ヘルベルト・ハーゲン

（1943年ねん）

ヘルベルト・ハーゲン（Herbert Hagen、1913年ねん9月がつ20日はつか‐1999年ねん8月がつ7日にち）は、ナチス・ドイツ親衛隊しんえいたい（SS）の情報じょうほう部ぶSDの将校しょうこう。戦時せんじ中なかユダヤ人じんの強制きょうせい収容しゅうよう所しょ移送いそうに関与かんよした人物じんぶつ。最終さいしゅう階級かいきゅうは親衛隊しんえいたい少佐しょうさ（SS-Sturmbannführer）。

生涯しょうがい

ノイミュンスターに下士官かしかん軍人ぐんじんの息子むすことして生うまれる。アビトゥーア修了しゅうりょう後ご、キールで丁稚でっち奉公ほうこうに出でたが、1933年ねん11月に親衛隊しんえいたい（SS）に入隊にゅうたい。1934年ねん5月がつにラインハルト・ハイドリヒに抜擢ばってきされてSD本部ほんぶへ招まねかれ、フランツ・ジックスの下したでユダヤ人じんや新聞しんぶんの担当たんとうとなった。ハーゲンはユダヤ人じん問題もんだい処理しょりの組織そしき化か・合理ごうり化か・中央ちゅうおう集権しゅうけん化かをはかった。アドルフ・アイヒマンをウィーンに派遣はけんし、ユダヤ人じん外国がいこく本部ほんぶを設置せっちさせたのもジックスとハーゲンである。ハーゲンはナチスのユダヤ人じん政策せいさくの重大じゅうだいな責任せきにん者しゃである。1937年ねんにはアイヒマンとともにユダヤ人じんのパレスチナへの追放ついほうを企図きとして同地どうちを視察しさつしようとしたがイギリスにより入国にゅうこくを阻はばまれている。

1940年ねんにはジックスの下したを離はなれ、1940年ねんにボルドーでSD司令しれい官かんとなり、さらに1942年ねんにはパリに移うつって同地どうちの高級こうきゅうSS・警察けいさつ指導しどう者しゃカール・アルブレヒト・オーベルクの副官ふっかんとなった。ここで彼かれはフランスのユダヤ人じんの東方とうほう移送いそうに関与かんよしている。1944年ねん9月がつにはユーゴスラビアでアインザッツグルッペンの部隊ぶたいの指揮しきも執とる。

戦後せんごの1955年ねん、ユダヤ人じん移送いそうの件けんにつきフランスの法廷ほうていに起訴きそされ終身しゅうしん強制きょうせい労働ろうどう刑けいに処しょされた。しかし仮釈放かりしゃくほうされて西にしドイツに戻もどったが、1979年ねんにケルン地方裁判所ちほうさいばんしょからも告訴こくそされ、判決はんけつの結果けっか1980年ねん2月がつに12年ねんの禁固刑きんこけいに処分しょぶんされている。