プリンス・チャーミング(英語: Prince Charming)は、おとぎ話におけるストックキャラクターのひとつ。プリンスであり、いわゆる「囚われの姫君(Damsel in distress)」を窮地から救い出す。「白馬の王子」「魅惑の王子」と訳されることもある。物語によっては固有の名前を与えられることもあるが、逆に物語の中では固有の名前が判らないこともある。
1697年に初版されたシャルル・ペローの『眠れる森の美女』には王女が目覚めて王子と初めて言葉を交わした際に「Le Prince charmé de ces paroles(王子は彼女の言葉に魅せられた)」という文がある。この一文が、プリンス・チャーミングの発祥と取られることが多い(もちろん、ペローの文では王子が魅せられたのであり、王子が魅了したのではない)。
1937年のディズニーのアニメ映画『白雪姫』に登場する王子は固有名が作中では明らかになっていないが、白雪姫が7人の小人たち(英語版)に王子のことを「the prince was Charming」と説明するくだりがある。このことから、『白雪姫』に登場する王子を「プリンス・チャーミング」と呼ぶことがある。