張ちょう世よ平ひらた

張ちょう 世よ平ひらた（ちょう せいへい、生なま没年ぼつねん不ふ詳しょう）は、三国志さんごくしに登場とうじょうする後こう漢かん末期まっきの商人しょうにん。世よ平へいが字じであると伝つたわる。

生涯しょうがい

中国ちゅうごく、中山なかやま群ぐんにて馬うま商人しょうにんとして、大金たいきんを稼かせぐ。

同おなじく馬うま商人しょうにんの蘇そ双そうと共ともに幽かそけ州しゅうで商売しょうばいをしている頃ころに、当時とうじ暴あばれまわっていた黄き巾はば賊ぞくを討伐とうばつせんとする劉りゅう備と出会であう。劉りゅう備が資金しきんに困こまっていることを知しると、惜おしむことなく大金たいきんを援助えんじょした。劉りゅう備つぶさに「何故なぜ、援助えんじょをしてくれるのか」と尋たずねられると、「貴方あなたを奇貨きかと判断はんだんした故ゆえ、将来しょうらい返済へんさいしてくれればそれでいい」と答こたえた。

しかし、「三国志さんごくし」のなかには、劉りゅう備が世よ平たいらに金かねを返済へんさいする描写びょうしゃはない。