東京とうきょう都立とりつ高等こうとう学校がっこう

東京とうきょう都立とりつ高等こうとう学校がっこう（とうきょうとりつこうとうがっこう、英語えいご: Tokyo Metropolitan High School）は、東京とうきょう都とが設置せっち・運営うんえいする公立こうりつ高等こうとう学校がっこうの総称そうしょう。略称りゃくしょうは都立とりつ高校こうこうなど。

なおかつては高等こうとう学校がっこう令れいによる旧制きゅうせい高等こうとう学校がっこうとして「都立とりつ高等こうとう学校がっこう」が存在そんざいしていた。第だい二に次じ大戦たいせん中なかの1943年ねん（昭和しょうわ18年ねん）、東京とうきょう都と制せいによる東京とうきょう府ふと東京とうきょう市しの廃止はいしおよび東京とうきょう都と設置せっちに伴ともない校こう名めいを「府立ふりつ高等こうとう学校がっこう」から「都立とりつ高等こうとう学校がっこう」へ改称かいしょうした。戦後せんごの学制がくせい改革かいかくにより同校どうこうの高等こうとう科かは東京都立大学とうきょうとりつだいがく（現げん：同名どうめいの大学だいがく）の母体ぼたいの一ひとつとなり、尋常じんじょう科かは東京都立大学とうきょうとりつだいがく附属ふぞく高等こうとう学校がっこう（現げん：東京とうきょう都立とりつ桜さくら修おさむ館かん中等ちゅうとう教育きょういく学校がっこう後期こうき課程かてい）となった。

概況がいきょう[編集へんしゅう]

東京とうきょう都と教育きょういく委員いいん会かい（以下いか、「都と教委きょうい」）が管轄かんかつする。数かずは186校こう（2023年ねん4月がつ時点じてん）^[1]。2023年ねん3月がつの都立とりつ高校こうこう卒業そつぎょう者しゃ数すうは40,335人にん^[2]（参考さんこう：全国ぜんこくの高等こうとう学校がっこう卒業そつぎょう者しゃ数すうは990,230人にん^[3]）、うち大学だいがく等とう進学しんがく者しゃ数すう24,213人にん（参考さんこう：全国ぜんこくの進学しんがく者しゃ数すうは588,919人にん）で進学しんがく率りつは60.0%（参考さんこう：全国ぜんこくの進学しんがく率りつは59.5%）となっている。

改革かいかくに先駆せんく的てきに取とり組くむことが多おおく、他たの公立こうりつ高校こうこうへ与あたえる影響えいきょうが大おおきい（例たとえば奉仕ほうし活動かつどうについて、2007年ねん度どから授業じゅぎょう計画けいかくに組くみ込こまれている^[4]。同おなじ時点じてんで国くには、教育きょういく再生さいせい会議かいぎで検討けんとうしている段階だんかい）。

東京とうきょう都立とりつ高等こうとう学校がっこうの一覧いちらん[編集へんしゅう]

「東京とうきょう都と高等こうとう学校がっこう一覧いちらん#東京とうきょう都立とりつ高等こうとう学校がっこう・東京とうきょう都立とりつ中等ちゅうとう教育きょういく学校がっこう後期こうき課程かてい」を参照さんしょう

都立とりつ以外いがいの公立こうりつ高校こうこう[編集へんしゅう]

東京とうきょう都とが直接ちょくせつ管轄かんかつしない公立こうりつ高校こうこうに相当そうとうする学校がっこうとしては2023年ねん現在げんざい、東京とうきょう都と千代田ちよだ区立くりつ九きゅう段だん中等ちゅうとう教育きょういく学校がっこうの後期こうき課程かてい（旧きゅう：東京とうきょう都立とりつ九きゅう段だん高等こうとう学校がっこう）がある。同校どうこう後期こうき課程かていは高等こうとう課程かていの教育きょういく施設しせつとしては日本にっぽん唯一ゆいいつの「区立くりつ」である。

他た県けんで見みられる市立しりつ高校こうこうは東京とうきょう都とにはない。なお戦前せんぜんは、1943年ねん 7月がつ1日にちに施行しこうされた都と制せい施行しこう（東京とうきょう府ふと東京とうきょう市しの合併がっぺい）になるまで、「東京とうきょう市立しりつ」（旧制きゅうせい）中学校ちゅうがっこう・高等こうとう女学校じょがっこうがいくつか在あった。合併がっぺいして東京とうきょう市しが廃止はいしされたことで「東京とうきょう市立しりつ」は全すべて「東京とうきょう都立とりつ」に改称かいしょうされた。また、旧きゅう：東京とうきょう府内ふないの他た市しには市立しりつ中学校ちゅうがっこうが元々もともと存在そんざいしなかったため、これを以って新制しんせい・東京とうきょう都内とないから「市立しりつ」を冠かんする旧制きゅうせい中学校ちゅうがっこうが自動的じどうてきに消滅しょうめつし、現在げんざいに至いたっている。

歴史れきし[編集へんしゅう]

都立とりつ高校こうこうの中なかでも、東京とうきょう府立ふりつの旧制きゅうせい中学ちゅうがく、特とくにナンバースクールを母体ぼたいとする高校こうこう（日比谷ひびや高校こうこう：旧制きゅうせい府立ふりつ一いち中ちゅう、西にし高校こうこう：旧制きゅうせい府立ふりつ十じゅう中ちゅう、戸山とやま高校こうこう：旧制きゅうせい府立ふりつ四よん中ちゅう、新宿しんじゅく高校こうこう：旧制きゅうせい府立ふりつ六ろく中ちゅう、小石川こいしかわ高校こうこう：旧制きゅうせい府立ふりつ五ご中ちゅう、両国りょうこく高校こうこう：旧制きゅうせい府立ふりつ三さん中ちゅうなど）からは、1950年代ねんだいから60年代ねんだいにかけ、東京大学とうきょうだいがくをはじめとする名門めいもん大学だいがくに多おおくの卒業生そつぎょうせいが進学しんがくしており、その人数にんずうは、当時とうじの一般いっぱん的てきな私立しりつ高校こうこうよりも多おおかった^[5]。

ところが、1965年ねん（昭和しょうわ40年ねん）の年末ねんまつに進学しんがく指導しどうを禁止きんしする小尾こび通達つうたつが出だされ、時ときを同おなじくして小尾こび乕雄教育きょういく長ちょうの下した、1967年ねんから都立とりつ高校こうこう入試にゅうしにおいて学区がっく合同ごうどう選抜せんばつ制度せいどに替かえて学校がっこう群ぐん制度せいどを導入どうにゅうすることが決きまり状況じょうきょうは変かわる。小尾こびは当時とうじの雑誌ざっしの寄稿きこうの中なかで「有名ゆうめい校こう病びょうを打うたなければならない。」「富士山ふじさんよりも八ヶ岳やつがたけ」^[6]等ひとしと記しるしており、学校がっこう群ぐん制度せいどは生徒せいと数すう増ぞうに対応たいおうした機会きかい均等きんとう化かを目指めざしたものであるといわれている。また、当時とうじすでに都市とし部ぶでは進行しんこうしていた学歴がくれき信仰しんこうへのアンチテーゼという思想しそうも背景はいけいにあったと見みられる。

結果けっか、優秀ゆうしゅうな受験生じゅけんせいは国立こくりつ・私立しりつの進学校しんがくこうに流ながれ、都立高とりつこうの各かく進学校しんがくこうは進学しんがく実績じっせきにおいて凋落ちょうらくした。国立こくりつ・私立しりつの進学校しんがくこうにおける高校こうこう入試にゅうし、中学ちゅうがく入試にゅうしが発達はったつし、学費がくひが公立こうりつ高校こうこうより高額こうがくである私立しりつ学校がっこうや塾じゅくに通かよわせられる富裕ふゆう層そうが受験じゅけんに有利ゆうりとなる構図こうずを引ひき起おこした。教育きょういくの機会きかい非ひ均等きんとう、受験じゅけん戦争せんそうの低てい年齢ねんれい化かを引ひき起おこした学校がっこう群ぐん制度せいどを含ふくむ都立とりつ高校こうこうの制度せいどに関かんする改革かいかくは当初とうしょの目的もくてきと相反あいはんする結果けっかを招まねき、都立とりつ高校こうこう回避かいひの気運きうんが一部いちぶの都民とみんの間あいだに拡ひろがった。

また、各かく高校こうこうに設置せっちされていた補習ほしゅう科かの廃止はいしにより浪人ろうにん生せいへの指導しどう等とうも禁止きんしされたため、高たかい授業じゅぎょう料りょうを払はらって予備校よびこうに通かよわなければならなくなった^[5]。

こうした状況じょうきょうを踏ふまえ、1982年ねんに東京とうきょう都とは学校がっこう群ぐん制度せいどを廃止はいしし、かつての学区がっく合同ごうどう選抜せんばつ制度せいどに類似るいじしたグループ合同ごうどう選抜せんばつ制度せいどを導入どうにゅうした。さらに1994年ねんには単独たんどく選抜せんばつ制度せいどに移行いこうした。

東京とうきょう都立とりつ高等こうとう学校がっこう改革かいかく[編集へんしゅう]

2001年ねん（平成へいせい13年ねん）以降いこう、石原いしはら慎太郎しんたろう東京とうきょう都知事とちじ（当時とうじ。2012年ねんに任期にんき途中とちゅうで退任たいにん）によって、「都立とりつ復権ふっけん」をスローガンに東京とうきょう都立とりつ高等こうとう学校がっこう改革かいかくが実施じっしされている。「小尾こび通達つうたつ」により停止ていしされていた進学しんがく指導しどうを正式せいしきに打うち出だし、学区がっくの撤廃てっぱい、自じ校こう作成さくせい問題もんだいの導入どうにゅうに代表だいひょうされる入試にゅうし制度せいど改革かいかく、進学しんがく指導しどう重点じゅうてん校こう・進学しんがく指導しどう特別とくべつ推進すいしん校こう・進学しんがく指導しどう推進すいしん校こうの指定していがされた。これらの改革かいかくが功こうを奏そうし、都立とりつ高校こうこうの東京大学とうきょうだいがく現役げんえき合格者数ごうかくしゃすうをはじめとする進学しんがく実績じっせきは上昇じょうしょう傾向けいこうにあり、2007年度ねんどには独自どくじ入試にゅうしや45分ふん7時じ間あいだ制せいの導入どうにゅうなどの改革かいかくを進すすめ「都立とりつ復権ふっけん」の象徴しょうちょうともいわれる日比谷ひびや高校こうこう^[7]が東大とうだいに28名めいの合格ごうかく者しゃを輩出はいしゅつなどして話題わだいとなった。日比谷ひびや高校こうこうは2018年ねんに、東大とうだい合格者数ごうかくしゃすうで48年ねんぶりにトップ10入いり（48名めい、第だい9位い）を果はたしている。

また、都立とりつ高校こうこうの再編さいへんも急速きゅうそくに進すすみ、石原いしはら都知事とちじの「下したから順番じゅんばんに潰つぶしていく」という方針ほうしんの下したに、既存きそんの都立とりつ高校こうこう統廃合とうはいごう計画けいかくがさらに加速かそくされ、各かく地区ちくの中堅ちゅうけん校こう～底辺ていへん校こうの多おおくが統廃合とうはいごうされた。家政かせい科かなどを中心ちゅうしんとした職業しょくぎょう科かは大だい多数たすうが廃止はいしされたり、普通ふつう科かや総合そうごう学科がっかに統合とうごうされたりして、事実じじつ上じょうの歴史れきし的てき役割やくわりを終おえた。

夜間やかん定時ていじ制せいは昼間ひるま部ぶと夜よる間あいだ部ぶを併設へいせつする2～4部ぶ制せいの昼夜ちゅうや間あいだ定時ていじ制せいに再編さいへんしたり、周辺しゅうへん校こう定時ていじ制せい課程かていに統合とうごうし閉課・廃止はいしを行おこなった。結果けっか、立川たちかわ高校こうこうや町田まちだ高校こうこう、農業のうぎょう高校こうこうのように全日ぜんじつ制せい併設へいせつの夜間やかん一部いちぶ制せいでありながら、在籍ざいせき生徒せいとが300～400名めい程度ていどの大だい規模きぼな夜間やかん定時ていじ制せいも生うまれることになった。

一方いっぽう、2019年ねん（平成へいせい31年ねん）度どの都立とりつ高校こうこう入試にゅうしで、日比谷ひびや高校こうこうが初はじめての二に次じ募集ぼしゅうを行おこなったり^[8]、高校こうこう授業じゅぎょう料りょうの実質じっしつ無償むしょう化かの私立しりつ高校こうこうへの適用てきようが始はじまった2020年ねん（令れい和わ2年ねん）度どの都立とりつ高校こうこう一般いっぱん入試にゅうしでは、全ぜん日にち制せい171校こうのうち47校こうが定員ていいん割われを起おこしたりする事態じたいが発生はっせいし、国立こくりつ・私立しりつ高校こうこうとの競合きょうごうが増ふえている^[9]^[10]。中学ちゅうがく受験じゅけんの評論ひょうろん家かおおたとしまさは、うのき教育きょういく学院がくいんの岡おか充彦みつひこの弁べんである「『都立とりつ復権ふっけん』というのは『日比谷ひびや・西にし（・国立こくりつ）復権ふっけん』ということなのであり、都立とりつ高校こうこう全般ぜんぱんを正ただしく評ひょうしているわけではありません」「都立とりつ上位じょうい校こうといえども難関なんかん大学だいがくの合格ごうかく実績じっせきにおいては中学ちゅうがく受験じゅけんにおける中堅ちゅうけん難易なんい度どの学校がっこうと同どう程度ていど」との指摘してきを引用いんようし^[11]、学校がっこうの格付かくづけに関かんする評論ひょうろん家か島野しまの清志きよしは、私立しりつ高校こうこうの無償むしょう化かに伴ともなう公立こうりつ高校こうこう離ばなれを指摘してきしている^[12]。

学生がくせい運動うんどう・高校こうこう紛争ふんそう [編集へんしゅう]

1969年ねんには、大学だいがくの学生がくせい運動うんどうなどによる影響えいきょうを受うけて、いくつかの都立とりつ高校こうこうでも高校こうこう紛争ふんそうが発生はっせいした。生徒せいとらの要求ようきゅう行動こうどうで同年どうねん8月がつには青山あおやま高校こうこうで2か月げつ間あいだにわたり授業じゅぎょうができない状態じょうたいとなったほか、同年どうねん10月がつ24日にち時点じてんで生徒せいとらによる施設しせつの一部いちぶが封鎖ふうさ（ロックアウト）が行おこなわれた都立とりつ高校こうこう、都立とりつ高こう専せんは、日比谷ひびや高校こうこう、玉川たまがわ高校こうこう、南みなみ高校こうこう、桜さくら町まち高校こうこう、文京ぶんきょう高校こうこう、立川たちかわ高校こうこう、航空こうくう工業こうぎょう高だか専せんに上のぼった^[13]。これに対たいして東京とうきょう都と教育きょういく委員いいん会かいは、学校がっこう長ちょうの異動いどうや機動きどう隊たいの導入どうにゅうを示唆しさするとともに、各校かくこうに対たいして指示しじに従したがわない生徒せいとの退学たいがく、停学ていがく処分しょぶんを行おこなうよう通達つうたつを出だした^[14]。日比谷ひびや高校こうこうでは無期むき停学ていがくなど50人にんが処分しょぶんを受うけた^[15]。こうして高校こうこう紛争ふんそうは鎮圧ちんあつされ、沈静ちんせい化かしていった。

年表ねんぴょう[編集へんしゅう]

グループ合同ごうどう選抜せんばつ制度せいど以前いぜんの年表ねんぴょうについては「学校がっこう群ぐん制度せいど#東京とうきょう都と」を参照さんしょう

1994年ねん
- グループ合同ごうどう選抜せんばつ制度せいどを廃止はいしして単独たんどく選抜せんばつ制度せいどを導入どうにゅうする。
- 内申ないしんの比重ひじゅうも各校かくこうの事情じじょうに合あわせて設定せっていできるようになった。
  - 特とくに2000年ねん以降いこう、内申ないしん点てんが相対そうたい評価ひょうかから絶対ぜったい評価ひょうかに移行いこうし学習がくしゅう進度しんどを正確せいかくに表あらわさなくなったために、独自どくじに比重ひじゅうを設定せっていする傾向けいこうが顕著けんちょになってきた。
- 隣接りんせつ学区がっく枠わくを設もうける。
1996年ねん - 推薦すいせん入学にゅうがく選抜せんばつを初はじめて実施じっし。東京とうきょう私立しりつ中学ちゅうがく高等こうとう学校がっこう協会きょうかいの反対はんたいもあり適性てきせい試験しけんは行おこなわれず。
1999年ねん - 石原いしはら慎太郎しんたろうが都知事とちじに就任しゅうにんし石原いしはら都政とせいが始はじまる。桐ケ丘きりがおかをはじめとする「チャレンジスクール」、「エンカレッジスクール」、「トライネットスクール」などの支援しえん教育きょういくを行おこなう普通ふつう学校がっこうの設置せっちが始はじまる（なお、消極しょうきょく的てき自由じゆうに重おもきを置おく新宿しんじゅく山吹やまぶきの設立せつりつは1991年ねん）。
2001年ねん - 石原いしはら都政とせい下か、横山よこやま洋吉ようきち教育きょういく長ちょうにより「進学しんがく指導しどう重点じゅうてん校こう」を設もうけ、第だい一いち号ごうに日比谷ひびや・西にし・戸山とやま・八王子はちおうじ東ひがしが指定していされる。「小尾こび通達つうたつ」以来いらい、およそ35年ねんぶりに公式こうしきに進学しんがく指導しどうを打うち出だす。都立とりつ各校かくこうの特色とくしょく化かを打うち出だす中なかで進学しんがく指導しどうも都民とみんの多様たようなニーズに応こたえる一ひとつの施策しさくとして位置いちづけられる。2003年ねんには第だい二に号ごうとして国立こくりつ・立川たちかわ・青山あおやまが追加ついかされた。
2003年ねん - 学区がっくを全廃ぜんぱい^[16]。
2005年ねん - 白しろ鷗をはじめとする都立とりつ中高なかだか一貫いっかん校こうの設置せっちが始はじまる。
2006年ねん - 都立とりつ初はつの中等ちゅうとう教育きょういく学校がっこう（桜さくら修おさむ館かん、小石川こいしかわ）が都立とりつ高校こうこうを母体ぼたいとして改組かいそし開校かいこう。都立とりつ九きゅう段だん高校こうこうが千代田ちよだ区立くりつ九きゅう段だん中等ちゅうとう教育きょういく学校がっこうとなる。
2007年ねん -「進学しんがく指導しどう特別とくべつ推進すいしん校こう」として小山台こやまだい・駒場こまば・新宿しんじゅく・町田まちだ・国分寺こくぶんじの5校こうが新あらたに追加ついかされた（扱あつかいは基本きほん的てきには進学しんがく指導しどう重点じゅうてん校こうとほぼ同おなじ）。
2014年ねん -「自じ校こう作成さくせい問題もんだい」が「グループ作成さくせい問題もんだい」に変更へんこうされる。（→ 2018年度ねんどに再ふたたび自じ校こう作成さくせい問題もんだいとなる）
2016年ねん
- 「学力がくりょく検査けんさ特別とくべつ選考せんこう枠わく」（3教科きょうか加算かさん入試にゅうし）が廃止はいしされる^[17]^[18]^[19]。
- 換算かんさん内申ないしんが、実技じつぎ4教科きょうかが2倍ばいになる。
2022年ねん - この年としをもって白しろ鷗が高校こうこう募集ぼしゅうを停止ていしし、都立とりつ中高なかだか一貫いっかん校こう全すべてが完全かんぜん中高なかだか一貫いっかん校こうとなる。

都立とりつの星ほし[編集へんしゅう]

スポーツにおいては、それぞれの種目しゅもくでスポーツ推薦すいせんに力ちからを入いれ全国ぜんこく大会たいかいで上位じょういにつけることで教育きょういくビジネスの上うえで学校がっこう名めいを広告こうこく・宣伝せんでんする機会きかいが増ふえる。よって、私立しりつ学校がっこうを最もっとも多おおく抱かかえる東京とうきょうでは全国ぜんこく大会たいかいが始はじまった当初とうしょから現在げんざいまで早慶そうけいや日本にっぽん大学だいがくの付属ふぞく関係かんけい校こう等とうを代表だいひょうに私立しりつ高校こうこうがスポーツ強豪きょうごう校こうとしてしのぎを削けずってきた^[20]。また、東京とうきょう都とでは公立こうりつ高校こうこうに学校がっこう群ぐん制度せいどを長ながらく設もうけて学校がっこう間あいだ格差かくさをなくし同時どうじに通学つうがく可能かのうな範囲はんいも限かぎられていたために、学校がっこう側がわもスポーツにおいて有望ゆうぼうな選手せんしゅを積極せっきょく的てきに集あつめられなかった。

したがって、公立こうりつ学校がっこうである都立とりつ高校こうこうが全国ぜんこく大会たいかいに出場しゅつじょうすることは極きわめて難むずかしく、出場しゅつじょうの可能かのう性せいが出でてくると「都立とりつの星ほし」と報道ほうどうされる場合ばあいがある。たとえば、全国ぜんこく大会たいかいの歴史れきしが100年ねんに及およぶ野球やきゅうでは、夏なつの甲子園こうしえん出場しゅつじょう経験けいけんがあるのは通算つうさんで僅わずか3校こう（出場しゅつじょう回数かいすうとしては計けい4回かい）しかない。これは90年代ねんだいまで日本にっぽん大学だいがく系列けいれつ高だかや帝京ていきょう高だか、関東かんとう一いち高だか、早さ実み高だか、創価そうか高だか、国士舘こくしかん高だか、修徳しゅうとく高だかなどごく一部いちぶの野球やきゅう強豪きょうごう私立しりつ校こうに寡占かせんされ絶望ぜつぼう的てきな出場しゅつじょう確かく率りつであったためで^[21]、特とくに「都立とりつの星ほし」の用語ようごが多用たようされる。

硬式こうしき野球やきゅう[編集へんしゅう]

全国ぜんこく高等こうとう学校がっこう野球やきゅう選手権せんしゅけん大会たいかい（夏なつの甲子園こうしえん）の東京とうきょう大会たいかい、東ひがし東京とうきょう大会たいかい・西東京にしとうきょう大会たいかいにおける都立とりつ高校こうこうの戦績せんせき [1][2]

ベスト8以上いじょう

城東じょうとう（東ひがし東京とうきょう）- 優勝ゆうしょう（81回かい、83回かい）、ベスト4（98回かい、104回かい）、ベスト8（75回かい、89回かい、95回かい）
雪谷ゆきたに（東ひがし東京とうきょう）- 優勝ゆうしょう（85回かい）、準じゅん優勝ゆうしょう（91回かい）、ベスト4（77回かい）、ベスト8（73回かい、82回かい、96回かい）
国立こくりつ（西東京にしとうきょう）- 優勝ゆうしょう（62回かい）、ベスト4（31回かい、86回かい）、ベスト8（57回かい、64回かい）
小山台こやまだい（東ひがし東京とうきょう）- 準じゅん優勝ゆうしょう（31回かい、100回かい、101回かい）、ベスト8（91回かい、94回かい、96回かい、97回かい、103回かい、104回かい）※ 春はるのセンバツ出場しゅつじょう1回かい（86回かい）
東大和ひがしやまと（西東京にしとうきょう）- 準じゅん優勝ゆうしょう（60回かい、67回かい）、ベスト8（57回かい、58回かい、61回かい、64回かい）
日比谷ひびや（東ひがし東京とうきょう）- 準じゅん優勝ゆうしょう（28回かい）、ベスト4（27回かい、29回かい）、ベスト8（25回かい、26回かい、30回かい、76回かい）
日野ひの（西東京にしとうきょう）- 準じゅん優勝ゆうしょう（95回かい）、ベスト4（91回かい）、ベスト8（94回かい）
化学かがく工こう（閉校へいこう）- ベスト4（22回かい、24回かい、26回かい）、ベスト8（20回かい、27回かい）
四よん商しょう（西東京にしとうきょう）- ベスト4（56回かい、77回かい）、ベスト8（36回かい、55回かい、80回かい）
小平こだいら（西東京にしとうきょう）- ベスト4（87回かい、91回かい）、ベスト8（90回かい、96回かい）
小金井こがねい工こう（西東京にしとうきょう）- ベスト4（60回かい、61回かい）、ベスト8（31回かい）
立川たちかわ（西東京にしとうきょう）- ベスト4（28回かい）、ベスト8（31回かい、38回かい、53回かい、60回かい、77回かい）
足立あだち新田にった（東ひがし東京とうきょう）- ベスト4（88回かい）、ベスト8（89回かい、90回かい、92回かい）
江戸川えどがわ（東ひがし東京とうきょう）- ベスト4（83回かい）、ベスト8（33回かい、95回かい、98回かい）
総合そうごう工科こうか（西東京にしとうきょう）- （旧きゅう世田谷せたがや工こう：ベスト4（56回かい）、ベスト8（60回かい、86回かい東ひがし東京とうきょう））、ベスト8（91回かい）
八王子はちおうじ桑くわ志こころざし（西東京にしとうきょう）-（旧きゅう八王子はちおうじ工こう：ベスト4（43回かい）、ベスト8（67回かい）、旧きゅう二に商しょう：ベスト8（32回かい、34回かい））
五ご商しょう（西東京にしとうきょう）- ベスト4（44回かい）、ベスト8（41回かい、42回かい、43回かい）
片倉かたくら（西東京にしとうきょう）- ベスト4（94回かい）、ベスト8（63回かい、100回かい）
昭和しょうわ（西東京にしとうきょう）- ベスト4（86回かい）、ベスト8（89回かい、97回かい）
富士ふじ森もり（西東京にしとうきょう）- ベスト4（104回かい）、ベスト8（64回かい）
墨田すみだ工たくみ（東ひがし東京とうきょう）- ベスト4（58回かい）、ベスト8（88回かい）
若葉わかば総合そうごう（西東京にしとうきょう）-（旧きゅう南野みなみの：ベスト4（69回かい）、ベスト8（72回かい））
篠崎しのざき（東ひがし東京とうきょう）- ベスト4（97回かい）
町田まちだ総合そうごう（西東京にしとうきょう）-（旧きゅう忠生ただお：ベスト4（63回かい））
高島たかしま（東ひがし東京とうきょう）- ベスト8（63回かい、69回かい、76回かい、101回かい）
国分寺こくぶんじ（西東京にしとうきょう）- ベスト8（72回かい、81回かい、84回かい、100回かい）
狛江こまえ（西東京にしとうきょう）- ベスト8（84回かい、91回かい、103回かい）
文京ぶんきょう（東ひがし東京とうきょう）- ベスト8（104回かい、105回かい）
千歳ちとせ丘たかし（西東京にしとうきょう）- ベスト8（71回かい、94回かい東ひがし東京とうきょう）
大島おおしま（東ひがし東京とうきょう）- ベスト8（79回かい、88回かい）
日野台ひのだい（西東京にしとうきょう）- ベスト8（84回かい、87回かい）
大泉おおいずみ（西東京にしとうきょう）- ベスト8（77回かい、79回かい）
新宿しんじゅく（東ひがし東京とうきょう）- ベスト8（61回かい、75回かい）
上水じょうすい（西東京にしとうきょう）- （旧きゅう武蔵村山むさしむらやま東ひがし：ベスト8（68回かい）、旧きゅう砂川すながわ：ベスト8（70回かい））
戸山とやま（東ひがし東京とうきょう）- ベスト8（54回かい、56回かい）
豊ゆたか多摩たま（西東京にしとうきょう）- ベスト8（101回かい）
紅葉こうよう川がわ（東ひがし東京とうきょう）- ベスト8（92回かい）
富士ふじ（西東京にしとうきょう）- ベスト8（89回かい）
小平こだいら南みなみ（西東京にしとうきょう）- ベスト8（89回かい）
保谷ほや（西東京にしとうきょう）- ベスト8（87回かい）
八王子はちおうじ北きた（西東京にしとうきょう）- ベスト8（85回かい）
足立あだち西にし（東ひがし東京とうきょう）- ベスト8（68回かい）
石神井しゃくじい（西東京にしとうきょう）- ベスト8（44回かい）
葛飾かつしか野の（東ひがし東京とうきょう）- ベスト8（39回かい）
小石川こいしかわ（東ひがし東京とうきょう）- ベスト8（28回かい）