岳たけ王おう廟びょう

座標ざひょう: 北緯ほくい30度ど15分ふん08秒びょう東経とうけい120度ど08分ふん06秒びょう / 北緯ほくい30.25222度ど東経とうけい120.13500度ど / 30.25222; 120.13500

岳たけ王おう廟びょうの位置いち（杭州こうしゅう市し）

岳たけ王おう廟びょう（がくおうびょう、中国ちゅうごく語ご: 岳たけ王おう庙）は、中国ちゅうごく南みなみ宋そうの武将ぶしょう・岳たけ飛ひを祭まつる廟びょうで、浙江せっこう省しょう杭州こうしゅう市しの西湖さいこ近ちかくにあるこの岳たけ王おう廟びょうがよく知しられている。

概要がいよう

岳たけ飛ひ（1103年ねん – 1142年ねん）は南みなみ宋そう（都とは臨安、現在げんざいの杭州こうしゅう）の武将ぶしょうで、女おんな真しん族ぞくの金きむに対たいして多おおくの戦績せんせきを挙あげている。しかし、高こう宗はじめ配下はいかの講和こうわ派は・秦はた檜ひのきらの讒言ざんげんにより撤退てったいして左遷させんされて、その後ご謀殺ぼうさつされ、不本意ふほんいな生涯しょうがいを終おえている。中国ちゅうごくの歴史れきし上じょうの武将ぶしょうとしては三さん国こく時代じだいの蜀しょくの武将ぶしょう・関せき羽はねと並ならぶ英雄えいゆうで、彼かれの廟びょうが多おおく立たてられている。

杭州こうしゅうにあるこの岳たけ王おう廟びょうは特とくに有名ゆうめいで、岳たけ飛ひの死しから約やく80年ねん後ごの嘉よしみ定じょう14年ねん（1221年ねん）、智さとし化か寺てらという寺院じいんに「岳たけ廟びょう」として建たてられている。1918年ねんに「岳たけ王おう廟びょう」として大々的だいだいてきに再建さいけんされて、文化ぶんか大だい革命かくめい中なかに完全かんぜんに破壊はかいされたが、正殿せいでんなどが1979年ねんに再建さいけんされた^[1]。

現在げんざいは壮麗そうれいな大門おおもんを入はいるといくつかの建物たてものがあり、正殿せいでんに岳たけ飛ひが祭まつられている。岳たけ飛ひ・岳たけ雲くも（岳たけ飛ひの養子ようし）の墓はかの近ちかくに、彼かれらを陥おとしいれた秦はた檜ひのきと妻つまの王おう氏しが縄なわでつながれて正座せいざさせられている銅像どうぞうがあり、それに唾つばを吐はきかける習慣しゅうかんがあったが、現在げんざいは禁止きんしされている^[2]。