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レイディアントシルバーガン

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
レイディアントシルバーガン
ジャンル シューティング
対応たいおう機種きしゅ アーケード(ST-V)[AC]
セガサターン[SS]
Xbox Live Arcade[XBLA]
Nintendo Switch[Switch]
開発元かいはつもと トレジャー
発売はつばいもと AC:トレジャー
SS:ESP
XBLA:マイクロソフト
Switch:Live Wire
デザイナー 井内いうちひろし
音楽おんがく 崎元さきもとひとし
人数にんずう 1~2にん
メディア AC:ST-Vようロムカセット
SS:CD-ROM
XBLA:ダウンロード
Switch:ダウンロード
発売はつばい AC:1998ねん5がつ下旬げじゅん
SS:1998ねん7がつ23にち
XBLA:2011ねん9がつ14にち
Switch
アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗 2022ねん9がつ13にち
日本の旗 2022ねん9がつ14にち
対象たいしょう年齢ねんれい CEROB(12さい以上いじょう対象たいしょう
コンテンツ
アイコン
セクシャル
システム基板きばん ST-V[1]
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レイディアントシルバーガン』(RADIANT SILVERGUN)は、トレジャー開発かいはつ発売はつばいしたたてスクロールシューティングゲーム1998ねん5がつ下旬げじゅんアーケードゲームとして稼動かどうしたのち、1998ねん7がつ23にち家庭かていようゲームとしてセガサターン移植いしょくされた。

概要がいよう[編集へんしゅう]

3D表現ひょうげんれた、オーソドックスなステージクリアがたよこ画面がめんたてスクロールシューティングゲームであり、『プロジェクトRS』のだいいちさく

最大さいだい特徴とくちょう攻撃こうげき方法ほうほうで、3つのボタンをわせてすことにより8種類しゅるい攻撃こうげき方法ほうほうもちいることが出来できる。

ほかの特徴とくちょうとして、パズルのようなボーナス加算かさん方式ほうしきげられる。ほとんどのてきあかあおのいずれかの属性ぞくせいっており、おなしょくてきだけたおつづける、特定とくてい順番じゅんばんいろいたてきたおすなどでボーナス得点とくてん加算かさんされる。なお、得点とくてんのパワーアップに関連かんれんすることも特徴とくちょう。パワーアップアイテムの概念がいねんがなく[2]、スコアが経験けいけんとしてあつかわれ、てきたおしたときに使用しようした武器ぶきがパワーアップしてゆく。得点とくてんかせがないとよわいままで、クリアすらままならない。

ボスせんたま密度みつどたかいが、てきだん任意にんいせる機会きかい豊富ほうふなこと、特定とくてい方法ほうほうでさほど苦労くろうせずに回避かいひできる弾幕だんまくおおいこととうから、弾幕だんまくけいシューティング範疇はんちゅうふくめられることはすくない。

以上いじょう要素ようそは、これまでのシューティングゲームで軽視けいしされがちだった「ねらつ」感覚かんかくと、これまでのシューティングゲームの攻略こうりゃく不可欠ふかけつだったパターン要素ようそむすびつけるためにられた構成こうせいである。ほん作品さくひん採用さいようされた属性ぞくせいシステムによる特殊とくしゅなスコアシステムと、単発たんぱつショットによるねらちは『プロジェクトRS』に共通きょうつうするコンセプトとなっている。

グラフィックめんでは、背景はいけいやキャラクターはポリゴンテクスチャマッピング混合こんごうした3Dで表現ひょうげんしている。背景はいけい同時どうじ発色はっしょくすう16しょくのみでつくられている。これは、アーケード基板きばんより3D性能せいのうおとるセガサターンへ完全かんぜん移植いしょくするためのメモリの節約せつやく目的もくてきであった。

独自どくじのメッセージせい終末しゅうまつろんによる世界せかいかんち、崎元さきもとひとしによるオーケストラ調ちょうのBGM(演奏えんそう内部ないぶ音源おんげん使用しよう)は、発売はつばいから時間じかんてサウンドトラックがさい発売はつばいされた。

1998ねんゲーメスト大賞たいしょうでは、「ゲーメスト大賞たいしょう」で10、「ベストシューティングしょう」で2と、ともに同年どうねん発売はつばいされた『エスプレイド』に結果けっかとなった。しかし、年間ねんかんヒットゲーム20では、プレイヤー・インカム人気にんきどちらもランクがいである。

家庭かていようゲームけには、アーケードばん稼働かどうからやく2ヵ月かげつにST-V基板きばん互換ごかんせいのあるセガサターンで移植いしょくばん発売はつばいされたほか、2011ねんからは「Xbox Live Arcade」(Xbox 360)にてグラフィックのリファインやしんモードの追加ついかおこなったリメイクばん配信はいしんされている。2017ねんにはXbox Live ArcadeばんXbox One後方こうほう互換ごかん対応たいおうした。

ストーリー[編集へんしゅう]

西暦せいれき2520ねん古代こだい地層ちそうから発見はっけんされた「いしのような物体ぶったい」がはなったひかりぜん人類じんるい消滅しょうめつ。1ねん衛星えいせい軌道きどうじょう退避たいひ消滅しょうめつまぬかれたすうめい生存せいぞんしゃと1のロボットは、人類じんるいのこりをけて地球ちきゅうへの降下こうかおこなう。

登場とうじょう人物じんぶつ[編集へんしゅう]

こえ部分ぶぶんはセガサターン、Xbox 360のストーリーモードでの担当たんとう声優せいゆう

バスター
こえ - 堀内ほりうち賢雄けんゆう
1Pがわのシルバーガンのパイロット。
レアナ
こえ - 川上かわかみとも
2Pがわのシルバーガンのパイロット。
ガイ
こえ - はやしのべねん
プレイヤーが操作そうさできない3のシルバーガンのパイロット。
クリエイタ
こえ - 北沢きたざわひろし
巡洋艦じゅんようかんテトラのクルーであるロボノイド。
テンガイ
こえ - 渡部わたなべたけし
巡洋艦じゅんようかんテトラの艦長かんちょう
イガラシ長官ちょうかん
こえ - 秋元あきもとひつじかい
地球ちきゅう連邦れんぽうぐん司令しれいかんにして、ガイの父親ちちおや

ゲームシステム[編集へんしゅう]

方向ほうこうインターフェース(8方向ほうこうレバー、あるいは十字じゅうじキー)と3つのボタンで構成こうせいされるトップビューのたてスクロールシューティングゲーム。

ぜん6ステージ。ただしステージ自体じたいはさらにA~Eの「エリア」に細分さいぶんされている(エリアの最大さいだいすうはステージによってことなる)かくエリアには最低さいてい一体いったいのボスキャラクターが登場とうじょうし、これを撃破げきは、あるいは出現しゅつげんから一定いってい時間じかん経過けいかさせ自爆じばくさせることでつぎのエリアにすすむことができる。エリアあいだ暗転あんてん場面ばめん転換てんかんなどをはさまずシームレスに移行いこうし、どういちステージないであればそのとき系列けいれつはエリアじゅん一定いっていである。ただし、ステージあいだかんしてはこのかぎりではない。

3つのボタンはさらに同時どうじし(A+B、B+C、A+CおよびA+B+C)することによって最大さいだい7種類しゅるい特性とくせいことなる攻撃こうげき使つかけることができる。これにくわえ、A+B+Cの攻撃こうげき一定いってい条件じょうけんたすことで特殊とくしゅ攻撃こうげき変化へんかするため、プレイヤーは最大さいだい8種類しゅるい攻撃こうげき手段しゅだん使つかけることができる。

スコアシステムは多岐たきわた様々さまざま側面そくめんから評価ひょうかされるボーナスが設定せっていされている一方いっぽうで、ただ漫然まんぜんてき撃破げきはするだけではこう得点とくてん獲得かくとくできないようになっている。また、スコアそのものもたんなるプレイ内容ないよういち評価ひょうかじくではなく「経験けいけん」としてゲームシステムにふか関与かんよしている。ほんゲームにはいわゆるランクシステムは搭載とうさいしておらず、ゲームプレイをつうじてその難易なんい一定いっていであるため、プレイヤーが意識いしきてきにスコアをかせぎ、装備そうび強化きょうかしていくことによってゲームクリアはより容易よういになってくようになっている。なお、ほんさくにパワーアップアイテムは存在そんざいしない。

ウェポン[編集へんしゅう]

A・B・Cの3つのボタンのわせで特性とくせいことなる8つの装備そうび以下いか、ウェポン)を使つかけることが出来できる。いち種類しゅるいのウェポンのみですべての状況じょうきょう対処たいしょすることは困難こんなんであるため、状況じょうきょうおうじて適切てきせつなウェポンを使用しようする必要ひつようがある。

それぞれのウェポンを使用しようしててきたおしたりチェインボーナスを獲得かくとくすると、その得点とくてん経験けいけんとして、A・B・Cそれぞれにられる(ボタンに対応たいおう)。たとえばAボタン:バルカンを使用しようしててきたおし10000てん獲得かくとくした場合ばあい、A経験けいけんが10000てんぶん上昇じょうしょうする。複数ふくすうのボタンを使用しようする攻撃こうげき場合ばあい使用しようするボタンに対応たいおうするかく経験けいけんられる。たとえばB+Cボタン:ホーミングスプレッドを使用しようして10000てん獲得かくとくした場合ばあい、B経験けいけんとC経験けいけんがそれぞれ5000てんぶんずつ上昇じょうしょうする。

一定いっていりょう経験けいけん獲得かくとくすると、A・B・Cのかくウェポンレベルが上昇じょうしょうする。レベルががることで威力いりょく攻撃こうげき範囲はんいなどの性能せいのう向上こうじょうする。わせによって発動はつどうするウェポン(A+Bなど)の場合ばあい使用しようするボタンそれぞれのレベルにおうじてふくあいてき強化きょうかされる。たとえばA+Bボタンで発動はつどうするホーミングプラズマの場合ばあい威力いりょくはウェポンレベルA・Bいずれも関与かんよするが、ロックオンラインの展開てんかい範囲はんいはBのレベルのみが関与かんよする。

ちゅうの「Black Wide」は「Back Wide」のあやまりとおもわれる。

以下いかのA~Cはボタンをす。また、+記号きごうはそれぞれのボタンの同時どうじしの意味いみである。

A:バルカン
正面しょうめん方向ほうこう直線ちょくせんてきたま発射はっしゃみじかすと1はつだけ発射はっしゃし、つづけると複数ふくすうたま連射れんしゃする。レベルががると威力いりょく上昇じょうしょうし、連射れんしゃ同時どうじ発射はっしゃすう増加ぞうかする。
B:ホーミング
ややたまそくおそてき追尾ついびする緑色みどりいろたま発射はっしゃ誘導ゆうどう性能せいのうたかく、てき画面がめんないきょさえすれば確実かくじつ命中めいちゅうするが威力いりょくひくい。レベルががると威力いりょく上昇じょうしょうする。
C:スプレッド
ななぜん方向ほうこう直線ちょくせんてき炸裂さくれつだん左右さゆう2はつ同時どうじ発射はっしゃつづけると連射れんしゃされ、てき障害しょうがいぶつ命中めいちゅうするかボタンをはなすと炸裂さくれつ爆風ばくふうひろがる。レベルががると威力いりょく爆風ばくふうのサイズが上昇じょうしょうする。
A+B:ホーミングプラズマ
しているあいだからほんあお直線ちょくせんのロックオンラインを展開てんかいする。ラインがてきれるとそのてきかって稲妻いなづまじょう攻撃こうげき発射はっしゃされ連続れんぞくしてダメージをあたえる。ロックオンしている時間じかんともな威力いりょく上昇じょうしょうする。ライン・攻撃こうげきともに障害しょうがいぶつ貫通かんつうする特徴とくちょうがある。レベルががるとロックオンラインの展開てんかい角度かくど威力いりょく上昇じょうしょうする。
A+C:バックワイド
前方ぜんぽうから単発たんぱつのバルカンを発射はっしゃすると同時どうじに、後方こうほうからバルカンを扇状せんじょう発射はっしゃする。つづけると連射れんしゃする。レベルががると同時どうじ発射はっしゃすう増加ぞうかし、また拡散かくさん範囲はんいおおきくひろがる。
B+C:ホーミングスプレッド
しているあいだから円形えんけいのロックオンエリアを展開てんかいしエリアないてき自動的じどうてき炸裂さくれつだん発射はっしゃする。攻撃こうげき判定はんてい爆風ばくふうのみに存在そんざいする。障害しょうがいぶつ貫通かんつうする特徴とくちょうがある。かくしキャラ(メリー)を出現しゅつげんさせてボーナスをることのできる唯一ゆいいつ武器ぶき。レベルががると爆風ばくふう継続けいぞく時間じかん同時どうじロックすう増加ぞうかする。
A+B+C:レイディアントソード
けんじょう武器ぶき回転かいてんさせ、周囲しゅうい360斬撃ざんげきおこなう。しっぱなしでたままとなり、移動いどう方向ほうこう反対はんたいながれる。また、けん軌跡きせき特定とくていてきだんし、したりょうおうじてハイパーソードゲージがえる。障害しょうがいぶつ貫通かんつうする。ソードをしているあいだけんのような姿すがたえるのが特徴とくちょう
ハイパーソードゲージMAXにA+B+C:ハイパーソード
いわゆるボンバー相当そうとうする。レイディアントソードで特定とくていてきだんすとゲージがえ、ゲージがいちはいになったときにのみ使用しようできる強力きょうりょく攻撃こうげき攻撃こうげきちゅう無敵むてきで、周囲しゅういとソード部分ぶぶんたま能力のうりょくたか攻撃こうげきりょくがある。

また、かくウェポンを使用しようして一定いってい条件じょうけんたすことで特殊とくしゅな「ウェポンボーナス」を獲得かくとくできる。詳細しょうさいはウェポンボーナスを参照さんしょう

ボーナス/その得点とくてんシステム[編集へんしゅう]

チェーンボーナス
ほんさく中心ちゅうしんとなるボーナス。
てきのほとんどにはあかあおのいずれかのいろがついている。おなしょくてきを3たおすごとにボーナスがはいる。ボーナスてんは「チェーンちゅうたおしたてき破壊はかいてん合計ごうけい×チェーンボーナス取得しゅとく回数かいすう」で算出さんしゅつされる。ただし、破壊はかいてん合計ごうけいは10,000てん頭打あたまうちとなる。一回いっかいのチェーンボーナスで獲得かくとくできるスコアは最大さいだい100,000てんまで上昇じょうしょうする。
3しょくてきはそれぞれまんべんなく出現しゅつげんするが、チェーンボーナスを持続じぞくさせるには最初さいしょ破壊はかいしたてき同色どうしょくてき破壊はかいつづけるのがのぞましく、場合ばあいによってはてきの3ぶんの2ほどをあえて見逃みのが必要ひつようがある。わざとてきのがす「シューティングゲーム」の本質ほんしつ相反あいはんするシステムは、後作あとさくの『斑鳩いかる』で改善かいぜんされた。
シークレットボーナス
チェーンボーナスのバリエーション。あかあおじゅんてきたおすとその時点じてん破壊はかいてんが10,000てんになり、以降いこう黄色おうしょくてきを3破壊はかいするごとにチェーンボーナスがられる。
ウェポンボーナス
かくウェポンを使用しようして一定いってい条件じょうけんたすことで特殊とくしゅな「ウェポンボーナス」を獲得かくとくできる。条件じょうけんはウェポンごとおおきくことなっており、またインストカードなどにも明示めいじされていないため、一種いっしゅかくしボーナスとえる。すべてのウェポンはそれぞれ独立どくりつしたウェポンボーナスカウンタをっており、初期しょき状態じょうたいは0である。ウェポンごとにカウンタを増加ぞうかさせる条件じょうけんと、カウンタをリセットする条件じょうけん設定せっていされている。リセット条件じょうけんたすことなくカウンタを一定いってい蓄積ちくせきすることで10,000てんのウェポンボーナスを獲得かくとくし、カウンタはふたたび0にもどる。エリアクリアにもウェポンボーナスカウンタはリセットされる。
ボーナスキャラクター
特定とくてい地点ちてんをホーミングスプレッドでサーチするといぬの「メリー」が出現しゅつげんしてボーナス。ボーナスてん出現しゅつげん場所ばしょごとにことなり、場所ばしょによってはなんらかの語呂合ごろあわせになっている。
クリアボーナス
破壊はかいりつボーナス:ボスのパーツを破壊はかいして撃破げきはすると、破壊はかいりつ% * 500てんのスコアをる。また、すべてのパーツを破壊はかいして100%を獲得かくとくするとさらに50,000てん上乗うわのせされるため、最大さいだいで100,000てんのボーナスをられる。
デストラクションボーナス:自爆じばくさせずにボスをたおした場合ばあいのみられるボーナスてんでボスごと固有こゆう得点とくてん設定せっていされている。
その
かすりてんてきだんてき本体ほんたい障害しょうがいぶつ接近せっきんし(かする)つづけることで若干じゃっかん得点とくてんはいる。
てんてき武器ぶき命中めいちゅうさせるごとに武器ぶきおうじて若干じゃっかん得点とくてんはいる。

ゲーム展開てんかい特徴とくちょう[編集へんしゅう]

攻略こうりゃくする順番じゅんばんではなく作品さくひんない設定せっていされている時間じかんじく沿った順番じゅんばんでステージ番号ばんごう設定せっていされている。ゲームのながれとしてはボスキャラクターとの戦闘せんとうおおく、ボスあいだ展開てんかいもテンポがはやことから同社どうしゃの『エイリアンソルジャー』にちか展開てんかいであるとえる。前述ぜんじゅつのパズル要素ようそ、パターン必要ひつようせいなどの特徴とくちょうについて、ディレクターの井内いうちひろしアイレムのシューティングゲーム『イメージファイト』から影響えいきょうけたことをインタビューでかたっている。

登場とうじょうするボスキャラクターのデザインやネーミング、攻撃こうげき手段しゅだん多彩たさいさもほんさく特徴とくちょうである。デザインやネーミングについてはDAIKAI10→大回転だいかいてんひとし駄洒落だじゃれをはじめ、『R-TYPE』のはたや『ゼビウス』のボスキャラクター、さらには『ばくはし兄弟きょうだいレッツ&ゴー!!』、『ウルトラマンティガ』、『ウルトラセブン』の怪獣かいじゅう蟹江かにえ敬三けいぞう稲葉いなば製作所せいさくしょまでをもオマージュしたとおぼしきデザインやネーミングがなされている[よう出典しゅってん]。ボスキャラクターの攻撃こうげき手段しゅだんについても、「障害しょうがいぶつ上手うま利用りようしないとけられない」「行動こうどう範囲はんいせばめられた状態じょうたいでの戦闘せんとう」「巨大きょだい機体きたい全体ぜんたい利用りようしてつぶしにかかる」といった変則へんそくてき手段しゅだんんでおり、のち同社どうしゃがリリースした『斑鳩いかる』や『グラディウスV』にも、同様どうよう特徴とくちょうつボスキャラクターの攻撃こうげき手段しゅだんおおられる。ボスの登場とうじょうには「NO REFUGE」という警告けいこく表示ひょうじされ、つづいてボスの名称めいしょうくわえて「BE ATTITUDE FOR GAINS...」というぶんつづけてアドバイスのような文章ぶんしょうが3つ表示ひょうじされるが、これにはパロディやジョークがおおふくまれている。

アーケードばんおよびその完全かんぜん移植いしょくであるセガサターンばんのアーケードモード(以下いかアーケードばん)では、1めん(STAGE3)クリアに、STAGE2とSTAGE4のうちどちらの2めんすすむかを選択せんたくし(STAGE4のほうが難易なんいたかい)、そのステージをクリアをすると3めん(STAGE5)にすすみその一本いっぽんどうである、分岐ぶんきありのぜん5めんせいとなっている。

セガサターンばんのサターンモード(以下いかサターンばん)ではステージ選択せんたくく、1めん(STAGE3)→2めん(STAGE2)→3めん(STAGE4)→4めん(STAGE5)…という順番じゅんばんすすぜん6めんせい。このほかにも、サターンばんではいくつかのボスキャラクターが追加ついかされている。プレイ時間じかんながく、とおしての全面ぜんめんクリアには一時いちじあいだほどかかる。また、サターンばんではゲームオーバーのスコアをセーブし、それをプレイ開始かいしにロードすることでレベルのがった状態じょうたい最初さいしょからプレイすることができる。

ステージ構成こうせい[編集へんしゅう]

タイトル Stage 解説かいせつ ボス
RETURN 3A 最初さいしょのステージ。このステージはながさがまっており、ボスをはやたおすとその登場とうじょうする雑魚ざこてきかず変化へんかする。最初さいしょ登場とうじょうする「メリー」については『ゼビウス』のオマージュである。 AKA-O
3B はじめて障害しょうがいぶつ登場とうじょうする。 MIKA-L
3C ジグザグじょうせま通路つうろける。ボスせん開始かいしにBGMがわる。 GALLOP
3D Dめんはザコラッシュのみですぐに終了しゅうりょうする。ボスはレーザーのなぎはらいを障害しょうがいぶつふせ独特どくとく戦法せんぽう要求ようきゅうされる。 UNDO
3E ボスはパーツを破壊はかいすると、あらたなパーツが追加ついかされる。アーケードばんはこのステージ終了しゅうりょうステージセレクトとなる。 UE2A-GAL
REMINISCENCE 2A 3Aの1ねんまえにあたる。ボスせんつきをバックにたたかう。 KOTETSU
2B ほぼ全編ぜんぺんがボスせんで、しかもボスが2たい登場とうじょうする。前半ぜんはん高速こうそくスクロールめんでもあり、せま地形ちけいにザコてき配置はいちされている。 GOLETS
2C 道中どうちゅうは2たい障害しょうがいぶつかこまれた状態じょうたいたたかう。ボスせん開始かいしにBGMがわる。 NASU
2D ザコラッシュ。ボスは環状かんじょうになっており、かこんで変形へんけいする。 DAIKAI-10
2E ちゅうボスが登場とうじょうする。ボスせん画面がめん全体ぜんたいがワイヤーフレームになる。サターンばん終了しゅうりょうにデモシーンが追加ついかされている。 GEDO-O
EVASION 4A 3Eからのつづきで、BGMもおなじ。破壊はかい可能かのう障害しょうがいぶつおおく、たかいチェーンボーナスがられる。ボスせん開始かいしにBGMがわる。 LUNAR-C
4B 攻撃こうげきをするとちぢむバリアが登場とうじょうする。ボス戦時せんじかこむワイヤーはれてもミスとはならないが、外側そとがわることはできない。 17VA-50
4C 全面ぜんめんつうじて唯一ゆいいつあおてきでのチェーンがもっともスコアがたかくなる。道中どうちゅう登場とうじょうするミサイルはいろがついているがチェーン対象たいしょうにならない。 DAN-564
4D ザコラッシュ。ボスせん開始かいしにBGMがわる。ボスは触手しょくしゅさきにシルバーガンをけており、たような攻撃こうげき仕掛しかけてくる。 PENTA
4E ちゅうボスが登場とうじょうする。ボスのパーツにはいろいているものがあるが、種類しゅるい発生はっせい位置いちがランダムであるためスコアにうん要素ようそからむ。 CA2-EKZO
VICTIM 5A きょ大戦たいせんかんとの戦闘せんとうんだ地形ちけいなかでボスの自爆じばく直前ちょくぜんまでチェーンボーナスでかせぐ、スコアじょう最大さいだい山場やまば SBS-33KI
サターンばんオリジナル。ザコラッシュ、すぐにきょ大戦たいせんかんとの戦闘せんとううつる。 SBS-130
THE ORIGIN 6A サターンばんオリジナル。幾何きかがくてきかたち微生物びせいぶつのようにもえる。パーツを攻撃こうげきすると、いろおうじたザコてき出現しゅつげんする。 W(--)W
サターンばんオリジナル。さめのようなボスとの戦闘せんとう VARAS
サターンばんオリジナル。かめのようなボスとの戦闘せんとう BECHEW
サターンばんオリジナル。とりのようなボスとの戦闘せんとう OHTRIGEN
6A ボスせんのみ。巨大きょだいひとがたボスとの戦闘せんとう XIGA
LINK 1 攻撃こうげき一切いっさい出来できず、「いしのような物体ぶったい」からの攻撃こうげきを60秒間びょうかんつづける。BGMはないが、サターンばんはBGMがあり台詞ぜりふながつづける。 A STONE-LIKE

セガサターンばん[編集へんしゅう]

追加ついか要素ようそとして、アーケードばんではかたられなかった設定せっていやシナリオ、オリジナルボスなどがまれている[3]

要所ようしょにメッセージせいつよ会話かいわ追加ついかされ、れいとしてはSTAGE1の会話かいわにはほんさくのディレクター井内いうちひろしの、文化ぶんかであるゲーム業界ぎょうかいたいする悲観ひかんめられている。

ハードの末期まっきだったことやシューティング全般ぜんぱん不遇ふぐうなどで生産せいさんすうおおくなかった。移植いしょく出来できいこと、追加ついか要素ようそ充実じゅうじつなどにより移植いしょくばんたか評価ひょうかされ、のハードに移植いしょくされていなかったこともあり、中古ちゅうこ市場いちばではプレミアム価格かかく高騰こうとうしている。また、セガサターンばんには各所かくしょにデモシーンとしてGONZO制作せいさくによるアニメが追加ついかされた。キャラクターデザイン担当たんとうしたはん画風がふうをそのまま反映はんえいした映像えいぞうである。

ほんさく元々もともとタイムワーナーインタラクティブ製作せいさくされていた経緯けいいもあってか、解説かいせつしょテキストはテンゲンのものを連想れんそうさせる文体ぶんたいとなっている。

XBOX Live Arcadeばん[編集へんしゅう]

続編ぞくへんてき位置付いちづけの作品さくひんである『斑鳩いかる』が2008ねんより「Xbox Live Arcade」けに配信はいしん開始かいしされたのにたいし、ほんさくながあいだ現行げんこうへのさい移植いしょくおこなわれていなかった。これについてトレジャーは、雑誌ざっしGAME SIDE」2009ねん6がつごう掲載けいさいされた開発かいはつインタビューにおいて「サターンのBG特殊とくしゅ機能きのう駆使くししてステージを構築こうちくしているのでその部分ぶぶん再現さいげん困難こんなん」「かりにオリジナルを再現さいげんできたとしても当時とうじそのままの内容ないようれられるのか疑問ぎもん。リメイクばん収録しゅうろくすると新作しんさくを1ほんつくるのとほぼおな手間てまがかかる」といった理由りゆうげており、さい移植いしょくかんしては消極しょうきょくてき姿勢しせいせていた。

しかし、2010ねん東京とうきょうゲームショウにおいて、トレジャーのによるリメイクばんを「Xbox Live Arcade」けに開発かいはつちゅうであること発表はっぴょうされ、2011ねん9がつ14にちよりダウンロード販売はんばい開始かいしされた。

ハードウェアの高性能こうせいのうわせたこう解像度かいぞうどおよびそれにともなうテクスチャのリファイン、グローなどのポストエフェクトの追加ついかなどがほどこされているが、内容ないようについてはサターンばんとほぼ同一どういつである。

グラフィック部分ぶぶんのぞくサターンばんとのおもちがいは以下いかとおり。

  • プラットフォームの変更へんこうわせ、従来じゅうらいのサターンモードはストーリーモードへと名称めいしょう変更へんこうされた。
  • チェーンボーナスの計算けいさんしきに『斑鳩いかる』のそれを採用さいようしたIKARUGAモードの搭載とうさい
  • ストーリーモードのコンティニューが不可ふかとなり、わりに、ストーリーモードを1あいだプレイするごとに初期しょきざんストックが1増加ぞうかするように変更へんこうされた。
  • 任意にんいのステージを選択せんたくしてプレイできるトレーニングモードが搭載とうさいされた。サターンばんでも一定いってい条件じょうけんたすことでステージ選択せんたく可能かのうであったが、開始かいし任意にんい武器ぶきレベルを選択せんたく可能かのうとなったてん、およびエリアも選択せんたく可能かのうとなったてんことなる。ただし、選択せんたくできるのはすで到達とうたつしたステージ・エリアにかぎられる。また、それぞれの到達とうたつエリアはアーケード・ストーリーそれぞれが独立どくりつして記録きろくされる。
  • リプレイデータの保存ほぞん再生さいせい可能かのうとなった。
  • XBOX Liveをかいしたオンライン同時どうじプレイが可能かのうとなった。
  • ハードウェア性能せいのう向上こうじょうともない、処理しょりちがほとんど発生はっせいしなくなっている。これによりゲームスピードが全体ぜんたいてきはやくなっているため、一部いちぶ場面ばめんでの難易なんい上昇じょうしょうしている。

IKARUGAモード[編集へんしゅう]

チェーンボーナスの仕様しようを『斑鳩いかる』のものとえたXBLAばん独自どくじのモード。

ただし、モードを選択せんたく可能かのうにするにはおなじくXBOX Live Arcadeで購入こうにゅう可能かのうな『斑鳩いかる』の実績じっせき最低さいていひと解除かいじょしているゲーマータグでプレイする必要ひつようがある。

従来じゅうらいのオリジナルモードではチェーンボーナスを維持いじするためにはおなしょくてき破壊はかいつづける必要ひつようがあったが、IKARUGAモードでは斑鳩いかる同様どうよう同色どうしょくてきの3破壊はかいを1セットとし、その区切くぎりであればいろ変更へんこうしてもチェーンボーナスは維持いじされる。わりに計算けいさんしき変更へんこうされており、られるチェーンボーナスは(2^(チェーンすう-1))*100てん(ただし25600てん上限じょうげんとする)となっている(『斑鳩いかる』におけるチェーンボーナスの詳細しょうさいについてはどう項目こうもく参照さんしょう)。

ウェポンボーナスとてん獲得かくとくできないが、ウェポンの経験けいけんかんしてはオリジナルと同様どうよう、スコアによって強化きょうかほどこされる。

得点とくてん機会きかいおおきく上昇じょうしょうしたわりにボーナスの上限じょうげんひくくなっており、クリアにさいしてはオリジナルモードとはべつのパターンが必要ひつようとなる。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 「レイディアントシルバーガン」のアナログレコードがイギリスのData Discsから登場とうじょう。12月8にち4:00にやく受付うけつけ開始かいし”. www.4gamer.net. Aetas (2019ねん12月6にち). 2021ねん2がつ15にち閲覧えつらん
  2. ^ ファミ通ふぁみつう』 No.495、アスキー、1998ねん6がつ12にち、26,27,ぺーじ 
  3. ^ 電撃でんげきおう 通巻つうかん79ごうメディアワークス、1998ねん8がつ1にち、129ぺーじ 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]