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向島(むこうしま)は、山口県防府市南部の瀬戸内海上に浮かぶ島である。山口県防府市に属する。1950年に、島と本土とを結ぶ錦橋の開通により、事実上陸続きとなった。ちなみに錦橋は、中関水道を航行する船舶の妨げにならないよう、可動橋(旋回橋)となっている。
面積は7.95 km2。最高峰は錦山(標高354 m)で、島は常緑広葉樹林に覆われている。
向島はタヌキ(ホンドタヌキ)の島としても有名で、1926年(大正15年)2月24日に「向島タヌキ生息地」として国の天然記念物に指定されており、指定当時には個体数は約2万頭と推定されているが、近年は錦橋の開通により野犬が増加し、その食害が要因で生息数は激減している(詳細は、タヌキ#人間の生活との関係の項を参照)。
- 防府市役所向島出張所
- 防府市立向島小学校
- 島内には中学校は無く、島外の華陽中学校が校区となる。1920年頃に植栽された正面玄関前の「防府市向島の寒桜」は山口県指定天然記念物で、2018年に日本花の会より新しい栽培品種に認定され、品種名は「ホウライザクラ(蓬莱桜)」と命名された[1][2]。
- ^ <HOME>桜の名所づくりとは>桜の園芸品種認定制度 日本花の会
- ^ 山口・防府「蓬莱桜」新品種認定へ 100年前植樹 毎日新聞 2018年10月6日