生物 農薬
(天敵 農薬 から転送 )
なお、
種類 と作用 機 序
[天敵
[生物 農薬 (昆虫 が多 い)が害虫 (昆虫 が多 い)に寄生 したり、害虫 を捕食 したりするもの。例 1:害虫 マメハモグリバエに対 する寄生 蜂 であるコマユバチ科 のハモグリコマユバチ剤 (羽化 成虫 、学名 w:Dacnusa sibirica)例 2:害虫 アブラムシ類 を捕食 するクサカゲロウ科 ヒメクサカゲロウ属 のヤマトクサカゲロウ剤 (幼虫 、学名 Chrysoperla carnea)例 3:害虫 アザミウマ類 幼虫 やコナジラミ類 幼虫 およびハダニ等 を捕食 する、スワルスキーカブリダニ剤 [1][2]
病原菌
[生物 農薬 (菌類 が多 い)が害虫 (昆虫 が多 い)に感染 し死亡 させるもの。また、害虫 を死亡 に至 らせられないが、活動 性 を低下 させることを目的 としたものもある。例 :害虫 アブラムシ類 に感染 するバーティシリウム・レカニ剤 (菌類 、学名 Verticillium lecanii (Zimmermann) Viegas)。害虫 は死亡 する。例 :害虫 ネコブセンチュウに感染 するパスツーリア・ペネトランス剤 (細菌 、学名 Pasteuria penetrans)。害虫 は死亡 しないものの栄養 を奪 われ産卵 不能 になったり、運動 能力 が抑制 されるので作物 に対 する被害 が軽 くなる。
病原菌 を媒介 する生物
[共生 生物 (菌類 )を持 つ生物 農薬 (線 虫 類 )が、害虫 (昆虫 )に共生 生物 を感染 させて死亡 させるもの。例 :害虫 ゾウムシ類 (幼虫 )などに対 するスタイナーネマ・カーポカプサエ剤 (線 虫 の幼虫 、学名 Steinernema carpocapsae)。これは害虫 の口 、肛門 、気 門 より本 剤 が侵入 し、共生 細菌 ゼノラブダスネマトフィーラスを放出 する。害虫 は敗血症 により死亡 する。
抗菌 物質 を産出 するもの
[生物 農薬 (菌類 )が植物 の病原菌 に対 する抗菌 物質 を産出 するもの。例 :根 頭 がんしゅ病菌 に対 するアグロバクテリウム・ラジオバクター剤 (細菌 、学名 Agrobacterium radiobactor strain 84)は、抗菌 物質 を産出 し、病原菌 の生育 を阻害 する(なお、病原菌 に対 する拮抗 作用 もある)。
病原菌 に対 して拮抗 するもの
[生物 農薬 (菌類 )が病原菌 に対 して、生息 場所 や栄養 の摂取 で拮抗 (競合 )し、その結果 、病原菌 の活動 を抑制 するもの。例 :灰色 カビ病菌 に対 するバチルス・ズブチリス剤 (細菌 、学名 Bacillus subtilis)は、植物 に住着 き、栄養 物 (植物 の代謝 する有機物 、空中 に浮遊 する有機物 など)を摂取 する。後 から病原菌 が来 ても、既 に生息 場所 や栄養分 を押 さえられているので排除 される(本 剤 が病原菌 と拮抗 )。
雑草 に対 する病原菌
[生物 農薬 (菌類 )が特定 の種類 の雑草 に対 してのみ感染 し、除草 効果 を表 すもの。例 :雑草 スズメノカタビラに対 するザントモナス・キャンペストリス剤 (細菌 、学名 Xanthomonas campestris pv.poae)は、同 草 内 で増殖 し、枯死 させる。
毒性 物質 を生産 するもの
[化学 農薬 との違 い
[有効 期限 が短 い(特 に昆虫 類 は短 い)。化学 農薬 との併用 が不可 、または限定 的 である。また化学 農薬 と生物 農薬 の散布 の間隔 を広 くあける必要 がある(化学 農薬 で生物 農薬 が死滅 してはいけないため)。- ビニールハウスの
閉 じた空間 で利用 することが多 い(特 に昆虫 類 は逃 げるため)。 有機 農業 でも使 うことができる。対象 となる害虫 、病気 、雑草 が限定 的 である。人畜 や環境 に対 して安全 性 が高 い。ただし外来 生物 を利用 した生物 農薬 は、周辺 の生態 系 への影響 が懸念 されている。化学 農薬 は同一 のものを繰 り返 し散布 すると、害虫 や病原菌 に薬剤 抵抗 性 が生 じてしまう。しかし、生物 農薬 の場合 、抵抗 性 が生 じることは少 なく、むしろ生物 農薬 で使 われる生物 の密度 が高 くなって効果 が高 くなることが多 い。
脚注
[- ^ “
天敵 利用 を中心 とした施設 園芸 におけるIPM指導 マニュアル” (PDF).千葉 県 農林 水産 技術 会議 (2016年 3月 ). 2018年 1月 1日 閲覧 。P.6 - ^ “スワルスキー:
生物 農薬 (天敵 )アザミウマほか”. アリスタ ライフサイエンス株式会社 . 2018年 1月 1日 閲覧 。 - ^
微生物 殺虫 剤 (BT剤 )の改良 と作用 メカニズム Microbes and environments Vol. 14 (1999) No. 4 P 245-252
関連 項目
[外部 リンク
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