(Translated by https://www.hiragana.jp/)
ヤチウグイ - Wikipedia コンテンツにスキップ

ヤチウグイ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヤチウグイ
分類ぶんるい
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : じょうひれつな Actinopterygii
上目うわめ : ほね鰾上 Ostariophysi
: コイ Cypriniformes
: コイ Cyprinidae
: ウグイ Leuciscinae
ぞく : アブラハヤぞく Rhynchocypris
たね : R. percnurus
亜種あしゅ : ヤチウグイ R. p. sachalinensis
学名がくめい
Rhynchocypris percnurus sachalinensis
Berg, 1872
和名わみょう
ヤチウグイ
英名えいめい
Swamp Minnow

ヤチウグイRhynchocypris percnurus sachalinensis)は、コイコイウグイアブラハヤぞく魚類ぎょるいである。アイヌめいは「トチェッポ」(ぬましょうさかな)。

分布ぶんぷ

[編集へんしゅう]

日本にっぽん北海道ほっかいどう)、サハリン、朝鮮半島ちょうせんはんとうなどの平野へいや池沼ちしょう湿地しっちたい細流さいりゅうにすむ。

形態けいたい

[編集へんしゅう]

全長ぜんちょう15cm[1]本属ほんぞくなかでは体高たいこうたかい。体側たいそくにはしょう黒点こくてん散在さんざいする。からだしょくあわ褐色かっしょくから褐色かっしょくで、腹部ふくぶにいくほどあわくなり、やや褐色かっしょくびた銀色ぎんいろになる。また体側たいそく中央ちゅうおうからやや上部じょうぶあかるくひかたてじょうがあり、水中すいちゅうではとく目立めだ[2]きんえんしゅアブラハヤタカハヤとよくているが、吻端が突出とっしゅつすることはなく、のどかくばってえるてん区別くべつできる[3]。また、褐色かっしょくがややうす[2]

生態せいたい

[編集へんしゅう]

いけぬまながれのゆる河川かせんなど、水流すいりゅうよわ場所ばしょ生息せいそくする。ヨシが密生みっせいしたところや、水草みずくさがあるところをこのむ。泥炭でいたんみずや、酸性さんせいみずでもむことができ、酸素さんそすくない環境かんきょうにもつよい。[2] 雑食ざっしょくせいで、むしやコケなどをべる[1]。6-7がつ水草みずくさ産卵さんらんする[1]生殖せいしょくになると、頭部とうぶからだ背面はいめんちいさい白色はくしょくほしる。オスは、からだ金色きんいろ光沢こうたくして、むねびれ、はらびれ、しりびれとその付近ふきん鮮紅せんこうしょくになる。またメスはおなじひれがあわ赤色あかいろになる。[2]

利用りよう

[編集へんしゅう]

りょう

[編集へんしゅう]

一本釣いっぽんづりまたは、サビキりでられる。えさは、サシあかちゅうがよく使つかわれる。食用しょくようぎょとして認識にんしきされていないので、せんもんひとはほとんどいないが、およがせようとしてられることもある。

料理りょうり

[編集へんしゅう]

成長せいちょうしたおやぎょではほねふとくてかたいが、ぶりなものはほねほそくてやわらかく、まるごとべられる。内臓ないぞうのぞてんぷらフライからマリネ南蛮なんばんなど、いろいろな料理りょうりにされる。

保全ほぜんじょうきょう評価ひょうか

[編集へんしゅう]

参考さんこう文献ぶんけん

[編集へんしゅう]
  1. ^ a b c 木村きむらよしこころざし『フィールドベスト図鑑ずかん 日本にっぽん淡水魚たんすいぎょ学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃ、2000ねん8がつ4にち、73ぺーじISBN 4-05-401120-9 
  2. ^ a b c d 宮地みやじ傳三郎でんざぶろうかわ浩哉ひろや水野みずの信彦のぶひこ原色げんしょく日本にっぽん淡水魚たんすいぎょるい図鑑ずかん』(ぜん改訂かいてい新版しんぱん保育ほいくしゃ、1976ねん、128ぺーじISBN 978-4-586-30032-7 
  3. ^ きの保彦やすひこ河野こうのひろし坂本さかもと一男かずお細谷ほそやかずうみしんてい 原色げんしょく魚類ぎょるいだい圖鑑ずかん 圖鑑ずかんへんきたたかしかん、2005ねん12月15にち、132ぺーじISBN 4-8326-0820-7