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ルート証明しょうめいしょ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ルート証明しょうめいしょ(ルートしょうめいしょ、えい: Root certificate)とは、公開こうかいかぎ基盤きばん構成こうせいするいち要素ようそで、発行はっこうしゃ主体しゅたいしゃおなじであり、かつ自分じぶん自身じしん秘密ひみつかぎ[1]で、それに対応たいおうするみずからの公開こうかいかぎ署名しょめいした公開こうかいかぎ証明しょうめいしょのことで、構造こうぞうをなす証明しょうめいしょのルートとなるものである。ルート証明しょうめいしょ自己じこ署名しょめい証明しょうめいしょのように作成さくせいされるものの、きびしい審査しんさみとめられた組織そしきのみがルート認証にんしょうきょくになれるという人手ひとでかいした方法ほうほう信頼しんらいせい担保たんぽしている[2]

概要がいよう

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自己じこ署名しょめい証明しょうめいしょ自己じこ発行はっこう証明しょうめいしょ一種いっしゅである。自己じこ署名しょめい証明しょうめいしょとは、自分じぶん秘密ひみつかぎでそれに対応たいおうする公開こうかいかぎ署名しょめいした証明しょうめいしょのことである。自分じぶん秘密ひみつかぎ署名しょめいしていても、認証にんしょうきょく識別しきべつめい変更へんこうしたときに発行はっこうすることがあるネーム・ロールオーバー証明しょうめいしょのような識別しきべつめいことなる証明しょうめいしょは、ルート証明しょうめいしょではない。自己じこ発行はっこう証明しょうめいしょとは、発行はっこうしゃ主体しゅたいしゃおな実体じったいである公開こうかいかぎ証明しょうめいしょのことである。自分じぶん自身じしん発行はっこうしても、秘密ひみつかぎ署名しょめいされた自己じこ発行はっこう証明しょうめいしょ認証にんしょうきょくかぎ更新こうしんしたときに発行はっこうするキー・ロールオーバー証明しょうめいしょや、CRLの署名しょめいようべつかぎたい使つかうときなどに発行はっこうする証明しょうめいしょ)は、ルート証明しょうめいしょではない。

認証にんしょうきょく証明しょうめいしょ構造こうぞうかたち発行はっこうするが、そのなかでルート証明しょうめいしょは、発行はっこうされた証明しょうめいしょなか根元ねもと位置いちする。すべての証明しょうめいしょは、みずからのおやとなるルート証明しょうめいしょ信頼しんらいせい継承けいしょうする。

おおくのソフトウェアでは、証明しょうめいしょ利用りようしゃ代表だいひょうしてルート証明しょうめいしょ信頼しんらいするという前提ぜんていいている。 そのいちれいとして、ウェブブラウザではSSLやTLSによる通信つうしんにおいてルート証明しょうめいしょアイデンティティ検証けんしょうもちいている。 ここではユーザがウェブブラウザの配布はいふしゃとそれが信頼しんらいする認証にんしょうきょく、その認証にんしょうきょく発行はっこうした証明しょうめいしょ証明しょうめいしょ利用りようしゃ信頼しんらいするという前提ぜんていもと証明しょうめいしょ利用りようしゃのアイデンティティの検証けんしょうおこなっている。

ITU-Tによって定義ていぎされたX.509商用しょうよう分野ぶんやにおいてもっと普及ふきゅうしている証明しょうめいしょ規格きかくであるが、このルート証明しょうめいしょもとにした信頼しんらい推移すいいはX.509証明しょうめいしょ連鎖れんさモデルに不可欠ふかけつなものである。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ ほんこうでいう秘密ひみつかぎとは、署名しょめいされる公開こうかいかぎ(en:Public_key)に対応たいおうする秘密ひみつかぎ(en:Private_key、または私有しゆうかぎ)のことであり、共通きょうつうかぎ暗号あんごう秘密ひみつかぎ(Secret key)ではない。
  2. ^ Sasaki, Makoto (2018ねん6がつ14にち). “ルート証明しょうめいしょとは”. wa3.i-3-i.info. かりそう」で「からない」でも「かった」になれるIT用語ようご辞典じてん. 2024ねん3がつ31にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク

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著名ちょめい認証にんしょうきょくのルート証明しょうめいしょ

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