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ShVAK (機関きかんほう)

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ShVAK
ShVAK機関きかんほう
概要がいよう
種類しゅるい 航空こうくう機関きかんほう
製造せいぞうこく ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦れんぽう
設計せっけい製造せいぞう ボリス・シュピタリヌイ
セミョーン・ウラジミロフ
性能せいのう
口径こうけい 20mm
使用しよう弾薬だんやく 20x99mm
弾丸だんがん重量じゅうりょう:91-99g
装弾そうだんすう ベルトきゅうだん
作動さどう方式ほうしき ガスあつ作動さどう方式ほうしき
全長ぜんちょう 1,679mm(つばさない装備そうびがた
重量じゅうりょう 40kg(空虚くうきょ重量じゅうりょうつばさない装備そうびがた
発射はっしゃ速度そくど 700-800はつ/ぶん
銃口じゅうこう初速しょそく 750-790m/s
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ShVAK: ШВАК)は、1930年代ねんだい後半こうはん-だい世界せかい大戦たいせんなかソ連それん使用しようされた、12.7mmおよび20mm口径こうけい航空こうくう機関きかんほうである。

ShVAKのは、「シュピタリヌィ・ウラジミロフ航空こうくうだい口径こうけい機関きかんほう)」を意味いみする“Шпитальный-Владимиров Авиационный Крупнокалиберный”(ラテン文字もじ表記ひょうきれいShpitalnyi-Vladimirov Aviatsionnyi Krupnokalibernyi)の頭文字かしらもじからている。

派生はせいがたTNSh: ТНШ)は、ShVAKを装甲車そうこうしゃりょう搭載とうさいようとしてあらため設計せっけいしたものである。

概要がいよう

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ShVAKは、当初とうしょShKAS 7.62mm機関きかんじゅう拡大かくだいがたとして、DK機関きかんじゅうDShK38じゅう機関きかんじゅう前身ぜんしん)と共通きょうつう12.7x108mmだん使用しようする航空機こうくうきよう機関きかんじゅうとして1931ねんより開発かいはつされた。

ShVAK-12.7は、口径こうけい拡大かくだいされた以外いがいはShKASと同様どうよう設計せっけいで、1932ねんには試作しさくじゅう完成かんせい、テストののちに、1934ねん制式せいしき採用さいようされて1935ねん生産せいさん開始かいしされたが、ShKASのきゅうだん装置そうちをそのまま踏襲とうしゅうしたために複雑ふくざつ構造こうぞうとなり、たままりをこして分解ぶんかい修理しゅうり必要ひつようになりやすいなど、信頼しんらいせい問題もんだいのあるものとなった。構成こうせい複雑ふくざつ製造せいぞうむずかしいため、1935ねんちゅうには航空こうくうようが410予定よていのうち86装甲車そうこうしゃ両用りょうようが40予定よていのうち6完成かんせいしたのみであった[1]さらに、構造こうぞうじょう当初とうしょ要求ようきゅうはん独自どくじ規格きかく弾薬だんやく(12.7x108R)が必要ひつようになり、本来ほんらい開発かいはつ目的もくてきから逸脱いつだつしたものとなっていた。

このため、12.7mmがた失敗しっぱいまえてきゅうだん装置そうち改良かいりょうし、使用しよう弾薬だんやくを20x99mmだん変更へんこうしたものがつづきボリス・シュピタリヌイとセミョーン・ウラジミロフによって1935ねん設計せっけいされ、1936ねんから生産せいさんされた。20mmがた生産せいさん開始かいしともない、12.7mmがたは1936ねん正式せいしき生産せいさん停止ていしとなった。

ShVAK-20は、Yak-1I-153I-16La-5La-7LaGG-3Il-2初期しょきがたハリケーン独自どくじ改修かいしゅうがたなどおおくの軍用ぐんよう装備そうびされ、装甲車そうこうしゃりょう搭載とうさいがたのTNShは戦車せんしゃほうとしてT-38T-60搭載とうさいされた。

ShVAK自体じたい製造せいぞう運用うんようどもとく問題もんだいはなかったが、口径こうけいわりには威力いりょく不足ふそく判断はんだんされたため、だい世界せかい大戦たいせん末期まっきにはB-20VYa-23NS-37などの機関きかんほう代替だいたいされていった。

構成こうせい

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ShVAKの原型げんけいであるShKASのきゅうだん機構きこうしめした
ShVAKも同様どうようきゅうだん機構きこう

ShVAKの作動さどう方式ほうしきガスあつしききゅうだんベルトしきで、遠隔えんかくきゅうだんにはケーブル空気圧くうきあつ利用りようされた。ガス調整ちょうせいべんには3.5mmから6mmまでの4つのあながあり、これをえることにより発射はっしゃ速度そくど調節ちょうせつすることが可能かのうとなっている[2]

前述ぜんじゅつのように基本きほん構造こうぞうShKAS 7.62mm機関きかんじゅうとほぼ同一どういつで、たまたい機関きかん外周がいしゅう沿って同心円どうしんえんじょうかいする過程かていたまたいから弾薬だんやく本体ほんたいかれ、さら弾薬だんやくのみが回転かいてんするきゅうだん装置そうちによってはこばれてくすりしつ装填そうてんされる、という独特どくとく機構きこう[ちゅう 1]同様どうようである。

弾薬だんやくしょうえびす榴弾りゅうだんしょうえびすとおるきのえだん混合こんごうしたものが用意よういされている。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ほんほうはShKASとともに「リヴォルヴァーカノン一種いっしゅである」と解説かいせつされていることがあるが、回転かいてんする部位ぶいきゅうだん装置そうちとそれによってはこばれるたまたい弾薬だんやくのみであり、くすりしつそのものが作動さどうともなって回転かいてんするわけではないため、リヴォルヴァーカノンには分類ぶんるいされない。

出典しゅってん

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  1. ^ Широкорад А.Б. (2001) История авиационного вооружения Харвест (Shirokorad A.B. (2001) Istorya aviatsionnogo vooruzhenia Harvest. ISBN 985-433-695-6) (History of aircraft armament) p.74-75
  2. ^ Chinn, George M. The Machine Gun, Vol II, Part VII. US Department of the Navy, 1952, p.85-86

参考さんこう文献ぶんけん

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  • Широкорад А.Б. (2001) История авиационного вооружения Харвест (Shirokorad A.B. (2001) Istorya aviatsionnogo vooruzhenia Harvest. (ISBN 985-433-695-6) (History of aircraft armament)
  • Борцов А.Ю. "Пятилинейный", Мастер-ружье issue 110, May 2006

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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