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ホ155-I

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ホ155-Iは、だい世界せかい大戦たいせんなか大日本帝国だいにっぽんていこく陸軍りくぐん開発かいはつした航空こうくう機関きかんほうである。

概要がいよう

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昭和しょうわ17ねん日本にっぽん陸軍りくぐん口径こうけい25mmの試作しさく機関きかんほうホ51の開発かいはつを、威力いりょく不足ふそく理由りゆうとして中止ちゅうしした。これにより昭和しょうわ18ねん新規しんきにホ155として口径こうけい30mmの航空こうくうよう機関きかんほう開発かいはつされた。開発かいはつ自体じたい昭和しょうわ17ねんまつごろから名古屋なごや陸軍りくぐん造兵ぞうへいしょうではじめられており、昭和しょうわ18ねんから設計せっけい開始かいしされた。

ホ155はIがたとIIがた試作しさくされた。Iがた千種ちくさ製造せいぞうしょ担当たんとう試作しさくほう昭和しょうわ18ねん5がつ完成かんせいし、昭和しょうわ19ねん5がつ審査しんさされた。この機関きかんほう構造こうぞうはホ103、ホ5と同様どうようにブローニングの様式ようしきもちいられ、反動はんどうによる砲身ほうしんのち利用りようしてはいさいかち装填そうてんかえすものである。ただしホ155の開発かいはつ経緯けいい製造せいぞうすうなどは資料しりょうごとにことなる内容ないようられる。GHQに提出ていしゅつされた報告ほうこくしょでは、研究けんきゅう委託いたくされた会社かいしゃめい中央ちゅうおう工業こうぎょう研究所けんきゅうじょあらわれる。この内容ないようでは、ホ155のIがた、IIがたとも、試作しさくほうのテストを昭和しょうわ19ねん2がつから昭和しょうわ20ねん6がつにかけてっている。機能きのう試験しけん結果けっかせんのスライドガイドが強度きょうど不足ふそくであり、射撃しゃげきすると破損はそんしたこと、装填そうてん不良ふりょうそら薬莢やっきょうしの不良ふりょうなどがられた。これらの欠点けってん終戦しゅうせんまで除去じょきょされることはなかったと報告ほうこくされている。

生産せいさん経緯けいい戦局せんきょく悪化あっか陸軍りくぐん上層じょうそう方針ほうしんれから紆余曲折うよきょくせつした。昭和しょうわ19ねん10がつ、Iかたほう量産りょうさん名古屋なごや陸軍りくぐん造兵ぞうへいしょう熱田あつた製造せいぞうしょ開始かいしされたが、直後ちょくごにIIがた量産りょうさん理由りゆうとしてラインをじ、ここでは口径こうけい37mmの大型おおがた航空こうくう機関きかんほうホ204、および口径こうけい57mmの航空こうくうよう機関きかんほう生産せいさんすることとなった。どう製造せいぞうしょでの、同年どうねんちゅうのIがた生産せいさんは120もん終了しゅうりょうした。しかし昭和しょうわ19ねん12月、陸軍りくぐん上層じょうそうふたたびIかたほう量産りょうさん決定けってい、これは名古屋なごや陸軍りくぐん造兵ぞうへいしょうぞくするくすのき製造せいぞうしょ生産せいさんされることとなった。くすのき製造せいぞうしょ終戦しゅうせん生産せいさんじょうきょう完成かんせい砲身ほうしんが261もんせん337だい部品ぶひん相当そうとうすうのこされていた。名古屋なごや陸軍りくぐん造兵ぞうへいしょう資料しりょうによると、昭和しょうわ20ねんちゅうのホ155の生産せいさんすう(I、IIがた合計ごうけい)は336もんである。ホ155の最終さいしゅうてき生産せいさんすうはI、IIがたわせ1,200もん程度ていどであるが、資料しりょうにより製造せいぞうすうおおきくことなる。日本にっぽん国内こくないにホ155は現存げんそんしない。

ホ155に使用しようされた弾薬だんやくはIがた・IIがたとも共用きょうようできた。従来じゅうらいの20mm機関きかんほうくらべて弾薬だんやく大型おおがたしており、弾丸だんがん重量じゅうりょうは235g、全備ぜんび弾薬だんやくとうりょうは520gである。搭載とうさい予定よていキ83胴体どうたいないに2もんキ102へい胴体どうたいないに2もん、キ87の主翼しゅよくに2もん、キ94の主翼しゅよくに2もん、そのほかに秋水しゅうすいりゅう搭載とうさいかんがえられていた。

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 国本くにもと康文やすふみさん〇ミリ固定こてい機銃きじゅう」『陸海りくかいぐん試作しさく戦闘せんとう歴史れきしぐんぞう 太平洋たいへいようせんシリーズ31、学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃ、2001ねん

関連かんれん項目こうもく

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