大平おおひら安三やすぞう

大平おおひら 安三やすぞう（おおひら やすぞう、1849年ねん9月がつまたは10月がつ（嘉よしみ永ひさし2年ねん8月がつ）- 1915年ねん）は、日本にっぽんの地方ちほう政治せいじ家か。東京とうきょう都と八王子はちおうじ市しの前身ぜんしんに当あたる東京とうきょう府ふ（1893年ねん3月がつまでは神奈川かながわ県けん）八王子はちおうじ町長ちょうちょうを務つとめた。

来歴らいれき

1893年ねんに刊行かんこうされた『三さん多摩たま人物じんぶつ評ひょう』によると、嘉よしみ永なが2年ねん（1849年ねん）8月がつに八王子はちおうじ八日ようか町まちの旧家きゅうかに生うまれ、通称つうしょうを新造しんぞうと称しょうした。漢学かんがくのほか、井上いのうえ頼圀よりくにに国学こくがくを学まなんだとされる。慶応けいおうの時期じきには農兵のうへいの小隊しょうたいを率ひきいたという。華道かどうや茶道さどう、狂歌きょうかに通つうじ、一時期いちじきは家督かとくを嗣子ししに譲ゆずっていたが、1877年ねんに小お区くの総代そうだいに任命にんめいされた。1884年ねんに町会ちょうかい議員ぎいんとなる。

1891年ねん12月26日にち、平林ひらばやし定じょう兵衛ひょうえの後のちを継ついで第だい2代だい町長ちょうちょうになる。

在任ざいにん中ちゅうの1893年ねん4月がつに、八王子はちおうじ町まちが所属しょぞくしていた南多摩みなみたま郡ぐんを含ふくむ三さん多摩たま地域ちいきは神奈川かながわ県けんから東京とうきょう府ふに移管いかんされた。同年どうねん8月がつに「新しん万まん火事かじ」（約やく700戸こ焼失しょうしつ）、4年ねん後ごの1897年ねん4月がつに八王子はちおうじ大火たいか（3341戸こ焼失しょうしつ、焼死しょうし者しゃ42人にん）と、在任ざいにん中ちゅうに2度ど大だい規模きぼ火災かさいに見舞みまわれている。1900年ねん4月がつに退任たいにんした。

1915年ねんに死去しきょ。

脚注きゃくちゅう

先代せんだい 平林ひらばやし定じょう兵衛ひょうえ

八王子はちおうじ町長ちょうちょう 2代だい：1891年ねん - 1900年ねん

次代じだい 原はら豊穣ほうじょう