コリアセブン

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ロッテセブンから転送てんそう
ロッテグループ > コリアセブン
セブン-イレブン > 韓国かんこくのセブン-イレブン
コリアセブン株式会社かぶしきがいしゃ
現地げんち社名しゃめい
코리아세븐 주식회사
ラテン文字もじめい
Korea Seven Co., Ltd.
種類しゅるい
株式会社かぶしきがいしゃ
設立せつりつ 1988ねん5月21にち (かぶ)コリアセブン(初代しょだい)
1994ねん8がつ ロッテショッピングCVS事業じぎょう
1997ねん6がつ (かぶ)ロッテリアCVS事業じぎょう本部ほんぶ
1999ねん4がつ (かぶ)コリアセブン(代目だいめ)
創業そうぎょうしゃ 최경호(CEO)
本社ほんしゃ
ソウル特別とくべつ ちゅう 清溪川チョンゲチョン100, 시그니처타워 5かい
事業じぎょう地域ちいき
大韓民国の旗 韓国かんこく
売上うりあげだか 3,703,283,356,410ウォン (2016)
営業えいぎょう利益りえき
47,306,265,139ウォン (2016)
利益りえき
40,650,527,351ウォン (2016)
そう資産しさん 1,185,140,534,823ウォン (2016)
所有しょゆうしゃ ロッテショッピング株式会社かぶしきがいしゃほか特殊とくしゅ関係かんけい: 98.94%
従業じゅうぎょう員数いんずう
1,307 (2016)
親会社おやがいしゃ ロッテグループ
ウェブサイト 公式こうしきサイト

コリアセブン(あさ: 코리아세븐)とは、大韓民国だいかんみんこくセブン-イレブン運営うんえいする企業きぎょうである。ロッテグループ傘下さんか

ほん項目こうもくでは、事実じじつじょう前身ぜんしんにあたるロッテセブン(あさ: 롯데세븐)についても解説かいせつする。

歴史れきし[編集へんしゅう]

ロッテセブン[編集へんしゅう]

韓国かんこくロッテグループ1979ねん12月17にちに、ソウルしょうおおやけほらロッテ百貨店ひゃっかてん開店かいてんさせた[1]。 ロッテグループの名誉めいよ会長かいちょうであったからしかくひろし[† 1]はデパートにとどまらずすべての流通りゅうつう分野ぶんやでトップになることを目指めざ事業じぎょう展開てんかいした。その過程かていでコンビニエンスストアにも進出しんしゅつすることとなった[1]

1981ねん7がつセブン-イレブン日本にっぽん展開てんかいしていたイトーヨーカドーからコンビニ事業じぎょう提案ていあんけ、1981ねん9月にロッテ百貨店ひゃっかてんないにCVS事業じぎょう構成こうせい国内こくない展開てんかい目指めざした[1]。 しかしながらフランチャイズ事業じぎょう確実かくじつせいたかいロイヤリティの負担ふたん作用さようし、ロッテは独自どくじのテスト店舗てんぽ運営うんえいしたのち事業じぎょう展開てんかいするかを最終さいしゅう決定けっていすることとなった[1]

1982ねん11月、ロッテセブンの1ごうてんをソウル新堂しんどうほらにて開業かいぎょうした。当時とうじ生活せいかつ必需ひつじゅひんやインスタント食品しょくひんなど2000種類しゅるい商品しょうひん午前ごぜん7から午後ごご11まで年中ねんじゅう無休むきゅう営業えいぎょうしていた[1]。 しかしながらコンビニエンスストアへの消費しょうひしゃ理解りかいりなかったこともあり、1983ねんには新堂しんどうほらてん皮切かわきりに3店舗てんぽすべてを閉店へいてん撤退てったいした[1]

なお、どう時期じきにはニューコアの「ニュータウン」、かん流通りゅうつう韓火かんび流通りゅうつう)が「かんストア」という名前なまえのコンビニエンスストアを展開てんかいしたが、いずれも長続ながつづきすることなく閉店へいてんした [† 2][2]

コリアセブンの設立せつりつ[編集へんしゅう]

そのソウルオリンピック開催かいさい直前ちょくぜん1988ねん5月21にちにコリアセブンが設立せつりつされる[1]初代しょだい社長しゃちょうには東和とうわ産業さんぎょう会長かいちょう次男じなんであるムン・ヨンジョン[† 3]選任せんにんされた[1]かれ留学りゅうがく時代じだい偶然ぐうぜん米国べいこくのセブン-イレブンにせっし、これを韓国かんこく導入どうにゅうするためコリアセブンを設立せつりつした[1]

べいサウスランドに初期しょき契約けいやくきん支払しはらい、加盟かめいてんつき売上うりあげだかの1%を6ヶ月かげつごとに支給しきゅうする条件じょうけん技術ぎじゅつ提携ていけい条約じょうやくむすんだ[1]新入しんにゅう社員しゃいんやく20にんやとい、準備じゅんび期間きかんて、1989ねん5月6にち、オリンピック選手せんしゅむら商店しょうてんがいくちに「セブンイレブン」1ごうてん開業かいぎょうさせる[1]。これをもって韓国かんこくにおけるコンビニエンスストアの歴史れきしはじまったとする資料しりょう存在そんざいする[3]

ロッテマートの展開てんかい成長せいちょう[編集へんしゅう]

そのコンビニ業界ぎょうかいファミリーマートミニストップといった外資がいしけいコンビニエンスストアが進出しんしゅつするなど活発かっぱつとなり、1992ねん3がつにはロッテ百貨店ひゃっかてんのCVS事業じぎょうさい発足ほっそくする[1]あらたに「ロッテマート」という店舗てんぽめい展開てんかいはじめ、よく1993ねん12月にはロッテマート1ごうてんとなる祠堂しどうてん開業かいぎょうする[1]。その4店舗てんぽまで拡大かくだいしたが、1994ねん8がつにロッテ百貨店ひゃっかてんがコリアセブンを買収ばいしゅうしたことにともない、 ロッテマートの店舗てんぽはすべてセブン-イレブンへと転換てんかんされた[1]

その1999ねんにはコーロン商事しょうじ[† 4]展開てんかいしていたローソン韓国かんこく部門ぶもん(コーロンマート)を買収ばいしゅう業界ぎょうかい1となった[4]。 しかし2002ねんにはファミリーマートに、2003ねんにはGS25にもかれ業界ぎょうかい3転落てんらくする[4]

2010ねんにはバイ・ザ・ウェイ買収ばいしゅう[1]2019ねんには吸収きゅうしゅう合併がっぺいした[5]

2022ねん3がつ日本にっぽんイオングループ直接ちょくせつ経営けいえいしていたミニストップ韓国かんこく法人ほうじん親会社おやがいしゃのロッテが買収ばいしゅうした。同年どうねん4がつ以降いこう統合とうごう作業さぎょうすすめるとしている[6][7]

沿革えんかく[編集へんしゅう]

店舗てんぽ展開てんかい[編集へんしゅう]

2019ねんすえ時点じてんでコリアセブンは韓国かんこく国内こくないに10116店舗てんぽ展開てんかいする[12]

経営けいえいじょうきょう[編集へんしゅう]

韓国かんこく国内こくないのセブン-イレブンの店舗てんぽすう2019ねん11月に1まん店舗てんぽ突破とっぱしたが、目下めしたではさい契約けいやくをする店舗てんぽ急速きゅうそくえるとされる5ねん契約けいやく期間きかん満了まんりょうする店舗てんぽ今後こんごえるとわれている[11]

韓国かんこく国会こっかい議員ぎいん禹元うえ朝鮮ちょうせんばん公開こうかいした資料しりょうによると、ぜん店舗てんぽの39%にあたる3369店舗てんぽ売上うりあげだか(日販にっぱん)が110まんウォン未満みまんであり、加盟かめいりょうなどの費用ひよう家賃やちん、アルバイト労働ろうどうしゃ賃金ちんぎんくと赤字あかじになるとした[11]。 なお、GS25およびCUてい売上うりあげ店舗てんぽ比率ひりつはそれぞれ8%、18%とセブンイレブンよりもはるかにすくなかった[11]

また営業えいぎょう利益りえきりつひくく、GS25およびCUが3%だいであるのにたいしセブン-イレブンは1%だい前半ぜんはんぎず、また2019ねん下半期しもはんき日系にっけい企業きぎょうへの不買ふばい運動うんどうのあおりをけて0%だいにまで下降かこうした可能かのうせいもあるとしている[11]。また同年どうねん9がつ基準きじゅん負債ふさい比率ひりつも297%とたかいほうであった[11]

バイ・ザ・ウェイ[編集へんしゅう]

コリアセブンは2010ねんバイ・ザ・ウェイ바이더웨이[13]買収ばいしゅうしたが、2019ねん吸収きゅうしゅう合併がっぺいするまで、法人ほうじん統合とうごうされることなくりょうブランドが並立へいりつしていた[5]。また転換てんかんおもうようにすすまず、合併がっぺい当初とうしょはバイザウェイの店舗てんぽが1665店舗てんぽ存在そんざいしていたが、2019ねん時点じてんでも135店舗てんぽのこ[14]

韓国かんこくミニストップ[編集へんしゅう]

2022ねん3がつミニストップ韓国かんこく法人ほうじん日本にっぽんイオングループから買収ばいしゅうした。同年どうねん4がつ以降いこう統合とうごう作業さぎょうすすめるとしている[6][7]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 日本にっぽんめい(いわゆるつうめい):重光しげみつ武雄たけお
  2. ^ 当時とうじ韓国かんこくには夜間やかん通行つうこう禁止きんし制度せいど存在そんざいし、深夜しんや営業えいぎょうや24あいだ営業えいぎょう不可能ふかのうであったこともあった。
  3. ^ ハングル表記ひょうき:문용준
  4. ^ ふとしとら流通りゅうつう展開てんかいしていたが、のちにコーロン商事しょうじ買収ばいしゅう

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 朝鮮ちょうせん브랜드 스토리 かん(한) 편의점 30년 역사 이끈 '세븐일레븐'”. アイニュース24 (2018ねん5がつ19にち). 2020ねん7がつ7にち閲覧えつらん
  2. ^ ちょう 2009, p. 11.
  3. ^ しろ 2012, p. 20.
  4. ^ a b ちょう 2009, p. 13.
  5. ^ a b 朝鮮ちょうせん코리아세븐, 10년 묵은 바이더웨이 장착…시너지 주목”. paxnetnews (2020ねん6がつ15にち). 2020ねん7がつ8にち閲覧えつらん
  6. ^ a b c ミニストップ、韓国かんこく子会社こがいしゃ売却ばいきゃく完了かんりょう”. 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん (2022ねん3がつ29にち). 2022ねん7がつ23にち閲覧えつらん
  7. ^ a b セブンとミニストップ、統合とうごう作業さぎょう本格ほんかく 韓国かんこく小売こうり・卸売おろしう”. NNA.ASIA (2022ねん4がつ1にち). 2022ねん7がつ23にち閲覧えつらん
  8. ^ a b しろ 2012, p. 24.
  9. ^ ちょう 2009, p. 12.
  10. ^ a b しろ 2012, p. 25.
  11. ^ a b c d e f 朝鮮ちょうせん편의점 FA 쟁탈 '폭풍전야'…세븐일레븐, 1만 점포 붕괴?”. UPIニュース (2020ねん1がつ9にち). 2020ねん7がつ7にち閲覧えつらん
  12. ^ 朝鮮ちょうせん[웹데일리 FOCUS] '적자 전환' 한국미니스톱, 지난해 모회사에 55억원 로열티”. the webdaily (2020ねん6がつ15にち). 2020ねん7がつ8にち閲覧えつらん
  13. ^ 韓国かんこくロッテがコンビニ「バイ・ザ・ウェイ」買収ばいしゅう、ファミリーマート追撃ついげきへ | ロイター
  14. ^ 朝鮮ちょうせん코리아세븐, 바이더웨이 '브랜드 통합' 잰걸음”. The Bell (2019ねん4がつ16にち). 2020ねん7がつ8にち閲覧えつらん

いち出典しゅってん[編集へんしゅう]

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]