射い水川みずかわ健太郎けんたろう

射い水川みずかわ 健太郎けんたろう（いみずがわ けんたろう、1894年ねん5月がつ10日とおか - 1956年ねん2月がつ3日にち）は、富山とやま県けん高岡たかおか市し出身しゅっしんで稲川いながわ部屋へや、高砂たかさご部屋へやに所属しょぞくした大相撲おおずもう力士りきし。本名ほんみょうは松崎まつざき 健次けんじ（まつざき けんじ、旧姓きゅうせい:麻井あさい）。最高さいこう位いは小結こむすび。元もと幕内まくうち鯱しゃちノ里さとの養父ようふ。現役げんえき時代じだいの体格たいかくは身長しんちょう173cm、体重たいじゅう90kg。得意とくい手しゅは上うえ突つっ張ぱり、右みぎ四よっつ。

人物じんぶつ

1911年ねん6月がつ初はつ土俵どひょう。小兵こひょうだが、動うごきの速はやさと回転かいてんの速はやい上うえ突つっ張ぱりに加くわえ、足取あしどりの奇襲きしゅうや引びき技わざを見みせた。1920年ねん1月がつ新しん入幕にゅうまく。しばらく下位かいに低迷ていめいしたが、1924年ねん5月場所ばしょ6日にち目めには当時とうじ最強さいきょうの呼よび声ごえ高たかい横綱よこづな栃木とちぎ山さんを突つっ張ぱりから足取あしどりを繰くり出だしたのち突つき出だしで破やぶり金星かなぼしを獲得かくとく、喜よろこびの余あまりに我がを忘わすれて二字口にじぐちへ躍おどり出でた。さらに千秋楽せんしゅうらくには「名人めいじん」と謳うたわれた大関おおぜき大だいノ里さとを足取あしどりで破やぶり6勝しょう5敗はいと勝かち越こし、翌よく1925年ねん1月がつ場所ばしょで小結こむすびに昇進しょうしんした。ここでも5勝しょう4敗はい1分ふん1預あずかと勝かち越こしたものの、場所ばしょ後ごに東京とうきょう大角力おおずもう協会きょうかい主催しゅさいの花相撲はなずもうを休やすみひいき筋すじ主催しゅさいの行事ぎょうじ(日本にっぽん少年しょうねん団だんキャンプ大会たいかい)に出でて相撲すもうを取とったのが発覚はっかく、翌よく5月がつ場所ばしょで東ひがし前頭まえがしら筆頭ひっとうに降格こうかくさせられた。この場所ばしょを負まけ越こすとさらに2場所ばしょ連続れんぞく全休ぜんきゅうして引退いんたいした。

引退いんたい後ごは年寄としより・若松わかまつを襲名しゅうめい、1929年ねん1月がつに若松わかまつ部屋へやを興おこし鯱しゃちノ里さとらを育そだてたが1953年ねん9月がつ場所ばしょ後ごに鯱しゃちノ里さと（当時とうじは年寄としより・西にし岩いわ）に弟子でしを預あづけて部屋へやを閉とじた。1956年ねん2月がつ3日にち死去しきょ。61歳さい没ぼつ。射水いみず川がわの死しに伴ともなって西にし岩がんは若松わかまつを襲名しゅうめい、部屋へやも「若松わかまつ部屋へや」と改称かいしょうした。

趣味しゅみはマージャン、血液けつえき型がたはO型がた。

略歴りゃくれき

• 1911年ねん6月がつ場所ばしょ 稲川いながわ部屋へや（師匠ししょう:元もと関脇せきわけ稲川いながわ政右エ門まさうえもん）から初はつ土俵どひょうを踏ふむ（1912年ねん1月がつ場所ばしょ初はつ土俵どひょう説せつもある）。
• 1918年ねん5月場所ばしょ 新しん十じゅう両りょう。
• 1920年ねん1月がつ場所ばしょ 新しん入幕にゅうまく。
• 1925年ねん1月がつ場所ばしょ 小結こむすびに昇進しょうしん。
• 1926年ねん5月場所ばしょ 現役げんえき引退いんたい。年寄としより若松わかまつを襲名しゅうめい。
• 1956年ねん2月がつ3日にち 死去しきょ（61歳さい）。

主おもな成績せいせき

• 幕内まくうち在位ざいい：13場所ばしょ（うち小結こむすび1場所ばしょ）
• 幕内まくうち成績せいせき：53勝しょう50敗はい1分ふん1預あずか31休きゅう　勝率しょうりつ.515
• 金星かなぼし：1個いっこ（栃木とちぎ山さん）

年寄としより変遷へんせん

• 若松わかまつ 1926年ねん5月がつ - 1956年ねん2月がつ

関連かんれん項目こうもく

• 小結こむすび一覧いちらん