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モーリス (自動車じどうしゃ)

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モーリスMorris)は、かつて存在そんざいしたイギリス自動車じどうしゃメーカーである。

1913ねん自動車じどうしゃ生産せいさん開始かいししたモーリス自動車じどうしゃ(Morris Motor Company)を起源きげんとし、1930年代ねんだい以降いこうはよりおおきな自動車じどうしゃ会社かいしゃいち部門ぶもん、もしくはブランドとなっていた。モーリスの名前なまえかんした自動車じどうしゃは、BLしゃ乗用車じょうようしゃ「モーリス・アイタル(Morris Ital)」の販売はんばい終了しゅうりょうした1984ねんがその最期さいごとなった。

歴史れきし

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カウレー(1927ねん
マイナーサルーン(1928ねん
10/4(1933ねん
テンシリーズM(1946ねん
マイナーシリーズ2(1953ねん
1000トラベラー(1971ねん

1910ねんウィリアム・モーリス自転車じてんしゃ製造せいぞうメーカーとして創業そうぎょうした。19世紀せいき後半こうはん登場とうじょうした自転車じてんしゃ1890年代ねんだい以降いこう英国えいこくではサイクリングとしてだいブームとなっていたが、ウィリアム・モーリスの興味きょうみはやがて自動車じどうしゃ製作せいさくかい、1913ねん自動車じどうしゃ製造せいぞう工場こうじょう英国えいこくオックスフォードのカウリー(Cowley)に建設けんせつした。

最初さいしょ製造せいぞうされた自動車じどうしゃは「ブルノーズ・オックスフォード(Bullnose Oxford)」で2人ふたりりであった。ほとんどの部品ぶひん他社たしゃかられ、モーリスの工場こうじょうではてのみがおこなわれた。1914ねんクーペバンをラインナップとして追加ついかしたが、使つかっていたシャーシと1018ccエンジンでは4にんりにするにはちいさすぎた。エンジンを製造せいぞうしたホワイト・アンド・ポップには、それ以上いじょうのエンジン製作せいさくにはおかねがかかるとわれ、モーリスは米国べいこくミシガンしゅうデトロイトあしはこコンチネンタル・モータースから1548ccエンジンを調達ちょうたつする。トランスミッションあしまわりも米国べいこくせい変更へんこうした。だいいち世界せかい大戦たいせん勃発ぼっぱつしたが需要じゅよう堅調けんちょうで、1915ねんなかばにはより大型おおがた2人ふたりりと4にんりのモーリス・カウレー(Morris Cowley )を投入とうにゅうした。

コンチネンタルしゃからエンジンが調達ちょうたつできなくなると、モーリスはフランスの会社かいしゃオチキス[1]コヴェントリー工場こうじょうじゅんコピー製品せいひんつくらせた。このエンジンでベーシックモデルのカウレーはよりパワフルとなり、モーリス・オックスフォードはより上級じょうきゅうクラスをねらうことができるようになった。MMCはこう品質ひんしつくるまやす値段ねだん会社かいしゃであるという評判ひょうばんたかまり、会社かいしゃ成長せいちょうつづけ、英国えいこく国内こくない市場いちばでのシェアを増加ぞうかさせていった。1924ねんにはMMCはイギリス・フォードき、51%の国内こくないシェアを確保かくほしていた。サプライヤーを買収ばいしゅうするという方針ほうしんかかげ、たとえば、1923ねんにはオチキスしゃのコヴェントリー工場こうじょうモーリス・エンジン工場こうじょうとした。1924ねんには、オックスフォードでモーリスしゃ販売はんばい代理だいりてん経営けいえいしていたセシル・キンバーがモーリスしゃのスポーティ・バージョンを製作せいさくする会社かいしゃとしてMG設立せつりつ。これはキンバーが経営けいえいしていた販売はんばい会社かいしゃ名前なまえ「モーリス・ガレージ」(Morris Garages )からけた名前なまえである。

1928ねんにはモーリス・マイナー(Morris Minor )で小型車こがたしゃ市場いちばへも参入さんにゅう。847ccエンジンは1927ねんにモーリス傘下さんかとなっていたウーズレーせいであった。この小型車こがたしゃ市場いちばへの参入さんにゅうによりだい恐慌きょうこう時代じだいけることができた。マイナーの後継こうけいとして1934ねんロンドン・モーターショーでモーリス・エイト(Morris Eight )を公開こうかいしYがたフォード(Ford Model Y )に対抗たいこうした。1932ねんにはレオナルド・ロード社長しゃちょうとする。ロードは工場こうじょう整理せいりし、製造せいぞうラインを合理ごうりしようとしたがモーリスとわず、1936ねんに「カウリーを粉々こなごなにしてやる」といいのこしてライバルのオースチンへうつった。1936ねんにはべつ会社かいしゃであったモーリス商用しょうようしゃがモーリスのによりモーリス・モーターに吸収きゅうしゅうされる。1938ねんにモーリスはナッフィールド子爵ししゃくとなり、ウーズレーにくわえMGもモーリスしゃれ、さらにライレー買収ばいしゅうし、ナッフィールド・オーガニゼーションとなる。

だい大戦たいせん

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モーリス・マリーナ(1974ねん)

だい世界せかい大戦たいせんわり、戦前せんぜんモデルのエイトとテン(Morris Ten )の生産せいさん再開さいかい1948ねんには後継こうけいしゃとして、モーリス・マイナーを発売はつばい。マイナーというくるまめいは1928ねん小型車こがたしゃ使つかわれていた。マイナーはアレック・イシゴニス設計せっけいで、モーリスしゃなかではもっと有名ゆうめいくるまとなる。設計せっけいしゃとしてのイシゴニス自身じしんは、のちにミニでそのられるようになる。また、同年どうねんマイナーをおおきくしたスタイルをもったモーリス・オックスフォード登場とうじょうした。これはインドのアンバサダーしゃ設計せっけいによるものであった。

だい世界せかい大戦たいせんちゅうにイギリスぐん使つかわれていたモーリスのトラックは安価あんか放出ほうしゅつされた。フェルッチオ・ランボルギーニはこれにをつけ、トラックが不足ふそくしていたイタリアけとして安価あんか入手にゅうしゅした軍用ぐんようトラックを民生みんせいひん改造かいぞうして販売はんばいし、おおきな利益りえきた。また、おなじく大量たいりょう放出ほうしゅつされたモーリスのエンジンを改造かいぞうした農業のうぎょうようトラクター販売はんばいざいをなした。

モーリス・イタル(1980ねん)

1951ねんに「ナッフィールド・オーガニゼーション」は長年ながねんのライバルであったオースチン合併がっぺいし、ブリティッシュ・モーター・コーポレーション (BMC)となる。ここでレオナルド・ロードが復帰ふっきする。レオナルド・ロードはオースチンの会長かいちょうとなっていた。BMCではオースチン覇権はけんち、しん会社かいしゃはバッジエンジニアリングへのみち邁進まいしんする。オースチン、モーリス、そののBMCのくるまは、みなおなじようなくるまとなっていった。1968ねん、モーリス・ブランドはブリティッシュ・レイランド・モーター・コーポレーション吸収きゅうしゅうされた。

「モーリス」ブランドは1980年代ねんだい初頭しょとうにはモーリス・マリーナ(Morris Marina )などで使つかわれた。マリーナのマイナーチェンジモデルはモーリス・イタル(Morris Ital )で、モーリス・ブランドとして発売はつばいされた最後さいご乗用車じょうようしゃとなった。モーリス・イタルは1984ねん終了しゅうりょうする。最後さいごに モーリスが製造せいぞうしたのは「バン」であった。これはオースチン・メトロAustin Metro )がベースとなっていた。オックスフォード・カウリーにあったかつてのモーリスしゃ工場こうじょう1980ねんはじめには、オースチンとローバーの姉妹しまいしゃ生産せいさん工場こうじょうとなった。

現在げんざい

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2005ねん、ブリティッシュ・レイランドしゃ最終さいしゅうてき存続そんぞく会社かいしゃとなっていたMGローバーしゃ経営けいえい破綻はたんした。そのさいに、中国ちゅうごく自動車じどうしゃ会社かいしゃ南京なんきん汽車きしゃが、きゅうMGローバーしゃ資産しさんだい部分ぶぶん買収ばいしゅうし、きゅうMGローバーしゃ所有しょゆうしていたブランドのひとつとして、モーリスの商標しょうひょうけん南京なんきん汽車きしゃ移動いどうしている。

車種しゃしゅ一覧いちらん

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乗用車じょうようしゃモデル (ライトバンをのぞく)

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 英語えいごみではホチキス。

関連かんれん項目こうもく

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