日野ひの山城やましろ

logo 日野ひの山城やましろ （広島ひろしま県けん）
別名べつめい	火野ひの山城やましろ、日にち山城やましろ
城郭じょうかく構造こうぞう	連れん郭くるわ式しき山城やましろ
天守てんしゅ構造こうぞう	なし
築城ちくじょう主ぬし	吉川よしかわ氏し
築城ちくじょう年ねん	不明ふめい
主おもな城主じょうしゅ	吉川よしかわ元春もとはる、吉川よしかわ元長もとなが、吉川よしかわ広ひろ家か
廃はい城じょう年ねん	1591年ねん
遺構いこう	曲輪くるわ、空堀からぼり、石垣いしがき、土ど塁るい、井戸いど
指定してい文化財ぶんかざい	国くにの史跡しせき
位置いち	北緯ほくい34度ど44分ふん7.5秒びょう 東経とうけい132度ど29分ふん14.5秒びょう
地図ちず	日野ひの山城やましろ

日野ひの山城やましろ（日にち山城やましろ、ひのやまじょう）は、広島ひろしま県けん北広島きたひろしま町まち新庄しんじょうにあった日本にっぽんの城しろ（山城やましろ）。城跡じょうせきは国くにの史跡しせきに指定していされている。

沿革えんかく

一般いっぱん的てきに築城ちくじょうは1550年ねん頃ごろと推定すいていされているが、それ以前いぜんにも砦とりで程度ていどの構造こうぞう物ぶつはあったとされている。しかし日野ひの山城やましろが歴史れきしに出でてくるのはこの吉川よしかわ元春もとはる以後いごの日野山ひのやま城じょうである。

1550年ねん（天文てんもん19年ねん）に吉川よしかわ氏しの家督かとくを相続そうぞくした吉川よしかわ元春もとはるは、火野山ひのやまにあった城しろを再さい整備せいびし、小倉おぐら山城やましろから移うつって本拠地ほんきょちとした。元もと春はるは城しろを整備せいび拡張かくちょうし、元もと春はるから元長もとなが、広こう家いえの3代だいに渡わたって拡張かくちょう整備せいび工事こうじが続つづけられ、全ぜん山やまが要塞ようさい化かされた。1582年ねん（天正てんしょう10年ねん）、吉川よしかわ元春もとはるは隠居いんきょすると山麓さんろくに隠居いんきょ館かん（吉川よしかわ元春もとはる館かん）を築きずき、そこに住すむようになった。元もと春はる死後しごの吉川よしかわ氏し当主とうしゅも不便ふべんな山上さんじょうの日野山ひのやま城じょうには居住きょじゅうせず、元春もとはる館かんに居住きょじゅうするようになった。1591年ねん（天正てんしょう19年ねん）に吉川よしかわ広ひろ家かが月山がっさん富田とみた城しろ主おもに任にんぜられると、吉川よしかわ氏しの居城きょじょうとしての日野山ひのやま城じょうの役目やくめは終焉しゅうえんを迎むかえた。

その後ごの日野ひの山城やましろは放棄ほうきされたようで、山麓さんろくの吉川よしかわ元春もとはる館かんでも1600年ねん（慶長けいちょう5年ねん）の検地けんち帳ちょうでは「城しろ館かん跡あと」と記載きさいされており、日野ひの山城やましろも朽くちるに任まかせる状況じょうきょうであったと推測すいそくされる。

1986年ねん8月がつ28日にち、「吉川よしかわ氏し城じょう館かん跡あと」の一部いちぶとして国くにの史跡しせきに指定していされた（指定してい名称めいしょうは「日山ひやま城跡じょうせき」）。1997年ねん9月2日にちには史跡しせき「吉川よしかわ氏し城じょう館かん跡あと」の指定してい範囲はんいが拡大かくだいされ、関連かんれんの寺院じいん跡あと、松本まつもと屋敷やしき跡あとが追加ついか指定していされている。現在げんざいは藪やぶ化かが激はげしく、広島ひろしま県けん最大さいだい級きゅうの城跡じょうせきの整備せいびが望のぞまれる状況じょうきょうである。

概要がいよう

標高ひょうこう700m（比ひ高だか330m）火野山ひのやまの頂上ちょうじょう付近ふきんになった小ちいさな城しろを吉川よしかわ元春もとはるが拡張かくちょう整備せいびし、3代だいかけて全ぜん山やまを城塞じょうさい化かした。元もと春はる入城にゅうじょう初期しょきは城内じょうないで生活せいかつをしていたが、元春もとはる隠居いんきょ後ごは詰つめの城しろとしての役割やくわりが強つよくなった。本丸ほんまるを中心ちゅうしんに全ぜん山やまに曲輪くるわを配置はいちし、石垣いしがきや石いし塁るい、空堀からぼりで重厚じゅうこうな防御ぼうぎょ線せんを敷しいている。

近隣きんりんには駿河するが丸まる城じょう跡あと、小倉おぐら山城やましろ跡あと、吉川よしかわ元春もとはる館かん跡あと、西にし禅ぜん寺てら跡あと、万徳まんとく院いん跡あと、洞ほら仙せん寺てら跡あと、常つね仙せん寺てら跡あと、松本まつもと屋敷やしき跡あとがある。

外部がいぶリンク

• 国くに指定してい文化財ぶんかざい等とうデータベース