念力ねんりき

フランスの霊媒れいばい写真しゃしん家かエドゥアール・ビュゲー（1875年ねん撮影さつえい）。なお彼かれは後ごの裁判さいばんで写真しゃしんがトリックであることを認みとめた。

1974年ねんにトロントで開催かいさいされたサイコキネシス・カンファレンス(1974 Toronto Psychokinesis Conference）の会場かいじょうにおいて、参加さんか者しゃたちが凝視ぎょうしする中なか、マシュー・マニングが曲まげた鍵かぎ。

念力ねんりき（ねんりき、英えい: psychokinesis）とは、超ちょう能力のうりょくの一ひとつで、意思いしの力ちからだけで物体ぶったいを動うごかす能力のうりょくのこと。念ねん動力どうりょく（ねんどうりょく）、観念かんねん動力どうりょく（かんねんどうりょく）とも言いう。英語えいごの略称りゃくしょうを使つかいPK（ピーケー）と呼よぶこともある。

概要がいよう

「サイコキネシス」は psychoサイコ + kinesisキネーシスという構成こうせいの語かたりであり、英語えいごで言いえば "mind-movement" にあたり、心こころ（念ねん）による運動うんどう、という意味いみの表現ひょうげんである。

サイコキネシスとほぼ同類どうるいに扱あつかわれることのある概念がいねんに「テレキネシス（telekinesis）」（略称りゃくしょう：TK）がある。テレキネシスは、tele テレ + kinesis キネーシスという構造こうぞうの語かたりで、英語えいごに直訳ちょくやくすると"distant-movement"などになり、離はなれて運動うんどうを起おこす、という意味いみの表現ひょうげんである。

1960年代ねんだいから1970年代ねんだいにかけて、ロシア人じん女性じょせいのニーナ・クラギーナが、念ねん動力どうりょく者しゃとして世界せかい的てきな話題わだいとなり、念ねん動力どうりょくの代表だいひょう的てきな人物じんぶつとされていた。日本にっぽんでは、それ以前いぜんは、SFで知しられた概念がいねんだったが、ユリ・ゲラーが1974年ねんに来日らいにちした時ときに特集とくしゅう番組ばんぐみのテレビカメラの前まえでスプーン曲きょくげを行おこない全国ぜんこくに放送ほうそうされたので、よく知しられるようになった。

参考さんこう文献ぶんけん

• 小久保こくぼ秀之ひでゆきほか「念力ねんりき課題かだい中ちゅうの脳のう血ち流りゅう－特異とくい能力のうりょく者しゃの生物せいぶつ物理ぶつり的てき・生理せいり心理しんり的てき研究けんきゅう－」（PDF）『Journal of International Society of Life Information Science』第だい26巻かん第だい2号ごう、国際こくさい生命せいめい情報じょうほう科か学会がっかい、2008年ねん、223-246頁ぺーじ、ISSN 1341-9226。 

関連かんれん項目こうもく

• 超ちょう能力のうりょく
• 念ねん写うつし
• 超ちょう心理しんり学がく