マルティン・ベック
マルティン・ベック(Martin Beck)は、マイ・シューヴァル(Maj Sjöwall, 1935
人物
[スウェーデンのストックホルム
ベックの
その | ||||
---|---|---|---|---|
1922 |
0 |
9月25 |
||
1943 |
21 |
|||
1950 |
28 |
|||
1951 |
29 |
|||
1952 |
30 |
|||
1955 |
33 |
|||
1956 |
34 |
|||
1964 |
42 |
ロゼアンナ(7 | ||
1965 |
43 |
スウェーデンの | ||
1966 |
44 |
|||
1967 |
45 |
バルコニーの | ||
1968 |
46 |
|||
1969 |
47 |
サボイ・ホテルの | ||
1971 |
49 |
|||
1972 |
50 |
レア・ニールセンと |
||
1973 |
51 |
|||
1974 |
52 |
テロリスト(11月) |
小説
[1965
仲間
[- レンナルト・コルベリ
- ストックホルム
警察 殺人 課 警部 。 - ベックの
親友 。有能 な警察官 であり、シリーズ途中 では主任 警視 代理 に昇格 する。軍隊 では空挺 部隊 に所属 していた。過去 に同僚 を誤 って射殺 してしまい[23]、それ以来 拳銃 を所持 しなくなった[24]。シリーズ初期 ではベックとコルベリの二人 でコンビを組 むことが多 く、またベックの考 えをまとめる役 を果 たすことが多 い。また、オーケ・ステンストルムやベニー・スカッケなどの若手 刑事 の礼儀 作法 にもうるさい。シリーズ終盤 では警察 を退職 しストックホルムの陸軍 博物館 へ就職 する。妻 グンとの間 に幼 い娘 のボディルと息子 ヨアキムがいる。 - グンヴァルト・ラーソン
- ストックホルム
警察 殺人 課 警部 。 偏屈 者 。シリーズ終盤 では警視 に昇格 する[25]。「ロゼアンナ」の中 に同名 の警視 が出 るが、それとは別人 である。コルベリとは仲 相容 れないが、ある事件 を切 っ掛 けに意気投合 する。主 に荒 い役 をこなすことが多 く、容疑 者 に白状 させるために暴力 を振 るうことがある。実家 は貴族 で裕福 であるが、本人 は自由 を好 み、海軍 士官 学校 卒業 後 海軍 に勤務 した後 、商船 乗 りとして世界 を巡 っていた。その出自 のせいか衣服 や車 など身 の回 りの品 は高級 品 好 み。なお、クリスチャンソンとグヴァントらソルナの警察官 の天敵 でもある。- フレドリック・メランデル
- ストックホルム
警察 殺人 課 警部 。 刑事 。シリーズ途中 で窃盗 課 に異動 し警視 に昇格 する。妻 をこよなく愛 する男 、子供 は夫婦 合意 の上 で作 っていない。痩 せ型 でタバコをよく吸 う。彼 の記憶 力 は並大抵 のレベルではなく、わからないことがあればメランデルに聞 けば解決 するといわれるほどのデータベース。後 に殺人 課 から離 れるが、その記憶 力 を活用 するために度々 登場 する。- エイナール・ルン
- ストックホルム
警察 殺人 課 刑事 。 - グンヴァルトの
親友 。シリーズ終盤 では警部 に昇格 する。ラップランド出身 でサーメ人 の妻 と息子 が1人 いる。俗 に赤鼻 のルンと呼 ばれ、いつも鼻 の調子 が悪 く、鼻 をいつもハンカチでこすっている。悪筆 かつ難解 な文章 を書 くので周囲 は彼 の書 いた書類 に悩 まされる。それが原因 しているのか昇進 が遅 れ気味 。損 な役回 りが多 いが、いたってまじめな警察官 である。 - オーケ・ステンストルム
- ストックホルム
警察 殺人 課 警部補 。 若手 の刑事 。尾行 の名手 。シリーズ途中 『笑 う警官 』で殉職 。- ベニー・スカッケ
- ストックホルム
警察 殺人 課 警部補 。 若手 の刑事 。オーケ・ステンストルムの後任 。シリーズ途中 でマルメ警察 署 へ異動 となりモーンソンの部下 となる。警部 に昇進 後 再 びストックホルム警察 に復帰 する。- オーサ・トーレル
婦人 警官 。オーケ・ステンストルムの元 恋人 。ステンストルムの殉職 後 に警察 に入 る。風紀 課 を経 てメルスタ署 に配属 される。- ペール・モーンソン
- マルメ
警察 署 警部 。 - ベックの
信任 も厚 い地方 警察 のベテラン。探 し物 の名人 。禁煙 のために爪楊枝 をよく噛 んでいる。妻 とは別居 している。なお、土地 柄 デンマーク警察 との関係 が深 くコペンハーゲンにモーゲンソンという旧知 の警察官 がいる。 - エヴァルド・ハンマル
- ストックホルム
警察 警視 長 。 - ベックの
上司 。ずっと警察 畑 を歩 んできた叩 き上 げ。政治 嫌 いのためその類 の事件 とは距離 を置 くし、部下 にも強要 しない。シリーズ途中 で定年 退官 。 - スティーグ・マルム
- ストックホルム
警察 警視 長 。 - ベックの
上司 。ハンマルの後任 。警察 組織 改革 に乗 じて現在 の地位 に着 いた官僚 上 がり。警察 の実務 経験 が無 いため現場 からの評判 は悪 い。何 かにつけてヘリコプターを投入 する様 な大掛 かりな捜査 体制 を敷 きたがる。
作品
[1965
- ロゼアンナ(Roseanna )
煙 に消 えた男 (Mannen som gick upp i rök )- バルコニーの
男 (Mannen på balkongen ) 笑 う警官 (Den skrattande polisen )消 えた消防車 (Brandbilen som försvann )- サボイ・ホテルの
殺人 (Polis, polis, potatismos! ) 唾棄 すべき男 (Den vedervärdige mannen från Säffle )密室 (Det slutna rummet )警官 殺 し(Polismördaren )- テロリスト(Terroristerna )
映画 ・ドラマ化 された作品
[マシンガン・パニック
[- The Laughing Policeman 1973
年 、アメリカ 監督 :スチュアート・ローゼンバーグ、主演 :ウォルター・マッソー- 『
笑 う警官 』を映画 化 した作品 。舞台 をサンフランシスコに移 している。
VHSビデオ 名称 原題 発売 年月 発売 元 1 笑 う警官 マシンガン・パニックThe Laughing Policeman 1988 年 6月 ビクターエンタテインメント
刑事 マルティン・ベック
[- Mannen på taket、1976
年 、スウェーデン 監督 :ボー・ヴィーデルベリ、主演 :カール・グスタフ・リンドステット- 『
唾棄 すべき男 』をスウェーデン国内 で映画 化 した作品 。
ヨースタ・エクマン版
[1993
タイトル一覧
[作品 番号 名称 原題 製作 年度 監督 第 1話 ロゼアンナ Roseanna 1993 年 Daniel Alfredson 第 2話 消 えた消防車 Brandbilen som försvann 1993 年 Hajo Gies 第 3話 サボイホテルの 殺人 Polis polis potatismos! 1993 年 Pelle Berglund 第 4話 バルコニーの 男 Mannen på balkongen 1993 年 Daniel Alfredson 第 5話 警官 殺 しPolismördaren 1994 年 Peter Keglevic 第 6話 ストックホルム マラソン Stockholm Marathon 1994 年 Peter Keglevic
各 話 で内容 は独立 しているが登場 人物 の異動 があるためにシリーズとして楽 しむ向 きには順 (原作 の順 とは異 なる)に視聴 するのがお薦 めである。
主 な登場 人物
[- マルティン・ベック:ヨースタ・エクマン(Gösta Ekman)
- ストックホルム
警察 殺人 課 警視 。趣味 は船 の模型 製作 。家族 は妻 インガ:(Anita Ekström)、10代の娘 プッテ:(Tova Magnusson Norling)と息子 エーリク:(Viktor Ginner)。第 3話 「サボイホテルの殺人 」からは妻 と子 と別 れて1人 暮 らしを始 める。 - レンナルト・コルベリ:シェル・ベリクヴィスト(Kjell Bergqvist)
- ストックホルム
警察 殺人 課 警部 。ベックの頼 りになる部下 であり親友 。健啖 家 。家族 は妻 のグン:(Ing-Marie Carlsson)と幼 い娘 のボディル。ラーソンとは馬 が合 わない。 - グンヴァルド・ラーソン:ロルフ・ラスゴード(Rolf Lassgård)
- ストックホルム
警察 殺人 課 警部 。第 1話 「ロゼアンナ」では最初 モータラ警察 でモーンソンの部下 だが、事件 途中 でストックホルム警察 のベックの配下 に異動 。独身 。衣服 にはお金 を掛 けている。 - エイナール・ルン:ベルント・ストローム(Bernt Ström)
- ストックホルム
警察 殺人 課 警部 。唯 1人 ラーソンと仲 の良 い同僚 。 - ベニー・スカッケ:ニクラス・ユールストルム(Niklas Hjulström)
- ストックホルム
警察 殺人 課 警部補 。若手 の刑事 。当初 はベックの配下 にいたが、第 3話 「サボイホテルの殺人 」ではマルメ警察 でモーソンの部下 。第 4話 「バルコニーの男 」でストックホルム警察 のベック配下 に復帰 。 - オーサ・トーレル:レナ・ニルソン(Lena Nilsson)
- ストックホルム
警察 風紀 課 所属 。原作 とは異 なり最初 から婦人 警官 。第 1話 「ロゼアンナ」ではベックの捜査 に協力 して活躍 する。 - ペール・モーンソン:イングヴァール・アンダーソン(Ingvar Andersson)
- マルメ
警察 警視 。第 1話 「ロゼアンナ」では最初 モータラ警察 の警視 、事件 途中 でマルメ警察 へ転勤 。第 3話 「サボイホテルの殺人 」では捜査 の指揮 を執 る。 - エヴァルド・ハンマル:トルニー・アンダーベリ(Torgny Anderberg)
- ストックホルム
警察 本部 長 。第 2話 「消 えた消防車 」で引退 。 - スティーグ・マルム:ヨーナス・ファルク(Jonas Falk)
- ストックホルム
警察 本部 長 。ハンマルの後任 。政治 力 のみで地位 に就 いたため現場 からの評判 は良 くない。
スタッフ
[原作 :マイ・シューヴァル、ペール・ヴァールー製作 :ハンス・ロネルヘーデン(Hans Lönnerheden)音楽 :ステファン・ニルソン(Stefan Nilsson)主演 :ヨースタ・エクマン(マルティン・ベック)制作 :Victoria Film AB、Rialto Film Berlin、SVT Kanal 1 Drama、AB Svensk Filmindustri
DVD 名称 原題 発売 年月 発売 元 1 マルティン・ベック DVD-BOX MARTIN BECK THE STORY OF CRIME 2007 年 5月ジェネオンエンタテインメント
ペーテル・ハベル版
[1997
関連 項目
[脚注
[- ^ この
2人 が出会 ったのは、1962年 。当時 、ヴァールーは36歳 、既婚 で娘 が1人 いた。シュヴァールは27歳 、離婚 2回 、やはり娘 が1人 。出会 ってから1年 後 に同棲 を始 め、9ヶ月 後 に息子 が生 まれた。2人 は最後 まで、法的 な結婚 には至 らなかった。ヨン=ヘンリ・ホルムべり編 『呼 び出 された男 スウェーデン・ミステリ傑作 集 』早川書房 2017年 p379 - ^
但 し「唾棄 すべき男 」の中 に「ベック自身 、かつて兵役 についていたときには」という旨 の記述 がある。 - ^ 「
警官 殺 し」の中 で尋 ねられて自 ら「1922年 9月 25日 」と答 えている。 - ^
但 し「消 えた消防車 」の中 に「14歳 の時 、ヒトラーのポケット戦艦 みたさに病欠 届 けを偽造 した」という旨 の記述 があり、アドミラル・シェーアが1936年 6月 にストックホルムを訪問 していることとは矛盾 する。 - ^ "Admiral Scheer: Operational History", 2009
年 6月 20日 取得 - ^ 「ロゼアンナ」の
中 に「21歳 の時 の出来事 」として記述 がある。 - ^ 1966
年 が舞台 の「蒸発 した男 」の中 に「23年 にわたる警官 稼業 」という旨 の記述 がある。 - ^ a b 「ロゼアンナ」の
中 に「28歳 の時 の出来事 」として記述 がある。 - ^ 1969
年 が舞台 の「サボイ・ホテルの殺人 」の中 に「所帯 を持 って18年 」という旨 の記述 がある。 - ^ 「ロゼアンナ」の
中 に「妻 と出会 った年 の秋 に身 ごもっていることが分 かり」という記述 がある。 - ^ 1964
年 が舞台 の「ロゼアンナ」の中 に「長女 が生 まれたのが12年 前 」という旨 の記述 がある。 - ^ 1968
年 が舞台 の「消 えた消防車 」の中 に「今年 16歳 になるイングリッド」という旨 の記述 がある。 - ^ 1968
年 が舞台 の「消 えた消防車 」の中 に「もうすぐ13歳 になるロルフ」という旨 の記述 がある。 - ^ 1973
年 が舞台 の「警官 殺 し」の中 に「今年 で18歳 になる息子 」という旨 の記述 がある。 - ^ 1964
年 が舞台 の「ロゼアンナ」の中 に「殺人 課 に来 て8年 目 」という旨 の記述 がある。 - ^
但 し「テロリスト」の中 に「1950年 、刑事 になった直後 に殺人 課 に移 された」という旨 の記述 があり、これとは矛盾 する。 - ^ 「
蒸発 した男 」の中 に「風紀 課 勤務 時代 に・・・」という旨 の記述 がある。 - ^ 「
唾棄 すべき男 」より。ちなみに、実際 の警察 組織 改革 は1964年 。 - ^ 1967
年 が舞台 の「バルコニーの男 」の中 に「年頭 に得 た新 しい地位 」という旨 の記述 がある。 - ^ 「バルコニーの
男 」より。 - ^ 「
消 えた消防車 」より。 - ^ 1969
年 が舞台 の「サボイ・ホテルの殺人 」より。 - ^ 「
警官 殺 し」の中 で「1952年 8月 」の出来事 という旨 の記述 がある。 - ^
但 し「唾棄 すべき男 」の中 で「最後 に拳銃 を携帯 したのは1964年 のことだった。」という旨 の記述 がある。 - ^ 1973
年 が舞台 の「警官 殺 し」の中 に「1年 ほど前 に警視 に昇進 」という旨 の記述 がある。