女子じょしプロレス中継ちゅうけい 世界せかい選手権せんしゅけんシリーズ

女子じょしプロレス中継ちゅうけい 世界せかい選手権せんしゅけんシリーズ
ジャンル	女子じょしプロレス実況じっきょう中継ちゅうけい番組ばんぐみ
製作せいさく
制作せいさく	東京とうきょう12チャンネル
放送ほうそう
放送ほうそう国こく・地域ちいき	日本にっぽん
放送ほうそう期間きかん	1968年ねん12月5日にち - 1970年ねん3月26日にち
放送ほうそう時間じかん	木曜日もくようび19:30 - 20:00
放送ほうそう枠わく	テレビ東京てれびとうきょうプロレス番組ばんぐみ枠わく
放送ほうそう分ぶん	30分ふん

女子じょしプロレス中継ちゅうけい 世界せかい選手権せんしゅけんシリーズ（じょしプロレスちゅうけい せかいせんしゅけんシリーズ）は、1968年ねん12月5日にちから1970年ねん3月26日にちまで東京とうきょう12チャンネル（現げん・テレビ東京てれびとうきょう）で毎週まいしゅう木曜日もくようびの19:30 - 20:00に放映ほうえいされた、プロレスの実況じっきょう中継ちゅうけい番組ばんぐみ。1967年ねんに発足ほっそくした日本にっぽん女子じょしプロレスの試合しあいを主おもに中継ちゅうけいした、日本にっぽん初はつの女子じょしプロレスの定期ていき中継ちゅうけい番組ばんぐみである。参天製薬さんてんせいやくの一いち社しゃ提供ていきょうだった。なおサブタイトルである「世界せかい選手権せんしゅけんシリーズ」は、放送ほうそう当時とうじに日本にっぽん女子じょしプロレスが開催かいさいしたシリーズの名称めいしょうでもあった。

概要がいよう

• 解説かいせつ・田鶴浜たつるはま弘ひろし→小島こじま貞二ていじ、実況じっきょう・杉浦すぎうら滋しげる男おとこ。

（田鶴浜たつるはまと杉浦すぎうらアナは、ほぼ同どう時期じきに始はじまった「プロレスアワー」(1968年ねん11月30日にち開始かいし、毎週まいしゅう土曜日どようび20:00 - 20:56)でも、解説かいせつ・実況じっきょうのコンビを組くんでいる）

• 一貫いっかんして白黒しろくろ番組ばんぐみとして放映ほうえいされた模様もよう。当時とうじは東京とうきょう12チャンネルもカラー化かへの過渡かと期きであり、ゴールデンタイムでもカラー番組ばんぐみと白黒しろくろ番組ばんぐみが混在こんざいしていた。

• 1968年ねん11月21日にち、東京とうきょう12チャンネルで、後のちに当とう番組ばんぐみの放送ほうそう枠わくとなる時とき間あいだ帯たい（木曜もくよう19:30 - 20:00）に単発たんぱつで、「女子じょしプロレス世界せかい選手権せんしゅけん・ファビュラス・ムーラ対たい小畑おばた千代ちよ」という特別とくべつ番組ばんぐみが放送ほうそうされた。これが当時とうじの同局どうきょくとしては異例いれいの高こう視聴しちょう率りつ（22.4%）を叩たたき出だしたため、この時ときの提供ていきょうスポンサーだった参天製薬さんてんせいやくが定期ていき放映ほうえいを希望きぼうしたという。
• 1968年ねん12月5日にちより、定期ていき番組ばんぐみとして放送ほうそうを開始かいし。『その闘魂とうこん、スピーディーな技わざの応酬おうしゅう――死力しりょくを尽つくしてリング上じょうにぶっつける“女おんなの戦たたかい”！！』『勇いさましく躍おどり出でた新あたらしい“東洋とうようの魔女まじょ”／それは女子じょしプロレスの世界せかいタイトルマッチに挑戦ちょうせんする日本にっぽん女子じょしレスラー／投なげで攻せめるか、技わざで攻せめるか!／その豪快ごうかいかつ華麗かれいな暴あばれっぷりをとくとご覧らんください』とキャッチコピーに掲かかげたとおり、主軸しゅじくとしたのは日米にちべい対抗たいこうなどの国際こくさい試合しあい、特とくに団体だんたいエース格かくの小畑おばたが保持ほじした、IWWA世界せかい選手権せんしゅけんをめぐる攻防こうぼうだった。テレビ中継ちゅうけいの力ちからは絶大ぜつだいで、小畑おばたは巡業じゅんぎょう先さきで必かならずファンに囲かこまれるほどの人気にんき者しゃになったという。なお、1970年ねん1月がつ1日にちには19:00からの60分ふん枠わくで「小畑おばた千代ちよ韓国かんこく遠征えんせい試合しあい」が放映ほうえいされている。
• 番組ばんぐみ発足ほっそく当初とうしょは全国ぜんこくでわずか5局きょくしか放映ほうえい局きょくがなかったが、当時とうじ各地かくちにUHF民放みんぽう局きょくの開局かいきょくラッシュが続つづいたのも手伝てつだい、瞬またたく間まに全国ぜんこくにネットを広ひろげた。
• 1969年ねん5月には、同月どうげつ8日にち及および29日にちの2回かいにわたり、全日本ぜんにほん女子じょしプロレスの試合しあいを放送ほうそうした。これを通常つうじょうの日本にっぽん女子じょしプロレスの試合しあいと週しゅう交代こうたいで放送ほうそうした意図いとは不明ふめいだが、この形態けいたいは結局けっきょくこの限かぎりで終おわっている。なお視聴しちょう率りつは、日本にっぽん女子じょしプロレスの試合しあいを超こえられなかったという。
• 1970年ねん3月がつ26日にちをもって番組ばんぐみは終了しゅうりょうとなる。視聴しちょう率りつが関東かんとう地区ちくで平均へいきん15%、関西かんさい地区ちくでも常時じょうじ10%をキープするほど根強ねづよい人気にんきを保たもち、局きょく側がわや提供ていきょうスポンサーも番組ばんぐみを継続けいぞくする意向いこうでいたが、東京とうきょう12チャンネルの社内しゃない幹部かんぶ会議かいぎにおいて、お色気いろけ番組ばんぐみ2本ほんを同時どうじに放送ほうそうするのは不要ふようとして、本ほん番組ばんぐみを取とるかドラマ『プレイガール』を取とるかの二者択一にしゃたくいつの選択せんたくを迫せまられ、白石しらいし剛つよし達たち運動うんどう部長ぶちょうは存続そんぞくを訴うったえたが、最終さいしゅう的てきに幹部かんぶは『プレイガール』を選択せんたくした。一方いっぽうで番組ばんぐみ開始かいし当初とうしょからあったという「エログロ番組ばんぐみ」「低俗ていぞく番組ばんぐみ」といった批判ひはんも根強ねづよく、当時とうじ23時じ台だいという深夜しんや帯たいで放映ほうえいしたネット局きょく・毎日放送まいにちほうそうでさえも「人ひとの目めに触ふれ易やすい時間じかんだから」と、主婦しゅふ層そうを中心ちゅうしんに抗議こうぎの投書とうしょが絶たえなかったという（無論むろん、制作せいさく者しゃ側がわにそうした意図いとは全然ぜんぜんなく、むしろ低俗ていぞくという評価ひょうかを残念ざんねんがっていた）。こうした「低俗ていぞく」に対たいしての世論せろんの高たかまりに押おされ、打うち切きりを余儀よぎなくされたようである。

なおその後ご暫しばらくして、日本にっぽん女子じょしプロレスは、所属しょぞく選手せんしゅの脱退だったいにより活動かつどう休止きゅうしに追おい込こまれた。

後日ごじつ談だん「国際こくさいプロレス女子じょし部ぶ」

当とう番組ばんぐみの終了しゅうりょうから4年ねん半はん後ごの1974年ねん10月、同おなじく東京とうきょう12チャンネルにて「国際こくさいプロレスアワー」の放送ほうそうが開始かいしされた。その契約けいやくに当あたって東京とうきょう12チャンネルは、国際こくさいプロレスに対たいし、女子じょしプロレスを組くみ込こみ男女だんじょ並立へいりつ番組ばんぐみとすることを要請ようせいした。これを受うけて国際こくさいプロレスは、新あらたに「女子じょし部ぶ」を設立せつりつ。ここに小畑おばた千代ちよを始はじめ、佐倉さくら輝美てるみ、千草せんぐさ京子きょうこといった、日本にっぽん女子じょしプロレスの残党ざんとうが参加さんかした。

以後いご「女子じょし部ぶ」は、男子だんしと同様どうようにシリーズごとに招聘しょうへいされる数すう名めいの外国がいこく人じん選手せんしゅと共ともに、国際こくさいプロレスの大会たいかいに出場しゅつじょう。「国際こくさいプロレスアワー」の枠わく内ないで必かならず1試合しあいは「女子じょし部ぶ」の試合しあいが放送ほうそうされた。この男女だんじょ並立へいりつ状態じょうたいは1976年ねん初頭しょとうまで続つづけられた。「女子じょし部ぶ」の試合しあいは元々もともとがテレビ局てれびきょく主導しゅどうで始はじめられたため、テレビマッチではいかなる場合ばあいでも女子じょしの試合しあいは中継ちゅうけいされたが、当時とうじはまだ男子だんしプロレス選手せんしゅ及および関係かんけい者しゃ、ファンの間あいだでは女子じょしを受うけ入いれる風潮ふうちょうがなかったため反発はんぱつも多おおく、現場げんば責任せきにん者しゃのグレート草津くさつや、当時とうじ新しん日本にっぽんプロレス所属しょぞくだった星野ほしの勘太郎かんたろうも女子じょし部ぶ解散かいさんを『国際こくさいプロレスアワー』の解説かいせつを担当たんとうしていた門馬もんま忠雄ただおを通つうじて吉原よしはら代表だいひょうに求もとめたほどだった。その後ご、東京とうきょう12チャンネルは女子じょしプロレスから撤退てったいし、代かわりに女子じょしキックボクシングを中継ちゅうけいしていた。

なお、2007年ねんに発売はつばいされたDVD「不滅ふめつの国際こくさいプロレス」のDISC5（後半こうはんの座談ざだん会かいの部分ぶぶん）において、参考さんこう程度ていどながら、当時とうじの女子じょし部ぶの映像えいぞうを見みることが出来できる（タッグマッチの一いち場面ばめんを数すう秒間びょうかん、カラー映像えいぞう）。

当初とうしょからの放映ほうえい局きょく

※ 同時どうじネットは皆無かいむ（当時とうじの東京とうきょう12チャンネルは純粋じゅんすいな地方ちほう系列けいれつ局きょくがなかったのと、番組ばんぐみ販売はんばいネットのため）である。

• 東京とうきょう12チャンネル（制作せいさく局きょく、木曜もくよう19:30 – 20:00）
• 北海道放送ほっかいどうほうそう（水曜すいよう23:00 – 23:30）
• 中部日本放送ちゅうぶにっぽんほうそう（水曜すいよう23:15 – 23:45）
• 毎日放送まいにちほうそう（金曜きんよう23:00 – 23:30）
• テレビ西日本てれびにしにほん（火曜かよう23:20 – 23:50）

最盛さいせい期きの放映ほうえい局きょく

※ 「ファイト」1969年ねん7月がつ5日にち号ごう（第だい84号ごう・6月21日にち発売はつばい）19面めん掲載けいさいの、当とう番組ばんぐみの広告こうこく（提供ていきょう社しゃ・参天製薬さんてんせいやくとのタイアップ）に記載きさいされた、当時とうじのネット局きょく一覧いちらんを基もととする。

• 北海道放送ほっかいどうほうそう（土曜どよう23:00 – 23:30）
• 青森放送あおもりほうそう（火曜かよう22:30 – 23:00）
• 東北放送とうほくほうそう（火曜かよう23:30 – 0:00）
• 秋田放送あきたほうそう（火曜かよう22:30 – 23:00 → 水曜すいよう22:30 – 23:00）
• 東京とうきょう12チャンネル（制作せいさく局きょく、木曜もくよう19:30 – 20:00）
• 山梨放送やまなしほうそう（日曜にちよう22:30 – 23:00）
• テレビ静岡てれびしずおか（金曜きんよう22:30 – 23:00）
• 新潟総合にいがたそうごうテレビ（日曜にちよう12:45 – 13:15）
• 長野放送ながのほうそう（金曜きんよう22:30 – 23:00）
• 北日本放送きたにほんほうそう（木曜もくよう22:30 – 23:00）
• 福井放送ふくいほうそう（火曜かよう22:30 – 23:00 → 木曜もくよう22:30 – 23:00）
• 石川テレビ放送いしかわてれびほうそう（金曜きんよう22:30 – 23:00）
• 中部日本放送ちゅうぶにっぽんほうそう（土曜どよう23:00 – 23:30）
• 毎日まいにち放送ほうそう（金曜きんよう23:00 – 23:30 → 水曜すいよう23:00 – 23:30）
• 日本海テレビジョン放送にほんかいてれびじょんほうそう（木曜もくよう22:30 – 23:00）
• 山口放送やまぐちほうそう（火曜かよう22:30 – 23:00 → 木曜もくよう22:30 – 23:00）
• 四国放送しこくほうそう（木曜もくよう19:00 – 19:30）
• 西日本放送にしにっぽんほうそう（日曜にちよう16:00 – 16:30）
• 高知放送こうちほうそう（木曜もくよう22:30 – 23:00）
• テレビ西日本てれびにしにほん（金曜きんよう22:30 – 23:00）
• 長崎放送ながさきほうそう（金曜きんよう23:00 – 23:30）
• サガテレビ（金曜きんよう22:30 – 23:00）
• 宮崎放送みやざきほうそう（月曜げつよう22:00 – 22:30）
• 南日本放送みなみにほんほうそう（金曜きんよう23:00 – 23:30）

備考びこう

1969年ねん10月がつ23日にちに公開こうかいされたニュース映画えいが・「大毎だいまいニュース」第だい952号ごう（白黒しろくろ映像えいぞう）の「女おんなと靴下くつした」という項目こうもくにおいて、女子じょしプロレスのバトルロイヤルの模様もようが取とり上あげられている。特とくに項目こうもく内ないで説明せつめいはないが、リング下かの横よこ幕まくに、当時とうじの参天製薬さんてんせいやくの主力しゅりょく製品せいひんであった『大学だいがくサンテ』のロゴが確認かくにん出来できることから、当とう番組ばんぐみ放映ほうえい時じの日本にっぽん女子じょしプロレスで行おこなわれたものと推測すいそくされる（なお、このニュース映画えいがは放送ほうそうライブラリーにて視聴しちょうが可能かのう）。

脚注きゃくちゅう

東京とうきょう12チャンネル 木曜もくよう19:30枠わく（1968年ねん12月-1970年ねん3月がつ）
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