古代こだいギリシアかく変化へんか

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古代こだいギリシアかく変化へんか古代こだいギリシアにおいて各種かくしゅ文法ぶんぽうてき関係かんけいせい表現ひょうげんになかく変化へんかのこと。古代こだいギリシア屈折くっせつ言語げんごで、名詞めいし形容詞けいようし代名詞だいめいし指示しじなどはかく変化へんか語尾ごびにより文法ぶんぽうてき関係かんけいせい表現ひょうげんする。古代こだいギリシアには主格しゅかくぞくかく与格よかく対格たいかくよびかくの5つのかくがある。

かく[編集へんしゅう]

主格しゅかく[編集へんしゅう]

主格しゅかく主語しゅご述語じゅつご表現ひょうげんもちいられる。

  • 主語しゅごπぱいαあるふぁῖς παίζει、「子供こどもあそんでいる」。
  • 述語じゅつごΚかっぱῦρος βασιλεὺς ἐγένετο、「キュロスはおうなった」。
  • 感嘆かんたんΝήπιος、「ああ、ネーピオス!」。
  • びかけπぱいαあるふぁῖς ἀκολούθει、「子供こどもわたしいてきなさい」。Ζぜーたεいぷしろんῦ πάτερ, ᾿Ηέλιός τたうεいぷしろん、「ちちゼウスとヘリオスよ!」。φίλ' Αあるふぁἴας, φίλοςΜενέλαε、「おお、いとしいアイアスよいとしいメネラオスよ!」。

ぞくかく[編集へんしゅう]

ぞくかく基本きほんてき意味いみは「所有しょゆう」だが、古代こだいギリシアから消滅しょうめつしただつかく(ablative)の機能きのうあわせもっている。

  • 名詞めいしとともに
    • 血縁けつえんΣωκράτης ὁ Σωφρονίσκου、「ソクラテス。ソフロニスコスの息子むすこ」。
    • 所有しょゆうοおみくろんἰκία τたうοおみくろんῦ πατρός、「ちちいえ」。
    • 物質ぶっしつ材質ざいしつτたうεいぷしろんῖχος λίθου、「いしかべ」。
    • 内容ないよう中身なかみδέπας οおみくろんνにゅーοおみくろんυうぷしろん、「ぶどうしゅさかずき」。
    • 値段ねだんδでるたοおみくろんῦλος πέντε μみゅーνにゅーνにゅー、「5ムナー(古代こだいギリシアの通貨つうか)の値段ねだんいた奴隷どれい」。
    • 著者ちょしゃΔημοσθένους λόγος、「デモステネスの議論ぎろん」。
    • 原因げんいんγがんまρろーαあるふぁφふぁいκかっぱλらむだοおみくろんπぱいῆς、「窃盗せっとうによる告発こくはつ」。
    • 性質せいしつπολίτου ἀρετή、「市民しみん美徳びとく」。
    • 名称めいしょう᾿Ιλίου πτολίεθρον、「イリオン(トロイ)のまち」。
  • 部分ぶぶんπότερος τたうνにゅー ἀδελφῶνにゅー;、「兄弟きょうだいのうちのだれが?」。
  • 主語しゅごてき表現ひょうげんὁ φόβος τたうνにゅー πολεμίων、「てきいだ恐怖きょうふしん」。
  • 目的もくてきてき表現ひょうげんὁ φόβος τたうνにゅー πολεμίων、「てきたいする恐怖きょうふしん」。
  • 形容詞けいようしとともに
    • 所属しょぞく帰属きぞくνにゅーεいぷしろんὼς τたうοおみくろんῦ ᾿Απόλλωνος ἱερός、「アポロンにささげられた神殿しんでん」。
    • 参加さんかμέτοχος τたうοおみくろんῦ πόνου、「仕事しごと参加さんかして」。
    • 能力のうりょくἐγκρατὴς ἑαυτοῦ、「自分じぶん自身じしんへの制御せいぎょりょく」。
    • 充足じゅうそくπλέος εいぷしろんὐφροσύνης、「よろこびにちて」。
    • 知識ちしき記憶きおくἔμπειρος τたうνにゅーδでるたνにゅー、「みちよくっている(みち識者しきしゃである)」。
    • 価値かち値段ねだんπλείστου ἄξιος、「多大ただい価値かちのある」。
  • 副詞ふくしとともにπέραν τたうοおみくろんῦ ποταμοῦ、「かわ対岸たいがんに」。πぱいῶς ἔχεις δόξης;、「きみどんな意見いけんっているか?」。
  • 動詞どうしとともに
    • 参加さんかμみゅーεいぷしろんτたうεいぷしろんχかいοおみくろんνにゅー τたうῆς ἑορτῆς、「かれらはまつりに参加さんかしていた」。πίνειν τたうοおみくろんοおみくろんνにゅーοおみくろんυうぷしろん、「ぶどうしゅむ」。
    • 利益りえきἀπολαύειν τたうοおみくろんῦ βίου、「せい享受きょうじゅする」。
    • 記憶きおく配慮はいりょἐπιλανθάνεσθαι τたうνにゅー φίλων、「友人ゆうじんたちのことをわすれる」。κήδεται ἑαυτοῦ、「自分じぶん自身じしんける」。
    • 接触せっしょく開始かいしλαμβάνειν τたうῆς χειρός、「つかむ」。ἄρχεσθαι τたうῆς παιδείας、「教育きょういくはじめる」。
    • 願望がんぼう意図いとρろーαあるふぁνにゅー τたうνにゅー ἀδυνάτων、「不可能ふかのうなことを要求ようきゅうする」。τυγχάνειν τたうοおみくろんῦ σκοποῦ、「目標もくひょうたっする」。
    • 支配しはい権力けんりょくἐβασίλευε τたうνにゅー Πぱいεいぷしろんρろーσしぐまνにゅー、「かれペルシャじんたちを支配しはいしていた」。
    • 豊富ほうふεいぷしろんὐπορεῖνにゅー χρημάτων、「多額たがくのおかね所持しょじする」。
    • 判断はんだん告発こくはつἀσεβείας κρίνειν、「不信心ふしんじんから判断はんだんする」。
    • 売買ばいばいπρίασθαι 'ταλάντου、「1タラント単位たんいう」(タラントは古代こだいギリシアの重量じゅうりょう単位たんい)。
    • 知覚ちかくἀκούω τたうνにゅー λόγων、「わたし言葉ことばいている」。
    • κατά-のふくあい動詞どうしκαταγελᾶνにゅー τίνος、「ひとあざわらう」。
    • その前置詞ぜんちしとのふくあい動詞どうしὑπεραλγῶ τたうῆς πατρίδος、「祖国そこく苦痛くつうかんじる」。
  • 分離ぶんりπαύεσθαι μάχης、「戦闘せんとう停止ていしする」。
  • 欠如けつじょ欠落けつらくπόλις κかっぱεいぷしろんνにゅーἀνδρῶνにゅー、「ひといないまち」。
  • 比較ひかくνεώτερος σしぐまοおみくろん、「きみよりもわかい」。
  • 原因げんいんθαυμάζω σしぐまεいぷしろん τたうῆς σωφροσύνης、「わたしきみ節制せっせい称賛しょうさんする(わたし節制せっせいによりきみ称賛しょうさんする)」。
  • 感嘆かんたんφふぁいεいぷしろんτたうοおみくろんῦ ἀνδρός、「ああ、おとこ!」。
  • 時間じかんἑκάστου ἔτους、「毎年まいとし」。
  • 空間くうかん: θέουσαι πεδίοιο、「平原へいげんはしって」。
  • 行為こういしゃ: πぱいρろーὸς πάντων ἐπονομαζόμενος、「世界中せかいじゅうばれている」。
  • 絶対ぜったいてきぞくかく: οおみくろんδでるたεいぷしろんνにゅーὸς κωλύοντος、「だれもそれをさまたげることなく」。

与格よかく[編集へんしゅう]

与格よかく間接かんせつ目的もくてきや、空間くうかん時間じかん表現ひょうげんもちいられる。古代こだいギリシアから消滅しょうめつしただつかくかく(locative)の機能きのうあわせもっている。

  • 間接かんせつ目的もくてきδώσω σしぐまοおみくろんιいおた τたうὰς πόλεις、「わたしきみまちあたえるだろう」。
  • 動詞どうしとともに
    • 接近せっきん近接きんせつπλησιάζειν αあるふぁτたう、「かれちかづく」。
    • いかり・いらだち・敵対心てきたいしんπολεμεῖνにゅー τたうοおみくろんῖς ᾿Αθηναίοις、「アテネじんたちとたたかう」。
    • 同伴どうはん追随ついずいἀκολουθεῖνにゅー τたうῷ βασιλεῖ、「おう追随ついずいする」。
    • 助力じょりょく手助てだすけ:βοηθεῖνにゅー τたうοおみくろんῖς φίλοις、「友人ゆうじんたちをたすける」。
    • 統合とうごう混合こんごう関係かんけいὁμιλεῖνにゅー μみゅーοおみくろんιいおた、「わたし交際こうさいする」。
    • 人称にんしょう表現ひょうげんπρέπει μみゅーοおみくろんιいおた οおみくろんκかっぱ εいぷしろんκかっぱεいぷしろんιいおたνにゅー、「降伏ごうぶくしないのがわたしには好都合こうつごうだ」。
  • 形容詞けいようしとともに
    • 対等たいとうτたうαあるふぁτたうΚύρῳπぱいλらむだαあるふぁ、「キュロスおう同等どうとう軍勢ぐんぜい」。
    • 親切しんせつ敵対てきたいἐναντίος τたうῇ γνώμῃ、「その意見いけん反対はんたいして」。
    • 関連かんれん共通きょうつうπράξεις κかっぱοおみくろんιいおたνにゅーαあるふぁπぱいσしぐまιいおたνにゅー、「すべての人々ひとびと共通きょうつうとされた」。
  • 副詞ふくしとともにὁμοίως ἐκείνῳ、「あれとおなじ」。
  • 前置詞ぜんちし表現ひょうげんἐπιβουλεύειν τたうῷ δήμῳ、「民衆みんしゅうたいして陰謀いんぼうをたくらむ」。
  • 名詞めいしとともにτたうοおみくろんῖς φίλοις βοήθεια、「友人ゆうじんたちへの助力じょりょく」。
  • 利害りがい関係かんけいπぱいᾶς ἀνにゅーρろー αあるふぁτたう πぱいοおみくろんνにゅーεいぷしろん、「すべてのひと自分じぶん自身じしんのためにはたらく」。
  • 所有しょゆう表現ひょうげんπολλοί μみゅーοおみくろんιいおた φίλοι εいぷしろんἰσίν、「わたしにはたくさんの友人ゆうじんがいる」。
  • 倫理りんりβέβηκεν μみゅーνにゅー ὁ ξένος、「もしそのきゃくわたしたちのもとったのならば」。
  • 行為こういしゃπάνθ' μみゅーνにゅー πεποίηται、「すべてがわたしたちのによってつくられている」。
  • 関係かんけいせいτέθνηχ' μみゅーνにゅー πάλαι、「わたしたちにとってはかれ死後しごなが年月としつきった」。
  • 道具どうぐ手段しゅだんρろーμみゅーεいぷしろんνにゅー τたうοおみくろんῖς ὀφθαλμοῖς、「かれらは両目りょうめていた」。
  • 原因げんいんτελευτᾶνにゅー νόσῳ、「病気びょうきぬ」。
  • 動機どうきἁμαρτάνομεν ἀγνοίᾳ、「わたしたちは無知むちからおもちがいをしていた」。
  • 様態ようたいσしぐまιいおたγがんま、「しずかに」。
  • 視点してん観点かんてんὕστερος τたうῇ τάξει、「位置いちりが最後さいごものさい後尾こうびもの)」。
  • 程度ていどπぱいοおみくろんλらむだλらむだ ὕστερον、「かなりのちになって」。
  • 場所ばしょ静止せいしΜαραθῶνにゅーιいおた、「マラトンで」。
  • 場所ばしょ方角ほうがくπεδίῳ ἔπεσε、「かれ地面じめんたおれた」。
  • 時間じかんτたうδでるたεいぷしろん τたうῇ νυχτί、「今夜こんや」。

対格たいかく[編集へんしゅう]

対格たいかくおも用法ようほう直接ちょくせつ目的もくてき述語じゅつご空間くうかん時間じかん表現ひょうげんなどである。

  • 不定ふてい構文こうぶんにおいて不定ふてい主語しゅごλέγει σしぐまεいぷしろん ἐλθεῖνにゅー、「かれは、きみたとっている」。
  • 直接ちょくせつ目的もくてきτύπτω τたうνにゅー δでるたοおみくろんλらむだοおみくろんνにゅー、「わたし奴隷どれいたたく」。γάμους ἑστιᾶνにゅー、「結婚式けっこんしき祝宴しゅくえん開催かいさいする」。
    • 現代げんだい欧米おうべいでは自動詞じどうしもちいるケース:
      • 直接ちょくせつ目的もくてき要求ようきゅうする動詞どうしπόλεμον ἐστράτευσαν、「かれらは戦争せんそう参加さんかした」。
      • 恩恵おんけい損害そんがいὁ Σωκράτης οおみくろんὐδένα ἠδίκησεν、「ソクラテスはだれたいしても不公平ふこうへい態度たいどをとらなかった」。
      • げる・かくれる:φεύγειν τたうνにゅー πατέρα'、「父親ちちおやからげる」。
      • 感情かんじょうおそれ、はじ):εいぷしろんὐλαβοῦ ψόγο、「非難ひなんけなさい」。
  • 直接ちょくせつ目的もくてき(その
    • 語源ごげんてき関連かんれんせいμάχην ἐμάχοντο、「かれらは戦闘せんとうたたかっていた」。
    • 副詞ふくしてき表現ひょうげんμέγα ψεύδεται、「おおきくうそをついて」。
    • 動詞どうし行為こうい結果けっかἕλκος οおみくろんὐτάσαι、「きずしょうじる」。
  • 直接ちょくせつ目的もくてき対格たいかくが2つ)διδάσκω τたうοおみくろんὺς πぱいαあるふぁῖδας τたうνにゅー γραμματικήν、「わたし子供こどもたちに 文法ぶんぽうおしえている」。
  • 直接ちょくせつ目的もくてき述語じゅつごてき表現ひょうげんἔλαβε τたうοおみくろんτたうοおみくろん δでるたρろーοおみくろんνにゅー、「かれそれを おくものとしてった」。
  • 関係かんけいせいκεφαλὴνにゅー ἴκελος Διί、「あたまゼウスにている」。
  • ひろがり
    • 空間くうかんてきπぱいλらむだεいぷしろんνにゅー θάλασσαν、「うみ航海こうかいする」。
    • 時間じかんてきἔμεινεν ἡμέρας πέντε、「かれ5日間にちかん滞在たいざいした」。
  • 副詞ふくしてき表現ひょうげんτたうνにゅー ταχίστην最短さいたんのルートで」。τέλος、「ついに」。
  • 方角ほうがく方向ほうこうἧλθες ῎Αργος、「きみアルゴスにやってた」。
  • 絶対ぜったいてき表現ひょうげんπροσταχθὲνにゅー ἀναχωρῆσしぐまαあるふぁιいおた、「命令めいれい却下きゃっかされて」。

よびかく[編集へんしゅう]

よびかく相手あいてへのびかけにもちいられる。

  • びかけὦ ἄνδρες ᾿Αθηναῖοおみくろんιいおた、「おお、アテネの人々ひとびと!」。

冠詞かんし[編集へんしゅう]

古代こだいギリシア定冠詞ていかんし
かく 単数たんすう 複数ふくすう そうすう
男性だんせい 女性じょせい 中性ちゅうせい 男性だんせい 女性じょせい 中性ちゅうせい 共通きょうつう
主格しゅかく
ho

τό
to
οおみくろん
hoi
αあるふぁ
hai
τά
ta
τたうωおめが
ぞくかく τたうοおみくろん
tou
τたうῆϛ
tēs
τたうοおみくろん
tou
τたうνにゅー
tōn
τたうνにゅー
tōn
τたうνにゅー
tōn
τたうοおみくろんνにゅー
toin
与格よかく τたう
τたう
τたう
τたうοおみくろんῖϛ
tois
τたうαあるふぁῖϛ
tais
τたうοおみくろんῖϛ
tois
τたうοおみくろんνにゅー
toin
対格たいかく τόν
ton
τたうνにゅー
tēn
τό
to
τたうοおみくろんὺϛ
tous
τάϛ
tās
τά
ta
τたう

形容詞けいようし[編集へんしゅう]

形容詞けいようしかく変化へんかは、男性だんせい女性じょせい中性ちゅうせいせいごとに、語尾ごび一致いっちする名詞めいしかく変化へんかおなじになる。

規則きそく変化へんか[編集へんしゅう]

タイプ せい 語形ごけい かく変化へんか
規則きそく変化へんか・タイプI 男性だんせい δίκαι-ος βίοςだい2かく変化へんか)におな
女性じょせい δικαί-αあるふぁ λύραだい1かく変化へんか・タイプI)におな[2]
中性ちゅうせい δίκαι-οおみくろんνにゅー μέτρονだい2かく変化へんか)におな
規則きそく変化へんか・タイプII 男性だんせい δでるたλらむだ-ος βίοςおな
女性じょせい δήλ-ηいーた τιμήだい1かく変化へんか・タイプIII)におな
中性ちゅうせい δでるたλらむだ-'οおみくろんνにゅー μέτρονおな

形容詞けいようし比較ひかくきゅう-τερος /αあるふぁ /οおみくろんνにゅーどう形容詞けいようし-τέος /αあるふぁ /οおみくろんνにゅーかく変化へんか規則きそく変化へんか・タイプIとおなじ。

不規則ふきそく変化へんか[編集へんしゅう]

μέγας(「おおきい」)とπολύς(「おおい」)は不規則ふきそく変化へんかとなり、かく変化へんかつぎとおり。

かず かく 男性だんせい 女性じょせい 中性ちゅうせい かず かく 男性だんせい 女性じょせい 中性ちゅうせい
単数たんすう 主格しゅかく μέγας μεγάλη μέγα 単数たんすう 主格しゅかく πολύς πολλή πολύ
ぞくかく μεγάλου μεγάλης μεγάλου ぞくかく πολλοῦ πぱいοおみくろんλらむだλらむだῆς πολλοῦ
与格よかく μεγάλῴ μεγάλῃ μεγάλῳ 与格よかく πぱいοおみくろんλらむだλらむだ πぱいοおみくろんλらむだλらむだ πぱいοおみくろんλらむだλらむだ
対格たいかく μέγαν μεγάλην μέγα 対格たいかく πολύν πολλήν πολύ
複数ふくすう 主格しゅかく μεγάλοι μεγάλαι μεγάλα 複数ふくすう 主格しゅかく πολλοί πολλαί πολλά
ぞくかく μεγάλων μεγάλων μεγάλων ぞくかく πぱいοおみくろんλらむだλらむだνにゅー πぱいοおみくろんλらむだλらむだνにゅー πぱいοおみくろんλらむだλらむだνにゅー
与格よかく μεγάλοις μεγάλαις μεγάλοις 与格よかく πολλοίς πολλαίς πολλοίς
対格たいかく μεγάλους μεγάλας μεγάλα 対格たいかく πολλούς πολλάς πολλά

名詞めいし[編集へんしゅう]

だい1かく変化へんか[編集へんしゅう]

かく タイプI・女性じょせい タイプII・女性じょせい タイプIII・女性じょせい タイプIV・男性だんせい タイプV・男性だんせい
単数たんすう 主格しゅかく λύραあるふぁ γがんまλらむだσしぐまσしぐまαあるふぁ τたうιいおたμみゅーή νεανίας πολίτης
ぞくかく λύρας γλώσσης τたうιいおたμみゅーῆς νεανίοおみくろんυうぷしろん πολίτοおみくろんυうぷしろん
与格よかく λύρ γλώσσ τたうιいおたμみゅー νεανί πολίτ
対格たいかく λύραあるふぁνにゅー γがんまλらむだσしぐまσしぐまαあるふぁνにゅー τたうιいおたμみゅーήν νεανίαあるふぁνにゅー πολίτηいーたνにゅー
よびかく λύραあるふぁ γがんまλらむだσしぐまσしぐまαあるふぁ τたうιいおたμみゅーή νεανίαあるふぁ πぱいοおみくろんλらむだτたうαあるふぁ
複数ふくすう 主格しゅかく λύραあるふぁιいおた γがんまλらむだσしぐまσしぐまαあるふぁιいおた τたうιいおたμみゅーαί νεανίαあるふぁιいおた πぱいοおみくろんλらむだτたうαあるふぁιいおた
ぞくかく λらむだυうぷしろんρろーνにゅー γがんまλらむだωおめがσしぐまσしぐまνにゅー τたうιいおたμみゅーνにゅー νにゅーεいぷしろんαあるふぁνにゅーιいおたνにゅー πぱいοおみくろんλらむだιいおたτたうνにゅー
与格よかく λύραις γλώσσαις τたうιいおたμみゅーαあるふぁῖς νεανίαις πολίταις
対格たいかく λύρας γλώσσας τたうιいおたμみゅーάς νεανίας πολίτας
よびかく λύραあるふぁιいおた γがんまλらむだσしぐまσしぐまαあるふぁιいおた τたうιいおたμみゅーαί νεανίαあるふぁιいおた πぱいοおみくろんλらむだτたうαあるふぁιいおた
  • タイプIにふくまれるのは、女性じょせい名詞めいしのうちで、語尾ごび-αあるふぁ直前ちょくぜん子音しいんρろーιいおたεいぷしろん名詞めいしである(れいλύρα)。語尾ごび-αあるふぁかく変化へんか全体ぜんたいあらわれることから「純正じゅんせいアルファタイプ」とばれる。
  • タイプIIにふくまれるのは、女性じょせい名詞めいしのうちで、語尾ごび-αあるふぁ直前ちょくぜんσしぐま, σしぐまσしぐま, τたうτたう, λらむだλらむだ, ξくしー, ψぷさい, αあるふぁιいおたνにゅー, εいぷしろんιいおたνにゅー, οおみくろんιいおたνにゅー名詞めいしである(れいγがんまλらむだσしぐまσしぐまαあるふぁ)。単数たんすうぞくかく与格よかく語尾ごび-αあるふぁが-ηいーたわることから「純正じゅんせいアルファタイプ」とばれる。
  • それ以外いがい女性じょせい名詞めいしはタイプIIIとなる(れいτιμή)。
  • タイプIVにふくまれるのは、男性だんせい名詞めいしのうちで、タイプIと同様どうよう語幹ごかんをとる名詞めいしである(れいνεανίας)。
  • それ以外いがい男性だんせい名詞めいしはタイプVとなる(れいπολίτης)。タイプIVと同様どうように、主格しゅかく語尾ごびが-ςとなり、ぞくかくは-οおみくろんυうぷしろんとなる。
  • 複数ふくすうは5タイプすべてで共通きょうつうかく変化へんかとなる。
  • 5タイプすべてで、アクセントの位置いち複数ふくすうぞくかくのぞいて主格しゅかくおな位置いちになる。複数ふくすうぞくかくはアクセントが最終さいしゅう音節おんせつ(ultima)になり、このてんだい2かく変化へんか複数ふくすうぞくかくれいλόγος複数ふくすうぞくかくλόγων)とのちがいである。
  • 最後さいごから2番目ばんめ音節おんせつ(penult)がきょくアクセントのケースでは、最終さいしゅう音節おんせつちょう母音ぼいんかくではするどアクセントわる。同様どうように、最終さいしゅう音節おんせつたん母音ぼいんかくではきょくアクセントにわる。
  • ホメロス文体ぶんたいならびに、イオニア方言ほうげんでは、タイプIとタイプIVの単数たんすうで-ηいーたあらわれる(れいσοφίη)。複数ふくすうぞくかくでは-άων, -έωνが、複数ふくすう与格よかくでは-σしぐまιいおた, -ῃςあらわれる。タイプVでは、主格しゅかくに-αあるふぁれいἱππότα)。タイプIVとタイプVでは単数たんすうぞくかくに-αあるふぁοおみくろん, εいぷしろんωおめが, -ωおめがあらわれる。
  • タイプIの単数たんすうぞくかく複数ふくすう対格たいかく同形どうけいとなるため混乱こんらんしやすく、定冠詞ていかんし区別くべつする。タイプIVとタイプVの単数たんすうぞくかくだい2かく変化へんか単数たんすうぞくかくおなじになる。
  • タイプVではよびかくが-ηいーたとなるものもある(れいἀτρείδης)。
  • 母音ぼいんの-αあるふぁ-をすべてのかく保持ほじする名詞めいしもある(れいμみゅーνにゅーᾶ, -ᾶςχρόα, -ας)。母音ぼいんの-ηいーた-を単数たんすうすべてのかく保持ほじする名詞めいしもある(れいχόρη, -ηςδέρη, -ηςρろーσしぐまηいーた, -ης)。
  • τόλμαἔρευναδίαιταはタイプIIとなる。

だい2かく変化へんか[編集へんしゅう]

かく 男性だんせい女性じょせい 中性ちゅうせい
単数たんすう 複数ふくすう そうすう 単数たんすう 複数ふくすう そうすう
主格しゅかく βίος βίοおみくろんιいおた βίωおめが μέτροおみくろんνにゅー μέτραあるふぁ μέτρωおめが
ぞくかく βίοおみくろんυうぷしろん βίωおめがνにゅー βίοおみくろんιいおたνにゅー μέτροおみくろんυうぷしろん μέτρωおめがνにゅー μέτροおみくろんιいおたνにゅー
与格よかく βί βίοις βίοおみくろんιいおたνにゅー μέτρ μέτροις μέτροおみくろんιいおたνにゅー
対格たいかく βίοおみくろんνにゅー βίους βίωおめが μέτροおみくろんνにゅー μέτραあるふぁ μέτρωおめが
よびかく βίεいぷしろん βίοおみくろんιいおた βίωおめが μέτροおみくろんνにゅー μέτραあるふぁ μέτρωおめが
  • アクセントの位置いちは、最後さいごから3番目ばんめ音節おんせつにアクセントがある場合ばあい(antepenult)をのぞき、すべてのかく不変ふへんである。最後さいごから3番目ばんめ音節おんせつにアクセントがある場合ばあい(antepenult)は、最終さいしゅう音節おんせつちょう母音ぼいん場合ばあいかぎり、最後さいごから2番目ばんめ音節おんせつ(penult)にアクセントがうつる(れいἄγγελος, ἀγγέλου)。
  • ホメロス文体ぶんたいならびに、イオニア方言ほうげんでは複数ふくすう与格よかくに-οおみくろんιいおたσしぐまιいおたあらわれる。

だい3かく変化へんか[編集へんしゅう]

つぎ語尾ごびとなる。

単数たんすう 複数ふくすう
主格しゅかく -ς/-語幹ごかんちょう母音ぼいん -ες
ぞくかく -ος -ωおめがνにゅー
与格よかく -ιいおた -σしぐまιいおた(νにゅー)
対格たいかく -αあるふぁ/-νにゅー -ας
よびかく -主格しゅかくおなじ/-純正じゅんせい語幹ごかん -ες

シグマ(ς)タイプ[編集へんしゅう]

このタイプには男性だんせい名詞めいし女性じょせい名詞めいしふくまれる。

かず かく 閉鎖へいさおん νにゅーτたう語幹ごかん ながれおん語幹ごかん 鼻音びおん語幹ごかん
軟口蓋なんこうがいおん 唇音しんおん 歯音しおん
単数たんすう 主格しゅかく φύλαξくしー φλέψぷさい λαμπάς λらむだυうぷしろんθしーたεいぷしろんίς λらむだς ρίς
ぞくかく φύλακος φλέβος λαμπάδος λυθέντος λらむだός ρろーιいおたνにゅーός
与格よかく φύλακιいおた φふぁいλらむだεいぷしろんβべーたί λαμπάδιいおた λυθέντιいおた λらむだί ρろーιいおたνにゅーί
対格たいかく φύλακαあるふぁ φλέβαあるふぁ λαμπάδαあるふぁ λυθένταあるふぁ λらむだαあるふぁ ρろーνにゅーαあるふぁ
よびかく φύλαξくしー φλέψぷさい λαμπάς λらむだυうぷしろんθしーたεいぷしろんίς λらむだς ρίς
複数ふくすう 主格しゅかく φύλακες φλέβες λαμπάδες λυθέντες λらむだες ρろーνにゅーες
ぞくかく φύλακωおめがνにゅー φλέβωおめがνにゅー λαμπάδωおめがνにゅー λυθέντωおめがνにゅー λらむだνにゅー ρろーιいおたνにゅーνにゅー
与格よかく φύλαξくしーιいおた φふぁいλらむだεいぷしろんψί λαμπάσしぐまιいおた λらむだυうぷしろんθしーたεいぷしろんσしぐまιいおた λらむだσί ρろーιいおたσί
対格たいかく φύλακας φλέβας λαμπάδας λυθέντας λらむだας ρろーνにゅーας
よびかく φύλακες φλέβες λαμπάδες λυθέντες λらむだες ρろーνにゅーες
  • 閉鎖へいさおんのタイプでは、閉鎖へいさおん子音しいんと-ςむすびつき(単数たんすう主格しゅかくよびかく複数ふくすう与格よかく)がつぎのように融合ゆうごうする。
    • γがんま/κかっぱ/χかい ς → -ξくしー
    • βべーた/πぱい/φふぁい ς → -ψぷさい
    • δでるた/τたう/θしーた ς → -ς
具体ぐたいれいつぎのようになる。φふぁいυうぷしろんλらむだαあるふぁκかっぱ-ςφύλαξμαστιγ-ςμάστιξβべーたηいーたχかい-ςβήξγがんまυうぷしろんπぱい-ςγύψφふぁいλらむだεいぷしろんβべーた-ςφλέψκατηλιφ-ςκかっぱαあるふぁτたうλらむだιいおたψぷさいἐσθητ-ςἐσθήςλαμπαδ-ςλαμπάςκかっぱοおみくろんρろーυうぷしろんθしーた-ςκόρυς
  • νにゅーτたう語幹ごかんでは、単数たんすう主格しゅかくよびかく複数ふくすう与格よかくでは、-ςまえνにゅーτたう脱落だつらくし、その代償だいしょう延長えんちょうとして直前ちょくぜん母音ぼいんちょう母音ぼいんする。れいλらむだυうぷしろんθしーたεいぷしろんνにゅーτたう-ςλυθείςδでるたιいおたδでるたοおみくろんνにゅーτたう-ςδιδούςἱσταντ-ςἱστάςδεικνυντ-ςδεικνύς
  • 鼻音びおん語幹ごかんでは、-ςまえ鼻音びおん脱落だつらくする。れいρろーιいおたνにゅー-ςρίς。その代償だいしょう延長えんちょうとして、母音ぼいんちょう母音ぼいんする。れいνにゅー-ςεいぷしろんἷς
  • 歯音しおん語幹ごかんでは、よびかくς脱落だつらくする場合ばあいがある。れいπぱいαあるふぁῖςよびかくπぱいαあるふぁ
  • 1音節おんせつ語幹ごかんのケースでは、単数たんすうぞくかく与格よかくでアクセントが最終さいしゅう音節おんせつ(ultima)にかれ、そのかくではだい1音節おんせつになる。れいφλέψぞくかくφλεβός対格たいかくφλέβα。ただし、βάςではぞくかくβάντοςνにゅーではὄντοςπぱいᾶςでは複数ふくすうぞくかくπάντωνπぱいαあるふぁῖςではπαίδωνとなる。
  • 歯音しおん語幹ごかんπぱいοおみくろんδでるた-では、アッティカ方言ほうげん主格しゅかく変則へんそくてきπぱいοおみくろんῦςとなる。複数ふくすう与格よかくはホメロス文体ぶんたいではπόδεσσι、または、ποσσίとなる。
  • κかっぱτたう語幹ごかんνにゅーυうぷしろんκかっぱτたう-とνにゅーαあるふぁκかっぱτたう-ではτたう脱落だつらくする。ρろーτたう語幹ごかんδαμαρτ-では主格しゅかくδάμαρとなる。
  • 中性ちゅうせい名詞めいしでは、単数たんすう主格しゅかく語尾ごび-ςかず、複数ふくすう主格しゅかく対格たいかくよびかく語尾ごび-αあるふぁく。たとえば、σしぐまμみゅーαあるふぁ, -ατος複数ふくすうσώματαとなる(単数たんすう主格しゅかくでは語尾ごび-τたう脱落だつらくする)。同様どうように、λυθέν, -έντος複数ふくすうλυθένταとなる。そのγάλα, -ακτος主格しゅかく語尾ごび-κかっぱτたう脱落だつらく)、νにゅー, -ἑνόςεいぷしろんἷς中性ちゅうせいがた複数ふくすうし)、πぱいνにゅー, παντός主格しゅかく語尾ごび-τたう脱落だつらく)など。Φふぁいῶς, φωτόςπέρας, -ατοςκέρας, -ατοςなどもσしぐまμみゅーαあるふぁおなかく変化へんかになる。


シグマタイプ[編集へんしゅう]

このタイプには男性だんせい名詞めいし女性じょせい名詞めいしふくまれる。

かず かく ながれおん語幹ごかん 鼻音びおん語幹ごかん νにゅーτたう語幹ごかん
ちょう母音ぼいん 母音ぼいん交代こうたい ちょう母音ぼいん 母音ぼいん交代こうたい
単数たんすう 主格しゅかく θήρ ρήτωρ ἀγών ἡγεμών γέρων
ぞくかく θしーたηいーたρろーός ρήτορος γがんまνにゅーος ἡγεμόνος γέροντος
与格よかく θしーたηいーたρろーί ρήτοριいおた γがんまνにゅーιいおた ἡγεμόνιいおた γέροντιいおた
対格たいかく θしーたρろーαあるふぁ ρήτοραあるふぁ γがんまνにゅーαあるふぁ ἡγεμόναあるふぁ γέρονταあるふぁ
よびかく θήρ ρろーτたうοおみくろんρろー ἀγών ἡγεμών γέρων
複数ふくすう 主格しゅかく θしーたρろーες ρήτορες γがんまνにゅーες ἡγεμόνες γέροντες
ぞくかく θしーたηいーたρろーνにゅー ρήτορωおめがνにゅー ἀγώνωおめがνにゅー ἡγεμόνωおめがνにゅー γερόντωおめがνにゅー
与格よかく θしーたηいーたρろーσί ρήτορσしぐまιいおた γがんまσしぐまιいおた ἡγεμόσしぐまιいおた γέρουσしぐまιいおた
対格たいかく θしーたρろーας ρήτορας γがんまνにゅーας ἡγεμόνας γέροντας
よびかく θしーたρろーες ρήτορες γがんまνにゅーες ἡγεμόνες γέροντες
そうすう 主格しゅかく θしーたρろーεいぷしろん ρήτορεいぷしろん γがんまνにゅーεいぷしろん ἡγεμόνεいぷしろん γέροντεいぷしろん
ぞくかく θしーたηいーたρろーοおみくろんνにゅー ρητόροおみくろんιいおたνにゅー ἀγώνοおみくろんιいおたνにゅー ἡγεμόνοおみくろんιいおたνにゅー γερόντοおみくろんιいおたνにゅー
与格よかく θしーたηいーたρろーοおみくろんνにゅー ρητόροおみくろんιいおたνにゅー ἀγώνοおみくろんιいおたνにゅー ἡγεμόνοおみくろんιいおたνにゅー γερόντοおみくろんιいおたνにゅー
対格たいかく θしーたρろーεいぷしろん ρήτορεいぷしろん γがんまνにゅーεいぷしろん ἡγεμόνεいぷしろん γέροντεいぷしろん
よびかく θしーたρろーεいぷしろん ρήτορεいぷしろん γがんまνにゅーεいぷしろん ἡγεμόνεいぷしろん γέροντεいぷしろん
  • 語幹ごかん母音ぼいん交代こうたいするケースでは、主格しゅかくちょう母音ぼいんρήτωρἡγεμών)がかくではたん母音ぼいんする(ぞくかくρήτοροςἡγεμόνος)。ただし、アクセントが最終さいしゅう音節おんせつかれるケース(ἡγεμών)と分詞ぶんしλύων)では、よびかく主格しゅかく同形どうけいになる。
  • νにゅーτたう語幹ごかんでは、単数たんすう主格しゅかくよびかくτたう脱落だつらくする。
  • νにゅーτたう語幹ごかんでは、複数ふくすう与格よかくνにゅーτたう子音しいん脱落だつらくするわりにその代償だいしょう延長えんちょうとして語幹ごかんちょう母音ぼいんする(れいγεροντσιγέρουσι)。鼻音びおん語幹ごかんでは語幹ごかんνにゅー脱落だつらくする(れいἀγωνσιγがんまσしぐまιいおた)。
  • 中性ちゅうせい名詞めいしでは、単数たんすう主格しゅかくよびかく複数ふくすう主格しゅかく対格たいかくよびかく語幹ごかんたん母音ぼいんとなる(れいεいぷしろんὒδαιμον, -ονοςνέκταρ, -αρος)。
  • σωτήρ語幹ごかんちょう母音ぼいんのケースで、例外れいがいてきよびかくσしぐまτたうεいぷしろんρろーとなる。

-υうぷしろん語幹ごかん・-εいぷしろんυうぷしろん語幹ごかん[編集へんしゅう]

このタイプには男性だんせい名詞めいし女性じょせい名詞めいし中性ちゅうせい名詞めいしふくまれる。

かず かく 男性だんせい女性じょせい 中性ちゅうせい
タイプI タイプII タイプIII タイプIV タイプI タイプII
単数たんすう 主格しゅかく σしぐまς γλυκύς βασιλεύς πέλεκυς γλυκύ σしぐまτたうυうぷしろん
ぞくかく σしぐまυうぷしろんός γλυκέος βασιλέως πελέκεως γλυκέος σしぐまτたうεいぷしろんως / ἄσしぐまτたうεいぷしろんος
与格よかく σしぐまυうぷしろんί γがんまλらむだυうぷしろんκかっぱεいぷしろん / γλυκέϊ βべーたαあるふぁσしぐまιいおたλらむだεいぷしろん / βασιλέϊ πελέκεいぷしろんιいおた γがんまλらむだυうぷしろんκかっぱεいぷしろん / γλυκέϊ σしぐまτたうεいぷしろんιいおた / ἄσしぐまτたうεϊ
対格たいかく σしぐまνにゅー γλυκύνにゅー βασιλέαあるふぁ / βασιλ πέλεκυνにゅー γλυκύ σしぐまτたうυうぷしろん
よびかく σしぐま γλυκύ βασιλεῦ πέλεκυ γλυκύ σしぐまτたうυうぷしろん
複数ふくすう 主格しゅかく σύες γがんまλらむだυうぷしろんκかっぱεいぷしろんῖς βべーたαあるふぁσしぐまιいおたλらむだεいぷしろんῖς / βασιλῆς πελέκεις γλυκέαあるふぁ σしぐまτたうηいーた / ἄσしぐまτたうεいぷしろんαあるふぁ
ぞくかく σしぐまυうぷしろんνにゅー γλυκέωおめがνにゅー βασιλέωおめがνにゅー πελέκεωおめがνにゅー γλυκέωおめがνにゅー σしぐまτたうεいぷしろんωおめがνにゅー
与格よかく σしぐまυうぷしろんσί γλυκέσしぐまιいおた βασιλεσしぐまιいおた πελέκεσしぐまιいおた γλυκέσしぐまιいおた σしぐまτたうεいぷしろんσしぐまιいおた
対格たいかく σύας / σしぐまῦς γがんまλらむだυうぷしろんκかっぱεいぷしろんῖς βασιλέας / βασιλεいぷしろんῖς πελέκεις / πελέκεας γλυκέαあるふぁ σしぐまτたうηいーた / ἄσしぐまτたうεいぷしろんαあるふぁ
よびかく σύες γがんまλらむだυうぷしろんκかっぱεいぷしろんῖς βべーたαあるふぁσしぐまιいおたλらむだεいぷしろんῖς / βασιλῆς πελέκεις γλυκέαあるふぁ σしぐまτたうηいーた / ἄσしぐまτたうεいぷしろんαあるふぁ
そうすう 主格しゅかく σύεいぷしろん γλυκέεいぷしろん βασιλέεいぷしろん / βασιλ πελέκεいぷしろんιいおた γλυκέεいぷしろん σしぐまτたうεいぷしろんιいおた
ぞくかく σしぐまυうぷしろんοおみくろんνにゅー γλυκέοおみくろんιいおたνにゅー βασιλέοおみくろんιいおたνにゅー πελέκοおみくろんιいおたνにゅー γλυκέοおみくろんιいおたνにゅー ἀστέοおみくろんιいおたνにゅー
与格よかく σしぐまυうぷしろんοおみくろんνにゅー γλυκέοおみくろんιいおたνにゅー βασιλέοおみくろんιいおたνにゅー πελέκοおみくろんιいおたνにゅー γλυκέοおみくろんιいおたνにゅー ἀστέοおみくろんιいおたνにゅー
対格たいかく σύεいぷしろん γλυκέεいぷしろん βασιλέεいぷしろん / βασιλ πελέκεいぷしろんιいおた γλυκέεいぷしろん σしぐまτたうεいぷしろんιいおた
よびかく σύεいぷしろん γλυκέεいぷしろん βασιλέεいぷしろん / βασιλ πελέκεいぷしろんιいおた γλυκέεいぷしろん σしぐまτたうεいぷしろんιいおた
  • タイプIでは、εいぷしろん脱落だつらくするかくもある。
  • これ以外いがいでは、ぞくかくが-οςと-ωςのどちらかになる。これはアッティカ方言ほうげん特徴とくちょうとなっている。
  • タイプIIIでは、単数たんすう対格たいかく語尾ごび-αあるふぁあらわれる。
  • タイプIIとタイプIVの複数ふくすう主格しゅかくは、εいぷしろん+εいぷしろん母音ぼいん融合ゆうごうたものである(れいγλυκέεςγλυκεῖς)。
  • タイプIIとタイプIVの複数ふくすうでは、対格たいかく主格しゅかくおなじになる。
  • 中性ちゅうせい名詞めいし複数ふくすうがた語尾ごび-αあるふぁ共通きょうつうしている。タイプIIではεいぷしろん+αあるふぁ母音ぼいん融合ゆうごうしてηいーたとなる。
  • 方言ほうげんでは、タイプIIIで語幹ごかんηいーたあらわれるケースがある(れいぞくかくβασιλῆος)。
  • δόρυ中性ちゅうせい)とγόνυσしぐまμみゅーαあるふぁおなかく変化へんかとなる(複数ふくすうδόρατα。イオニア方言ほうげんδούρατα)。
  • Ζεύς特殊とくしゅかく変化へんかとなる(ぞくかくΔιός与格よかくΔιί対格たいかくΔίαよびかくΖぜーたεいぷしろん)。ぞくかくΖηνός与格よかくΖηνί対格たいかくΖぜーたνにゅーαあるふぁΖぜーたνにゅーとなるケースもある。

-ιいおた語幹ごかん・-εいぷしろんιいおた語幹ごかん[編集へんしゅう]

このタイプには男性だんせい名詞めいし女性じょせい名詞めいしふくまれる。

単数たんすう 複数ふくすう そうすう
かく タイプI タイプII タイプI タイプII タイプI タイプII
主格しゅかく οおみくろんς πόλις οおみくろんες πόλεις οおみくろんεいぷしろん πόλεεいぷしろん
ぞくかく οおみくろんός πόλεως οおみくろんνにゅー πόλεωおめがνにゅー οおみくろんοおみくろんνにゅー πόλεοおみくろんιいおたνにゅー
与格よかく οおみくろんί πόλεいぷしろんιいおた οおみくろんσί πόλεσしぐまιいおた οおみくろんοおみくろんνにゅー πόλεοおみくろんιいおたνにゅー
対格たいかく οおみくろんνにゅー πόλινにゅー οおみくろんς πόλεις οおみくろんεいぷしろん πόλεεいぷしろん
よびかく οおみくろん πόλι οおみくろんες πόλεις οおみくろんεいぷしろん πόλεεいぷしろん
  • タイプIIにぞくする中性ちゅうせい名詞めいし若干じゃっかんある。れいσίναπι, -εως
  • 方言ほうげんでは、タイプIIで、εいぷしろんもちいずにιいおた保持ほじするケース(これはタイプIにており、πόλιςれいで、ぞくかくπόλιος与格よかくπόλι複数ふくすう主格しゅかくπόλιεςぞくかくπολίων与格よかくπόλισι対格たいかくπόλιας)と、語幹ごかんηいーた維持いじするケース (ぞくかくπόληος与格よかくπόληι複数ふくすう主格しゅかくπόληες対格たいかくπόληας)がある。後者こうしゃでは、単数たんすう対格たいかく語尾ごびは-αあるふぁπόληα)となる。
  • 方言ほうげんでは、οおみくろんἶςὄϊςぞくかくὄϊος複数ふくすう与格よかくὀΐεσσι, ὄεσσι)となるケースがある。

重母音じゅうぼいん語幹ごかん[編集へんしゅう]

このタイプには男性だんせい名詞めいし女性じょせい名詞めいしふくまれる。

単数たんすう 複数ふくすう そうすう νにゅーαあるふぁῦς
かく -αあるふぁυうぷしろん語幹ごかん -οおみくろんυうぷしろん語幹ごかん -αあるふぁυうぷしろん語幹ごかん -οおみくろんυうぷしろん語幹ごかん -αあるふぁυうぷしろん語幹ごかん -οおみくろんυうぷしろん語幹ごかん 単数たんすう 複数ふくすう
主格しゅかく γがんまρろーαあるふぁῦς βべーたοおみくろんῦς γがんまρろーᾶες βべーたόες γがんまρろーεいぷしろん βべーたόε νにゅーαあるふぁῦς/νにゅーηいーたῦς νにゅーῆες/νにゅーῆες, νέες
ぞくかく γがんまρろーαός βべーたοός γがんまρろーαあるふぁνにゅー βべーたοおみくろんνにゅー γがんまρろーαあるふぁοおみくろんνにゅー βべーたοおみくろんοおみくろんνにゅー νεώς/νηός νにゅーεいぷしろんνにゅー/νにゅーηいーたνにゅー
与格よかく γがんまρろーαΐ βべーたοΐ γがんまρろーαυσί βべーたουσί γがんまρろーαあるふぁοおみくろんνにゅー βべーたοおみくろんοおみくろんνにゅー νηί/νηί ναυσί/νηυσί, νέεσσι, νήεσσι
対格たいかく γがんまρろーαあるふぁνにゅー βべーたοおみくろんνにゅー γがんまρろーαあるふぁῦς βべーたοおみくろんῦς γがんまρろーεいぷしろん βべーたόε νにゅーαあるふぁνにゅー/νにゅーαあるふぁ νにゅーαあるふぁῦς/νにゅーῆας
よびかく γがんまρろーαあるふぁ βべーたοおみくろん γがんまρろーᾶες βべーたόες γがんまρろーεいぷしろん βべーたόε νにゅーαあるふぁῦ/ νにゅーῆες/
  • 語幹ごかん重母音じゅうぼいんαあるふぁυうぷしろんοおみくろんυうぷしろん特徴とくちょうとなっている。
  • ホメロス文体ぶんたいでは、ちょう母音ぼいんηいーたあらわれてγがんまρろーαあるふぁῦςγがんまρろーηいーたῦςとなる。
  • ホメロス文体ぶんたいでは、βべーたοおみくろんῦς複数ふくすう与格よかくβόεσσι対格たいかくβόαςとなる。
  • νにゅーαあるふぁῦςかく変化へんかひょうみぎはし)には2種類しゅるいかく変化へんかがあり、スラッシュ記号きごう(/)の右側みぎがわはイオニア方言ほうげんならびに、ホメロス文体ぶんたいである。

-ωおめが語幹ごかん[編集へんしゅう]

このタイプには男性だんせい名詞めいし女性じょせい名詞めいしふくまれる。

かく 男性だんせい 女性じょせい
単数たんすう 複数ふくすう そうすう
主格しゅかく ρろーως ρろーωおめがες *** ρろーωおめがεいぷしろん πぱいεいぷしろんιいおたθしーたώ
ぞくかく ρろーωおめがος* ἡρώωおめがνにゅー ἡρώοおみくろんιいおたνにゅー **** πぱいεいぷしろんιいおたθしーたοおみくろんῦς
与格よかく ρろーωおめがιいおた ** ρろーωおめがσしぐまιいおた ἡρώοおみくろんιいおたνにゅー **** πぱいεいぷしろんιいおたθしーたοおみくろん
対格たいかく ρろーωおめがαあるふぁ* ρろーωおめがας *** ρろーωおめがεいぷしろん πぱいεいぷしろんιいおたθしーたώ
よびかく ρろーως ρろーωおめがες *** ρろーωおめがεいぷしろん πぱいεいぷしろんιいおたθしーたοおみくろん
  • *または、ρろーωおめが
  • **または、ρろー
  • ***または、ἥρως
  • ****または、ρろーνにゅー
  • このように、アッティカ方言ほうげんかく変化へんかをする場合ばあいもある。
  • εいぷしろんἰκώνἀηδών語幹ごかんが-νにゅー)もこれとおなかく変化へんかになる(ぞくかくεいぷしろんκかっぱοおみくろんῦς対格たいかくεいぷしろんἰκώぞくかくἀηδοῦςよびかくἀηδοῖ)。

-ς語幹ごかん[編集へんしゅう]

このタイプには男性だんせい名詞めいし女性じょせい名詞めいし中性ちゅうせい名詞めいしふくまれる。

かず かく 男性だんせい女性じょせい 女性じょせい 中性ちゅうせい
ας語幹ごかん ες語幹ごかん 母音ぼいん交代こうたい
単数たんすう 主格しゅかく τριήρης αあるふぁἰδώς κέρας εいぷしろんὐγενές γένος
ぞくかく τριήρους/εος αあるふぁδでるたοおみくろんῦς κέρως εいぷしろんὐγενοῦς/έος γένους/εος
与格よかく τριήρει αあるふぁδでるたοおみくろん κέρᾳ εいぷしろんὐγενεῖ γένει
対格たいかく τριήρη/εいぷしろんαあるふぁ αあるふぁδでるた κέρας εいぷしろんὐγενές γένος
よびかく τριήρες αあるふぁἰδώς κέρας εいぷしろんὐγενές γένος
複数ふくすう 主格しゅかく τριήρεις/εες κέρα εいぷしろんγがんまεいぷしろんνにゅーῆ/έα γένη/εいぷしろんαあるふぁ
ぞくかく τριήρων/εいぷしろんωおめがνにゅー κέρῶνにゅー εいぷしろんγがんまεいぷしろんνにゅーνにゅー/έων γένῶνにゅー/έων
与格よかく τριήρεσι κέρασι εいぷしろんὐγενέσι γένεσι
対格たいかく τριήρεις なし κέρα εいぷしろんγがんまεいぷしろんνにゅーῆ/έα γένη/εいぷしろんαあるふぁ
よびかく τριήρεις/εες κέρα εいぷしろんγがんまεいぷしろんνにゅーῆ/έα γένη/εいぷしろんαあるふぁ
そうすう 主格しゅかく τριήρει/εες なし κέρα εいぷしろんὐγενεῖ γένει
ぞくかく τριήροιν/εいぷしろんοおみくろんιいおたνにゅー κかっぱεいぷしろんρろーνにゅー εいぷしろんὐγενοῖνにゅー/έοιν γένοῖνにゅー/έοιν
与格よかく τριήροιν/εいぷしろんοおみくろんιいおたνにゅー κかっぱεいぷしろんρろーνにゅー εいぷしろんὐγενοῖνにゅー/έοιν γένοῖνにゅー/έοιν
対格たいかく τριήρει/εες なし κέρα εいぷしろんὐγενεῖ γένει
よびかく τριήρει/εες なし κέρα εいぷしろんὐγενεῖ γένει
  • 方言ほうげんでは、母音ぼいん融合ゆうごうきないケースもある。ひょうではスラッシュ記号きごう(/)の右側みぎがわしるしている。
  • ς母音ぼいん母音ぼいんあいだ脱落だつらくするため、すべてのかくあらわれるわけではなく、かくかぎられる。
  • 中性ちゅうせい名詞めいしでは語幹ごかん母音ぼいんεいぷしろんγένεσι)とo(γένος)の交代こうたいきるケースがある。
  • 中性ちゅうせい名詞めいし複数ふくすうでは主格しゅかく対格たいかくよびかく語尾ごび-αあるふぁあらわれ、母音ぼいん融合ゆうごうこしてηいーたとなる。
  • 複数ふくすう対格たいかくτριέρεις複数ふくすう主格しゅかく影響えいきょうによる。
  • 単数たんすうぞくかくγένουςだい2かく変化へんか複数ふくすう対格たいかく同形どうけい混乱こんらんしやすい。
  • 中性ちゅうせい名詞めいしκέραςにはσしぐまμみゅーαあるふぁおなかく変化へんかもある(単数たんすうぞくかくκέρατος複数ふくすう主格しゅかくκέρατα)。中性ちゅうせい名詞めいしには、語幹ごかんαあるふぁεいぷしろんわり、γένοςおなかく変化へんかとなるものもある(れいοおみくろんὗδας、-εος)。αあるふぁ母音ぼいん融合ゆうごうせずにのこるものもある(れいγがんまῆρας、-αος)。母音ぼいん交代こうたいタイプの中性ちゅうせいでは、ホメロス文体ぶんたいぞくかくが-ευςとなるケース (イオニア方言ほうげん母音ぼいん融合ゆうごうεいぷしろん+οおみくろん)(れいθάρσευς)と、複数ふくすう与格よかくが-εいぷしろんσしぐまσしぐまιいおたとなるケース(れいβέλεσσι)がある。
  • 男性だんせい名詞めいし女性じょせい名詞めいしでは、語幹ごかん母音ぼいん場合ばあい単数たんすう対格たいかくが-αあるふぁとなる(εいぷしろん+αあるふぁ母音ぼいん融合ゆうごう)。れいとして、ἐνδεής対格たいかくνにゅーδでるたεいぷしろん)、ὑγιής対格たいかくγがんまιいおた)。同様どうように、中性ちゅうせいχρέοςκλέοςでは、複数ふくすう主格しゅかく対格たいかくχρέακλέαとなる。
  • 固有名詞こゆうめいしでは、語幹ごかんεいぷしろんのちじゅう母音ぼいん融合ゆうごうきるケースがある。以下いかΠερικλεεσ-のれいで、
    • 主格しゅかくΠερικλῆςぞくかくΠερικλέους与格よかくΠερικλεῖ対格たいかくΠερικλέαよびかくΠερίκλεις
  • 男性だんせい固有名詞こゆうめいしではだい1かく変化へんか語尾ごびとなるケースがある。れいΣωκράτης対格たいかくΣωκράτην、または、Σωκράτη
  • 叙事詩じょじし文体ぶんたいでは、固有名詞こゆうめいしちょう母音ぼいんηいーたかく変化へんか全体ぜんたい維持いじされるケースがある。れい῾Ηρακλῆςぞくかく῾Ηρακλῆος

代名詞だいめいし[編集へんしゅう]

人称にんしょう代名詞だいめいし[編集へんしゅう]

つよいきおいかたちきょうぜいがたをスラッシュ記号きごう(/)で区別くべつする。カッコない方言ほうげんがた

かず かく 1人ひとりしょう 2人ふたりしょう 3人称にんしょう
単数たんすう 主格しゅかく ἐγώ (ἐγών) σύ (τύνη)
ぞくかく μみゅーοおみくろん / μみゅーοおみくろんυうぷしろん (μみゅーεいぷしろんῦ, ἐμみゅーεいぷしろんοおみくろん, ἐμέθεν) σしぐまοおみくろん / σしぐまοおみくろんυうぷしろん (σέο, σしぐまεいぷしろんυうぷしろん, σしぐまεいぷしろんοおみくろん, σέθεν, τたうεいぷしろんοおみくろんοおみくろん) οおみくろん / οおみくろん(οおみくろん, εいぷしろんὑ, εいぷしろんοおみくろん, ἕθしーたεいぷしろんνにゅー)
与格よかく ἐμοί / μみゅーοおみくろんιいおた σοί / σしぐまοおみくろんιいおた (τたうοおみくろんιいおた, τεΐν) οおみくろん / οおみくろん(οおみくろん)
対格たいかく ἐμέ / μみゅーεいぷしろん σέ / σしぐまεいぷしろん / ἑ (ἑέ)
複数ふくすう 主格しゅかく μみゅーεいぷしろんῖς (ἄμμες, ἡμέες) μみゅーεいぷしろんῖς (ὑμέες, ὔμμες) σしぐまφふぁいεいぷしろんῖς
ぞくかく μみゅーνにゅー (ἡμέων ἡμείων) μみゅーνにゅー (ὑμέων, ὑμείων) σしぐまφふぁいνにゅー (σφέων, σφείων)
与格よかく μみゅーνにゅー (μみゅーμみゅーιいおた) μみゅーνにゅー (μみゅーμみゅーιいおた) σφίσι / σφισι (σしぐまφふぁいιいおた)
対格たいかく μみゅーᾶς (ἡμέας, ἄμみゅーμみゅーεいぷしろん) μみゅーᾶς (ὑμέας, ὔμみゅーμみゅーεいぷしろん) σしぐまφふぁいᾶς (σφέας, σしぐまφふぁいεいぷしろんῖας)
  • つよいきおいかたちきょうぜいがた区別くべつがあるのは、単数たんすうおよび、3人称にんしょう複数ふくすう与格よかくである。

再帰さいき代名詞だいめいし[編集へんしゅう]

  • 1人ひとりしょう単数たんすうἐμαυτοῦβίοςτιμήおなじ)、複数ふくすうμみゅーνにゅー αあるふぁτたうνにゅーαあるふぁὐτός変化へんかがたける)のかたちもある。
  • 2人ふたりしょう単数たんすうにはσεαυτοῦ、または、σαυτοῦかたちもある。かく変化へんか上記じょうき1人ひとりしょう単数たんすうおなじ。
  • 直前ちょくぜんの「人称にんしょう代名詞だいめいしふしの3人称にんしょうはアッティカ方言ほうげんでは再帰さいき間接かんせつ目的もくてき主文しゅぶん主語しゅごける)としてもちいられる。再帰さいき用法ようほうには、主格しゅかくοおみくろんὖτος、または、κかっぱεいぷしろんῖνος単数たんすう複数ふくすうとも)、そのかくではαあるふぁτたうοおみくろんもちいる。
  • 3人称にんしょう単数たんすう直接ちょくせつ目的もくてきにはἑαυτοῦ、または、αあるふぁτたうοおみくろんかたちもあり、かく変化へんかは1人称にんしょうἐμαυτοῦおなじだが、中性ちゅうせいがたἑαυτό、または、αあるふぁὑτόとなる。3人称にんしょう複数ふくすうには以下いかの3つがある。1:ἑαυτῶνにゅー, ἑαυτοῖς、2:αあるふぁυうぷしろんτたうνにゅー, αυτοῖς、3:σしぐまφふぁいνにゅー αあるふぁυうぷしろんτたうνにゅー
再帰さいき代名詞だいめいし
かく 単数たんすう 複数ふくすう そうすう
男性だんせい 女性じょせい 中性ちゅうせい 男性だんせい 女性じょせい 中性ちゅうせい 共通きょうつう
主格しゅかく αあるふぁὐτός αあるふぁὐτή αあるふぁὐτό αあるふぁὐτοί αあるふぁὐταί αあるふぁὐτά αあるふぁὐτώ
ぞくかく αあるふぁτたうοおみくろん αあるふぁτたうῆς αあるふぁτたうοおみくろん αあるふぁτたうνにゅー αあるふぁτたうνにゅー αあるふぁτたうνにゅー αあるふぁτたうοおみくろんνにゅー
与格よかく αあるふぁτたう αあるふぁτたう αあるふぁτたう αあるふぁτたうοおみくろんῖς αあるふぁτたうαあるふぁῖς αあるふぁτたうοおみくろんῖς αあるふぁτたうοおみくろんνにゅー
対格たいかく αあるふぁὐτόν αあるふぁὐτήν αあるふぁὐτό αあるふぁὐτούς αあるふぁὐτάς αあるふぁὐτά αあるふぁὐτώ

所有しょゆう代名詞だいめいし[編集へんしゅう]

  • 再帰さいきつよいきおいかたち1人ひとりしょうと2人称にんしょう人称にんしょう代名詞だいめいしぞくかくおなじ。3人称にんしょうαあるふぁὐτόςぞくかくおなじ。
  • 再帰さいきつよいきおいかたちつぎとおり。1人ひとりしょう単数たんすうἐμός /ή /όν2人ふたりしょう単数たんすうσός /ή /όν1人ひとりしょう複数ふくすうἡμέτερος /αあるふぁ /οおみくろんνにゅー2人ふたりしょう複数ふくすうὑμέτερος /αあるふぁ /οおみくろんνにゅー。3にんたたえ単数たんすう複数ふくすう)はοおみくろんὗτος、または、κかっぱεいぷしろんῖνοςぞくかくもちいる。
  • 再帰さいきつよいきおいかたち1人ひとりしょうと2人称にんしょう人称にんしょう代名詞だいめいしぞくかくおなじ。3人称にんしょうは、単数たんすうではἑαυτοῦ複数ふくすうではἑαυτῶνにゅー、または、σφέτερος /αあるふぁ /οおみくろんνにゅーもちいる。
  • 再帰さいきつよいきおいかたちつぎとおり。1人ひとりしょう単数たんすうἐμαυτοῦ2人ふたりしょう単数たんすうσεαυτοῦ、3人称にんしょう単数たんすうἑαυτοῦ1人ひとりしょう複数ふくすうμみゅーνにゅー αあるふぁτたうνにゅー、または、ἡμέτερος αあるふぁτたうνにゅー2人ふたりしょう複数ふくすうμみゅーνにゅー αあるふぁτたうνにゅー、または、ὑμέτερος αあるふぁτたうνにゅー、3人称にんしょう複数ふくすうἑαυτῶνにゅーσしぐまφふぁいνにゅー αあるふぁτたうνにゅー、または、σφέτερος αあるふぁτたうνにゅー

疑問ぎもん代名詞だいめいし不定ふてい代名詞だいめいし[編集へんしゅう]

  • 疑問ぎもん代名詞だいめいしτίς, τί(「なにだれ」)、ならびに、これと同形どうけい不定ふてい代名詞だいめいし(ただし、ぜん接辞せつじとして)のかく変化へんかは、男性だんせいがたではρίς, ρινόςと、中性ちゅうせいがたではνにゅー, ἑνόςと、それぞれおなじになる。不定ふてい代名詞だいめいし中性ちゅうせいがた主格しゅかく対格たいかくτたうτたうαあるふぁかたちもある。

指示しじ代名詞だいめいし[編集へんしゅう]

  • 指示しじ代名詞だいめいしδでるたεいぷしろん, ἥδでるたεいぷしろん, τόδε(「これ、この」)のかく変化へんか定冠詞ていかんしかく変化へんかがたに-δでるたεいぷしろんける。
  • 指示しじ代名詞だいめいしοおみくろんὗτος, αあるふぁτたうηいーた, τたうοおみくろんτたうοおみくろん(「それ、その」)のかく変化へんかつぎひょうとお[3]
かず かく 男性だんせい 女性じょせい 中性ちゅうせい
単数たんすう 主格しゅかく οおみくろんὗτος αあるふぁτたうηいーた τたうοおみくろんτたうοおみくろん
ぞくかく τούτου ταύτης τούτου
与格よかく τούτῳ ταύτῃ τούτῳ
対格たいかく τたうοおみくろんτたうοおみくろんνにゅー ταύτην τたうοおみくろんτたうοおみくろん
複数ふくすう 主格しゅかく οおみくろんτたうοおみくろんιいおた αあるふぁτたうαあるふぁιいおた τたうαあるふぁτたうαあるふぁ
ぞくかく τούτων τούτων τούτων
与格よかく τούτοις ταύταις τούτοις
対格たいかく τούτους ταύτας τたうαあるふぁτたうαあるふぁ
そうすう 主格しゅかく τούτω ταύτα τούτω
ぞくかく τούτοιν ταύταιν τούτοιν
与格よかく τούτοιν ταύταιν τούτοιν
対格たいかく τούτω ταύτα τούτω

関係かんけい代名詞だいめいし[編集へんしゅう]

関係かんけい代名詞だいめいしὅς, ἥ, ὅかく変化へんか形容詞けいようし規則きそく変化へんか・タイプIIδでるたῆλος /ηいーた /οおみくろんνにゅーおなじとなり、かならゆう記号きごうける。

相互そうご代名詞だいめいし[編集へんしゅう]

相互そうご代名詞だいめいしἀλλήλωνかく変化へんか形容詞けいようし規則きそく変化へんか・タイプIIδでるたῆλος /ηいーた /οおみくろんνにゅー複数ふくすうがたおなじ。中性ちゅうせい複数ふくすう対格たいかくἄλληλαとなる。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ «Griego 1º. El artículo». Cnice. Ministerio de Educación. Consultado el 6 de junio de 2011.
  2. ^ イオニア方言ほうげん語形ごけいδικαί-ηいーたかく変化へんかτιμή (だい1かく変化へんか・タイプIII)におなじ。
  3. ^ τたうοおみくろんσしぐまοおみくろんῦτος, τοιοῦτοςもこれとおなかく変化へんかとなる。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]