李り璵 (朝鮮ちょうせん)

広平ひろへい大君おおきみ 李り璵
宗そう親世ちかよ
大君おおきみ
諱いみな号ごう	李り璵
字じ号ごう	煥之
出生しゅっしょう年ねん	洪ひろし熙元年がんねん（1425年ねん）
没ぼつ死し年ねん	正統せいとう9年ねん（1444年ねん）
実父じっぷ	世よ宗むね
実母じつぼ	昭憲しょうけん王おう后きさき

李り 璵（イ・ヨ、洪ひろし熙元年がんねん・世よ宗むね7年ねん（1425年ねん） - 正統せいとう9年ねん・世せい宗むね26年ねん（1444年ねん））は、李り氏し朝鮮ちょうせんの王族おうぞく。字じは煥之。君くん号ごうは広平ひろへい大君おおきみ。第だい4代だい国王こくおう世よ宗むねの第だい5王子おうじ。母ははは昭憲しょうけん王おう后きさき。第だい5代だい国王こくおう文ぶん宗むねおよび第だい7代だい国王こくおう世よ祖そ・安平あびら大君おおきみ・臨瀛大君おおきみの同母どうぼ弟おとうと。錦城きんじょう大君おおきみ・平原ひらはら大まさる君くん・永えい膺大君くんの同母どうぼ兄けい。桂かつら陽よう君くんの異母いぼ兄けい。第だい6代だい国王こくおう端はし宗むね・第だい8代だい国王こくおう睿宗の叔父おじ。撫なで安やす君くん李り芳かおる蕃しげるの養子ようし。

経歴けいれき

1432年ねんに広平ひろへい大君おおきみに封ふうじられる。1436年ねんに申さる自じ秀しゅうの娘むすめと結婚けっこんし、成なり均ひとし館かんに入学にゅうがく。1437年ねんに第だい一いち次じ王子おうじの乱らんで殺害さつがいされた撫なで安やす君くん李り芳かおる蕃しげるの養子ようしとなり、その祭祀さいしを継承けいしょうする。なお同年どうねん、同母どうぼ弟おとうとの錦城きんじょう大君おおきみも李り芳かおる蕃しげるの同母どうぼ弟おとうとの李り芳かおる碩せきの養子ようしとなる。

1438年ねん、東北とうほく面めんの女おんな真しん族ぞくの来襲らいしゅうに備そなえ、豆満江とうまんこうの下流かりゅう南岸なんがんに置おかれた六ろく鎮の国防こくぼう強化きょうかと風俗ふうぞく強化きょうかのため都とに経済けいざい所しょを設もうけ、宗そう親おやとして主管しゅかんするようになると、鍾城を任まかされる。

1442年ねん、当時とうじ王おう世子せいしだった長兄ちょうけいの文ぶん宗むねが父ちち王おうの摂政せっしょうとなる。1444年ねんに死去しきょ。

人物じんぶつ

性質せいしつ穏おだやかで聡明そうめいだったとする。四書ししょ五経ごきょうや孝こう経けい・小学しょうがくなどに通つうじ、李白りはく・欧おう陽ひ脩おさむなどの文集ぶんしゅうを読よみ、音律おんりつ、算数さんすうなどに明あかるく、書しょ芸げいにも秀ひいでていたとする。

参考さんこう文献ぶんけん

• 朴ぼく永えい圭けい『朝鮮ちょうせん王朝おうちょう実録じつろく』尹いん淑よし姫ひめ・神田かんだ聡さとし 訳わけ、新潮社しんちょうしゃ、1997年ねん9月がつ。ISBN 4-10-536001-9。