(Translated by https://www.hiragana.jp/)
ポロネーズ第14番 (ショパン) - Wikipedia コンテンツにスキップ

ポロネーズだい14ばん (ショパン)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

フレデリック・ショパンポロネーズだい14ばん(ポロネーズだいじゅうよんばん)ト短調とたんちょうは、1822ねん4がつ作曲さっきょくされたとされる作品さくひん死後しご1864ねん出版しゅっぱんされた。ピアノをつうじて親交しんこうのあったルドヴィカ・デュポン夫人ふじん献呈けんてい。わずか12さい少年しょうねんながらピアノ演奏えんそうにふさわしい調しらべせい選択せんたくして、無理むりちかられない演奏えんそうこころざしているところに、早熟そうじゅく才能さいのう見出みだせる。コビラィンスカ(Krystyna Kobylanska)による『作品さくひん番号ばんごうなしの作品さくひん目録もくろく』ではKK IVa-3、ブラウンによる作品さくひん番号ばんごうはBI.6。

なお、ナショナル・エディションの編者へんしゃであるヤン・エキエル作曲さっきょくねん1824ねん主張しゅちょうしている。実際じっさい、この作品さくひんは、以前いぜん作曲さっきょくされた3さくのポロネーズとくらべても格段かくだん進歩しんぽせており、1822ねんヴォイチェフ・ジヴヌィ指導しどうえたのち師事しじしたボヘミア出身しゅっしんのピアニストヴィルヘルム・ヴュルフェル影響えいきょうかんがえられている。ポロネーズとだいされているが、ポロネーズらしいリズムは一切いっさい登場とうじょうせず、むしろヴュルフェルが紹介しょうかいした当時とうじヴィルトゥオーゾてき即興そっきょう演奏えんそう要素ようそおおられている。

Moderatoふくあいさん形式けいしきで、演奏えんそう時間じかんやく6ふん

序奏じょそう簡単かんたんアルペジョ初期しょき作品さくひん右手みぎて華麗かれい分散ぶんさん和音わおん特徴とくちょうで、ほんさくもそのひとつ。途中とちゅう右手みぎてDisおんオクターブ登場とうじょううんゆびは2-1-5-1)して半音はんおんかい下降かこうし、左手ひだりて和声わせいをつける個所かしょ技巧ぎこうようする。

トリオ平行へいこう調ちょう右手みぎてはなやかなはし演奏えんそう技巧ぎこう追求ついきゅうしたもので、くろかぎおおにはまりやすい長調ちょうちょうなので演奏えんそう無理むりがない。その音域おんいきひろがるととも交差こうさなどの高度こうど技巧ぎこう登場とうじょうする。47から49小節しょうせつには、幻想げんそうポロネーズおもわせるさんじゅうトリル右手みぎてじゅうトリルと左手ひだりて単音たんおんトリル)が出現しゅつげんする(幻想げんそうポロネーズはよんじゅう)。

Nひびきアワー』のエンディングで、一時期いちじき中村なかむら紘子ひろこによるこのきょく演奏えんそうもちいられていたことがある。

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]