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擡頭たいとう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
琉球りゅうきゅう王国おうこく外交がいこう記録きろくである『歴代れきだいたからあん』の一部いちぶ。「てん」と「皇帝こうてい」とを擡頭たいとうとしている。

擡頭たいとう(たいとう)とは、敬意けいいあらわすべきかたり直前ちょくぜん改行かいぎょうし、そのかたりをほかのくだり先頭せんとうより1文字もじからすう文字もじたかいところからはじめることをいう[1]ともいう[2]漢字かんじ文化ぶんかけん慣習かんしゅうであった。

概要がいよう

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中国ちゅうごく典籍てんせきでは対象たいしょうへの敬意けいいあらわ場合ばあい直前ちょくぜんける闕字直前ちょくぜん改行かいぎょうする平出ひらで直前ちょくぜん改行かいぎょうして文字もじ嵩上かさあげする擡頭たいとう(たいとう)の三種さんしゅがある[3]

敬意けいい表現ひょうげん程度ていどとしては闕字や平出ひらでよりもたか[3]擡頭たいとう尊敬そんけい度合どあいにより、1文字もじから3文字もじ程度ていど嵩上かさあげをするが、との相対そうたいてき関係かんけいさだまるもので絶対ぜったいてき基準きじゅんがあるわけではない[3]。闕字や平出ひらでとうれい規定きていされた敬意けいい表現ひょうげんであるのにたいし、擡頭たいとう元朝がんちょう以降いこう敬意けいい表現ひょうげんとして明確めいかくになった[3]

日本にっぽんでは公式こうしきれい規定きていがないなどどうれい規定きていがある平出ひらで・闕字と比較ひかくして用例ようれいすくない。むしろ、用例ようれいとしておおいのは江戸えど幕府ばくふ文書ぶんしょにおけるれいであり、たとえば「あずまあきらだい権現ごんげん」(もしくはたんに「だい権現ごんげん」)・「相国しょうこく」(太政大臣だじょうだいじんにんじられていたいま将軍しょうぐん)などがげられる。

出典しゅってん

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  1. ^ 擡頭たいとう”. コトバンク. 2020ねん7がつ3にち閲覧えつらん
  2. ^ ”. コトバンク. 2020ねん7がつ3にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c d 小島こじま浩之ひろゆき漢籍かんせき整理せいり備忘録びぼうろく中国ちゅうごく典籍てんせき古文書こもんじょ理解りかいのために-」『大学だいがく図書館としょかん研究けんきゅうだい106かん国公私立こっこうしりつ大学だいがく図書館としょかん協力きょうりょく委員いいんかい、2017ねん、1-11ぺーじdoi:10.20722/jcul.1493ISSN 0386-0507NAID 1300060887922021ねん12月9にち閲覧えつらん 

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 瀬野せの精一郎せいいちろう擡頭たいとう」(『国史こくしだい辞典じてん 8』(吉川弘文館よしかわこうぶんかん、1987ねんISBN 978-4-642-00508-1
  • りゅうたに和比古かずひこ擡頭たいとう」(『日本にっぽんだい事典じてん 4』(平凡社へいぼんしゃ、1993ねんISBN 978-4-582-13104-8