ミスミソウ

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ミスミソウ
オーストリアのシュタイアーマルク州にて撮影
分類ぶんるい
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae
もん : 被子植物ひししょくぶつもん Magnoliophyta
つな : そう子葉しよう植物しょくぶつつな Magnoliopsida
: キンポウゲ Ranunculales
: キンポウゲ Ranunculaceae
ぞく : ミスミソウぞく Hepatica
たね : ミスミソウ H. nobilis Schreb.
学名がくめい
Hepatica nobilis
和名わみょう
ミスミソウ(三角さんかくそう
英名えいめい
kidneywort
liverwort

ミスミソウ三角さんかくそう学名がくめいHepatica nobilis)とは、キンポウゲミスミソウぞく多年草たねんそうゆきしたでも常緑じょうりょくであることからユキワリソウ雪割草ゆきわりそう)のでもられる。イチリンソウぞくAnemone hepatica L.とされることもある。

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

北半球きたはんきゅう温帯おんたい自生じせいし、日本にっぽんでは本州ほんしゅう中部ちゅうぶ以西いせいから九州きゅうしゅうにかけて分布ぶんぷする多年草たねんそう落葉樹らくようじゅりんはやしゆかがけなどに生育せいいくし、石灰岩せっかいがん地域ちいきおおい。常緑じょうりょくであり、ゆきしたでもみどりたもっている。ゆきもりにくいきゅう傾斜地けいしゃちふゆしすることは、常緑じょうりょく植物しょくぶつとしては、有利ゆうりであるはず。さんきれし、きれへんかたち三角形さんかっけい先端せんたんどんあたまのものをミスミソウ、えんあたまになるものをスハマソウとするが、中間なかまがたもあって区別くべつしにくいこともある。  3月さんがつわりころから4がつにかけ、地下茎ちかけいからたかさ10~15cmの花茎かけいし、いただきはしひとつのはなかせる。あごへんのようにえるのは茎葉けいようであり、花弁はなびらのようにえるのがあごへんであって、花弁はなびらはない。花弁はなびらのようにえるあごへんかずは6~10と変異へんいがあり、いろ大平おおひらひろしがわでは白色はくしょくであるが、日本海にほんかいがわ、ヨーロッパではうすあおむらさきあかなどをびるものがあり、うつくしい。山間さんかんおお生育せいいくする。常緑じょうりょく三角形さんかっけいちかみっつにかれている。 花弁はなびらのようにえるのは6から8がくへんで、いろしろむらさきピンク色ぴんくいろなどがあり、雄蕊おしべいろ同様どうようで、そのわせは多様たようである。
栽培さいばいさかんで、八重咲やえざきや覆輪ふくりんはな品種ひんしゅ作出さくしゅつされている。

薬用やくよう[編集へんしゅう]

中世ちゅうせいヨーロッパでは、かたち肝臓かんぞう連想れんそうさせることから肝臓かんぞう病気びょうき治療ちりょうもちいられた。現在げんざいではにきび気管支炎きかんしえん痛風つうふうなどの治療ちりょうもちいられることがある。

おも変種へんしゅ[編集へんしゅう]

  • オオミスミソウ
  • スハマソウ など

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]