岡田おかだ酉とり次じ

岡田おかだ 酉とり次じ（おかだ いつじ / ゆうじ、1897年ねん（明治めいじ30年ねん）4月がつ19日にち - 1994年ねん（平成へいせい6年ねん）7月がつ4日にち）は、日本にっぽんの陸軍りくぐん軍人ぐんじん。最終さいしゅう階級かいきゅうは陸軍りくぐん主計しゅけい少将しょうしょう。

経歴けいれき

三重みえ県けん出身しゅっしん。岡田おかだ靖やすしの息子むすことして生うまれる。富田とみた中学校ちゅうがっこう（現げん三重みえ県立けんりつ四よん日にち市し高等こうとう学校がっこう）を経へて、1919年ねん（大正たいしょう8年ねん）5月がつ、陸軍りくぐん経理けいり学校がっこう（13期き）を卒業そつぎょう。同年どうねん12月がつ、三さん等とう主計しゅけいに任官にんかんし歩兵ほへい第だい38連隊れんたい付づけとなる。1921年ねん（大正たいしょう10年ねん）8月がつ、宇品うじな陸軍りくぐん糧秣りょうまつ支ささえ廠しょう員いんに就任しゅうにんし、1922年ねん（大正たいしょう11年ねん）12月、二に等とう主計しゅけいに昇進しょうしん。1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）8月がつ、陸軍りくぐん糧秣りょうまつ本ほん廠しょう員いんに就任しゅうにん。1928年ねん（昭和しょうわ3年ねん）6月がつから1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん）5月がつまで、経理けいり学校がっこうで第だい2期き甲種こうしゅ学生がくせいとして学まなんだ。この間あいだ、1928年ねん8月がつ、一等いっとう主計しゅけいに進すすんだ。1930年ねん4月がつから1933年ねん（昭和しょうわ8年ねん）4月がつまで、第だい8期き員外いんがい学生がくせいとして東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく経済学部けいざいがくぶに派遣はけんされ聴講ちょうこうした。1933年ねん4月がつ、第だい1師団しだん経理けいり部員ぶいんに就任しゅうにん。1934年ねん（昭和しょうわ9年ねん）8月がつ、三さん等とう主計しゅけい正まさに進級しんきゅうし参謀さんぼう本部ほんぶ付づけとなる。

1936年ねん（昭和しょうわ11年ねん）3月がつ、参謀さんぼう本部ほんぶ付づけとして上海しゃんはい武官ぶかん室しつ勤務きんむとなり、1937年ねん（昭和しょうわ12年ねん）8月がつ、上海しゃんはい派遣はけん軍ぐん経理けいり部員ぶいんに発令はつれいされ第だい二に次じ上海しゃんはい事変じへんに出征しゅっせい。1938年ねん（昭和しょうわ13年ねん）2月がつ、中ちゅう支ささえ那な派遣はけん軍ぐん特務とくむ部員ぶいんに発令はつれいされ日にち中ちゅう戦争せんそうに出征しゅっせいした。同年どうねん3月がつ、主計しゅけい中佐ちゅうさに昇進しょうしん。経理けいり局きょく課員かいんを経へて、同年どうねん12月がつ、興亜こうあ院いん調査官ちょうさかんに就任しゅうにん。1939年ねん（昭和しょうわ14年ねん）9月がつ、支ささえ那な派遣はけん軍ぐん司令しれい部ぶ付づけ（梅うめ機関きかん）となり、1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）3月がつ、主計しゅけい大佐たいさに進すすんだ。

1941年ねん9月がつ、第だい53師団しだん経理けいり部長ぶちょうに就任しゅうにん。1942年ねん（昭和しょうわ17年ねん）10月がつ、支ささえ那な派遣はけん軍ぐん総そう司令しれい部ぶ付づけとして汪ひろし兆ちょう銘めい政権せいけん顧問こもんに就任しゅうにん。1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）3月がつ、主計しゅけい少将しょうしょうに進級しんきゅうし終戦しゅうせんを迎むかえた。1946年ねん（昭和しょうわ21年ねん）3月がつに復員ふくいんした。

その後ご、日本発条にほんはつじょう副ふく社長しゃちょうを務つとめた。

著作ちょさく

• 『日にち中ちゅう戦争せんそう裏方うらかた記き』東洋経済新報社とうようけいざいしんぽうしゃ、1974年ねん。

参考さんこう文献ぶんけん

• 秦はた郁いく彦編『日本にっぽん陸海りくかい軍ぐん総合そうごう事典じてん』第だい2版はん、東京とうきょう大学だいがく出版しゅっぱん会かい、2005年ねん。
• 福川ふくかわ秀樹ひでき『日本にっぽん陸軍りくぐん将官しょうかん辞典じてん』芙蓉ふよう書房しょぼう出版しゅっぱん、2001年ねん。
• 外山とやま操みさお編へん『陸海りくかい軍ぐん将官しょうかん人事じんじ総覧そうらん 陸軍りくぐん篇へん』芙蓉ふよう書房しょぼう出版しゅっぱん、1981年ねん。