ルナ (映画えいが)

ルナ
	La Luna
監督かんとく	ベルナルド・ベルトルッチ
脚本きゃくほん	ベルナルド・ベルトルッチ; ジュゼッペ・ベルトルッチ; クレア・ペプロー; ジョージ・マルコ（英訳えいやく）
原案げんあん	フランコ・アルカッリ; ベルナルド・ベルトルッチ; ジュゼッペ・ベルトルッチ
製作せいさく	ジョヴァンニ・ベルトルッチ
出演しゅつえん者しゃ	ジル・クレイバーグ; マシュー・バリー
音楽おんがく	エンニオ・モリコーネ
撮影さつえい	ヴィットリオ・ストラーロ
編集へんしゅう	ガブリエラ・クリスティアーニ
配給はいきゅう	20世紀せいきフォックス
公開こうかい	1979年ねん9月30日にち; 1980年ねん4月がつ12日にち
上映じょうえい時間じかん	142分ふん
製作せいさく国こく	イタリア; アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
言語げんご	イタリア語ご; 英語えいご
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『ルナ』（La Luna）は1979年ねんのイタリア、アメリカ合作がっさく映画えいが。

解説かいせつ[編集へんしゅう]

父ちちと死別しべつした少年しょうねんとその母ははの旅路たびじを通とおして、親子おやこの交流こうりゅうを描えがくヒューマンドラマ。

突然とつぜんの事故じこで夫おっとを失うしなった世界せかい的てきオペラ歌手かしゅカテリーナは、思春期ししゅんきを迎むかえた息子むすこジョーを伴ともなってニューヨークから公演こうえん先さきのイタリアへ移うつり住すむ。仕事しごとなどが忙いそがしく、息子むすこの誕生たんじょう日びを忘わすれていた母親ははおやに背せを向むけたジョーは、麻薬まやくに手てを染そめる。禁断症状きんだんしょうじょうに苦くるしむジョーを前まえになすすべのないカテリーナは、息子むすこを胸むねに抱いだき、その股間こかんへと手てを伸のばす……。カテリーナはジョーを連つれて車くるまでドライブに出でかけるが、途中とちゅうでケンカして置おきざりにされてしまう。再会さいかいしたジョーにカテリーナは実みの父親ちちおやの存在そんざいを話はなし、会あわすことにする。ジョーはその男おとこの職場しょくばを訪おとずれた後のち、帰宅きたくする彼かれの後のちを尾行びこうしていく。男おとこは、自分じぶんの母親ははおやと共ともに海辺うみべの家いえに暮くらしていた。ジョーは自分じぶんの名なを名乗なのらずに「あんたの息子むすこは麻薬まやく中毒ちゅうどくで死しんだ」と伝つたえる。祖母そぼはジョーを孫まごではないかと気きづく.....。

キャスト[編集へんしゅう]

カテリーナ・シルヴェリ - ジル・クレイバーグ（小原おはら乃梨子のりこ）
ジョー・シルヴェリ - マシュー・バリー（中尾なかお隆聖りゅうせい）
ジュゼッペ - トーマス・ミリアン
ジュゼッペの母はは - アリダ・ヴァリ
日本語にほんご吹替ふきかえ･･･初回しょかい放送ほうそう日び：1988/12/08(木)もく　TBS　木曜もくようシネマパラダイス

スタッフ[編集へんしゅう]

監督かんとく：ベルナルド・ベルトルッチ
製作せいさく：ジョヴァンニ・ベルトルッチ
原案げんあん：フランコ・アルカッリ、ベルナルド・ベルトルッチ、ジュゼッペ・ベルトルッチ
脚色きゃくしょく：ジュゼッペ・ベルトルッチ、クレア・ペプロー、ベルナルド・ベルトルッチ
英訳えいやく：ジョージ・マルコ
音楽おんがく：エンニオ・モリコーネ
撮影さつえい：ヴィットリオ・ストラーロ
編集へんしゅう：ガブリエラ・クリスティアーニ
衣装いしょう：リーナ・ネルリ・タヴィアーニ
提供ていきょう：フィクション・シネマトグラフィカS.P.A、20世紀せいきフォックス

反応はんのう[編集へんしゅう]

評論ひょうろん家かロジャー・イーバートは、ベルトルッチについて「ソープオペラとフロイト的てき症例しょうれい（この二に者しゃはその性質せいしつ上じょう伝統でんとう的てきに対立たいりつする敵同士かたきどうしなのだが）を手てに取とり、力ちからづくで交尾こうびせしめた」として星ほし2つをつけた^[1]。

アンジェラ・カーターは、ジル・クレイバーグのパフォーマンスについて、ロンドン・レビュー・オブ・ブックスで「ジル・クレイバーグは、声帯せいたいによって偉大いだいなヨーロッパの監督かんとくと共演きょうえんする機会きかいを掴つかみ、生せいの生命せいめい力りょくといった感かんのある印象いんしょう的てきなパフォーマンスを見みせた」と評ひょうした^[2]。

ロシアの映画えいが監督かんとくアンドレイ・タルコフスキーは、1979年ねん9月がつ7日にち付づけの日記にっきに「ベルトルッチの『ルナ』を見みた。醜悪しゅうあくで、安やすっぽく、下品げひんなゴミだ」と記しるした^[3]。

本ほん作品さくひんは、1980年ねんにエクアドルで当時とうじ警察庁けいさつちょう長官ちょうかんだったアブダラ・ブカラム（英語えいご版ばん）によって上映じょうえい禁止きんし措置そちがとられている^[4]。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

^ “Luna 1979”. Roger Ebert reviews. 2014年ねん9月がつ28日にち閲覧えつらん。
^ “Angela Carter responds to Bertoucci's La Luna'”. London Review of Books. 2014年ねん9月がつ28日にち閲覧えつらん。
^ Tarkovsky, Andrei (1991). Time Within Time: The Diaries 1970–1986. Seagull Books. pp. 205. ISBN 81-7046-083-2
^ “El auge y caída del ‘porno chic’ en Guayaquil” (スペイン語ご). El Comercio. 2018年ねん11月15日にち閲覧えつらん。

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

ルナ - allcinema
ルナ - KINENOTE
La Luna - オールムービー（英語えいご）
La Luna - IMDb（英語えいご）

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[1] “Luna 1979”. Roger Ebert reviews. 2014年ねん9月がつ28日にち閲覧えつらん。

[2] “Angela Carter responds to Bertoucci's La Luna'”. London Review of Books. 2014年ねん9月がつ28日にち閲覧えつらん。

[3] Tarkovsky, Andrei (1991). Time Within Time: The Diaries 1970–1986. Seagull Books. pp. 205. ISBN 81-7046-083-2

[4] “El auge y caída del ‘porno chic’ en Guayaquil” (スペイン語ご). El Comercio. 2018年ねん11月15日にち閲覧えつらん。

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表ひょう話はなし編へん歴れきベルナルド・ベルトルッチ監督かんとく作品さくひん
1960年代ねんだい	殺ころし（1962）革命かくめい前夜ぜんや（英語えいご版ばん）（1964）ベルトルッチの分身ぶんしん（1968）
1970年代ねんだい	暗殺あんさつのオペラ（1970）暗殺あんさつの森もり（1970）ラストタンゴ・イン・パリ（1972） 1900年ねん（1976）ルナ（1979）
1980年代ねんだい	ある愚おろか者ものの悲劇ひげき（1981）ラストエンペラー（1987）
1990年代ねんだい	シェルタリング・スカイ（1990）リトル・ブッダ（1993）魅みせられて（1996）シャンドライの恋こい（1999）
2000年代ねんだい	ドリーマーズ（2003）
2010年代ねんだい	孤独こどくな天使てんしたち（2012）
オムニバス	愛あいと怒いかり「臨終りんじゅう」（1968） 10ミニッツ・オールダー/イデアの森もり「水みずの寓話ぐうわ」（2002）
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