徳とく宗むね (唐とう)

徳とく宗そう 李り适
唐とう
第だい12代だい皇帝こうてい
王朝おうちょう	唐とう
在位ざいい期間きかん	大だい暦こよみ14年ねん5月23日にち - 貞元さだもと21年ねん1月がつ23日にち （779年ねん6月12日にち - 805年ねん2月がつ25日にち）
都城みやこのじょう	長安ながやす
姓せい・諱いみな	李り适
諡号しごう	神武じんむ孝文たかふみ皇帝こうてい
廟びょう号ごう	徳とく宗むね
生年せいねん	天宝てんぽう元年がんねん4月がつ19日にち （742年ねん5月27日にち）
没年ぼつねん	貞元さだもと21年ねん1月がつ23日にち （805年ねん2月がつ25日にち）
父ちち	代だい宗むね
母はは	沈氏
后妃こうひ	王おう皇后こうごう
陵墓りょうぼ	崇たかし陵りょう
年号ねんごう	建けん中ちゅう : 780年ねん - 783年ねん 興きょう元もと : 784年ねん 貞元さだもと : 785年ねん - 805年ねん

徳とく宗むね（とくそう）は、唐から朝あさの第だい12代だい皇帝こうてい。代だい宗むねの長男ちょうなん。

生涯しょうがい

父ちちの代だい宗むねが即位そくいすると大元帥だいげんすいに任にんじられ、安史やすしの乱らんの収束しゅうそくに務つとめた。

764年ねん（広徳ひろのり2年ねん）皇太子こうたいしとなり、779年ねん（大だい暦こよみ14年ねん）代だい宗むねの崩御ほうぎょにともない即位そくいした。即位そくい後ごは唐とうの財政ざいせい再建さいけんに尽力じんりょくし、楊炎の進言しんげんに従したがって両りょう税法ぜいほうを施行しこうし税制ぜいせい面めんの改革かいかくに着手ちゃくしゅした。また節度せつど使しを抑制よくせいするために兵力へいりょく削減さくげんや世襲せしゅう禁止きんしなどの抜本ばっぽん的てきな改革かいかくを行おこなおうとしたが節度せつど使しの反発はんぱつを招まねき、河かわ朔ついたち三さん鎮・河南かなん二に鎮反乱はんらんにより長安ながやすを追おわれてしまった。このため784年ねんに『罪つみ己おのれ詔みことのり』を発はっして、節度せつど使しに対たいする不ふ介入かいにゅうを約束やくそくした上うえで混乱こんらんを収束しゅうそくした。 反乱はんらん鎮圧ちんあつ後ごに、国民こくみんが乱らんに巻まきこまれたのは自身じしんの間違まちがいのためだとして謝あやまった。徳とく宗むねの改革かいかくは短期間たんきかんで失敗しっぱいに終おわり、さらなる財政ざいせい的てきに困難こんなんな状況じょうきょうを生うみ出だした。そして節度せつど使しの権力けんりょくは更さらに強つよまり、唐とうの権力けんりょくは一層いっそうの弱体じゃくたい化かに見舞みまわれた。

徳とく宗むねの治世ちせいは両りょう税法ぜいほうの改革かいかくなどから中興ちゅうこうの治ちと称しょうされているが、具体ぐたい的てきな成果せいかは乏とぼしい。ただし後世こうせいの憲けん宗むねによる節度せつど使し抑制よくせいの成功せいこうは、徳とく宗むね時代じだいの失敗しっぱいの教訓きょうくんが活いかされた結果けっかとも言いわれる。

宗室そうしつ

后妃こうひ

• 正室せいしつ：王おう皇后こうごう（昭徳あきのり皇后こうごう）
  • 長男ちょうなん：李り誦（順じゅん宗むね） - 第だい13代だい皇帝こうてい
  • 皇女おうじょ：唐とう安やす公主こうしゅ
• 側室そくしつ：韋賢妃ひ - 韋会と永えい穆きよし公主こうしゅ（粛宗の娘むすめ）のあいだの娘むすめ
• 側室そくしつ：武たけ妃ひ
• 側室そくしつ：王おう昭あきら儀ぎ
• 側室そくしつ：趙ちょう修おさむ儀ぎ
• 側室そくしつ：王おう昭あきら容よう
• 側室そくしつ：王おう昭あきら媛ひめ
• 側室そくしつ：金きむ修おさむ容よう
• 側室そくしつ：崔ちぇ充たかし容よう
• 側室そくしつ：楊充容よう
• 生母せいぼ不ふ詳しょうの子女しじょ
  • 次男じなん：文ぶん敬けい太子たいし（邕王）李り謜 - 李り誦の実子じっし
  • 三男さんなん：舒王 李り誼よしみ - 初はつ名なは李り謨、李り适の弟おとうとの昭あきら靖やすし太子たいし李り邈の実子じっし）
  • 四男よつお：通つう王おう 李り諶
  • 五男いつお：虔けん王おう 李り諒りょう
  • 六男むつお：粛王 李り詳しょう
  • 七なな男なん：資し王おう 李り謙けん
  • 八男はちお：代だい王おう 李り諲
  • 九きゅう男なん：照あきら王おう 李り誡
  • 十じゅう男なん：欽王 李り諤
  • 十じゅう一いち男なん：珍ちん王おう 李り諴