ミナミクロダイ

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ミナミクロダイ
分類ぶんるい
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : じょうひれつな Actinopterygii
つな : しんひれつな Neopterygii
上目うわめ : とげひれ上目うわめ Acanthopterygii
: スズキ Perciformes
: スズキ Percoidei
: タイ Sparidae
ぞく : クロダイぞく Acanthopagrus
たね : ミナミクロダイ A. sivicolus
学名がくめい
Acanthopagrus sivicolus
Akazaki, 1962
英名えいめい
Okinawa seabream

ミナミクロダイみなみ黒鯛くろだい学名がくめいAcanthopagrus sivicolus)は、スズキタイぞくする魚類ぎょるい一種いっしゅ食用しょくようとしても利用りようされる。

分布ぶんぷ[編集へんしゅう]

ミナミクロダイの分布ぶんぷみなみ日本にっぽん熱帯ねったいいきかぎられ、奄美あまみ群島ぐんとう沖縄諸島おきなわしょとう固有こゆうしゅかんがえられている[1]海底かいてい付近ふきんらすそこ生魚なまざかなで、内湾ないわん河口かこうすなそこ岩礁がんしょう地帯ちたい生息せいそくする。

形態けいたい[編集へんしゅう]

全長ぜんちょう50cmほどに成長せいちょうする中型ちゅうがたしゅで、からだ左右さゆうひらたくややがわひらたした、いわゆるタイがたをしている。はらひれしりひれはややくろみがかった色調しきちょうをもつ。背鰭せびれしりひれひれじょうはそれぞれ11とげ11軟条・3とげ8軟条で構成こうせいされ、側線そくせんうろこすうは46-52まい背鰭せびれから側線そくせんまでのうろこ上方かみがた横列おうれつうろこすう)は5まいで、6まい以上いじょうもつ同属どうぞくクロダイA. schlegelii)と区別くべつされる。

生態せいたい利用りよう[編集へんしゅう]

雑食ざっしょくせいで、甲殻こうかくるい貝類かいるい藻類そうるいなどを摂食せっしょくする。2月から6がつにかけて産卵さんらんし、ぎょ沿岸えんがん水域すいいき成長せいちょうする。

沖縄おきなわではチンあるいはツンなどの地方ちほうめいばれ、あじいことから釣魚ちょうぎょ食用しょくようぎょとしての価値かちたか[1]宮古島みやこじまでは種苗しゅびょう生産せいさんおこなわれ、放流ほうりゅう調査ちょうさ対象たいしょうにもなっている[1][2]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c 日本にっぽん海水かいすいぎょ』 p.355
  2. ^ 宮古みやふるとうミナミクロダイ放流ほうりゅう調査ちょうさ” (PDF). 沖縄おきなわけん. 2023ねん10がつ23にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 小学館しょうがくかん図鑑ずかんNEO さかな小学館しょうがくかん 2003ねん ISBN 978-4092172043
  • 岡村おかむらおさむあまおか邦夫くにお監修かんしゅう日本にっぽん海水かいすいぎょやま溪谷社けいこくしゃ 1997ねん ISBN 4-635-09027-2

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]