おんなえびす

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おんなえびす(じょい、にょい)は中国ちゅうごくつたわる万物ばんぶつ生長せいちょうをつかさどるかみ、またははなかみ。『淮南ワイナン』でははるなつに、穀物こくもつとりはななどの生長せいちょうをもたらすかみとしてしるされている。

後年こうねんとくはなかみはなしんはなしゅうと)とされることがおおく、文学ぶんがく作品さくひん(『鏡花きょうかえん』など)でもひろ描写びょうしゃされている。

はなしん[編集へんしゅう]

あきらだいかれた『つきれい広義こうぎ』または『事物じぶつ異名いみょうろくかみおにには、「おんなえびすためはなしん,乃魏夫人ふじん弟子でしはなしゅうとまたためはなしん。」「はなかみめいおんなえびす乃魏夫人ふじん弟子でしはなしゅうとまたはなしんまたちょうようしんまたおんなえびす。」などの記述きじゅつがあり、はなかみとしておんなえびすしるされている。れいほろという女性じょせいがなったものであり、夫人ふじん(ぎふじん:道教どうきょう信仰しんこうされている仙女せんにょのひとり)の弟子でしであると位置いちづけられているが、もともと存在そんざいしていた生長せいちょうかみとしての要素ようそ基本きほんになっているとかんがえられている。

旧暦きゅうれきの2がつ12にちあるいは15にちにははなあさぶしはなかみぶし百花ひゃっかせいという祭礼さいれい行事ぎょうじがおこなわれており、おんなえびすまつられている。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • りゅうたいらおもへん)『中国ちゅうごく神話しんわ人物じんぶつ辞典じてん陝西せんせい人民じんみん出版しゅっぱん 1998ねん

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]