マルギラン

マルギラン Marg‘ilon Марғилон
マルギランのモスク
位置いち
マルギラン マルギラン (ウズベキスタン)
座標ざひょう : 北緯ほくい40度ど28分ふん16秒びょう 東経とうけい71度ど43分ふん29秒びょう
行政ぎょうせい
国くに	ウズベキスタン
州しゅう	フェルガナ州しゅう
市し	マルギラン
人口じんこう
人口じんこう	（現在げんざい）
市域しいき	143,600人にん
備考びこう	1999
その他た
等ひとし時とき帯おび	ウズベキスタン時間じかん (UTC+5)

マルギラン(Margilan)((ウズベク語ご: Marg‘ilon/Марғилон)は、ウズベキスタン共和きょうわ国こく東部とうぶのフェルガナ州しゅうの都市とし。人口じんこうは143,600人にん(1999年ねん)。標高ひょうこうは487m

歴史れきし

マルギランの市場いちば

伝説でんせつによると、マルギランはアレクサンドロス3世せいによって創建そうけんされた。ある日ひの昼食ちゅうしょくで大王だいおうに、チキン(ペルシア語ごでmurgh, مرغ)とパン(ペルシア語ごでnan,نان)が出だされたところから、町まちの名前なまえがついたという。

9世紀せいきからシルクロードの主要しゅようなキャラバンサライで、天山あまやま山脈さんみゃくをカシュガルに抜ぬけるルートに位置いちしていた。 16世紀せいき、ムガル帝国ていこくのバーブルは、「ザクロと杏あんずが美味びみで、狩猟しゅりょうの獲物えものは白しろ鹿しかなど素晴すばらしく、土地とちのサルト人じんは喧嘩けんかっ早はやく、トランスオクシアナ全域ぜんいきで流行りゅうこうしている悪魔あくま払ばらいはマルギラン人じんが広ひろめている」などとマルギランの印象いんしょうを記しるしている。

マルギランの人々ひとびとのタフさは今日きょうでも残のこっている。マルギラン商人しょうにんは中央ちゅうおうアジアの商業しょうぎょうを支配しはいし、ウズベキスタンの闇市やみいちを牛耳ぎゅうじってきた。現在げんざいのマルギランはイスラム保守ほしゅ主義しゅぎの牙城がじょうとなっている。ウズベキスタン最大さいだいの絹きぬ工場こうじょうがあり、最高さいこう品質ひんしつの絹きぬ製品せいひんが作つくり出だされている。ここでは全すべてに古式こしきに則のっとったやり方かたが守まもられている。

マルギランの南みなみのフェルガナを「ニューマルギラン」（ノーヴィマルギラン、Новый Маргелан）とロシア人じんは呼よんだことから、マルギランは「オールドマルギラン」とも呼よばれた。