしており、さまざまなコンサルタント会社かいしゃによっておおくのモデルとアプローチが開発かいはつされています。ブランド評価ひょうかモデルは通常つうじょう、ブランド・エクイティ指標しひょうれい:「ブランド」が貢献こうけんした売上うりあげ割合わりあい)を収益しゅうえき経済けいざいてき利益りえきなどの商業しょうぎょうてき指標しひょうわせます。

製品せいひんレベル古典こてんてき製品せいひんレベルのブランド測定そくていれいは、無名むめいまたは自社じしゃブランド製品せいひん価格かかくを「同等どうとうの」ブランド製品せいひん比較ひかくすることです。すべてがひとしいと仮定かていした場合ばあい価格かかくちがいは、ブランドによるものです。 [15]最近さいきんでは、収益しゅうえきプレミアムアプローチが提唱ていしょうされています。 [4]マーケティングミックスモデリングは、「ベース」と「インクリメンタル」の売上うりあげ分離ぶんりすることができ、ベースの売上うりあげはブランド・エクイティの尺度しゃくどちかいと主張しゅちょうされることがあります。より洗練せんれんされたマーケティングミックスモデルには、製品せいひん基礎きそとなるブランド・エクイティの変化へんか経時きょうじてきとらえることができるフローティングベースがあります。

消費しょうひしゃレベル:このアプローチは、消費しょうひしゃしんをマッピングして、消費しょうひしゃっているブランドとの関連かんれんつけることを目的もくてきとしています。このアプローチは、認知にんち想起そうき認識にんしき)とブランドイメージ(ブランドが全体ぜんたいてき関連かんれんせい)を測定そくていすることを目的もくてきとしています。自由じゆう連想れんそうテストと射影しゃえい技法ぎほうは、ブランドにかんする有形ゆうけいおよび無形むけい属性ぞくせい態度たいど、および意図いとあきらかにするために一般いっぱんてき使用しようされます。 [10]認知にんちたかく、強力きょうりょく有利ゆうり独自どくじ関連かんれんせいつブランドは、公平こうへいせいたかいブランドです。

これらの計算けいさんはすべて、せいぜい概算がいさんです。複数ふくすう手段しゅだん使用しようすると、ブランドをより完全かんぜん理解りかいできるようになります。

ポジティブなブランド・エクイティとネガティブなブランド・エクイティ

ブランド・エクイティは、ブランドがられているときに消費しょうひしゃ支払しはらうことをれる価格かかくと、った利益りえき価値かちとのたいするブランドのプラスの効果こうかです。

ネガティブなブランド・エクイティの存在そんざいかんしては、2つのかんがかたがあります。ある見方みかたでは、ブランド・エクイティはネガティブにはなりず、ポジティブなブランド・エクイティのみが広告こうこく、PR、プロモーションなどのマーケティング活動かつどうによって作成さくせいされると仮定かていしています。 2つ視点してんは、幅広はばひろ製品せいひんのリコールや継続けいぞくてきなネガティブな報道ほうどう機関きかん注目ちゅうもく(たとえば、ブラックウォーターハリバートン)など、ブランドへの壊滅かいめつてき出来事できごとにより、ネガティブエクイティが存在そんざいする可能かのうせいがあるということです。

口語こうごてきには、「ネガティブブランド・エクイティ」という用語ようごは、ブランドが無名むめいまたは自社じしゃブランドの製品せいひん比較ひかくして製品せいひんレベルにほとんど影響えいきょうあたえない製品せいひんまたはサービスを説明せつめいするために使用しようされる場合ばあいがあります。

ファミリーブランディングと個別こべつのブランディング戦略せんりゃく

企業きぎょうのブランド・エクイティがおおきいほど、企業きぎょう個別こべつのブランド戦略せんりゃくではなくファミリーブランド戦略せんりゃく可能かのうせいたかくなります。これは、ファミリーブランディングにより、コアブランドに蓄積ちくせきされたエクイティを活用かつようできるためです。ブランド・エクイティの側面そくめんには、ブランドの忠誠ちゅうせいしん認識にんしき関連かんれんせい[16]品質ひんしつ認識にんしきふくまれます。


方法ほうほうろん[編集へんしゅう]

ブランド・エクイティ・テン(アーカー)

マーケティング教授きょうじゅけんブランドコンサルタントであるデイヴィッド・アーカーは、ブランドのつよさを評価ひょうかするために使用しようできるブランドの10の属性ぞくせい強調きょうちょうしています。これらには、差別さべつ満足まんぞくまたは忠誠ちゅうせいしん知覚ちかくされる品質ひんしつ、リーダーシップまたは人気にんき知覚ちかくされる価値かち、ブランドの個性こせい組織そしき関連かんれんせい、ブランドの認知にんち市場いちばシェア、および市場いちば価格かかく流通りゅうつう範囲はんいふくまれます。 Aakerは、属性ぞくせいおもみをけたり、全体ぜんたいてきなスコアでそれらをわせたりすることはありません。おもみは任意にんいであり、ブランドやカテゴリによってことなるとかんがえているためです。むしろ、かく属性ぞくせい個別こべつ追跡ついせきすることをおすすめします。

ブランド・エクイティ・インデックス(モラン)

マーケティングエグゼクティブのBillMoranは、つぎの3つの要素ようそ結果けっかとしてブランド・エクイティのインデックスをみちびしました。

  • 実効じっこう市場いちばシェア加重かじゅう平均へいきんです。これは、競合きょうごうするすべてのセグメントにおけるブランドの市場いちばシェアの合計ごうけいあらわし、そのブランドのそう売上うりあげだかたいするかくセグメントの割合わりあいおもけされています。
  • 相対そうたい価格かかく比率ひりつです。これは、特定とくていのブランドで販売はんばいされた商品しょうひん価格かかくを、市場いちばでの同等どうとう商品しょうひん平均へいきん価格かかくったものです。
  • 耐久たいきゅうせいは、顧客こきゃく維持いじまたはロイヤルティの尺度しゃくどです。これは、翌年よくねんもそのブランドの商品しょうひん購入こうにゅうつづけるブランドの顧客こきゃく割合わりあいあらわします。
BrandAsset Valuator(Young&Rubicam)

マーケティングコミュニケーションエージェンシーであるYoung&Rubicamは、ブランドのちから価値かち診断しんだんするツールであるBrandAsset Valuator(BAV)を開発かいはつしました。それを使用しようするさいに、代理だいりてんは4つの次元じげん沿って消費しょうひしゃ視点してん調査ちょうさします。

  • 差別さべつブランドの明確めいかく特徴とくちょう競合きょうごう他社たしゃとの比較ひかくにおけるその独自どくじせい
  • 関連かんれんせい特定とくてい消費しょうひしゃたいするブランドの適切てきせつせいとつながり。
  • 尊敬そんけい消費しょうひしゃのブランドへの敬意けいい魅力みりょく
  • 知識ちしきブランドにたいする消費しょうひしゃ認識にんしきとそれがあらわすものの理解りかい
ブランド評価ひょうかモデル(ブランドあいだおよびブランドファイナンス)
  • ブランド戦略せんりゃくエージェンシーであるインターブランドは、ブランド評価ひょうかのための独自どくじのモデルで財務ざいむ結果けっか予測よそく利用りようしています。企業きぎょう財務諸表ざいむしょひょうをレビューし、市場いちばのダイナミクスと収益しゅうえき創出そうしゅつにおけるブランドの役割やくわり分析ぶんせきし、有形ゆうけい資産しさん資本しほん製品せいひん、パッケージなど)に起因きいんする収益しゅうえきを、ブランドにすることができる残余ざんよから分離ぶんりします。つぎに、将来しょうらい収益しゅうえき予測よそくし、ブランドりょくとリスクにもとづいてこれらをきます。代理だいりてんはこれにもとづいてブランド価値かち推定すいていし、100のもっと価値かちのあるグローバルブランドの年間ねんかんリストを集計しゅうけいします。
  • 独立どくりつしたブランド評価ひょうかコンサルタント会社かいしゃであるブランドファイナンスのロイヤルティ救済きゅうさいアプローチは、企業きぎょう利用りようする商標しょうひょう所有しょゆうしていない場合ばあいわりにサードパーティのブランド所有しょゆうしゃからライセンスを取得しゅとくする必要ひつようがあるという想定そうていもとづいています。したがって、所有しょゆうけんは、サードパーティの商標しょうひょう使用しようたいして会社かいしゃがライセンスりょう(ロイヤルティ)を支払しはらうことから「解放かいほう」されます。ロイヤルティ救済きゅうさい方法ほうほうでは、将来しょうらい売上うりあげ可能かのうせい見積みつもり、適切てきせつなロイヤルティりつ適用てきようしてから、見積みつもった将来しょうらい税引ぜいびのロイヤルティをいて、正味しょうみ現在げんざい価値かち(NPV)を算出さんしゅつします。これは、ブランド価値かちあらわすために開催かいさいされます。 [17]独立どくりつしたコンサルタント会社かいしゃは、業界ぎょうかいセクターおよび地理ちりてき地域ちいきごとの年間ねんかんリストと、上位じょうい500のグローバルリストを公開こうかいしています。
時価じか総額そうがくほうへのブランド貢献こうけん(CoreBrand)

ブランドにかんする調査ちょうさ戦略せんりゃく立案りつあん、コミュニケーション、設計せっけいおこな会社かいしゃであるCoreBrandは、システムの定量ていりょうてき基礎きそとして、したしみやすさと好意こういのデータで構成こうせいされるコーポレートブランディングインデックス®データベースを使用しようして、時価じか総額そうがくへのブランド貢献こうけん方法ほうほう利用りようします。

したしみやすさと好意こういのスコアは、時価じか総額そうがく収益しゅうえきにおける企業きぎょう規模きぼのコンテキストで分析ぶんせきされ、ブランドの価値かちがゼロになるためのしたしみやすさと好意こうい基本きほんてき期待きたいレベルが決定けっていされます。キャッシュフローの倍数ばいすう、ひいては株価かぶかうごかす要因よういん統計とうけいてき回帰かいき分析ぶんせき利用りようして、基本きほんてき期待きたいレベルよりうえまたはしたしたしみやすさと好意こうい分散ぶんさん分析ぶんせきします。ポイントインタイム分析ぶんせきとして、この方法ほうほうは、現在げんざいしたしみやすさと好感こうかん収益しゅうえき時価じか総額そうがくもとづいた企業きぎょうのブランド・エクイティ評価ひょうか使用しようされます。分析ぶんせき出力しゅつりょくは、エンドユーザーに2つのデータを提供ていきょうします。

  1. コーポレートブランドに直接ちょくせつ起因きいんする時価じか総額そうがく割合わりあい(つまり、ブランドが企業きぎょう価値かち創造そうぞうするためにどれだけ懸命けんめいんでいるか)。
  2. ある時点じてんでのブランドのドル価値かち。これは、会社かいしゃ市場いちば評価ひょうか構成こうせい要素ようそとしてのブランドの資産しさん価値かちです。

この分析ぶんせきによると、企業きぎょうブランドは平均へいきんして株価かぶかパフォーマンスの5〜7%をめています。 [18]

コンジョイント分析ぶんせき

マーケターは、コンジョイント分析ぶんせき使用しようして、機能きのう、デザイン、価格かかく場所ばしょなど、製品せいひん、サービス、またはプロバイダーのさまざまな属性ぞくせいたいする消費しょうひしゃこのみを測定そくていします。検討けんとうちゅう属性ぞくせいの2つとしてブランドと価格かかくふくめることにより、消費しょうひしゃのブランドの評価ひょうか、つまり、ブランドにプレミアムを支払しはら意欲いよくについての洞察どうさつることができます。

ちゅうこれらの顧客こきゃく満足まんぞく方法ほうほうろんは、 MMAP(Marketing Metric Audit Protocol)したがって、 Marketing Accountability Standards Board(MASB)によって個別こべつ検証けんしょうされていません。

どき系列けいれつデータによるブランド・エクイティ(イベント調査ちょうさ

イベント調査ちょうさはブランド・エクイティが財務ざいむ実績じっせきにプラスの影響えいきょうあたえるという証拠しょうこ提供ていきょうしますが、おおくの調査ちょうさはこの関係かんけい提供ていきょうするために顧客こきゃくかんがかた指標しひょう焦点しょうてんてています(Berger、Eechambadi、George、Lehmann、Rizley&Venkatesan、2006; Buil、Martinez&de Chernatony、2013)。

イベントメソッドは、イベントのまえ最中さいちゅう、またはのちにブランドで評価ひょうかされた利害りがい関係かんけいしゃ関心かんしんまたは価値かち決定けっていするために適用てきようされます。 Agrawal&Kamakura(1995)の著書ちょしょ有名人ゆうめいじん支持しじしゃ経済けいざいてき価値かち例示れいじされているように、著者ちょしゃは、製品せいひん有名人ゆうめいじんのブランド協会きょうかい発表はっぴょうがどのように株価かぶかうごきをすかをしめしています。これにより、とき系列けいれつデータからあきらかなように、株主かぶぬし関心かんしん裏書うらがき影響えいきょうけます。

管理かんり[編集へんしゅう]

ブランド管理かんりにおける課題かだいの1つは、マーケティング環境かんきょう発生はっせいするおおくの変化へんかです。マーケティング環境かんきょうは、しばしば非常ひじょう重要じゅうよう方法ほうほう進化しんかし、変化へんかします。消費しょうひしゃ行動こうどう競争きょうそう戦略せんりゃく政府せいふ規制きせい、およびマーケティング環境かんきょうほか側面そくめん変化へんかは、ブランドの運命うんめいおおきな影響えいきょうあたえる可能かのうせいがあります。これらの外的がいてき要因よういんくわえて、会社かいしゃ自体じたいがさまざまな活動かつどう戦略せんりゃくてき焦点しょうてんまたは方向ほうこうせい変化へんか従事じゅうじする可能かのうせいがあり、ブランドのマーケティング方法ほうほう調整ちょうせい必要ひつようになる場合ばあいがあります。したがって、効果こうかてきなブランド管理かんりには、これらのさまざまなちから直面ちょくめんしても、ブランド・エクイティをすくなくとも維持いじするように設計せっけいされたプロアクティブな戦略せんりゃく必要ひつようです。

ブランド強化きょうか[編集へんしゅう]

企業きぎょう主要しゅよう永続えいぞくてき資産しさんとして、ブランドはその価値かちがらないように注意深ちゅういぶか管理かんりする必要ひつようがあります。マーケターは、ブランドの意味いみ一貫いっかんしてつたえることにより、ブランド・エクイティを強化きょうかできます。

(1)それがあらわ製品せいひん、それが提供ていきょうするコアの利点りてん、およびそれがたす必要ひつようせい

(2)ブランドがどのように製品せいひんすぐれたものにするか、そしてどの強力きょうりょくで、有利ゆうりで、ユニークなブランドの関連かんれんせい消費しょうひしゃしん存在そんざいするべきか。

これらの問題もんだい製品せいひん利点りてん、ニーズにかんするブランドの意味いみ、および製品せいひん差別さべつかんするブランドの意味いみ)はどちらも、製品せいひん開発かいはつ、ブランド戦略せんりゃく、およびその戦略せんりゃくてき懸念けねんたいする企業きぎょう一般いっぱんてきなアプローチに依存いぞんします。 [19]

ブランドのさい生成せいせい[編集へんしゅう]

マーケティング環境かんきょうでのあたらしい開発かいはつは、ブランドの運命うんめい影響えいきょうあたえる可能かのうせいがあります。それにもかかわらず、近年きんねんおおくのブランドが印象いんしょうてき復活ふっかつげています。おおくの場合ばあい、ブランドを活性かっせいするために最初さいしょおこなうことは、ブランド・エクイティの源泉げんせんなにからはじまったのかを理解りかいすることです。ポジティブな関係かんけいはそのつよさや独自どくじせいうしなっていますか?ネガティブな関係かんけいはブランドにリンクされていますか?つぎに、おな位置いち維持いじするか、あたらしい位置いち作成さくせいするか、その場合ばあいはどのあたらしい位置いち作成さくせいするかを決定けっていします。

ブランドの一貫いっかんせい維持いじ[編集へんしゅう]

間違まちがいなく、ブランドを強化きょうかするじょうもっと重要じゅうよう考慮こうりょ事項じこうは、マーケティングサポートのりょう性質せいしつ両方りょうほう観点かんてんから、ブランドがけるマーケティングサポートの一貫いっかんせいです。ブランドの一貫いっかんせいは、ブランドの関連かんれんけのつよさと好感こうかん維持いじするために重要じゅうようです。研究けんきゅう開発かいはつやマーケティングコミュニケーションの予算よさん縮小しゅくしょうなどのてん不十分ふじゅうぶんなサポートをけているブランドは、技術ぎじゅつてき不利ふりになったり、時代遅じだいおくれになるリスクがあります。ただし、一貫いっかんせいがあるということは、マーケターがマーケティングプログラムに変更へんこうくわえないようにする必要ひつようがあるという意味いみではありません。それどころか、ぎゃくのことがまったくてはまります。ブランド・エクイティの管理かんり一貫いっかんせいたせるには、ブランドの適切てきせつ戦略せんりゃくてき推進すいしんりょく方向ほうこうせい維持いじするために、多数たすう戦術せんじゅつてきなシフトと変更へんこう必要ひつようになる場合ばあいがあります。注意深ちゅういぶか設計せっけいされたマーケティングプログラムをつうじて、ブランド認知にんちとブランドイメージを作成さくせい維持いじ、または改善かいぜんする方法ほうほうはたくさんあります。ある時点じてん特定とくていのブランドにもっと効果こうかてきである可能かのうせいのある戦術せんじゅつは、べつ時点じてんでそのブランドにもっと効果こうかてきである可能かのうせいのある戦術せんじゅつとはたしかにことなる可能かのうせいがあります。その結果けっか価格かかく上下じょうげしたり、製品せいひん機能きのう追加ついかまたは削除さくじょされたり、広告こうこくキャンペーンでさまざまなクリエイティブ戦略せんりゃくやスローガンが採用さいようされたり、消費しょうひしゃおなのぞましい知識ちしき構造こうぞうつくすために、時間じかん経過けいかとともにさまざまなブランド拡張かくちょう導入どうにゅうまたは撤回てっかいされたりする可能かのうせいがあります。 [20]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Aaker, David A. (1991), Managing Brand Equity. New York: The Free Press
  2. ^ Keller, Kevin Lane (2003). “Brand Synthesis: The Multidimensionality of Brand Knowledge”. Journal of Consumer Research 29 (4): 595–600. doi:10.1086/346254. 
  3. ^ Leuthesser, L.; Kohli, C.S.; Harich, K.R. (1995). “Brand Equity: The Halo Effect Measure”. European Journal of Marketing 29 (4): 57–66. doi:10.1108/03090569510086657. 
  4. ^ a b Ailawadi, Kusum L., Donald R. Lehmann, and Scott A Neslin (2003). "Revenue Premium as an Outcome Measure of Brand Equity," Journal of Marketing, 67 (October), 1-17
  5. ^ Baltas, G.; Saridakis, C. (2010). “Measuring brand equity in the car market: a hedonic price analysis”. Journal of the Operational Research Society 61 (2): 284–293. doi:10.1057/jors.2008.159. 
  6. ^ Foster, H. (2002) Design and Crime, London: Verso. p. 20.
  7. ^ Baltas, G.; Freeman, J. (2001). “Hedonic Price Methods and the Structure of High-Technology Industrial Markets: an empirical analysis”. Industrial Marketing Management 30: 599–607. doi:10.1016/s0019-8501(99)00125-x. 
  8. ^ Ansary, Amin; Nik Hashim, Nik M. Hazrul (October 2018). “Brand image and equity: the mediating role of brand equity drivers and moderating effects of product type and word of mouth”. Review of Managerial Science 12 (4): 969–1002. doi:10.1007/s11846-017-0235-2. ISSN 1863-6683. 
  9. ^ a b Neumeier, Marty (2006). The Brand Gap: How to Bridge the Distance Between Business Strategy and Design, Berkeley, CA: New Riders Publishing.
  10. ^ a b Keller, Kevin Lane (1993). "Conceptualizing, Measuring, and Managing Customer-Based Brand Equity," Journal of Marketing, 57 (January) 1-22
  11. ^ Lassar, W.; Mittal, B.; Sharma, A. (1995). “Measuring Customer-Based Brand Equity”. Journal of Consumer Marketing 12 (4): 11–19. doi:10.1108/07363769510095270. 
  12. ^ Metti, Michael Sebastian (2011ねん6がつ1にち). “Jerusalem - the most powerful brand in history”. Stockholm University School of Business. オリジナルの2020ねん1がつ26にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200126124828/http://www.metti-bronner.com/Jerusalem.pdf 2011ねん7がつ1にち閲覧えつらん 
  13. ^ Alhaddad, A. A.(2015). The Effect of Advertising Awareness on Brand Equity in Social Media. IJEEEE, 5(2), pp.73-84.
  14. ^ Knapp, Duane (2000). The Brand Mindset. New York: McGraw Hill. pp. 139–140. ISBN 0-07-134795-X. https://archive.org/details/brandmindset00knap/page/139 
  15. ^ Aaker, David A. (1996), "Measuring Brand Equity Across Products and Markets," California Management Review, 38 (Spring), 102-120.
  16. ^ https://web.archive.org/web/20120323123326/http://www.symbologo.org/2011/05/brand-association-what-we-mean.html
  17. ^ The International Organization for Standardization is an international standard-setting body composed of representatives from various national standards organizations. ISO 10668:2010 specifies requirements for procedures and methods of monetary brand value measurement.
  18. ^ Hidden Wealth in B2B Brands”. HBR (2007ねん3がつ). 2020ねん12月21にち閲覧えつらん
  19. ^ Kotler, Philip (2012). Marketing Management. New Delhi: Pearson Education. pp. 276–279. ISBN 978-81-317-6716-0 
  20. ^ Managing brands for the long run: effective brand reinforcement and revitalization strategies. | HighBeam Business: Arrive Prepared”. business.highbeam.com. 2016ねん3がつ12にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2015ねん10がつ12にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]