ミス・ブロウディの青春せいしゅん

本ほん作さくの舞台ぶたい版ばんより、ブロディ先生せんせいとマッケイ校長こうちょう

本ほん作さくの舞台ぶたい版ばんより、ブロディ先生せんせいとロウザー先生せんせい。奥おくにいるのはブロディ隊たいの面々めんめんである。

『ミス・ブロウディの青春せいしゅん』（ミス・ブロウディのせいしゅん）または『ブロディ先生せんせいの青春せいしゅん』（ブロディせんせいのせいしゅん、原題げんだい The Prime of Miss Jean Brodie）は、ミュリエル・スパーク作さく、1962年ねん発表はっぴょうのイギリスの小説しょうせつ。

あらすじ

1930年代ねんだいのスコットランド・エディンバラにて、10歳さいの少女しょうじょたちが、古典こてん主義しゅぎ的てきな思想しそうをもち、ファシズム的てきな色彩しきさいの強つよいジーン・ブロディ先生せんせいと出会であい、「ブロディ隊たい」として編成へんせいされる。物語ものがたりは、この6人にんの少女しょうじょたちの18歳さいまでの成長せいちょうを軸じくに、このなかでも特とくにブロディの信頼しんらいが厚あつく、のち修道しゅうどう女おんなとなったサンディの回想かいそうをまじえながら語かたられ、思春期ししゅんきにおける心しんの機微きびや葛藤かっとう、恋愛れんあいや性せい、またはさまざまな思想しそうや宗教しゅうきょうへのめざめなどが、時制じせいの綾あやを駆使くしして描えがかれる。

人物じんぶつ

サンディ・ストレンジャー（Sandy Stranger）

ブロディ隊たいのひとりで、この小説しょうせつの語かたり手て。マーシャ・ブレイン校こうの生徒せいとであり、のちに尼僧にそうになる。ブロディのお気きに入いりで、「アンナ・パヴロアのような」才能さいのうをもつと評ひょうされる。

ジーン・ブロディ（Jean Brodie）

マーシャ・ブレイン校こうの教師きょうし。独善どくぜん的てきながら、自由じゆう闊達かったつとした授業じゅぎょうをおこなう魅力みりょく的てきな人物じんぶつ。「ブロディ隊たい」を編成へんせいする。

ローズ・スタンリー（Rose Stanley）

ブロディ隊たいのひとりで、魅力みりょく的てきな容姿ようしをしている。ロイドのモデルとなるが、のちに別べつの男性だんせいと結婚けっこんする。

テディ・ロイド（Teddy Lloyd）

マーシャ・ブレイン校こうの美術びじゅつ教師きょうしであるカトリックの信者しんじゃ。ジーン・ブロディと恋愛れんあい関係かんけいにおちいり、接吻せっぷんする。

ユーニス・ガードナー（Eunice Gardner）

ブロディ隊たいのひとりで、チームスピリットを重おもんじる。体操たいそうが得意とくいである。

モニカ・ダグラス（Monica Douglas）

ブロディ隊たいのひとりで、ふくよかな体格たいかくをしている。理数りすう系けいに明あかるい。

ジェニー・グレイ（Jenny Gray)

ブロディ隊たいのひとりで、雄弁ゆうべんな少女しょうじょ。のち女優じょゆうになる。

メアリー・マクレガー（Mary Macgregor）　

ブロディ隊たいのひとりで、やや知性ちせいに欠かける少女しょうじょ。「末席まっせき」とされる。

ジョイス・エミリー・ハモンド（Joyce Emily Hammond）

転校生てんこうせいで、ブロディ隊たいに入いれなかった少女しょうじょ。

マッケイ校長こうちょう

マーシャ・ブレイン校こうの校長こうちょうで、校風こうふうに反はんする教おしえ方かたをするブロディと対立たいりつ関係かんけいにある。

ロウザー先生せんせい

マーシャ・ブレイン校こうの音楽おんがく教師きょうし。

参考さんこう文献ぶんけん

Muriel Spark, The Prime of Miss Jean Brodie, Penguin Classics（2000）