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千葉ちばそう

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現在げんざい千葉ちばそう中心ちゅうしん

千葉ちばそう(ちばのしょう)は、中世ちゅうせい下総しもうさこく千葉ちばぐん現在げんざい千葉ちばけん千葉ちば中央ちゅうおうおよびその周辺しゅうへん)に存在そんざいした荘園しょうえん

概要がいよう

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吾妻あづまきょううけたまわもと3ねん12月15にちじょうかれた千葉ちば由来ゆらいけんより、元永もとなが年間ねんかんに「千葉ちば大夫たいふ」としょうされた平常へいじょうけんあるいはそのつねじゅう開発かいはつ領主りょうしゅとなってひらいた荘園しょうえん鳥羽とばいん献上けんじょうして平常へいじょうけん(あるいはつねじゅう)はどうそうけん非違ひいしょになったと推定すいていされている。のち鳥羽とばいんむすめであるはちじょういん継承けいしょうされ、つづそうかんとしてどうそう支配しはいした平常へいじょうじゅう大治おおはる元年がんねん6月1にち1126ねん6月23にち)に荘内そうない池田いけださと亥鼻いのはなじょう千葉城ちばじょう)をきずいて上総かずさこく山辺やまべぐん大椎おおじかん現在げんざい千葉ちばみどり大椎おおじまち)から拠点きょてんうつし、千葉ちばとなった(『せんがくしゅう抜粋ばっすい』)[1](ただし、初期しょき千葉ちば亥鼻いのはなじょうとはべつちかくの平地ひらち居館きょかんもうけていたとする見方みかたもある[2])。

亥鼻いのはなじょうから砂嘴さしじょう千葉ちばまち原型げんけいきずかれ、南端なんたん亥鼻いのはなじょう北端ほくたんみことこういん千葉ちば妙見みょうけんみや現在げんざい千葉ちば神社じんじゃ)がもうけられ、両者りょうしゃのつなぐ参道さんどう沿いにまち形成けいせいされ、参道さんどうはそのまま東海道とうかいどうとつながっていたと推定すいていされている。丸井まるいたかしみなもと頼朝よりとも鎌倉かまくら都市とし計画けいかくには千葉ちば常胤つねたね千葉ちば町並まちなみ影響えいきょうあたえたとするせつとなえている[3]

たてひさ年間ねんかん作成さくせいされたとみられる「香取かとりしゃ遷宮せんぐう用途ようと注進ちゅうしんじょう」によれば、“千葉ちば庄三しょうぞうひゃく斛”の負担ふたんをしたことがしるされており、どう文書ぶんしょないはちじゅう斛の負担ふたんをしたとしるされている船橋ふなばし御厨みくりやが200まち面積めんせきがあった(『かみおおとり』)とされているため、そこから算出さんしゅつしておよそ750まちやく7.438km2)の面積めんせきゆうしていたと推定すいていされ[4]千葉ちばぐんのうち都川つかわ流域りゅういき池田いけだきょう現在げんざい千葉ちば中央ちゅうおう亥鼻いのはな千葉ちば寺町てらまち一帯いったいおよ千葉ちばきょう同市どうし稲毛いなげ穴川あながわ黒砂くろすな一帯いったい)・三枝さえぐささと同市どうし稲毛いなげ作草部さくさべ一帯いったい)・かすさと[5]同市どうし若葉わかば加曽利かそりまち一帯いったい)の4さと中心ちゅうしんとした現在げんざい千葉ちば中央ちゅうおう比定ひていされている[6]

鎌倉かまくら時代じだいになると、千葉ちば下総しもふさこく守護しゅごしょくとともに千葉ちばそう地頭じとうしょく獲得かくとくし、千葉ちばそう請所とされて千葉ちば支配しはい確立かくりつされた。後世こうせいになると、南北なんぼく分割ぶんかつされて「千葉ちばきたそう」「千葉ちば南荘なんそう」とばれたとみられている。どうそうないにはふるくから千葉ちば妙見みょうけんみや千葉寺ちばでらなどのおおくの寺社じしゃ存在そんざいしており、千葉ちば手厚てあつ保護ほごけてえ、下総しもうさ国守くにもりまもるとなった千葉ちば拠点きょてんとしてさかえた。

荘内そうない史跡しせき

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 丸井まるいたかし千葉ちば妙見みょうけん信仰しんこう』(岩田いわた書院しょいん2013ねん)P37・42
  2. ^ 丸井まるいたかし千葉ちば妙見みょうけん信仰しんこう』(岩田いわた書院しょいん、2013ねん)P145-160
  3. ^ 丸井まるいたかし千葉ちば妙見みょうけん信仰しんこう』(岩田いわた書院しょいん、2013ねん)P141-145
  4. ^ 千野ちのはらやすしかた千葉ちば 鎌倉かまくら南北なんぼくあさへん』(書房しょぼう出版しゅっぱん1995ねん)P25-26
  5. ^ 「かそり」、○はそうこうに“
  6. ^ 福田ふくだ豊彦とよひこ千葉ちば常胤つねたね』(吉川弘文館よしかわこうぶんかん 人物じんぶつ叢書そうしょ新装しんそうばん1987ねん)P62

参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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