吉村よしむら明美あけみ

吉村よしむら明美あけみ
生誕せいたん	3月5日にち 日本にっぽん 長崎ながさき県けん
国籍こくせき	日本にっぽん
職業しょくぎょう	漫画まんが家か
ジャンル	少女しょうじょ漫画まんが
代表だいひょう作さく	『薔薇ばらのために』
受賞じゅしょう	第だい39回かい小学館しょうがくかん漫画まんが賞しょう（「薔薇ばらのために」）

吉村よしむら 明美あけみ（よしむら あけみ、3月5日にち - ）は日本にっぽんの漫画まんが家か。長崎ながさき県けん生うまれ、横浜よこはま市し育そだち。現在げんざいは札幌さっぽろ市し在住ざいじゅう。血液けつえき型がたはO型がた。

1980年ねん、小学館しょうがくかんの少女しょうじょ漫画まんが雑誌ざっし『プチコミック』10月がつ号ごうに掲載けいさいされた「まちぼうけ花はな」で漫画まんが家かデビュー。代表だいひょう作さくは「麒麟きりん館かんグラフィティー」や第だい39回かい小学館しょうがくかん漫画まんが賞しょうを受賞じゅしょうした「薔薇ばらのために」など。

『月刊げっかんフラワーズ』（小学館しょうがくかん）にて2007年ねん2月がつ号ごうより2, 3か月げつに一いち度どの頻度ひんどで「夢ゆめの真昼まひる」を連載れんさい開始かいし。2009年ねん5月がつ号ごうの掲載けいさい後ご、体調たいちょう不良ふりょうにより約やく2年間ねんかん休業きゅうぎょうしたが、2011年ねん8月がつ号ごうから復帰ふっき、2013年ねん1月がつ現在げんざいは連載れんさい中ちゅう。一時いちじは廃業はいぎょうも考かんがえたという。

その後ご2020年ねん、漫画まんが家か生活せいかつ40周年しゅうねんを節目ふしめに引退いんたい。長年ながねんの持病じびょうにより体力たいりょくが底そこをつきたとのこと。「吉村よしむらは幸しあわせ者しゃです」と読者どくしゃ関係かんけい者しゃに感謝かんしゃの言葉ことばといつもの自画像じがぞうを自筆じひつでコミックスにメッセージ。

「薔薇ばらのために」は台湾たいわんで「薔薇ばら之の恋こい」というタイトルでテレビドラマ化かされた。また、「麒麟きりん館かんグラフィティー」も台湾たいわんでのドラマ化かが決定けっていしている。

経歴けいれき・人物じんぶつ

『あなたがいれば』のあとがきで、漫画まんが家かになった経緯けいいを語かたっている。それによると、東京とうきょうでOLをしていた彼女かのじょは、電車でんしゃの朝あさの通勤つうきんラッシュを非常ひじょうに苦痛くつうに感かんじており、ある日ひいつものように挨拶あいさつをしようとしたところ、「私わたし、会社かいしゃ辞やめます」と言いってしまった。

会社かいしゃを辞やめたことを親おやに報告ほうこくしに行いくときに立たち寄よった本屋ほんやで見みた、『プチコミック』の大島おおしま弓子ゆみこの表紙ひょうしの絵えの可愛かわいさに一目惚ひとめぼれ。投稿とうこう作品さくひんの応募おうぼ資格しかくに「年齢ねんれい・経験けいけん不問ふもん」とあるのを見みて、漫画まんがを描えがこうと決意けついした。漫画まんが家かになろうと決断けつだんした最大さいだいの理由りゆうは「通勤つうきんがないこと」だったと言いう。

会社かいしゃを辞やめたその冬ふゆに、生うまれて初はじめて描えがいた漫画まんがを出版しゅっぱん社しゃへ持込もちこみをする。出版しゅっぱん社しゃの人ひとに漫画まんがの描えがき方かたなどを教おしえてもらい、これから2年間ねんかん漫画まんがのことを勉強べんきょうしようと意気込いきごんでいたら、翌年よくねん6月がつにデビューが決きまった。雑誌ざっしに掲載けいさいされた自分じぶんの絵えの下手へたさに落おち込こみ、現在げんざいでも自分じぶんの絵えにはコンプレックスがあると言いう。

作品さくひんを描えがくときは、まずタイトルを決きめる。「タイトルが決きまらなければ中身なかみが思おもいつかない」らしく、また、自分じぶんが描えがきたくないものは基本きほん的てきに描えがかない（描えがけない）という姿勢しせいを持もっている。それゆえに一時期いちじき編集へんしゅう部ぶともめ、数すう年間ねんかん連載れんさいをさせてもらえないという事態じたいにまで陥おちいったこともある。

1983年ねん、「ようこそ青あお」の結末けつまつに関かんする読者どくしゃの反響はんきょうを考慮こうりょし、以後いご連載れんさい作品さくひんにおいては、

1. 主人公しゅじんこうの男性だんせいキャラは絶対ぜったい殺ころさない
2. 連載れんさいの最後さいごは何なにが何なんでもハッピーエンドにする

という二に大だい約束やくそくを決きめた。

自称じしょう「筋金入すじがねいりの怠なまけ者もの」で、連載れんさい作品さくひんが2, 3か月げつも間あいだが空あいてしまうと、自分じぶんの作品さくひんがどうであったか忘わすれてしまう可能かのう性せいが高たかいとのこと。

『悲劇ひげきの女王じょおう』のあとがきでは、「テレビを30年ねんくらい見みていない」と語かたっており、一部いちぶの友人ゆうじんから「陸りくのシーラカンス」と呼よばれているらしい。

2007年ねんから翌年よくねんにかけて、初期しょきの短編たんぺんや単行本たんこうぼん化かされていなかった作品さくひん、未み収録しゅうろくだった作品さくひんを集あつめた「吉村よしむら明美あけみセレクション」が刊行かんこうされた。

作品さくひん一覧いちらん

掲載けいさい雑誌ざっしの出版しゅっぱん元もとは、特記とっきがない限かぎり小学しょうがく館かんである。

連載れんさい作品さくひん

• ようこそ青あお（2007年ねん11月、ISBN 978-4-77-801861-0）
  • ようこそ青あお（『プチコミック』1983年ねん2月がつ号ごう - 5月がつ号ごう / 初はつ連載れんさい / 全ぜん4回かい）
  • 雨あめ雪ゆき物語ものがたり（『プチコミック』1982年ねん11月がつ号ごう）
  • 5月がつだったね（『プチコミック』1985年ねん5月がつ号ごう）
• P.S.あいらぶゆう（2007年ねん8月がつ、全ぜん2巻かん）
  • P.S.あいらぶゆう（『プチコミック』1983年ねん12月がつ号ごう - 8月がつ号ごう / 全ぜん9回かい）
  • 六ろく畳じょう一いち間あいだの星ほし姫ひめたち（『プチコミック』1983年ねん8月がつ号ごう）
  • もう一度いちど（『プチコミック』1981年ねん12月がつ号ごう） - 単行たんこう本初ほんしょ収録しゅうろく
  • もう一度いちど Tell Me Love（『プチコミック』1985年ねん1月がつ号ごう）
  • 想おもい出だせない あの道みちに寄よせて（『プチコミック』1982年ねん8月がつ号ごう）
• 麒麟きりん館かんグラフィティー（1987年ねん - 1992年ねん / 全ぜん13巻かん+番外ばんがい編へん1巻かん / 文庫ぶんこ版ばん全ぜん8巻かん）
  • 麒麟きりん館かんグラフィティー（『プチコミック』1986年ねん4月がつ号ごう - 1992年ねん1月がつ号ごう / 全ぜん62回かい）
  • 番外ばんがい編へん 麒麟きりん館かんグラン・マ（描えがき下おろし）
  • 番外ばんがい編へん 柊ひいらぎの実み 赤あかい（『プチコミック』1992年ねん2月がつ号ごう）
  • 番外ばんがい編へん ポートレート（『プチコミック』1992年ねん3月がつ号ごう）
• 薔薇ばらのために（1992年ねん - 1998年ねん / 全ぜん16巻かん / 文庫ぶんこ版ばん全ぜん9巻かん）
  • 薔薇ばらのために（『プチコミック』1992年ねん5月がつ号ごう - 1997年ねん12月がつ号ごう / 全ぜん64回かい）
• 海うみよりも深ふかく（1998年ねん - 2002年ねん / 全ぜん10巻かん / 文庫ぶんこ版ばん6巻かん）
  • 海うみよりも深ふかく（『プチコミック』1998年ねん4月がつ号ごう - 2002年ねん3月がつ号ごう / 全ぜん40回かい）
• あなたがいれば（2003年ねん - 2005年ねん / 全ぜん8巻かん / 文庫ぶんこ版ばん4巻かん）
  • あなたがいれば（『プチコミック』2002年ねん9月がつ号ごう - 2005年ねん8月がつ号ごう / 全ぜん33回かい）
• 夢ゆめの真昼まひる（2007年ねん - 2016年ねん / 全ぜん7巻かん）
  • 夢ゆめの真昼まひる（『月刊げっかんフラワーズ』2007年ねん2月がつ号ごう - 2016年ねん5月がつ号ごう / 不定期ふていき連載れんさい）

短たん編集へんしゅう

• スノー・バラード（1989年ねん4月がつ、ISBN 4-09-133151-3）
  • スノー・バラード（『プチコミック』1985年ねん11月がつ号ごう）
  • 君きみ慕したうタンゴ（『プチコミック』1984年ねん11月がつ号ごう）
  • 5月がつだったね（『プチコミック』1985年ねん5月がつ号ごう）
    • 同おなじ大学だいがくの先輩せんぱい・一郎いちろうと付つき合あっているちえ。出会であったばかりの頃ころ、彼かれの昔むかしの彼女かのじょの噂うわさを耳みみにし、不安ふあんに思おもっていた矢先やさきに彼女かのじょは事故死じこししてしまったが、何なにも聞きくことができずに1年ねんが経たってしまい……。
  • 雪ゆき（『プチコミック』1980年ねん12月がつ号ごう）

1990年代ねんだい

• 抱だきしめたい（1990年ねん6月がつ、ISBN 4-09-133152-1）
  • 抱だきしめたい（『プチコミック』1986年ねん1月がつ号ごう）
  • カナリア（『プチコミック』1985年ねん9月がつ号ごう）
    • プレイボーイとして有名ゆうめいだった父親ちちおやが、莫大ばくだいな遺産いさんと再婚さいこんしたばかりの妻つまを遺のこして死しんだ。一人ひとり息子むすこの洋介ようすけは18歳さい、そして父ちちの再婚さいこん相手あいて・波子なみこはまだ21歳さいだった。父ちちと波子なみこはイタリアで出会であったとしか聞きいていなかった洋介ようすけ。夫おっとと行いく約束やくそくをしていたという長崎ながさきへ旅行りょこうに行いった波子なみこは、同行どうこうした洋介ようすけに自分じぶんが記憶きおく喪失そうしつであることを明あかした。
  • 雨あめ雪ゆき物語ものがたり（『プチコミック』1982年ねん11月がつ号ごう）
    • 幼おさない頃ころに母ははを亡なくし、兄あに・雨あめ彦と二に人にん暮くらしをしている雪ゆき也は魚さかなが苦手にがて。すっかりブラコンになっていた雪ゆき也だが、兄あにの結婚けっこん相手あいてが美人びじんとは程遠ほどとおい上うえに魚屋さかなやであることが許ゆるせず……。
• 「夜よるへ…」（1991年ねん2月がつ、ISBN 4-09-133153-X）
  • 「夜よるへ…」（『プチコミック』1990年ねん11月がつ号ごう）
  • 二人称ににんしょう単数たんすう（『コロネット』1986年ねん12月がつ号ごう）
  • 想おもい出だせない あの道みちに寄よせて（『プチコミック』1982年ねん8月がつ号ごう）
  • まちぼうけ花はな（『プチコミック』1980年ねん10月がつ号ごう） - デビュー作さく
• ラストメッセージ（1991年ねん11月、ISBN 4-09-133154-8）
  • ラストメッセージ（『週刊しゅうかん少女しょうじょコミック増刊ぞうかん』1985年ねん4月がつ25日にち号ごう）
  • エリオ（『プチコミック』1985年ねん7月がつ号ごう）
  • 夏なつの夢ゆめ（『週刊しゅうかん少女しょうじょコミック』第だい15号ごう〈1985年ねん7月がつ20日にち号ごう〉）
  • 花はなやかな月つきの夜よるに（『プチコミック』1982年ねん2月がつ号ごう）
• ステーション（1995年ねん11月、ISBN 4-09-135761-X）
  • ステーション（『プチコミック』1994年ねん5月がつ号ごう）
    • 失恋しつれんした今いまでも、相手あいてを約束やくそくした駅えきで待まち続つづけるふき子こ。ある夜よる、駅えきで自分じぶんに傘かさをくれた男性だんせいが大だいファンの小説しょうせつ家か・基き佳けいだと分わかる。その後ご花屋はなやのバイトの配達はいたつで偶然ぐうぜんにも彼かれに再会さいかい。惹ひかれあっていく2人ふたりだが、基もと佳けいの元もと彼女かのじょ・やすよが2人ふたりの間あいだに立たちはだかる。フォークデュオのふきのとうが1989年ねんに発表はっぴょうしたアルバム『金色きんいろの森もり・銀色ぎんいろの風ふう』に収録しゅうろくされた楽曲がっきょく「ステーション」を基もとに描えがかれた作品さくひん。
  • 桜さくらmoon（『プチコミック』1995年ねん8月がつ号ごう）
• 今いまでも夢ゆめに見みる（1998年ねん2月がつ、ISBN 4-09-135762-8）
  • 今いまでも夢ゆめに見みる（『プチコミック』1996年ねん10月がつ号ごう）
    • 夏休なつやすみも終おわりに差さしかかった頃ころ、いつものように自分じぶんが育そだてた花はなたちに水みずをやっていた小波さざなみは、知しらない女おんなの子こに出会であう。なぜかその子こは自分じぶんの名前なまえを知しっており、自分じぶんに会あいに来きた、と言いう。2学期がっきが始はじまると、その子こは転校生てんこうせいの徳子とくこだと分わかる。彼女かのじょと自分じぶんに一体いったい何なんの関係かんけいが……。
  • 一夜いちや（『プチコミック』1997年ねん9月がつ号ごう）
    • 母親ははおやの恋人こいびとから性的せいてき暴行ぼうこうを受うけているみずえ。母ははが出張しゅっちょうへ出でかけた日ひ、やはりあの男おとこがみずえの元もとへやって来くる。着きの身着みきのまま逃にげたみずえは、クラスメイトの根津ねづに遭遇そうぐうする。休やすみ明あけ、根津ねづはみずえが家出いえでしたことを知しる。そして2年ねん後ご、みずえは東京とうきょうで映画えいがの美術びじゅつ監督かんとくの男性だんせい・内海うつみと同棲どうせいしていた。ある日ひ、内海うちうみを絡からんできた人ひとからかばったとして、根津ねづと再会さいかいするが……。
• あの窓まど（2000年ねん1月がつ、ISBN 4-09-135763-6）
  • あの窓まど（『プチコミック』1998年ねん9月がつ号ごう）
    • 15歳さいで自分じぶんを産うみ、次つぎから次つぎへとろくでもない男おとこに引ひっかかる母はは・加か代だいと2人ふたり暮くらしのハル。生活せいかつは貧まずしかったが、誰だれよりも真まっ直すぐに育そだったハル。ある日ひ、母ははは交際こうさい相手あいてと出でかけたきり、帰かえってこなくなる。挫くじけそうになりながらも、ハルはひたすら前まえを見みつめて生いきる……。
  • 青空あおぞら（『プチコミック』1999年ねん11月がつ号ごう）
    • さなえが、何なにか気色けしき悪わるいものを感かんじとっさに逃にげ出だした相手あいては、連続れんぞく殺人さつじん犯はんだった。忘わすれようとしていた17歳さいの時ときの痛いたましい思おもい出でが蘇よみがえってくる……。
• のら猫ねこの話はなし（2001年ねん11月、ISBN 4-09-136847-6）
  • のら猫ねこの話はなし（『プチコミック』2000年ねん9月がつ号ごう）
    • コンビニで深夜しんやのアルバイトをしている大学生だいがくせいの二本木にほんき耕こう助すけ。いつもの様ようにバイトをしていると、4時間じかんずっと立たち読よみをしている女子高じょしこう生せいを不審ふしんに思おもう。ところが、その女おんなの子こが突然とつぜん目めの前まえで倒たおれてしまった。成なり行ゆきで、仕方しかたなく自分じぶんのアパートへ連つれて行いくことになった二本木にほんぎ。すぐに帰かえってもらうつもりだったが、彼女かのじょの悲かなしい過去かこを聞きき……。
  • この花はな咲さいてやるぞ姫ひめ（『プチコミック』2001年ねん8月がつ号ごう）
    • 10歳さい年上としうえの姉あねと暮くらしている咲子さきこ。20歳さいになっても自分じぶんを「育そだてないといけないから」と言いって聞きかない、異常いじょうに過保護かほごな姉あねに嫌気いやけが差さし始はじめた咲子さきこは、思おもい切きって逆ぎゃくナンしようと決きめる。その時とき出会であった男おとこと付つき合あうことになるが、やはりいつでもどこでも姉あねが傍はたにいる。姉あねがそこまでする理由りゆうとは……。

2000年代ねんだい

• 悪わるい男おとこ（2002年ねん8月がつ、ISBN 4-09-136848-4）
  • 悪わるい男おとこ（『プチコミック』2002年ねん5月がつ号ごう）
    • ある日ひ、新婚しんこんの春美はるみの元もとに同おなじ日びに式しきを挙あげたカップルのものと間違まちがって、結婚式けっこんしきの写真しゃしんが届とどけられる。そこに写うつっていた男性だんせいが高校こうこうの時ときの同級生どうきゅうせい・タカオに似にており、胸むねがざわつく春美はるみ。そんなことも束つかの間ま、夫おっとが愛人あいじんを自宅じたくに連つれ込こみ、「一緒いっしょに暮くらす」と宣言せんげん。到底とうてい理解りかいできない春美はるみは離婚りこんを決意けつい。得意とくいの家事かじを活いかして、ハウスキーパーの職しょくを得える。そして、派遣はけん先さきの家いえにあのタカオがいた。
  • あぶない女おんな（『プチコミック』2002年ねん7月がつ号ごう）
    • 可愛かわいらしい名前なまえとは裏腹うらはらに、ある事情じじょうから汚けがれ部屋へやで暮くらし、お風呂ふろ嫌きらいな可憐かれん。ある日ひ、友人ゆうじんに見みせられた人気にんき歌手かしゅの新曲しんきょくの歌詞かしに愕然がくぜんとする可憐かれん。「自分じぶんに向むかって歌うたっている、今いますぐ彼かれに会あわなければ」、そう思おもった可憐かれんは手てっ取とり早ばやく会あえそうな方法ほうほうとして、映画えいがのオーディションを選えらぶ。その歌うたに隠かくされた秘密ひみつとは……。
• 草冠くさかんむりの名前なまえ（2006年ねん8月がつ、ISBN 4-09-130569-5）
  • 草冠くさかんむりの名前なまえ（『プチコミック』2006年ねん6月がつ号ごう）
  • 雪ゆきの夜よるの匂におい（『プチコミック』2006年ねん1月がつ号ごう）
• 悲劇ひげきの女王じょおう（2007年ねん2月がつ、ISBN 978-4-77-801855-9）
  • 悲劇ひげきの女王じょおう（『Judy』2006年ねん8月がつ号ごう・10月がつ号ごう・12月号ごう）
    • 大正たいしょう10年ねん、石炭せきたん王おうの妻つまで伯爵はくしゃく令嬢れいじょうの八木嶋やぎのしま煌子（きらこ）が夫おっとに対たいし、新聞しんぶんに公開こうかい絶縁ぜつえん状じょうを掲載けいさい、『真実しんじつの愛あいに生いきたい』と、離婚りこんを求もとめるという事態じたいが起おこる。文才ぶんさいに秀ひいでた煌子の名文めいぶんは、世間せけんの同情どうじょうを大おおいに買かう。斯かくして時代じだいのヒロインとなった煌子だが、そこには別べつの真実しんじつが隠かくされていた……。柳原やなぎはら白蓮びゃくれんをモデルとした作品さくひん。
• カナリア（2008年ねん5月がつ、ISBN 978-4-77-801863-4）
  • カナリア（『プチコミック』1985年ねん9月がつ号ごう）
  • エリオ（『プチコミック』1985年ねん7月がつ号ごう）
  • 夏なつの夢ゆめ（『週刊しゅうかん少女しょうじょコミック』第だい15号ごう〈1985年ねん7月がつ20日にち号ごう〉）
  • やさしささがし（『プチコミック』1981年ねん8月がつ号ごう・9月がつ号ごう） - 単行たんこう本初ほんしょ収録しゅうろく
    • 「ちいさいころから」に登場とうじょうする朔ついたちと吾郎ごろうの数すう年ねん後ごの物語ものがたり。
    • 日暮ひぐらし荘そうというボロアパートに住すむ、待子まちこ・朔ついたち・吾郎ごろう。3人にんは飲のみ仲間なかまでとても仲なかが良よいが、待子まちこはもう一人ひとりの住人じゅうにん、クラブ歌手かしゅの怜子れいこのことが気きになっていた。ある日ひ、怜子れいこが歌うたうクラブへ行いった待子まちこは、怜子れいこが妊娠にんしんしており、相手あいてから「おろせ」と言いわれている現場げんばを見みてしまう。
  • ちいさいころから（『プチコミック』1981年ねん6月がつ号ごう） - 単行たんこう本初ほんしょ収録しゅうろく
    • 衣子きぬこ・朔ついたち・吾郎ごろうは幼おさななじみ。ある日ひ、お嬢様じょうさま育そだちの衣子きぬこが突然とつぜん「今日きょうから性悪せいあくになる」と宣言せんげんする。

単行本たんこうぼん未み収録しゅうろく

• 冬ふゆの帰かえり花はな（『プチコミック』1981年ねん2月がつ号ごう）
• 春風しゅんぷうにふたり乗のり（『プチコミック』1981年ねん5月がつ号ごう）
• 休憩きゅうけい（『プチコミック』1982年ねん1月がつ号ごう）
• TAKE IT EASY（『プチコミック』1982年ねん4月がつ号ごう）

外部がいぶリンク

• 小学館しょうがくかんコミック -@PetitComic- 吉村よしむら明美あけみ