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レガート

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

レガート: legato)は、音楽おんがくアーティキュレーションのひとつ。あるこえにおいて、連続れんぞくする2つのおと通常つうじょうおんたかさはことなる)を途切とぎれさせずになめらかにつづけて演奏えんそうすることである。楽譜がくふでは通常つうじょうスラー指示しじされるが、legatoのように文字もじかれることもある。おもスペイン、イタリアフランス語ふらんすごポルトガルなどのロマンス語源ごげんとする地域ちいきではレガートがもちいられ、英語えいごドイツけんではスラーが音楽おんがく用語ようごとして一般いっぱんてきもちいられている。

レガートを強調きょうちょうするためには、最後さいごおとのちきゅうがない場合ばあいには、最後さいごおと多少たしょうみじか演奏えんそうする。また、とく指示しじがなければ最後さいごおとおとよりもよわ演奏えんそうすることがおおい。そして、最後さいごおとのぞき、おときょう極端きょくたん変化へんかけ、全体ぜんたいクレッシェンドディミヌエンドも1つまでにおさえられるのが普通ふつうである。

こす弦楽器げんがっきにおけるレガート

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ヴァイオリンぞく弦楽器げんがっきでは、通常つうじょうスラーをひとゆんで(ゆみかえさずに)演奏えんそうする。ひとゆみ演奏えんそうできないながさのレガートの場合ばあいには、途中とちゅうゆみかえすが、その場合ばあいにもなるべくおと途切とぎれないように演奏えんそうする。

ばち弦楽器げんがっきにおけるレガート

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フレットそなえるゆうざおばち弦楽器げんがっきでは、ハンマリング・オンプリング・オフ使つかった演奏えんそうでレガートを表現ひょうげんする。タッピング奏法そうほうでも同様どうようである。フレットをそなえないゆうざおばち弦楽器げんがっきでは、押弦したゆびすべらせて表現ひょうげんスライド奏法そうほう)することがおおい。いずれにしてもチョーキングとは区別くべつされる。

管楽器かんがっきにおけるレガート

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トロンボーンのぞ管楽器かんがっきにおいては、通常つうじょうスラーのあいだタンギングおこなわずに演奏えんそうする。トロンボーンにあっては、やわらかいタンギングをおこなう。

鍵盤けんばん楽器がっきにおけるレガート

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鍵盤けんばん楽器がっきでは、後続こうぞくかぎさえるのとほぼ同時どうじ先行せんこうかぎはなす。このとき、後続こうぞくかぎさえてから先行せんこうかぎはなすことがある。

技術ぎじゅつじょう後続こうぞくかぎさえるまで先行せんこうかぎさえていることができない場合ばあいピアノのように長音ちょうおんペダルそなえている鍵盤けんばん楽器がっきでは、ペダルで先行せんこうするおと後続こうぞくするおとるまで延長えんちょうする方法ほうほうられる。

打楽器だがっきにおけるレガート

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打楽器だがっきはそもそも、おと連続れんぞくさせることができないため、レガートとは無縁むえんである。 ただし、ジャズなどのポピュラー音楽おんがくにおいて、シンバルビートきざんでいることを、シンバルレガートしょうすることがある。