民みん由よし合併がっぺい

民みん由よし合併がっぺい（みんゆうがっぺい）は、2003年ねん（平成へいせい15年ねん）に日本にっぽんの政党せいとうである民主党みんしゅとうと自由党じゆうとうが合併がっぺいしたことを指さす。

概要がいよう

2002年ねん（平成へいせい14年ねん）、民主党みんしゅとう代表だいひょうの鳩山はとやま由紀夫ゆきおが自由党じゆうとう党首とうしゅの小沢おざわ一郎いちろうに合併がっぺいの申もうし込こみを行おこなった。小泉こいずみ内閣ないかくの高こう支持しじ率りつを背景はいけいに国政こくせいの主導しゅどう権けんを握にぎる与党よとうの自由じゆう民主みんしゅ・公明こうめい両りょう党とうに対たいして政権せいけん交代こうたいの展望てんぼうを見出みいだすため、非ひ自民じみん勢力せいりょくの結集けっしゅうを狙ねらったものであった。

しかし、鳩山はとやまは党とう代表だいひょう再選さいせん時じに露骨ろこつな論功行賞ろんこうこうしょうをおこなったことや、補欠ほけつ選挙せんきょの敗北はいぼくにより求心力きゅうしんりょくを失うしなっており、また合併がっぺいに関かんして党内とうないへの事前じぜん説明せつめいが無なく、新進党しんしんとう分ぶん党とう時じの党首とうしゅであった小沢おざわに対たいする民主みんしゅ党内とうないのアレルギー・嫌悪けんお感かんがあったことから党内とうない世論せろんは合併がっぺい反対はんたいが多数たすうを占しめた。この結果けっか、鳩山はとやまは党とう代表だいひょうの辞任じにんを表明ひょうめい、後任こうにんに合併がっぺいに消極しょうきょく的てきな菅かん直人なおとが就任しゅうにんしたことで合併がっぺい問題もんだいは白紙はくしとなった。

しかし、翌よく2003年ねん（平成へいせい15年ねん）には民主みんしゅ党内とうない最大さいだいグループである鳩山はとやまグループが菅すがに自由党じゆうとうとの合併がっぺい圧力あつりょくをかけて鳩山はとやまが離党りとうも辞じさない姿勢しせいを示しめしたことや、菅かん自身じしんも非ひ自民じみん勢力せいりょくを結集けっしゅうする必要ひつよう性せいを感かんじていたことから、再度さいど自由党じゆうとうとの合併がっぺい交渉こうしょうを行おこなった。

最終さいしゅう的てきには自由党じゆうとうが民主党みんしゅとうの党とう役員やくいん・政策せいさくを継承けいしょうすることで菅かん代表だいひょうと小沢おざわ党首とうしゅが合意ごういし、7月がつ23日にちに合意ごうい文章ぶんしょうに署名しょめい。9月26日にち、民主党みんしゅとうが自由党じゆうとうを吸収きゅうしゅう合併がっぺいする形かたちで合流ごうりゅうした。

なお、1999年ねんに自由党じゆうとうが政権せいけんに参加さんかしていた時期じきに、捜査そうさ機関きかんによる通信つうしん傍受ぼうじゅを可能かのうにする通信つうしん傍受ぼうじゅ法ほうや住じゅう基もとネットによって住民じゅうみん票ひょうコードを管理かんりするための住民じゅうみん基本きほん台帳だいちょう法ほう改正かいせいで国民こくみん的てき議論ぎろんが起おこって賛否さんぴが起おこる中なかで、与党よとう自由党じゆうとうが賛成さんせいして野党やとう民主党みんしゅとうが反対はんたいした。通信つうしん傍受ぼうじゅ法ほうについては、民主党みんしゅとうは従来じゅうらいの「廃止はいし」から「凍結とうけつ」に見解けんかいを変かえている。

合併がっぺい直前ちょくぜんに、自由党じゆうとうは小沢おざわの関連かんれん団体だんたいであり、側近そっきんの平野ひらの貞夫さだおが会計かいけい責任せきにん者しゃを務つとめる改革かいかく国民こくみん会議かいぎに対たいして13億おく6816万まん円えんの寄付きふを行おこなった。うち5億おく6096万まん円えんが税金ぜいきんを原資げんしとする政党せいとう交付こうふ金きんであった。菅かんは当時とうじ事態じたいを把握はあくし「小沢おざわにしてやられた」と周囲しゅういに漏もらしていたが、円満えんまんに合併がっぺいするために表沙汰おもてざたにはしなかった。後のちにこの行為こういは問題もんだい視しされ、政党せいとう助成じょせい法ほう改正かいせい案あんとして議論ぎろんされた。

藤井ふじい裕久ひろひさは、2009年ねん8月がつ31日にち、BS11デジタルのINsideOUTで、民みん由よし合併がっぺいへの稲いね盛もり和夫かずおと松野まつの頼よりゆき三さんの関与かんよについて発言はつげんした。

関連かんれん項目こうもく

• 非ひ自民じみん
• 民主党みんしゅとう (日本にっぽん 1998-2016)
• 自由党じゆうとう (日本にっぽん 1998-2003)