ミスターのいいじゃないか!運動うんどう

水曜すいようどうでしょう > ミスターのいいじゃないか!運動うんどう

ミスターのいいじゃないか!運動うんどう（ミスターのいいじゃないか!うんどう）は、北海道テレビ放送ほっかいどうてれびほうそう（HTB）のバラエティ番組ばんぐみ『水曜すいようどうでしょう』の企画きかく「プチ復活ふっかつ!思おもい出でのロケ地ちを訪たずねる小ちいさな旅たび」内ないで大泉おおいずみ洋ひろしが評ひょうした、「ミスター」こと鈴井すずい貴之たかゆきの考かんがえのことである。これの反対はんたい語ごに当あたるのは「合宿がっしゅく」（がっしゅく）。

概要がいよう

番組ばんぐみの企画きかくで大分おおいた県けん内うちを自動車じどうしゃで移動いどう中ちゅうに、豊後ぶんご牛うしを食たべたい大泉おおいずみが、幕末ばくまつの民衆みんしゅう運動うんどう「ええじゃないか」に掛かけ、この言葉ことばを発はっした。

「対決たいけつ列島れっとう」企画きかくで発はっされた「宿やどには4時じまでにチェックインする」がこの運動うんどうの主おもな行動こうどうである。意味いみとしてはさらにロケより宿やどを重視じゅうしするものである。この考かんがえ方かたを「いいじゃないか主義しゅぎ」といい、これを（「対決たいけつ列島れっとう」などで）全国ぜんこくに発信はっしんしていくことを「いいじゃないか!旋風せんぷう」という。なお一いち行ぎょうが宿やどを重視じゅうしするようになったのは「ヨーロッパ・リベンジ」の初日しょにちにおいての大泉おおいずみと嬉野うれしのDの要求ようきゅうによってホテルの確保かくほより食事しょくじを優先ゆうせんさせてしまったがために宿やどが見みつからず、ドイツ・メルヘン街道かいどうの道端みちばたで野宿のじゅくを余儀よぎなくされた通称つうしょう「ドイツテント事件じけん」がきっかけである（いわゆる「ここをキャンプ地ちとする」<藤村ふじむらD>発言はつげんで知しられる）。

この話はなしのときに画面がめん左下ひだりしたに、ミスターが「いいじゃないか!」といいながら踊おどる姿すがたがアニメーションで表示ひょうじされた。上うえは半被はっぴ姿すがた、下したは半はんズボンである。のちの「いいじゃないか!踊おどり」の元もととなった。

番組ばんぐみ開始かいし当初とうしょは後述こうじゅつのように、ロケを遂行すいこうすることに燃もえていた鈴井すずいであったが、ある時期じきを境さかいに「どうでしょうは（自分じぶんが理想りそうとする）テレビ番組ばんぐみではない」と考かんがえるようになり、番組ばんぐみ後期こうきには「ロケより宿やど」など当初とうしょとは逆ぎゃくの考かんがえになったことから、大泉おおいずみやD陣じんなどがそれをたとえに「いいじゃないか」と発はっしたことが始はじまりである。

経緯けいい

番組ばんぐみ開始かいし当初とうしょの鈴井すずいは、「テレビ」を知しっているのは自分じぶんしかいなかったことから、自分じぶんがメインとなって番組ばんぐみを引ひっ張ぱるべきと考かんがえていた。また、がむしゃらに頑張がんばる姿すがたを見みせることで、視聴しちょう者しゃの共感きょうかんを得えられるのではないかとも考かんがえていた。

しかし1997年ねんの「ヨーロッパ21ヶ国かこく完全かんぜん制覇せいは」を契機けいきとして、徐々じょじょに「自分じぶんが頑張がんばるより、大泉おおいずみをメインに据すえた方ほうが面白おもしろい」「自分じぶんよりもディレクターの方ほうが、大泉おおいずみ（主おもに彼かれのボヤキ）の面白おもしろさを上手うまく引ひき出だしている」と感かんじるようになり、番組ばんぐみ中ちゅうでは、やや退しりぞいたポジションをとるようになっていく。

2000年ねん、鈴井すずいが映画えいが『man-hole』の制作せいさくに乗のり出だしたため、「どうでしょう」は半年はんとし間あいだ休止きゅうしすることとなった。その時ときの鈴井すずいは、「番組ばんぐみが再開さいかいしても、自分じぶんはもう戻もどらないだろう」と考かんがえていた。それは、〝結果けっか的てきに面白おもしろければ、いい加減かげんでも良よい〟という番組ばんぐみの方向ほうこう性せいと、〝とにかく頑張がんばらなければならない〟という当時とうじの鈴井すずいのポリシーの間あいだに、埋うめ難がたいギャップを感かんじていたためであった。休止きゅうし直前ちょくぜんの企画きかく「原付げんつき西日本にしにほん制覇せいは」では「これで辞やめよう」と思おもいながら走はしっていたという（DVD第だい7弾だん「ヨーロッパ21ヶ国かこく完全かんぜん制覇せいは」副ふく音声おんせいより）。

しかし、鈴井すずいはその後ご、「『どうでしょう』はテレビ番組ばんぐみではない」「だから、普通ふつうのテレビに出でる時ときのように、無理むりに頑張がんばらなくても良よいんだ」「今いままで自分じぶんの線引せんひきしていたことにどんな意味いみがあるのだろう」との心境しんきょうに至いたり、疑念ぎねんが消きえ去さる。そして2001年ねんの復帰ふっき作さく「一致いっち団結だんけつ!リヤカーで喜界島きかいじま一周いっしゅう」で「自分じぶんはまだ（『どうでしょう』を）出来できる」と確信かくしん。以降いこうの企画きかくでは、「まぁ、いいじゃないか」「ロケより宿やど」といった感かんじの、緩ゆるい取とり組くみ姿勢しせいをしばしば見みせている。

合宿がっしゅく

「合宿がっしゅく」とは、番組ばんぐみ初期しょきに「企画きかくの目的もくてきを達成たっせいする」ために、当時とうじまだ若わかく元気げんきだった鈴井すずい主導しゅどうによる、徹夜てつやもいとわない強行きょうこうスケジュールのことである。前述ぜんじゅつの経緯けいいにより、水曜すいようどうでしょうの歴史れきしの後半こうはんから、初期しょきにあった「ミスターの合宿がっしゅく」がなくなった。ちなみに似にたような言葉ことばとしてレギュラー中期ちゅうき「アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく横断おうだん 〜北米ほくべい大陸たいりく 3750マイル〜」では「会議かいぎ」（企画きかく遂行すいこうが順調じゅんちょうでない時ときの番組ばんぐみスタッフに対たいする鈴井すずいの説教せっきょう）が出でている。

後のちに鈴井すずいは「ヨーロッパ21カ国かこく完全かんぜん制覇せいは」のDVDの副ふく音声おんせいの中なかで「実績じっせきも目立めだった芸げいもない自分じぶんたちが視聴しちょう者しゃに見みせられるのは『頑張がんばっている姿すがた』だけだからできるだけその姿すがたを見みせたいと思おもった」と語かたっている。

その後ご

• 樋口ひぐち了一りょういちの「1/6の夢ゆめ旅人たびびと2002 〜sicorne ver．featuring 大泉おおいずみ 洋ひろし〜」の曲きょくにあわせて、ミスター（の絵え）が、陽気ようきに約やく1分ふん半はん踊おどる映像えいぞう「ミスターのいいじゃないか!踊おどり」が完成かんせい。DVD全集ぜんしゅう第だい4弾だんで公開こうかいされた。
• このあとから、いいじゃないか姿すがたのミスターの絵えがグッズになった。しかし「プチ復活ふっかつ!」が北海道ほっかいどう並ならびにインプレスTVのみの放送ほうそうだった為ため、道外みちそとのファンの大だい部分ぶぶんはこの番組ばんぐみが収録しゅうろくされているDVD全集ぜんしゅう第だい6弾だんが発売はつばいされるまで、なんのことかわからなかった。

関連かんれん項目こうもく

• プチ復活ふっかつ!思おもい出でのロケ地ちを訪たずねる小ちいさな旅たび
• 樋口ひぐち了一りょういち

外部がいぶリンク

• 水曜すいようどうでしょう