ミーウォク諸語しょご

ミーウォク諸語しょご;
話はなされる国くに	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
地域ちいき	カリフォルニア州しゅう
民族みんぞく	ミーウォク族ぞく（英語えいご版ばん）
話者わしゃ数すう	約やく30 (1994)
言語げんご系統けいとう	ヨク＝ウティ語族ごぞく? ウティ語族ごぞくミーウォク諸語しょご; ;
言語げんごコード
ISO 639-3	各種かくしゅ:; mkq — サクラン語ご; pmw — 平原ひらはらミーウォク語ご; nsq — 北きたシエラ・ミーウォク語ご; csm — 中央ちゅうおうシエラ・ミーウォク語ご; skd — 南みなみシエラ・ミーウォク語ご; csi — 海岸かいがんミーウォク語ご; lmw — 湖畔こはんミーウォク語ご
Glottolog	miwo1275
消滅しょうめつ危険きけん度ど評価ひょうか
	Critically endangered (Moseley 2010)
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ミーウォク諸語しょご（Miwok languages）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくカリフォルニア州しゅう中央ちゅうおう部ぶのシエラネバダ山脈さんみゃく一帯いったいに住すむミーウォク族ぞく（英語えいご版ばん）の使用しようする諸しょ言語げんごである。

7つの言語げんごが知しられるが、すべて死語しごまたは極きわめて深刻しんこくな危機ききに瀕ひんする言語げんごになっている。

「ミーウォク」という名前なまえは、「人々ひとびと、インディアン」を意味いみする中央ちゅうおうシエラ・ミーウォク語ご[miwˑɨˑk]に由来ゆらいする^[3]。

分布ぶんぷ

ミーウォク諸語しょごは主おもにサクラメント川がわ下流かりゅうデルタの東岸とうがん、およびその東南とうなんのシエラネバダ山麓さんろくに分布ぶんぷする。そのほかに、ゴールデンゲート海峡かいきょう北きたのマリン郡ぐんに分布ぶんぷする海岸かいがんミーウォク語ごと、レイク郡ぐんのクリア湖畔こはんに分布ぶんぷする湖畔こはんミーウォク語ごがあるが、他たの諸語しょごから地理ちり的てきに分断ぶんだんされている。

海岸かいがんミーウォク語ごと湖畔こはんミーウォク語ごは地理ちり的てきには離はなれているが、互たがいに交流こうりゅうがあった^[4]。それに対たいして東部とうぶと西部せいぶの間あいだは長ながい間あいだ交流こうりゅうが断絶だんぜつしていたと考かんがえられ、文法ぶんぽうや語彙ごいの違ちがいが大おおきい。西部せいぶの言語げんごでは動詞どうしが単純たんじゅんであるのに対たいして、東部とうぶの言語げんごでは非常ひじょうに複雑ふくざつに動詞どうしが変化へんかする^[5]。

東ひがし
- サクラン語ご（死語しご）
- 平原ひらはらミーウォク語ご（死語しご）
- シエラ・ミーウォク諸語しょご
  - 北きたシエラ・ミーウォク語ご（極きわめて深刻しんこくな危機ききに瀕ひんする^[6]）
  - 中央ちゅうおうシエラ・ミーウォク語ご（極きわめて深刻しんこくな危機ききに瀕ひんする^[6]）
  - 南みなみシエラ・ミーウォク語ご（極きわめて深刻しんこくな危機ききに瀕ひんする^[6]）
西にし
- 海岸かいがんミーウォク語ご（死語しご）
- 湖畔こはんミーウォク語ご（極きわめて深刻しんこくな危機ききに瀕ひんする^[6]）

地名ちめい

シエラ・ミーウォク語ごの話者わしゃが住すむ地域ちいきに、Cosumnes・Mokelumne・Tuolumneのように -umne で終おわる地名ちめいがあるが、これらの地名ちめい語尾ごびは「……の場所ばしょ」という意味いみのミーウォク語ごの接尾せつび辞じ umni に由来ゆらいするという^[7]。

ヨセミテの名なは南みなみシエラ・ミーウォク語ごに由来ゆらいする。

系統けいとう

ミーウォク諸語しょごは、コスタノ諸語しょごとともにウティ語族ごぞく（ミーウォク＝コスタノ語族ごぞく）を形成けいせいする。さらに他たの言語げんごとともに仮説かせつ的てきなペヌーティ語族ごぞくをなすとも考かんがえられている。

脚注きゃくちゅう

^ Hinton, Leanne (1994). Flutes of Fire: Essays on California Indian Languages. Heyday Books. pp. 27,30
^ Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “Miwokan”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History
^ 宮岡みやおか伯はく人じん「ミーウォク語族ごぞく」『言語げんご学がく大だい辞典じてん』 4巻かん、三省堂さんせいどう、1992年ねん、242-243頁ぺーじ。
^ Golla (2011) pp.157-158
^ Golla (2011) p.158
^ ^a ^b ^c ^d UNESCO Atlas of the World’s Languages in Danger, UNESCO, (2010)
^ Heizer, Robert Fleming; Elsasser, Albert B (1980). The Natural World of the California Indians. University of California Press. p. 15

参考さんこう文献ぶんけん

Golla, Victor (2011). California Indian Languages. University of California Press. ISBN 0520266676

外部がいぶリンク

[1] Hinton, Leanne (1994). Flutes of Fire: Essays on California Indian Languages. Heyday Books. pp. 27,30

[Glottolog-2] Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “Miwokan”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History

[miyaoka-3] 宮岡みやおか伯はく人じん「ミーウォク語族ごぞく」『言語げんご学がく大だい辞典じてん』 4巻かん、三省堂さんせいどう、1992年ねん、242-243頁ぺーじ。

[4] Golla (2011) pp.157-158

[5] Golla (2011) p.158

[unesco-6] UNESCO Atlas of the World’s Languages in Danger, UNESCO, (2010)

[7] Heizer, Robert Fleming; Elsasser, Albert B (1980). The Natural World of the California Indians. University of California Press. p. 15

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