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ヴァラーきゅうフリゲート

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヴァラーきゅうフリゲート
基本きほん情報じょうほう
かんしゅ フリゲート
建造けんぞうしょ ドイツの旗ブローム・ウント・フォスしゃ
ドイツの旗ホヴァルツヴェルケ=ドイツ造船ぞうせんしゃ
運用うんようしゃ  みなみアフリカ海軍かいぐん
建造けんぞう期間きかん 2001ねん - 2006ねん
就役しゅうえき期間きかん 2006ねん - 現在げんざい
建造けんぞうすう 4せき
まえきゅう プレジデントきゅうきゅうえい12Mがた
つぎきゅう 最新さいしん
要目ようもく
満載まんさい排水はいすいりょう 3,590トン[1]
全長ぜんちょう 121.0 m[1]
最大さいだいはば 16.34 m
吃水きっすい 6.2 m[1]
機関きかん方式ほうしき CODAG-WARP方式ほうしき
おも
推進すいしん
  • 可変かへんピッチ・プロペラ×2じく
  • ウォータージェット推進すいしんうつわ×1じく
  • 速力そくりょく 最大さいだい28ノット[1]
    航続こうぞく距離きょり 7,000うみさと(15kt巡航じゅんこう
    乗員じょういん 115めい
    へいそう
    C4ISTAR TAVITAC-NT戦術せんじゅつ情報処理じょうほうしょり装置そうち
    レーダー
    • MRR-3D NG 3次元じげんしき×1
    • スカウト たい水上すいじょう捜索そうさくよう×1
    • RTS-6400 しゃげき指揮しきよう×2
    ソナー キングクリップ 船底ふなそこ装備そうびしき×1
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    ヴァラーきゅうフリゲート英語えいご: Valour class frigate)は、みなみアフリカ共和きょうわこく海軍かいぐんフリゲートかんきゅう[2][3]

    設計せっけい[編集へんしゅう]

    艤装ぎそうまえの「スピオエンコプ」

    ほんきゅうは、ドイツブローム・ウント・フォスしゃによるMEKO A-200がたフリゲート設計せっけい採用さいようしており、MEKO A-200 SANがたしょうされる。

    船型せんけいちょう船首せんしゅろうがたで、レーダー反射はんしゃだん面積めんせき(RCS)の低減ていげん配慮はいりょしたXフレームとしょうされる設計せっけい採用さいようされている。また煙突えんとつはいし、排気はいき冷却れいきゃくのうえでかんよりおこなわれていることから、赤外線せきがいせんシグネチュアも低減ていげんされているほか、バルバス・バウ付与ふよにより水中すいちゅう放射ほうしゃ雑音ざつおん低減ていげんはかられており、ぜんスペクトラムでのステルスせい向上こうじょう志向しこうされている[2][4]。ただし2010ねん8がつには、ネームシップにおいて、センサーの誤作動ごさどうによって排気はいきけいより海水かいすい侵入しんにゅうゆるし、機関きかん損傷そんしょう事故じこしょうじた[3]

    おも方式ほうしき特徴とくちょうてきで、CODAG-WARP(WAter jet and Refined Propellers)としょうされる方式ほうしき採用さいようしている[3]。これは、巡航じゅんこうには左右さゆうディーゼルエンジンによってスクリュープロペラ駆動くどうし、高速こうそく発揮はっきには、これにくわえて中央ちゅうおうガスタービンエンジンによるウォータージェット推進すいしん使用しようするという方式ほうしきである。スクリュープロペラは可変かへんピッチ・プロペラであるが、負荷ふかおうじて、エンジンの回転かいてんすうつばさかく双方そうほう自動じどう制御せいぎょしており、とくにリファインド・プロペラとしょうされる[4]

    電源でんげんとしては、MTUフリードリヒスハーフェンせいディーゼルエンジン原動機げんどうきとする発電はつでん出力しゅつりょく550キロワット)が4セット搭載とうさいされた[3]

    装備そうび[編集へんしゅう]

    おも電装でんそうひんタレス・グループせい採用さいようされ、戦術せんじゅつ情報処理じょうほうしょり装置そうちTAVITAC-NTとされている。しゅセンサーとしてはCバンド3次元じげんレーダーであるMRR-3D NGが搭載とうさいされており、アンテナはぜん檣にはいされている。またソナーも同社どうしゃせいキングクリップであり、こちらはかんくび直後ちょくごのハル・ドームに収容しゅうようされて搭載とうさいされた[3]

    かん防空ぼうくうミサイルとしては、同国どうこくデネル・エアロスペース・システムズしゃせいウムコント搭載とうさいした。発射はっしゃとしては、艦橋かんきょう直前ちょくぜんに8セルのVLSを4配置はいちしている[1]。また火器かき管制かんせいレーダーとしては、やはり同国どうこくのローテックしゃせいのRTS-6400を艦橋かんきょう構造こうぞう物上ぶつじょう後部こうぶ上部じょうぶ構造こうぞう物上ぶつじょうに1ずつはいしている。かんたいかんミサイルは、エグゾセMM40 ブロックIIを4連装れんそう発射はっしゃとう2収容しゅうようして、艦橋かんきょう構造こうぞうぶつ直後ちょくご中部ちゅうぶ甲板かんぱん搭載とうさいした[2][3]

    かんほうとしては、オート・メラーラしゃせい76mmコンパットほう搭載とうさいしたが、これは退役たいえきかんからの流用りゅうようである。また後部こうぶ上部じょうぶ構造こうぞうぶつ後端こうたんデネルDPG 35mm連装れんそう機銃きじゅう搭載とうさいされた[1][2][3]

    ハンガーは、アトラス オリックス英語えいごばんアエロスパシアル ピューマみなみアフリカばん発展はってんがた)なら1、より小型こがたアグスタウェストランド リンクスなら2収容しゅうようできる[3]搭載とうさい定数ていすうはスーパー・リンクス1である[1][2]

    同型どうけいかん一覧いちらん[編集へんしゅう]

    1999ねん12月3にち、4せきおよびオプション1せき建造けんぞう契約けいやく締結ていけつされた。ブローム・ウント・フォスしゃハンブルク造船ぞうせんしょでF145とF147、ホヴァルツヴェルケ=ドイツ造船ぞうせんしゃキール造船ぞうせんしょでF146とF148のけい4せき建造けんぞうされ、2006ねんから2007ねんにかけて就役しゅうえきした[2][3]

    # かんめい 起工きこう 進水しんすい 就役しゅうえき
    F145 アマトラ
    SAS Amatola
    2001ねん
    8がつ
    2002ねん
    6がつ
    2006ねん
    2がつ16にち[1]
    F146 イサンドルワナ
    SAS Isandlwana
    2001ねん
    10月
    2002ねん
    12月
    2006ねん
    7がつ
    F147 スピオエンコプ
    SAS Spioenkop
    2002ねん
    2がつ
    2003ねん
    8がつ
    2007ねん
    2がつ
    F148 メンディ
    SAS Mendi
    2002ねん
    6がつ
    2003ねん
    10月
    2007ねん
    3がつ

    参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

    1. ^ a b c d e f g h i j k l m 写真しゃしん:THYSSENKRUPP MARINE SYSTEMS「みなみアフリカの新型しんがたフリゲイト「アマトラ」就役しゅうえき!」『世界せかい艦船かんせんだい658ごう海人あましゃ、2006ねん5がつ、60-61ぺーじ 
    2. ^ a b c d e f Stephen Saunders, ed (2009). Jane's Fighting Ships 2009-2010. Janes Information Group. p. 735. ISBN 978-0710628886 
    3. ^ a b c d e f g h i Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. pp. 665-666. ISBN 978-1591149545 
    4. ^ a b 東郷とうごうこうきの「アルジェリアけMEKO A-200がたる」『世界せかい艦船かんせんだい842ごう海人あましゃ、2016ねん8がつ、7-11ぺーじ 

    外部がいぶリンク[編集へんしゅう]