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国民こくみん民主党みんしゅとう (日本にっぽん 2018)

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出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』

日本の旗 日本にっぽんの政党せいとう
国民こくみん民主党みんしゅとう
Democratic Party For the People
国民こくみん民主党みんしゅとう本部ほんぶが入居にゅうきょしていた三宅みやけ坂さかビル
成立せいりつ年月日ねんがっぴ 2018年ねん5月7日にち[1]
前身ぜんしん政党せいとう 民進党みんしんとう※ [2]
希望きぼうの党とう[注ちゅう 1][2]
自由党じゆうとう[注ちゅう 2][9]
解散かいさん年月日ねんがっぴ 2020年ねん9月11日にち
解散かいさん理由りゆう 立憲りっけん民主党みんしゅとうへ合流ごうりゅう。一部いちぶは国民こくみん民主党みんしゅとうを結党けっとう[10][11]
後継こうけい政党せいとう 立憲りっけん民主党みんしゅとう (日本にっぽん 2020)[10][11]
国民こくみん民主党みんしゅとう (日本にっぽん 2020)[10][11]
本部ほんぶ所在地しょざいち
〒100-0014
東京とうきょう都と千代田ちよだ区く永田町ながたちょう1-11-1[12] 三宅みやけ坂さかビル
北緯ほくい35度ど40分ふん44.2秒びょう 東経とうけい139度ど44分ふん34.7秒びょう / 北緯ほくい35.678944度ど 東経とうけい139.742972度ど / 35.678944; 139.742972
政治せいじ的てき思想しそう・立場たちば 中道ちゅうどう[13][14][15] - 中道右派ちゅうどううは[16][17]
「改革かいかく中道ちゅうどう」[注ちゅう 3][2][18][19][20][21]
国民こくみん政党せいとう、国民こくみん主義しゅぎ[21]
共生きょうせい主義しゅぎ[18][19][22]
環境かんきょう主義しゅぎ[23][19]
持続じぞく可能かのうな開発かいはつ[18]
地域ちいき主権しゅけん改革かいかく[2][23][18]
政治せいじ改革かいかく・行政ぎょうせい改革かいかく[23][18]
立憲りっけん主義しゅぎ・議会ぎかい制せい民主みんしゅ主義しゅぎ[23][18]
国民こくみん主権しゅけん[18][21]
平和へいわ主義しゅぎ[23][18][19]
国際こくさい協調きょうちょう主義しゅぎ[5][23][24]
核兵器かくへいき廃絶はいぜつ[23][18][19]
公益こうえき資本しほん主義しゅぎ[23]
機関きかん紙し 『国民こくみん民主みんしゅプレス』[25]
公式こうしきカラー     オレンジ色しょく[26]
    青色あおいろ[26]
法人ほうじん番号ばんごう 8010005002280 ウィキデータを編集
公式こうしきサイト 国民こくみん民主党みんしゅとう - つくろう、新あたらしい答こたえ。
※ 法規ほうき上じょうは1996年ねん結成けっせいの民主党みんしゅとう、1998年ねん結成けっせいの民主党みんしゅとうおよび民進党みんしんとうと同どう一いち政党せいとう
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国民こくみん民主党みんしゅとう（こくみんみんしゅとう、英えい: Democratic Party For the People[27]、略称りゃくしょう: DPFP[27]）は、かつて存在そんざいした日本にっぽんの政党せいとう[2]。

2018年ねん5月、民進党みんしんとうと国民党こくみんとう（希望きぼうの党とうからの分ぶん党とう[注ちゅう 4]）が合流ごうりゅうし、結党けっとうされた[注ちゅう 5]。

2020年ねん9月、旧きゅう・立憲りっけん民主党みんしゅとうと合流ごうりゅうし、立憲りっけん民主党みんしゅとうが結党けっとうされた[注ちゅう 6]。また、合流ごうりゅうに反対はんたいした一部いちぶの議員ぎいんは新しん・国民こくみん民主党みんしゅとうを結党けっとうした。

党名とうめい

合流ごうりゅう協議きょうぎの始はじまった2018年ねん4月がつ当初とうしょ、民みん進すすむ、希望きぼう両りょう党とうの議員ぎいんから新党しんとうの名称めいしょうに「民主党みんしゅとう」を推おす声こえが根強ねづよく存在そんざいしたが[28]、すでに公式こうしき略称りゃくしょうを「民主党みんしゅとう」で届出とどけでている立憲りっけん民主党みんしゅとう側がわが不快ふかい感かんを示しめしたことや、また立憲りっけん民主党みんしゅとうの略称りゃくしょうと重複じゅうふくする件けんについて総務そうむ省しょうが難色なんしょくを示しめしたため断念だんねんした[29]。4月23日にちに両りょう党とうが開ひらいた会合かいごうでは、「国民党こくみんとう」、「国民こくみん民主党みんしゅとう」、「改あらため進しん党とう」、「共和党きょうわとう」[30]、「中道ちゅうどう民主党みんしゅとう」、「民生みんせい党とう」[31]、「未来みらい民主党みんしゅとう」、「日本にっぽん民主党みんしゅとう」、「平和へいわ民主党みんしゅとう」、「経済けいざい民主党みんしゅとう」[32]、「立憲りっけん自由党じゆうとう」[33]などの案あんが出でたほか、希望きぼうの党とうの若手わかて議員ぎいんらが党名とうめいとして「新党しんとうゼロ」を提案ていあんしプロモーションビデオを製作せいさくするなどした[34]。翌よく24日にちには両りょう党とう幹部かんぶによる新党しんとう協議きょうぎ会かいで党名とうめいを「国民こくみん民主党みんしゅとう」とすることが決定けっていされた[35]。

英語えいご名めいは、当初とうしょは National Democratic Party（略称りゃくしょう：NDP）が検討けんとうされたが、党内とうないから「ナチス（略称りゃくしょう：NSDAP）を連想れんそうさせる」「右派うは政党せいとうと誤解ごかいされる」との批判ひはんが出でたため、Democratic Party For the People（略称りゃくしょう：DPFP）（直訳ちょくやくすると「人民じんみんのための民主党みんしゅとう」）に落おち着ついた[27]。

略称りゃくしょう

結党けっとう時じの略称りゃくしょうは国民党こくみんとう（こくみんとう）[5][6][7]で、公職こうしょく選挙せんきょ法ほう上うえでもこちらを用もちいる[8]こととしていたが、2019年ねんの第だい25回かい参議院さんぎいん議員ぎいん通常つうじょう選挙せんきょでは民主党みんしゅとうを略称りゃくしょうとした。これに伴ともない党とう規約きやくからも略称りゃくしょう部分ぶぶんが削除さくじょされた[36][37]。報道ほうどう時じには国民党こくみんとうのほか[38]、国民こくみん[39]または国民こくみん民主みんしゅが使用しようされる[注ちゅう 7]。また参議院さんぎいんでは単独たんどく会派かいは時代じだいの会派かいはの略称りゃくしょうを民主みんしゅとしていた[2][8][47]。

党とう史し

前史ぜんし

小池こいけ百合子ゆりこ東京とうきょう都知事とちじが、2017年ねん7月がつに行おこなわれた東京とうきょう都議会とぎかい議員ぎいん選挙せんきょで自みずから率ひきいた地域ちいき政党せいとう・都民とみんファーストの会かいが圧勝あっしょうしたことを受うけ、衆議院しゅうぎいんの解散かいさん総そう選挙せんきょへ向むけての流ながれに乗のり、同年どうねん9月がつに希望きぼうの党とうを結成けっせいした。この党とうには、当時とうじの民進党みんしんとうを離党りとう・除籍じょせきとなった細野ほその豪つよし志こころざし、長島ながしま昭久あきひさら保守ほしゅ系けい議員ぎいんが結党けっとうに参加さんかしており、彼かれらを中心ちゅうしんに9名めいの国会こっかい議員ぎいんが集あつまり政党せいとうとしてスタートを切きった。

衆議院しゅうぎいん解散かいさんを前まえに、当時とうじの民進党みんしんとう代表だいひょうであった前原まえはら誠司せいじは小池こいけ代表だいひょうとの会談かいだんにより、民進党みんしんとうの希望きぼうの党とうへの合流ごうりゅうが取とり沙汰ざたされ[48]、解散かいさん当日とうじつの9月がつ28日にち、民進党みんしんとうは党とうとして次期じき総そう選挙せんきょへの公認こうにん候補こうほを擁立ようりつせず、希望きぼうの党とうへ公認こうにんを申請しんせい、事実じじつ上じょう希望きぼうの党とうへ合流ごうりゅうすることを前原まえはらが提案ていあんし、了承りょうしょうされた。

しかし、その後ご小池こいけが党とうの政策せいさくと一致いっちしない候補こうほを排除はいじょする趣旨しゅしの発言はつげんを行おこなった[49]ことから、一部いちぶの民進党みんしんとう議員ぎいんが反発はんぱつ。枝野えだの幸男ゆきお党とう代表だいひょう代行だいこうはリベラル系けい議員ぎいんの新あらたな受うけ皿ざらとして「立憲りっけん民主党みんしゅとう」を結成けっせい[50]し、岡田おかだ克也かつや元もと党とう代表だいひょう、野田のだ佳彦よしひこ前ぜん首相しゅしょうのように無所属むしょぞくで選挙せんきょ戦せんを戦たたかう事ことを選択せんたくする候補こうほも出でて、民進党みんしんとう内ないの分裂ぶんれつに至いたった。

同年どうねん10月がつ22日にちに行おこなわれた第だい48回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょでは、党とう代表だいひょうである小池こいけが「都政とせいに専念せんねんする」ことを理由りゆうに同どう選挙せんきょへ立候補りっこうほしなかったことや、小池こいけ自身じしんの言動げんどうの影響えいきょう[51]もあってか、公認こうにん候補こうほ235名めいのうち小しょう選挙せんきょ区くで18議席ぎせき、比例ひれい代表だいひょうで32議席ぎせきの50議席ぎせきの獲得かくとくに留とまり、野党やとう第だい一いち党とうは54議席ぎせきを獲得かくとくした立憲りっけん民主党みんしゅとうとなった。

選挙せんきょの結果けっかを受うけて、小池こいけに対たいする責任せきにん論ろんが噴出ふんしゅつし[52]、その後ご行おこなわれた共同きょうどう代表だいひょう選挙せんきょで玉木たまき雄一郎ゆういちろうが党とうの共同きょうどう代表だいひょうに選出せんしゅつされた[53]が、小池こいけは程ほどなくして共同きょうどう代表だいひょうから退しりぞき、党とう代表だいひょうは玉木たまきに一本いっぽん化かされた[54]。

一方いっぽう、参議院さんぎいん議員ぎいんが残留ざんりゅうした民進党みんしんとうでは、党とう所属しょぞく議員ぎいんが希望きぼうの党とう公認こうにんとして選挙せんきょ戦せんで戦たたかい惨敗ざんぱいしたことや党とう分裂ぶんれつを招まねいた責任せきにんを取とり、前原まえはらが党とう代表だいひょうを辞任じにん[55]（その後ご、希望きぼうの党とうへ入党にゅうとう）。その後ご行おこなわれた党とう代表だいひょう選挙せんきょでは大塚おおつか耕平こうへいが無む投票とうひょうで後任こうにんの党とう代表だいひょうに選出せんしゅつされた。

党とう代表だいひょうがそれぞれ交代こうたいしたことで、2017年ねん末まつに民進党みんしんとう側がわが立憲りっけん民主党みんしゅとう・希望きぼうの党とうとの統一とういつ会派かいは結成けっせいを求もとめたが、衆院しゅういん選せんからの一連いちれんの経緯けいいで希望きぼうの党とうに不快ふかい感かんを持もつとされる立憲りっけん側がわの拒否きょひ[56][57]や民進党みんしんとう内ないからも異論いろんが噴出ふんしゅつし、蓮舫れんほう元もと党とう代表だいひょうなど一部いちぶ議員ぎいんの立憲りっけん民主党みんしゅとうへの移籍いせきを招まねくこととなった[58]。一方いっぽう、希望きぼうの党とう側がわは統一とういつ会派かいは結成けっせいに前向まえむきな構かまえを見みせたが、安全あんぜん保障ほしょうや憲法けんぽうに関かんする見解けんかいの違ちがいから松沢まつざわ成文せいぶん参議院さんぎいん議員ぎいん団だん代表だいひょうら保守ほしゅ系けい議員ぎいんの反発はんぱつを招まねき、希望きぼうの党とう側がわも分裂ぶんれつを招まねきかねない状況じょうきょうで燻くすぶり続つづけ[59]、翌よく2018年ねんに入はいると統一とういつ会派かいは結成けっせいを見送みおくる状況じょうきょうとなった[60]。

その後ご、同年どうねん3月がつに民進党みんしんとう・希望きぼうの党とうの両りょう党とうが合流ごうりゅうしたうえで新党しんとうを結成けっせいする構想こうそうが表面ひょうめん化か[61]し、4月がつに入はいると新党しんとう結成けっせいへの両りょう党とうの協議きょうぎが本格ほんかく化か、同月どうげつ26日にちに民進党みんしんとう・大塚おおつか代表だいひょうと希望きぼうの党とう・玉木たまき代表だいひょうが合流ごうりゅうによる新党しんとう「国民こくみん民主党みんしゅとう」結成けっせいの合意ごうい書しょに署名しょめいした。これを受うけて、希望きぼうの党とう側がわは玉木たまき代表だいひょうら新党しんとう参加さんか組ぐみと松沢まつざわら保守ほしゅ系けいメンバーの分ぶん党とうを決定けってい。松沢まつざわら5名めいは別べつの新党しんとうを結成けっせいして「希望きぼうの党とう」の名称めいしょうを引ひき継つぐこととなった[62]。

一方いっぽうで、両りょう党とうの一部いちぶ議員ぎいんから「立憲りっけん民主党みんしゅとうを軸じくとする野党やとう再編さいへんを目指めざす」立場たちばから、2党とうのみでの性急せいきゅうな新党しんとう結成けっせいに対たいする反発はんぱつが強つよく、新党しんとう結成けっせい発表はっぴょうに前後ぜんごして特とくに民進党みんしんとう側がわからは小川おがわ敏夫としおら複数ふくすうの参議院さんぎいん議員ぎいんや、民進党みんしんとう籍せきを持もつ無所属むしょぞくの会かいの大半たいはんが新党しんとうへの不参加ふさんかを表明ひょうめいし民進党みんしんとうを離党りとう、一部いちぶ議員ぎいんは立憲りっけん民主党みんしゅとうへ入党にゅうとうした[63]。希望きぼうの党とう側がわも分ぶん党とうした松沢まつざわら5名めいのほか、細野ほその、長島ながしまら結党けっとうメンバーの多おおくは新党しんとうに参加さんかせず、立憲りっけん民主党みんしゅとうとの連携れんけいを重視じゅうしする大串おおぐし博志ひろしらも不参加ふさんかとなった[64][65]。

新党しんとう結成けっせいの手続てつづきとしては、まず「希望きぼうの党とう」を解党かいとうし、玉木たまきら新党しんとう合流ごうりゅう組ぐみが「国民党こくみんとう」、松沢まつざわらが（新しん）「希望きぼうの党とう」をそれぞれ結党けっとうする形かたちで分ぶん党とうし、このうち玉木たまきらの「国民党こくみんとう」が結党けっとう間あいだもなく民進党みんしんとうに合流ごうりゅうの上うえ、民進党みんしんとう側がわが「国民こくみん民主党みんしゅとう」へ党名とうめいを変更へんこうする方式ほうしきを取とることとなった[3]。従したがって、国民こくみん民主党みんしゅとうは法規ほうき上じょう1996年ねん結成けっせいの民主党みんしゅとう（いわゆる「（旧きゅう）民主党みんしゅとう」）、1998年ねん結成けっせいの民主党みんしゅとう、民進党みんしんとうと同どう一いち政党せいとうの流ながれを汲くむこととなる。

結党けっとう

2018年ねん5月7日にち、党とう設立せつりつ大会たいかいを東京とうきょう都とのホテルで開催かいさい[66]。党とう参加さんか国会こっかい議員ぎいんは衆議院しゅうぎいん39人にん、参議院さんぎいん23人にんの計けい62人にんで、5月6日にち時点じてんの民進党みんしんとう53人にん、希望きぼうの党とう54人にんの両りょう党とう合計ごうけい107人にんの約やく58%に留とまり、立憲りっけん民主党みんしゅとうの63人にんを下回したまわって野党やとう第だい1党とうの座ざには届とどかなかった[66]。また、民進党みんしんとう代表だいひょうの大塚おおつか耕平こうへい、希望きぼうの党とう代表だいひょうの玉木たまき雄一郎ゆういちろうが共同きょうどうで代表だいひょうに就任しゅうにんすることが承認しょうにんされた[66]。代表だいひょう任期にんきは9月がつ末まつまでで、9月に代表だいひょう選挙せんきょを実施じっしする予定よてい。幹事かんじ長ちょうに希望きぼうの党とう幹事かんじ長ちょうの古川ふるかわ元久もとひさが就つくなどの役員やくいん人事じんじも決定けってい[66]。民進党みんしんとう、希望きぼうの党とうとの相違そうい点てんとして総務そうむ会かいの設置せっちが決きまり、総務そうむ会長かいちょうは平野ひらの博文ひろぶみが務つとめる。

同日どうじつ、衆参しゅうさん各かく院いん事務じむ局きょくに会派かいは変更へんこうも届とどけ出でた[67]。衆議院しゅうぎいんでは民進党みんしんとう系けい会派かいはが「無所属むしょぞくの会かい」、希望きぼうの党とうの会派かいはが「希望きぼうの党とう・無所属むしょぞくクラブ」であったが、「国民こくみん民主党みんしゅとう・無所属むしょぞくクラブ」に変更へんこう。参議院さんぎいんでは、民進党みんしんとう会派かいはだった「民進党みんしんとう・新緑風会しんりょくふうかい」から「国民こくみん民主党みんしゅとう・新緑風会しんりょくふうかい」に改称かいしょうした。さらに同日どうじつ、民進党みんしんとうは国民こくみん民主党みんしゅとうへの党名とうめい変更へんこうを総務そうむ大臣だいじんに届とどけ出でた[1]。原口はらぐち一博かずひろは自党じとうの立場たちばを「自民党じみんとうに代かわる国民こくみん政党せいとうだ」と述のべている。

大塚おおつか耕平こうへい・玉木たまき雄一郎ゆういちろう共同きょうどう代表だいひょう時代じだい

5月14日にち、結党けっとう後ごの最初さいしょの世論せろん調査ちょうさ(JNN)で支持しじ率りつが0.8%だったことについて玉木たまき雄一郎ゆういちろうは「ゼロでなくてよかった。選挙せんきょを経験けいけんしていない政党せいとうだから、本当ほんとうの意味いみでの信任しんにんを得えていないと思おもう」と述のべた[68]。

5月27日にち、玉木たまき共同きょうどう代表だいひょうが党とう会合かいごうで、国民こくみん民主党みんしゅとうを中心ちゅうしんとした政権せいけん交代こうたいを2022年ねん、2023年ねんをめどに実現じつげんしたいとの目標もくひょうを発表はっぴょうした[69]。「5年ねんほどのスパンで地道じみちに力ちからを付つけ、政権せいけんを担になえる固かたまりをつくる」と述のべ、同時どうじに「これからの日本にっぽんを見据みすえた堂々どうどうたる政策せいさく集団しゅうだんとして、党とうを育そだてたい」と強調きょうちょうした。

「対決たいけつより解決かいけつ」を掲かかげており、政府せいふ与党よとうに徹底てってい抗戦こうせんの姿勢しせいの立憲りっけん民主党みんしゅとうと路線ろせん対立たいりつがあると産経新聞さんけいしんぶんに報ほうじられた[70]。

7月がつ18日にちの党とう総務そうむ会かいの中なかで、合流ごうりゅう後ご初はつの代表だいひょう選挙せんきょを行おこなうことが決きめられ、8月がつ22日にち告示こくじ、9月4日にち投開票とうかいひょうのスケジュールで行おこなわれることや、基本きほん的てきなルールは旧きゅう民主党みんしゅとう→民進党みんしんとうのものを踏襲とうしゅうするも新あたらしいルールとして、立候補りっこうほに必要ひつような推薦人すいせんにんを「所属しょぞく国会こっかい議員ぎいん20人にん」から「所属しょぞく国会こっかい議員ぎいん数すうの15%にあたる10人にん+それと同数どうすうの地方ちほう議員ぎいん」に改あらためることも決定けってい[71]。

8月がつ22日にち、国民こくみん民主党みんしゅとう代表だいひょう選挙せんきょが告示こくじされ、玉木たまき雄一郎ゆういちろう共同きょうどう代表だいひょうと津村つむら啓介けいすけ衆議院しゅうぎいん議員ぎいんの2名めいが立候補りっこうほを届とどけ出でた[72]。

同日どうじつ、柚木ゆずき道義みちよし衆議院しゅうぎいん議員ぎいんが「党とうが掲かかげる対決たいけつより解決かいけつ路線ろせんによって野党やとうの分断ぶんだんがますます加速かそくした」と野党やとう共闘きょうとうに対たいする党とうのスタンスに異議いぎを唱となえ離党りとう届とどけを提出ていしゅつしたが、党とう執行しっこう部ぶは「代表だいひょう選挙せんきょ告示こくじ、立候補りっこうほ受付うけつけ開始かいしの直前ちょくぜんに行おこなわれた行為こういは党とうの名誉めいよ、信頼しんらいを傷きずつけ、党とうの結束けっそくを乱みだす背信はいしん行為こうい」として離党りとう届とどけを受理じゅりせず、柚木ゆずきを除籍じょせき（除名じょめい）処分しょぶんとした[73][74]。同どう党とうから除籍じょせき（離党りとう）した国会こっかい議員ぎいんは結党けっとう以来いらい初はつとなった。

9月2日にち、党とうが義務ぎむである障害しょうがい者しゃ1人にんの雇用こようを達成たっせいしておらず、ハローワークへの報告ほうこくも怠おこたっていたことが発覚はっかくした[75]。

9月4日にち、代表だいひょう選挙せんきょが投開票とうかいひょうされ、玉木たまき共同きょうどう代表だいひょうが津村つむら衆院しゅういん議員ぎいんを204-74で下くだし、代表だいひょう続投ぞくとうが決定けってい[76]。

玉木たまき雄一郎ゆういちろう代表だいひょう時代じだい

新しん執行しっこう部ぶの発足ほっそく

9月11日にち、新しん執行しっこう部ぶの人事じんじが発表はっぴょうされ、焦点しょうてんとなっていた幹事かんじ長ちょう人事じんじでは、玉木たまき新しん代表だいひょうの側近そっきんである古川ふるかわ元久もとひさ前ぜん幹事かんじ長ちょうの続投ぞくとうを見送みおくり、平野ひらの博文ひろぶみ元もと官房かんぼう長官ちょうかんを新あたらしい幹事かんじ長ちょうに起用きよう。古川ふるかわは代表だいひょう代行だいこうとして処遇しょぐうし、代表だいひょう選せんで玉木たまきと争あらそい敗戦はいせんした津村つむら啓介けいすけ元もと内閣ないかく府ふ政務せいむ官かんを副ふく代表だいひょうに抜擢ばってき[77]。

10月9日にちには、参院さんいん議員ぎいん会長かいちょう選挙せんきょが告示こくじ。現職げんしょくの大塚おおつか耕平こうへい党とう代表だいひょう代行だいこうの他ほかに立候補りっこうほの届とどけ出でがなく無投票むとうひょうで再選さいせんが決きまった[78]。

10月11日にち、立憲りっけん民主党みんしゅとうと国民こくみん民主党みんしゅとう、それに両りょう党とうの支持しじ母体ぼたいである連合れんごうが、来年らいねんの参院さんいん選せんに向むけ、一人ひとり区くをはじめとする選挙せんきょ区くの候補者こうほしゃについて野党やとう間あいだで調整ちょうせいする必要ひつよう性せいを確認かくにんする覚書おぼえがきを交かわしたことが判明はんめい[79]。

10月15日にちに今井いまい雅人まさと衆議院しゅうぎいん議員ぎいんが、同どう19日にちには長浜ながはま博行ひろゆき参議院さんぎいん議員ぎいんが離党りとう届とどけを提出ていしゅつ。党とうは同どう22日にちに長浜ながはまの会派かいは退会たいかいを承認しょうにんしたことから参議院さんぎいんでも野党やとう第だい2会派かいはに転落てんらくした[80]。なお、両りょう名なは11月21日にち付づけで除籍じょせき処分しょぶんとなった[81]。

同日どうじつ、フランスの「人民じんみん共和きょうわ連合れんごう」党首とうしゅと国際こくさい情勢じょうせいに纏まつわる意見いけん交換こうかんが行おこなわれた[82]。

明あけて2019年ねんになると、1月がつ15日にちに伊藤いとう俊輔しゅんすけ衆議院しゅうぎいん議員ぎいんが離党りとう届とどけを提出ていしゅつ（同月どうげつ23日にち付づけで受理じゅり[83]）、立憲りっけん民主党みんしゅとう会派かいは「立憲りっけん民主党みんしゅとう・無所属むしょぞくフォーラム」への入会にゅうかいを届とどけ出でており[84]、さらに無所属むしょぞくの会かいから13人にん中ちゅう9人にんが立憲りっけん民主党みんしゅとう会派かいはに入会にゅうかいしたことで、立憲りっけん民主党みんしゅとうとの勢力せいりょく差さが広ひろがりつつある状況じょうきょうとなった[85]。

自由党じゆうとうの合併がっぺい、統一とういつ地方ちほう選せん

同月どうげつ22日にち夕方ゆうがた、玉木たまき代表だいひょうと自由党じゆうとうの小沢おざわ一郎いちろう共同きょうどう代表だいひょうが東京とうきょう都内とないのホテルで会談かいだんし、両りょう党とうの合流ごうりゅうへ向むけての方針ほうしんに合意ごういしたことが伝つたえられた[86]。これを受うけて、翌よく23日にちに行おこなわれた総務そうむ会かいでは合流ごうりゅうに向むけての具体ぐたい的てきな交渉こうしょうを玉木たまきに一任いちにんした[83]。同月どうげつ24日にち、玉木たまき、小沢おざわ両りょう代表だいひょうの会談かいだんで衆参しゅうさん両院りょういんでの統一とういつ会派かいは結成けっせいに向むけて、合意ごういした[87]。一時いちじは参院さんいんでの第だい一いち会派かいはに躍おどり出でるも、同日どうじつ24日にちに立憲りっけん側がわが社民党しゃみんとうとの統一とういつ会派かいは結成けっせいに合意ごうい。これにより、参院さんいんでの議員ぎいん数すうが「国民こくみん+自由じゆう」「立憲りっけん+社民しゃみん」の両りょう統一とういつ会派かいはでそれぞれ27人にんとなるため、慣例かんれいにより立憲りっけんが再ふたたび参院さんいん第だい一いち会派かいはを握にぎることになる[88]。さらに、同日どうじつには藤田ふじた幸久ゆきひさ参議院さんぎいん議員ぎいんが国民こくみん民主党みんしゅとうに離党りとう届とどけを、立憲りっけん民主党みんしゅとうに入党にゅうとう届とどけをそれぞれ提出ていしゅつした[89]。

2月がつ25日にちに、アントニオ猪木いのき参議院さんぎいん議員ぎいんが会派かいは入いりし28人にんとなり、一時いちじ的てきに参院さんいん第だい一いち会派かいはに返かえり咲ざく[90]が、3月6日にちに藤田ふじたを除籍じょせきし、翌よく7日にちに会派かいはの移動いどうを届とどけ出でたため再ふたたび野党やとう第だい2会派かいはとなった[91]。

4月がつの第だい19回かい統一とういつ地方ちほう選挙せんきょでは、前半ぜんはん戦せんにおいては立憲りっけん民主党みんしゅとうが改選かいせん前まえを約やく3割わり上回うわまわる議席ぎせきを獲得かくとくしたのに対たいし、国民こくみん民主党みんしゅとうは伸のび悩なやんだ[92]。玉木たまきは4月がつ10日とおかに記者きしゃ会見かいけんを行おこない、国民こくみん民主党みんしゅとうの党籍とうせきを持もつ無所属むしょぞく候補こうほも含ふくめると道府県どうふけん議ぎ選せんでは177人にんの立候補者りっこうほしゃに対たいし135人にんが当選とうせんしたと明あきらかにし、「当選とうせん率りつは2015年ねんの民主党みんしゅとうよりも高たかい比率ひりつとなった。厳きびしい中なかで、なんとか踏ふん張ばったのかなという気きがする」とコメントした一方いっぽう、立憲りっけん、国民こくみん両りょう党とうの合計ごうけい議席ぎせきが前回ぜんかいの旧きゅう民主党みんしゅとうの獲得かくとく議席ぎせきを下回したまわっていることから、「旧きゅう民主みんしゅ（系けいの勢力せいりょく）で足たして減へっていることが本質ほんしつ的てき問題もんだいだ」と指摘してきした[93][94]。

4月がつ26日にち未明みめいに両院りょういん議員ぎいん総会そうかいを開ひらき、採決さいけつの結果けっか、賛成さんせい多数たすうで自由党じゆうとうとの合併がっぺいを了承りょうしょうした[95]。なお、この採決さいけつでは階かい猛たけし・近藤こんどう和也かずや・大だい野元のもと裕ひろし・足立あだち信也しんやの4名めいの衆参しゅうさん両院りょういん議員ぎいんが合併がっぺいに反対はんたいした[96]。自由党じゆうとうが解党かいとうし、国民こくみん民主党みんしゅとうに合流ごうりゅうする形かたちをとり、党名とうめいや政策せいさくは国民こくみん民主党みんしゅとうのものを継承けいしょうする[97]。同日どうじつ、合併がっぺい手続てつづきを行おこない、山本やまもと太郎たろうを除のぞく6人にんの自由党じゆうとう衆参しゅうさん両院りょういん議員ぎいんは国民こくみん民主党みんしゅとうに入党にゅうとうし、自由党じゆうとうは総務そうむ省しょうに解散かいさんを届とどけ出でた[98]。

5月11日にち、自由党じゆうとうとの合流ごうりゅうに反対はんたいしていた階かいが党とう岩手いわて県連けんれんの会合かいごうで離党りとうする意向いこうを表明ひょうめい[99]。同どう党とう岩手いわて県連けんれん代表だいひょうの黄川田きかわた徹とおる前ぜん衆議院しゅうぎいん議員ぎいんと県連けんれん副ふく幹事かんじ長ちょうの高橋たかはし但馬たじま県議けんぎも離党りとうを表明ひょうめいした[100]。その後ごも離党りとうの動うごきは続つづき、同どう20日にちには大野おおのが離党りとうの意向いこうを表明ひょうめい[101]（なお、大野おおのはその後ご参院さんいん議員ぎいんを辞職じしょくし埼玉さいたま県知事けんちじ選せんに出馬しゅつばした）。26日にちまでに岩手いわて県連けんれんでは階かいら3名めいに加くわえ、新あらたに5名めいの地方ちほう議員ぎいんが離党りとう届とどけを提出ていしゅつし、同日どうじつ受理じゅりされた[102][103]。29日にちには党とう総務そうむ会かいで階かいの離党りとう届とどけが受理じゅりされ、また、山井やまい和則かずのり国対こくたい委員いいん長ちょう代行だいこうも離党りとうを検討けんとうしていることが明あきらかとなった[104][105]。大野おおの、山井やまいはその後ご離党りとう届とどけを提出ていしゅつ。大野おおのの届とどけ出では6月がつ25日にちに受理じゅりされた[106][107]が、山井やまいは参院さんいん選せん後ごの7月がつ24日にちに除籍じょせき処分しょぶんとなった[108]。

第だい25回かい参議院さんぎいん議員ぎいん通常つうじょう選挙せんきょ

7月がつ21日にちに投開票とうかいひょうが行おこなわれた第だい25回かい参議院さんぎいん議員ぎいん通常つうじょう選挙せんきょでは、公認こうにん候補こうほの当選とうせん者しゃは改選かいせん8議席ぎせきを2議席ぎせき下回したまわる6議席ぎせきの獲得かくとくとなった。玉木たまきは同月どうげつ24日にちに行おこなわれた党とう総務そうむ会かいで、岩手いわて県けん選挙せんきょ区くから無所属むしょぞくで出馬しゅつばし当選とうせんした横澤よこざわ高徳たかのりの入党にゅうとうを了承りょうしょうしたと発表はっぴょうし、国民こくみん民主党みんしゅとうの党籍とうせきを持もちながら無所属むしょぞくで出馬しゅつば、当選とうせんした、森本もりもと真治しんじ（広島ひろしま県けん選挙せんきょ区く）と合あわせると現有げんゆう議席ぎせきを維持いじできたとの認識にんしきを示しめした[109]。

同どう選挙せんきょでは自公じこう両りょう党とうに日本にっぽん維新いしんの会かいを加くわえた議席ぎせき数すうが憲法けんぽう改正かいせいに必要ひつような国会こっかい発議はつぎ要件ようけんを満みたす3分ぶんの2を割わりこみ、国民こくみん民主党みんしゅとうが憲法けんぽう改正かいせいのキャスティング・ボートを握にぎる形かたちとなった[110]。また、参院さんいん側がわでは増子ましこ輝彦てるひこ幹事かんじ長ちょう代行だいこうらが「参院さんいんで野党やとう第だい1会派かいはを取とりにいく」として、日本にっぽん維新いしんの会かいとの統一とういつ会派かいはを主張しゅちょうした[111]が、次期じき衆院しゅういん選せんに向むけ立憲りっけん民主党みんしゅとうとの共闘きょうとうを目指めざしたい衆院しゅういん側がわが自重じちょうを求もとめる事態じたいとなった[112]。8月2日にちに行おこなわれた両院りょういん議員ぎいん懇談こんだん会かいでは参院さんいん選せんでの立憲りっけん民主党みんしゅとうへの強つよい不満ふまんが示しめされたほか、吉良きら州しゅう司し衆院しゅういん議員ぎいんは「いずれ政権せいけんを取とるという思おもいで、自民党じみんとうと連立れんりつ政権せいけんを組くんで政権せいけん運営うんえいのノウハウを勉強べんきょうさせてもらうべきだ」と述のべ、野党やとう共闘きょうとう路線ろせんからの脱却だっきゃくを求もとめたが、玉木たまきは「立だて民みんも含ふくめた政権せいけんをつくっていきたい。大おおきな固かたまりを作つくるという方針ほうしんは変かわっていない」と述のべ、立憲りっけん民主党みんしゅとうに対たいし統一とういつ会派かいは結成けっせいや次期じき衆院しゅういん選せんに向むけた「共同きょうどう選挙せんきょ対策たいさく本部ほんぶ」の設置せっちを提案ていあんする考かんがえを示しめした[113][114]。また、この頃ころ水面すいめん下かでは憲法けんぽう改正かいせいに向むけた多数たすう派は工作こうさくとして、安倍あべ政権せいけん幹部かんぶが玉木たまきに対たいし、複数ふくすうのルートで自民じみん、公明こうめい両りょう党とうに国民こくみんを加くわえた「大だい連立れんりつ政権せいけん」の樹立じゅりつを打診だしんしていた。この（かつての自公民じこうみん路線ろせん的てきな）大だい連立れんりつ構想こうそうにおいて、国民こくみん側がわは政権せいけん内ないでの埋没まいぼつを恐おそれ、野党やとうとして活動かつどうする方針ほうしんを決きめたことが、立憲りっけんとの統一とういつ会派かいは結成けっせい（後述こうじゅつ）後ごの10月がつに亀井かめい静香しずからにより明あかされている[115][116]。

旧きゅう民みん進しん系けい勢力せいりょくの統一とういつ会派かいは結成けっせい

一方いっぽう、従来じゅうらいは旧きゅう民進党みんしんとう勢力せいりょくの再さい結集けっしゅうに否定ひてい的てきな立場たちばを取とっていた立憲りっけん民主党みんしゅとうも、参院さんいん選せんでは比例ひれいの得票とくひょうが2017年ねんの衆院しゅういん選せんから300万まん票ひょう以上いじょう減へらすなど伸のび悩なやんだことから方針ほうしん転換てんかんし[117]、8月がつ5日にちには国民こくみん民主党みんしゅとうや旧きゅう民みん進しん系けいの衆院しゅういん会派かいは「社会しゃかい保障ほしょうを立たて直なおす国民こくみん会議かいぎ」などに対たいし、立憲りっけん民主党みんしゅとうのエネルギー政策せいさくや選択せんたく的てき夫婦ふうふ別姓べっせい制度せいどなどの法案ほうあんに協力きょうりょくすることを条件じょうけんに衆議院しゅうぎいんでの立憲りっけん会派かいはへの加入かにゅうを呼よびかけた。これに対たいし国民こくみん民主党みんしゅとうは対等たいとうな立場たちばでの結集けっしゅうを重視じゅうしし、衆参しゅうさん両院りょういんでの統一とういつ会派かいは結成けっせいを要求ようきゅうするなどし、同月どうげつ20日にちには立憲りっけん・国民こくみん両りょう党首とうしゅ間あいだで「それぞれが異ことなる政党せいとうであることを踏ふまえ、それぞれの立場たちばに配慮はいりょしあうことを確認かくにんする」などとした上うえで衆参しゅうさん両院りょういんでの会派かいは合流ごうりゅうに合意ごういした[118][119]。

両りょう党首とうしゅ間あいだでの合意ごうい後ごも、会派かいは名めいや人事じんじ、政策せいさくなどを巡めぐり、「立憲りっけん会派かいはに国民こくみんが加くわわる」との認識にんしきの立憲りっけん側がわと、対等たいとうな合流ごうりゅうを主張しゅちょうする国民こくみん側がわで調整ちょうせいが難航なんこうした[120]が、9月19日にちに立憲りっけん・国民こくみん両りょう党とう及および「社会しゃかい保障ほしょうを立たて直なおす国民こくみん会議かいぎ」の代表だいひょう間あいだで統一とういつ会派かいは結成けっせいを合意ごういした。衆院しゅういん117人にん、参院さんいん61人にんが参加さんかし、衆院しゅういんでは第だい2次じ安倍あべ内閣ないかく発足ほっそく以降いこう最大さいだい規模きぼの野党やとう会派かいはとなる見通みとおしとなった[121]。会派かいは名めいは立憲りっけんが国民こくみんや社しゃ保ほに譲歩じょうほする形かたちで衆院しゅういんは「立憲りっけん民主みんしゅ・国民こくみん・社しゃ保ほ・無所属むしょぞくフォーラム」、参院さんいんが「立憲りっけん・国民こくみん・新緑風会しんりょくふうかい・社民しゃみん」となり、衆院しゅういんは現げん憲法けんぽう下かの1947年ねん以降いこうでは最長さいちょうの会派かいは名めいとなった[122]。一方いっぽう、会派かいは人事じんじを巡めぐっては衆参しゅうさん両院りょういんで立憲りっけんが国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょうのポストを確保かくほするなど、立憲りっけん主導しゅどうの陣容じんようとなった[123][124]。

9月30日にち、衆参しゅうさん両院りょういんの事務じむ局きょくに新しん会派かいはの結成けっせいが届とどけ出でられた。新しん会派かいはには立憲りっけん・国民こくみん両りょう勢力せいりょくと社しゃ保ほのほか、社民党しゃみんとう[125]や、馬淵まぶち澄夫すみお・階かい猛たけし両りょう衆議院しゅうぎいん議員ぎいんも加くわわり、衆院しゅういん120人にん、参院さんいん61人にんの勢力せいりょくとなった[126]。一方いっぽうで、同日どうじつには桜井さくらい充たかし参議院さんぎいん議員ぎいんが統一とういつ会派かいは結成けっせいに不満ふまんがあるとして国民こくみん民主党みんしゅとうに離党りとう届とどけを提出ていしゅつした[127]。

立憲りっけん民主党みんしゅとうとの合流ごうりゅう構想こうそう

10月30日にちには、小沢おざわ一郎いちろうが立憲りっけん民主党みんしゅとうの枝野えだのと会談かいだんし、将来しょうらい的てきな党とうの合流ごうりゅうについて意見いけん交換こうかんを行おこなった。この会談かいだんは枝野えだのから呼よび掛かけたとされる[128][129]。さらに、国民こくみん佐賀さが県連けんれんが11月24日にちに「年内ねんない合流ごうりゅう」を党とう本部ほんぶに求もとめる決議けつぎを採択さいたくすると、立憲りっけん民主党みんしゅとう幹事かんじ長ちょうの福山ふくやま哲郎てつろうは「立憲りっけん民主党みんしゅとうを評価ひょうかし、「一緒いっしょにやりたい」と言いわれたことはありがたい」と述のべ、合流ごうりゅうへの期待きたい感かんをにじませた[128]。

立憲りっけんが水面すいめん下かで合流ごうりゅうへの働はたらきかけを強つよめるのに合あわせ、早期そうきの衆院しゅういん解散かいさんを警戒けいかいする国民こくみんの衆院しゅういん議員ぎいんの間あいだでは合流ごうりゅうに積極せっきょく的てきな意見いけんが渦巻うずまくようになり、12月3日にちの党とう会合かいごうでは中堅ちゅうけん・若手わかて議員ぎいん17名めいが立憲りっけん民主党みんしゅとうとの早期そうき合流ごうりゅうに向むけた交渉こうしょう入いりを玉木たまきに要請ようせいした[130]。一方いっぽうで参院さんいん選せんでのしこりが残のこる国民こくみん参院さんいん側がわは合流ごうりゅうに慎重しんちょうな議員ぎいんが多おおく、玉木たまきは「丁寧ていねいな話はなし合あいを積つみ重かさねたい」と述のべるにとどめた[131]。

12月6日にちの野党やとう党首とうしゅ懇談こんだん会かいで立憲りっけん民主党みんしゅとうの枝野えだのは国民こくみん民主党みんしゅとう、社民党しゃみんとうと野田のだ佳彦よしひこら無所属むしょぞく議員ぎいんに対たいし、「立憲りっけん民主党みんしゅとうと共ともに行動こうどうしてほしい。政権せいけんを担にないうる政党せいとうを築きずき、次期じき衆院しゅういん選せんで政権せいけん交代こうたいを現実げんじつのものにしたい」と述のべ、事実じじつ上じょうの合流ごうりゅうを呼よび掛かけた。これに対たいし玉木たまきらは提案ていあんを持もち帰かえり、党内とうないなどで検討けんとうする考かんがえを示しめした[132][133]。

12月20日にちには玉木たまきと平野へいやが日本にっぽん共産党きょうさんとうの志位しい和夫かずお委員いいん長ちょう・穀田こくた恵二けいじ国対こくたい委員いいん長ちょうと会談かいだん[134]。次期じき衆院しゅういん選せんで政権せいけん交代こうたいに向むけて協力きょうりょくすることで一致いっちし、玉木たまきは会談かいだん後ご「全ぜん選挙せんきょ区くで一本いっぽん化かは難むずかしいが、与党よとうに漁夫ぎょふの利りを与あたえない選挙せんきょ協力きょうりょくは不可欠ふかけつだ」と述のべた[135]。

国民こくみん・立憲りっけん両りょう党とうの幹事かんじ長ちょうは12月19日にちから27日にちまでの間あいだ7回かいにわたり合流ごうりゅう協議きょうぎを行おこない、「衆参しゅうさん両院りょういん一体いったいで党とう合流ごうりゅうを目指めざす」「立憲りっけんにない代表だいひょう選せん規定きていを合流ごうりゅう後ご速すみやかに策定さくていする」「衆院しゅういん選せん比例ひれい代表だいひょうでの名簿めいぼ登載とうさい順位じゅんいを（いずれの党とう出身しゅっしん者しゃも）同どう一いち順位じゅんいとする」とした方針ほうしんで合意ごういし、党首とうしゅ会談かいだんで党名とうめいや人事じんじを含ふくめて最終さいしゅう合意ごういを目指めざすこととなった[136]。玉木たまき・枝野えだの両りょう党首とうしゅは2020年ねん1月がつ7日にちから10日とおかにかけて、非公式ひこうしき、公式こうしき含ふくめ10時間じかん以上いじょう会談かいだんし詰づめの協議きょうぎを続つづけたが、立憲りっけん民主党みんしゅとうの党名とうめいを維持いじしたまま人事じんじや政策せいさく含ふくめた吸収きゅうしゅう合併がっぺいを想定そうていする立憲りっけん側がわと、対等たいとう合併がっぺいを主張しゅちょうする国民こくみん側がわで議論ぎろんは平行へいこう線せんとなり、合意ごういに至いたらなかった[137][138]。

これを受うけ国民こくみんの津村つむら副ふく代表だいひょうや小沢おざわ一郎いちろうに近ちかい議員ぎいんらで構成こうせいされる合流ごうりゅう推進すいしん派は議員ぎいん21名めいは15日にちの両院りょういん議員ぎいん懇談こんだん会かいで「合流ごうりゅう協議きょうぎ推進すいしん」を議題ぎだいに両院りょういん議員ぎいん総会そうかいを開ひらくよう要求ようきゅう[139]し、枝野えだのは翌よく16日にちに国民こくみんが両院りょういん議員ぎいん総会そうかいで合流ごうりゅう方針ほうしんを決きめない場合ばあいは協議きょうぎを打うち切きる可能かのう性せいに言及げんきゅうした[140]。20日はつかに両院りょういん議員ぎいん総会そうかいが開ひらかれ、津村つむらが「立だて民みんと合流ごうりゅうについて基本きほん合意ごういを行おこなう」ことなどを求もとめる決議けつぎ案あんを提出ていしゅつしたが、賛成さんせい19、反対はんたい28、棄権きけん6で反対はんたい多数たすうとなり、対等たいとうな合流ごうりゅうを目指めざす玉木たまきの交渉こうしょう方針ほうしんが信任しんにんされた[141]。翌よく21日にちに平野へいや・福山ふくやま両りょう幹事かんじ長ちょうが会談かいだんし、平野へいやは引ひき続つづき合流ごうりゅう協議きょうぎに応おうじるよう要請ようせいしたが、福山ふくやまはこれ以上いじょうの譲歩じょうほは難むずかしいとの考かんがえを示しめし、協議きょうぎは当面とうめん見送みおくられることになった[142]。

また、22日にちには津村つむらが、両院りょういん議員ぎいん総会そうかいの際さいに決議けつぎ案あんの提出ていしゅつに先立さきだち自身じしんのツイッターに決議けつぎ案あんを掲載けいさいした事ことが問題もんだい視しされたことを受うけ、「議事ぎじを混乱こんらんさせた」などとして進退伺しんたいうかがいを提出ていしゅつ。29日にちの総務そうむ会かいで受理じゅりされ、副ふく代表だいひょうの職しょくを解とかれた[143][144]。

1月がつ30日にちの参議院さんぎいん本ほん会議かいぎでの令れい和わ元もと年度ねんど補正ほせい予算よさんの採択さいたくの際さい、増子ましこ輝彦てるひこと羽田はた雄一郎ゆういちろうが党とうの方針ほうしんに造反ぞうはんして賛成さんせい票ひょうを投とうじた。28日にちの衆議院しゅうぎいん本ほん会議かいぎでの採決さいけつでも羽田はたと同おなじ長野ながの県内けんない選出せんしゅつの篠原しのはら孝たかし、下条しもじょうみつが党とうの方針ほうしんに反はんして棄権きけんしている。いずれの議員ぎいんも令れい和わ元年がんねん東日本ひがしにっぽん台風たいふうの被災ひさい地ちの選出せんしゅつ議員ぎいんであり、予算よさん案あんに災害さいがいからの復旧ふっきゅう・復興ふっこう費ひが含ふくまれていることを理由りゆうに造反ぞうはんした[145][146]。2月がつ5日にち、党とうは増子ますこを役職やくしょく停止ていし、羽田はたを厳重げんじゅう注意ちゅういとする処分しょぶんを決定けっていし、これを受うけ増子ますこは幹事かんじ長ちょう代行だいこうを辞任じにんした[147]。

立憲りっけんなどとの統一とういつ会派かいはを巡めぐっては、参議院さんぎいんでは会派かいは結成けっせいから合同ごうどう議員ぎいん総会そうかいすら開ひらくことができないなど信頼しんらい醸成じょうせいが進すすんでおらず、2月がつ下旬げじゅんから参議院さんぎいんでの統一とういつ会派かいは解消かいしょう論ろんが持もち上あがった。3月9日にちの立憲りっけん民主党みんしゅとうの役員やくいん会かいで参院さんいん国民こくみん幹部かんぶと会派かいは解消かいしょうを協議きょうぎしていることが報告ほうこくされ、会派かいは解消かいしょうの動うごきが公おおやけに報ほうじられるようになった[148]。3月25日にちの国民こくみん民主党みんしゅとうの参議院さんぎいん議員ぎいんによる会合かいごうでは大塚おおつか参議院さんぎいん議員ぎいん会長かいちょうが「いったん会派かいはを解消かいしょうすることも念頭ねんとうに両りょう党とうの参議院さんぎいん幹部かんぶが信頼しんらいの醸成じょうせいに向むけて対等たいとうに協議きょうぎする場ばを設もうけることを立憲りっけん民主党みんしゅとう側がわと検討けんとうしている」と報告ほうこくし、立憲りっけん民主党みんしゅとう側がわとの調整ちょうせいを引ひき続つづき大塚おおつかに一任いちにんすることが確認かくにんされた[149]。しかし、3月30日にちには立憲りっけん民主党みんしゅとうが衆院しゅういん側がわで反対はんたい論ろんが根強ねづよく、両院りょういん議員ぎいん総会そうかいで承認しょうにんされる見通みとおしが立たたないことから会派かいは解消かいしょう協議きょうぎを棚上たなあげすることを発表はっぴょうし、国民こくみん民主党みんしゅとう側がわも党内とうない手続てつづきを止とめることとなった[150]。

野党やとう再編さいへんへ

7月がつ15日にち、半年はんとしぶりとなる国民こくみん、立憲りっけん両りょう党とうの合流ごうりゅう協議きょうぎが行おこなわれ、両りょう党とうの幹事かんじ長ちょうが国会こっかい内うちで会談かいだんした。この中なかで立憲りっけん民主党みんしゅとう側がわは従来じゅうらい主張しゅちょうしていた「吸収きゅうしゅう合併がっぺい」方式ほうしきから転換てんかんし、両りょう党とうを解党かいとうした上うえで新党しんとうを設立せつりつし、結党けっとう大会たいかいで党とう代表だいひょう選せんを実施じっしするなどの提案ていあんを行おこない、国民こくみん側がわに譲歩じょうほした内容ないようとなった。一方いっぽう、新党しんとうの名称めいしょうは「立憲りっけん民主党みんしゅとう（略称りゃくしょう・民主党みんしゅとう）」とする意向いこうを示しめした[151][152]。

これに対たいし国民こくみん民主党みんしゅとう側がわは新党しんとう名めいに「民主党みんしゅとう」を推おす意見いけんが多数たすうを占しめ、22日にちの幹事かんじ長ちょう会談かいだんでは新党しんとう構想こうそうにおおむね賛同さんどうするとしつつ党名とうめいについては投票とうひょうなどを念頭ねんとうに「民主みんしゅ的てきな手続てつづき」での決定けっていを要請ようせいする逆ぎゃく提案ていあんを行おこなった。また、玉木たまきは「新党しんとうを作つくる以上いじょう、（政策せいさくの）一致いっち点てんがあるべきだ」と述のべ消費しょうひ税率ぜいりつの時限じげん的てきな減税げんぜいや憲法けんぽう改正かいせいに関かんする方針ほうしんの一致いっちについても立憲りっけん側がわに賛同さんどうを求もとめる意向いこうを示しめしたが、平野へいやは「共通きょうつう認識にんしきの形成けいせいを」と口頭こうとうで求もとめるにとどめた[153][154]。党名とうめいの扱あつかいを巡めぐっては、立憲りっけん民主みんしゅ党内とうないのリベラル系けいグループである赤松あかまつグループが枝野えだのらに対たいし党名とうめい堅持けんじを強つよく求もとめていることもあり、協議きょうぎが膠着こうちゃくしていた[155]が、8月がつ6日にち、小沢おざわ一郎いちろうが枝野えだのと会談かいだんし党名とうめいについて投票とうひょうでの決着けっちゃくを要請ようせい[156]。立憲りっけん民主党みんしゅとう側がわは翌よく8月がつ7日にちの幹事かんじ長ちょう会談かいだんで同どう方針ほうしんを受うけ入いれる考かんがえを示しめした[157]。

8月がつ11日にち、合流ごうりゅうの賛否さんぴを巡めぐり臨時りんじ執行しっこう役員やくいん会かいが開ひらかれ、党内とうないの意見いけんがまとまらないとして、合流ごうりゅう賛成さんせい派はと反対はんたい派はで党とうを分割ぶんかつする「分ぶん党とう」を行おこなう方針ほうしんを決きめた。また、玉木たまきは役員やくいん会かい後ごの臨時りんじ記者きしゃ会見かいけんで同どう方針ほうしんを発表はっぴょうしたほか、消費しょうひ税ぜい減税げんぜいなど政策せいさくの不一致ふいっちを理由りゆうに自身じしんは合流ごうりゅう新党しんとうに参加さんかしない意向いこうを示しめした[158][159]。同月どうげつ19日にちに両院りょういん議員ぎいん総会そうかいが開ひらかれ、立憲りっけん民主党みんしゅとうと合流ごうりゅうし新党しんとうを結成けっせいする案あんが賛成さんせい57、反対はんたい2の多数決たすうけつで了承りょうしょうされた。玉木たまきが主張しゅちょうする「分ぶん党とう」については合流ごうりゅう推進すいしん派はの反対はんたいで総会そうかいの正式せいしき議題ぎだいにはならず、合流ごうりゅうに参加さんかしない議員ぎいんの扱あつかいは玉木たまきと平野へいやに一任いちにんする方針ほうしんを決定けっていした[160]。

8月がつ24日にち、国民こくみん民主党みんしゅとう、立憲りっけん民主党みんしゅとうと、統一とういつ会派かいは内ないの無所属むしょぞく議員ぎいんグループ「社会しゃかい保障ほしょうを立たて直なおす国民こくみん会議かいぎ」「無所属むしょぞくフォーラム」の各かく幹事かんじ長ちょうが国会こっかい内ないで会談かいだんし、合流ごうりゅう新党しんとう結成けっせいに向むけた基本きほん合意ごうい書しょに署名しょめいした[161]。一方いっぽう、9月1日にちにはUAゼンセンや、電力でんりょく総連そうれんなど国民こくみん民主党みんしゅとうを支持しじする6つの産別さんべつが、合流ごうりゅう新党しんとうの綱領こうりょう案あんに「原発げんぱつゼロ」の文言もんごんが入はいったことや、「改革かいかく中道ちゅうどう」の表現ひょうげんが盛もり込こまれなかったことを理由りゆうに組織そしき内ない議員ぎいんの合流ごうりゅうを見送みおくると決定けっていし、これを受うけ9人にんの組織そしき内ない国会こっかい議員ぎいんが合流ごうりゅう新党しんとうへの不参加ふさんかを決きめた[162]。

9月3日にちに合流ごうりゅう新党しんとうへの参加さんか届出とどけでが締しめ切きられ、翌よく4日にちに国民こくみん・立憲りっけん両りょう党とうが合流ごうりゅう新党しんとうへの参加さんか者しゃを発表はっぴょう。国民こくみん民主党みんしゅとうは所属しょぞく議員ぎいん62名めい中ちゅう40人にんが参加さんかし、玉木たまきら22名めいが不参加ふさんかとなった[163]。合流ごうりゅう新党しんとうは9月がつ10日とおかに代表だいひょう・党名とうめい選挙せんきょを実施じっしし、9月15日にちに結党けっとう大会たいかいを開ひらくこととなり[164][165]、一方いっぽうで玉木たまきら合流ごうりゅう不参加ふさんか議員ぎいんを中心ちゅうしんとする新党しんとうも9月がつ15日にちに結党けっとうし、代表だいひょう選せんを実施じっしすることとなった[166]。

9月8日にちに国民こくみん民主党みんしゅとうの総務そうむ会かいが行おこなわれ、玉木たまきが要求ようきゅうしていた合流ごうりゅう不参加ふさんか者しゃの分ぶん党とうを了承りょうしょう。国民こくみん民主党みんしゅとうは11日にちに分ぶん党とうに伴ともなう解党かいとうを総務そうむ省しょうに届とどけ出で、15日にちの合流ごうりゅう新党しんとう結成けっせいまでの間あいだの暫定ざんてい的てきな新党しんとう「民主党みんしゅとう」と玉木たまきら合流ごうりゅう不参加ふさんか者しゃによる「国民こくみん民主党みんしゅとう」に分わかれることとなり、総務そうむ会かいでは玉木たまき側がわが引ひき続つづき「国民こくみん民主党みんしゅとう」の名称めいしょうを使用しようすることも了承りょうしょうした。新しん「国民こくみん民主党みんしゅとう」には13人にんが参加さんかするほか、「民主党みんしゅとう」には合流ごうりゅう新党しんとう参加さんか者しゃ40人にんのほか、いずれの新党しんとうにも参加さんかしない9人にんも暫定ざんてい的てきに在籍ざいせきする見込みこみ[注ちゅう 8][10][11]。残存ざんそん資金しきんは議員ぎいん数すうに応おうじて比例ひれい配分はいぶんすることとなり、翌よく9日にちの両院りょういん議員ぎいん総会そうかいで上記じょうき方針ほうしんが正式せいしき決定けってい[168]。「民主党みんしゅとう」の代表だいひょうには平野ひらの博文ひろぶみが就任しゅうにんした[169]。11日にちの党とう大会たいかいで解党かいとうが正式せいしきに決定けっていし、国民こくみん民主党みんしゅとうとしての2年ねん4ヶ月かげつの歴史れきしだけではなく、1996年ねんの（旧きゅう）民主党みんしゅとう結党けっとう以来いらい、法律ほうりつ上じょう24年ねん弱じゃく続つづいてきた政党せいとうの歴史れきしにも幕まくを下おろすこととなった[170]。政党せいとう、会派かいはの異動いどう先さきは以下いかの表ひょうの通とおり（※は参議院さんぎいん議員ぎいん）。

（新しん）立憲りっけん民主党みんしゅとう
（衆しゅう31・参さん9）
（新しん）国民こくみん民主党みんしゅとう
（衆しゅう7・参さん7）
無所属むしょぞく
（衆しゅう2・参さん6）

政策せいさく

現実げんじつ的てきな安全あんぜん保障ほしょうの立場たちばと日米にちべい同盟どうめい重視じゅうしからアジア重視じゅうしへのシフトを標榜ひょうぼうする外交がいこう・防衛ぼうえい政策せいさく、革新かくしん的てきイノベーションによる経済けいざい成長せいちょうの実現じつげん、地域ちいき主権しゅけん改革かいかく、政府せいふの再さい配分はいぶん機能きのうの充実じゅうじつを訴うったえる[2]。理念りねんとして「穏健おんけん保守ほしゅからリベラルまでを包摂ほうせつする国民こくみんが主役しゅやくの改革かいかく中道ちゅうどう政党せいとう」を綱領こうりょうに掲かかげるが、『日本にっぽん大だい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ)』によれば民進党みんしんとうの分裂ぶんれつ時じに党内とうないリベラル派はが立憲りっけん民主党みんしゅとうに移うつったため、同どう党とうは改革かいかく保守ほしゅの色合いろあいが濃こい[2]。

玉木たまき代表だいひょうはアベノミクスの最大さいだいの弱点じゃくてんとして消費しょうひが盛もり上あがらないことを挙あげ[171]、2019年ねんの参議院さんぎいん選挙せんきょの公約こうやくで子育こそだて支援しえんの拡充かくじゅうと家賃やちん負担ふたんの軽減けいげんを柱はしらとする「家計かけい第だい一いち」を訴うったえた[172][173]。2020年度ねんど定期ていき党とう大会たいかいでは、大だい企業きぎょう・大都市だいとし優先ゆうせんで社会しゃかい分断ぶんだん・格差かくさを拡大かくだいしている安倍あべ政権せいけんの経済けいざい政策せいさくから家計かけい・地域ちいき優先ゆうせんの「家計かけい第だい一いち」の経済けいざい政策せいさくへ舵かじを切きり、家計かけい・教育きょういく・科学かがく技術ぎじゅつを中心ちゅうしんとした新あたらしい経済けいざい発展はってんモデルを示しめすと説といた[174]。

改革かいかく中道ちゅうどう政党せいとう

前述ぜんじゅつの通とおり「改革かいかく中道ちゅうどう政党せいとう」を綱領こうりょうに謳うたっている[18]。中道ちゅうどうについて大塚おおつか代表だいひょう（当時とうじ）は、自分じぶんの考かんがえ方かたや価値かち観かんだけで物事ものごとを裁さばかず異ことなる意見いけんも認みとめ、熟議じゅくぎを尽つくし結論けつろんを見みい出だす議論ぎろんの方法ほうほう論ろんであり、民主みんしゅ主義しゅぎそのものと言いっても過言かごんではないとした[21]。そして、様々さまざまな課題かだいを現実げんじつ的てきに改革かいかく・解決かいけつしていくうえで、民主みんしゅ主義しゅぎ的てきな手法しゅほうを徹底てっていして守まもり前進ぜんしんしていく姿勢しせいと精神せいしんを「改革かいかく中道ちゅうどう政党せいとう」という言葉ことばで表現ひょうげんしたという[21]。なお、東京とうきょう新聞しんぶん[5]・AbemaTIMES[24]・日本経済新聞にほんけいざいしんぶん[175]は「中道ちゅうどう改革かいかく政党せいとう」と報道ほうどうした。

綱領こうりょう

綱領こうりょうに以下いかの内容ないようを掲かかげた[18]。

基本きほん理念りねん
  • 私わたしたちは、「自由じゆう」「共生きょうせい」「未来みらいへの責任せきにん」を基本きほん理念りねんとします。
  • 「公正こうせい・公平こうへい・透明とうめいなルールのもと、多様たような価値かち観かんや生いき方かた、人権じんけんが尊重そんちょうされる自由じゆうな社会しゃかい」「誰だれもが排除はいじょされることなく、互たがいに認みとめあえる共生きょうせい社会しゃかい」「未来みらいを生いきる次世代じせだいへの責任せきにんを果はたす社会しゃかい」を理想りそうとします。
  • この理念りねんの下した、穏健おんけん保守ほしゅからリベラルまでを包摂ほうせつする国民こくみんが主役しゅやくの改革かいかく中道ちゅうどう政党せいとうを創つくります。
  • 私わたしたちは、民主みんしゅ主義しゅぎを守まもり、現在げんざいと未来みらいの課題かだいを着実ちゃくじつに解決かいけつし、国民こくみん全ぜん世代せだいの生活せいかつを向上こうじょうさせます。国くにを守まもり、国際こくさい社会しゃかいの平和へいわと繁栄はんえいに貢献こうけんします。
私わたしたちの立場たちば
  • 私わたしたちは、「生活せいかつ者しゃ」「納税のうぜい者しゃ」「消費しょうひ者しゃ」「働はたらく者もの」の立場たちばに立たちます。
  • 私わたしたちは、一人ひとり一いち人にんがかけがえのない個人こじんとして尊重そんちょうされ、多様たような価値かち観かんや生いき方かたを認みとめ合あいながら、共ともに生いきていく国くにを育はぐくんでいきます。
私わたしたちのめざすもの
  • 私わたしたちは、「人ひとへの投資とうし」を重視じゅうしし、公正こうせいな再さい分配ぶんぱいによって理不尽りふじんな格差かくさをなくし、持続じぞく可能かのうな経済けいざいを確立かくりつします。
  • 私わたしたちは、少子しょうし高齢こうれい化かや過疎かそ化かを克服こくふくし、安心あんしんの社会しゃかい保障ほしょうを実現じつげんします。
  • 私わたしたちは、子こどもと若者わかもの、孤立こりつして生いきざるを得えない人々ひとびと、社会しゃかい的てきマイノリティ、障さわがいのある人々ひとびと、非ひ正規せいき雇用こようで働はたらく人々ひとびと等とう、声こえの届とどきにくい人々ひとびとに寄より添そいます。
  • 私わたしたちは、地域ちいき主権しゅけん改革かいかくを進すすめ、豊ゆたかさが実感じっかんできる、自立じりつした活力かつりょくある地方ちほうにします。
  • 私わたしたちは、政官せいかん財ざいのしがらみをなくし、政治せいじと行財政ぎょうざいせいの改革かいかくを誠実せいじつに実行じっこうします。
  • 私わたしたちは、立憲りっけん主義しゅぎと国民こくみん主権しゅけん・基本きほん的てき人権じんけん・平和へいわ主義しゅぎを断固だんことして守まもり、国民こくみんと共ともに未来みらい志向しこうの憲法けんぽうを構想こうそうします。
  • 私わたしたちは、専守防衛せんしゅぼうえいを堅持けんじし、現実げんじつ的てきな安全あんぜん保障ほしょうを築きずきます。
  • 私わたしたちは、開ひらかれた国益こくえきと広範こうはんな人間にんげんの安全あんぜん保障ほしょう、恒久こうきゅう平和へいわと核兵器かくへいき廃絶はいぜつをめざします。

組織そしき

地方ちほう組織そしき

政党せいとう助成じょせい法ほう上じょうでは民進党みんしんとうが党名とうめい変更へんこうする形かたちで設立せつりつされているため、同どう党とうの地方ちほう組織そしきを引ひき継ついでいる[176]。旧きゅう希望きぼうの党とうで事実じじつ上じょう唯一ゆいいつの地方ちほう組織そしきであった希望きぼうの党とう愛知あいち県連けんれんは、2018年ねん5月がつ12日にちに国民こくみん民主党みんしゅとうに合流ごうりゅうする方針ほうしんを決きめた[177]。一方いっぽうで新党しんとうへの移行いこうを巡めぐり、無所属むしょぞくでの活動かつどうや立憲りっけん民主党みんしゅとうへの入党にゅうとうを希望きぼうする地方ちほう議員ぎいんの離党りとうが相次あいつぎ[178][179]、一部いちぶの県けんでは旧きゅう民進党みんしんとう系けい地方ちほう議員ぎいんの受うけ皿ざらとして「新政しんせいあいち」（愛知あいち県けん）、「三重みえ新政しんせいの会かい」（三重みえ県けん）、「千葉ちば民主みんしゅ連合れんごう」（千葉ちば県けん）などの地方ちほう政治せいじ団体だんたいが設立せつりつされた[180][181]。大塚おおつか共同きょうどう代表だいひょうは7月がつ5日にちの記者きしゃ会見かいけんで、旧きゅう民進党みんしんとうの地方ちほう議員ぎいん約やく1500人にんのうち、約やく半数はんすうにあたる約やく800人にんが国民こくみん民主党みんしゅとうに参加さんかしたと発表はっぴょうした[182]。

党員とういん・サポーター

党員とういん・サポーター制度せいどは民進党みんしんとうのものをほぼそのまま引ひき継ついでいる[183][184]が、党員とういんの党費とうひは民進党みんしんとう時代じだいの6,000円えんから4,000円えんへと値下ねさげされた[185]。2018年ねん7月がつ31日にち時点じてんでの党員とういん・サポーター数すうは7万まん6596人にんであり、旧きゅう民進党みんしんとう時代じだいの23万まん6131人にんから3分ぶんの1の数かずとなった事ことが報ほうじられた[186]。

党員とういんは18歳さい以上いじょうの日本にっぽん国民こくみんに限定げんていされている[185]。サポーターは18歳さい以上いじょうであれば在留ざいりゅう外国がいこく人じんも登録とうろく可能かのうであるが、日本にっぽん国籍こくせきを有ゆうしないサポーターは国民こくみん民主党みんしゅとう代表だいひょう選せんへの投票とうひょう権けんは付与ふよされない[185]。

役職やくしょく

歴代れきだい代表だいひょう一覧いちらん

「民主党みんしゅとう代表だいひょう#国民こくみん民主党みんしゅとう代表だいひょう (2018-)」を参照さんしょう

役員やくいん

「民主党みんしゅとう執行しっこう部ぶ#歴代れきだいの国民こくみん民主党みんしゅとう総務そうむ会かい・執行しっこう部ぶ役員やくいん」も参照さんしょう
役員やくいん一覧いちらん[187]
役職やくしょく 氏名しめい 衆参しゅうさん別べつ 出身しゅっしん政党せいとう
代表だいひょう 玉木たまき雄一郎ゆういちろう 衆議院しゅうぎいん 希望きぼうの党とう
代表だいひょう代行だいこう 大塚おおつか耕平こうへい 参議院さんぎいん 民進党みんしんとう
古川ふるかわ元久もとひさ 衆議院しゅうぎいん 希望きぼうの党とう
副ふく代表だいひょう 渡辺わたなべ周あまね
大島おおしま敦あつし
田名部たなべ匡ただし代だい 参議院さんぎいん 民進党みんしんとう
幹事かんじ長ちょう 平野ひらの博文ひろぶみ 衆議院しゅうぎいん
幹事かんじ長ちょう代理だいり 吉良きら州しゅう司し 希望きぼうの党とう
榛はしばみ葉は賀が津つ也 参議院さんぎいん 民進党みんしんとう
総務そうむ会長かいちょう 小林こばやし正夫まさお
両院りょういん議員ぎいん総会そうかい長ちょう 柳田やなぎだ稔みのる
国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょう 原口はらぐち一博かずひろ 衆議院しゅうぎいん
国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょう代行だいこう 奥野おくの総一郎そういちろう 希望きぼうの党とう
選挙せんきょ対策たいさく委員いいん長ちょう 岸本きしもと周平しゅうへい
総合そうごう選対せんたい本部ほんぶ長ちょう相談役そうだんやく 小沢おざわ一郎いちろう 自由党じゆうとう
組織そしき委員いいん長ちょう 足立あだち信也しんや 参議院さんぎいん 民進党みんしんとう
政務せいむ調査ちょうさ会長かいちょう 泉いずみ健太けんた 衆議院しゅうぎいん 希望きぼうの党とう
政務せいむ調査ちょうさ会長かいちょう代行だいこう 後藤ごとう祐一ゆういち
男女だんじょ共同きょうどう参画さんかく推進すいしん本部ほんぶ長ちょう 徳永とくながエリ 参議院さんぎいん 民進党みんしんとう
政治せいじ改革かいかく推進すいしん本部ほんぶ長ちょう 古川ふるかわ元久もとひさ 衆議院しゅうぎいん 希望きぼうの党とう
行政ぎょうせい改革かいかく推進すいしん本部ほんぶ長ちょう 大島おおしま敦あつし
常任じょうにん監査かんさ 森本もりもと真治しんじ 参議院さんぎいん 民進党みんしんとう
会計かいけい監査かんさ 近藤こんどう和也かずや 衆議院しゅうぎいん 希望きぼうの党とう
役員やくいん室長しつちょう 小熊こぐま慎まき司つかさ
代議士だいぎし会長かいちょう 小宮山こみやま泰子やすこ
参議院さんぎいん会長かいちょう 大塚おおつか耕平こうへい 参議院さんぎいん 民進党みんしんとう
参議院さんぎいん幹事かんじ長ちょう 榛はしばみ葉は賀が津つ也
参議院さんぎいん国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょう 舟山ふなやま康江やすえ 無所属むしょぞく
参議院さんぎいん政審せいしん会長かいちょう 徳永とくながエリ 民進党みんしんとう
備考びこう

希望きぼうの党とう出身しゅっしん者しゃは一部いちぶを除のぞき第だい48回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょに際さいして、当時とうじの民進党みんしんとう代表だいひょう前原まえはら誠司せいじの方針ほうしんに従したがって民進党みんしんとうから希望きぼうの党とうに移籍いせきしたメンバーである。原口はらぐち、平野へいやおよび篠原しのはら孝たかしの3名めいは民進党みんしんとう籍せきを有ゆうしながら同どう選挙せんきょでは「無所属むしょぞく」として候補こうほ・当選とうせんし、民進党みんしんとう系けい会派かいは「無所属むしょぞくの会かい」に所属しょぞくしていた。舟山ふなやまは会派かいは「国民こくみん民主党みんしゅとう・新緑風会しんりょくふうかい」所属しょぞくの無所属むしょぞく議員ぎいんである。

党勢とうせい

衆議院しゅうぎいん

選挙せんきょ 当選とうせん/候補者こうほしゃ 定数ていすう 得票とくひょう数すう（得票とくひょう率りつ） 備考びこう
選挙せんきょ区く 比例ひれい代表だいひょう
（結党けっとう時じ） 39/- 465 離党りとう-5、繰上くりがみ当選とうせん+1、入党にゅうとう+5

参議院さんぎいん

選挙せんきょ 当選とうせん/候補者こうほしゃ 非ひ改選かいせん 定数ていすう 得票とくひょう数すう（得票とくひょう率りつ） 備考びこう
選挙せんきょ区く 比例ひれい代表だいひょう
（結党けっとう時じ） 23/- - 242 離党りとう-3、入党にゅうとう+3
第だい25回かい通常つうじょう選挙せんきょ 6（+1※）/28 15 245 3,256,859（6.47%） 3,481,078（6.95%） ※党籍とうせきを持もつ無所属むしょぞく候補こうほ復ふく党とう+1、入党にゅうとう+2、離党りとう-1

所属しょぞく国会こっかい議員ぎいん

「国民こくみん民主党みんしゅとう国会こっかい議員ぎいん一覧いちらん」を参照さんしょう

地方ちほう政治せいじ

  • 地方ちほう議員ぎいん：306人にん[188]
    • 都道府県とどうふけん議会ぎかい：103人にん
    • 市区しく町村ちょうそん議会ぎかい：203人にん

派閥はばつ

民社みんしゃ協会きょうかい（小林こばやしグループ）、凌雲りょううん会かい（前原まえはらグループ）と自じ誓ちかい会かい（階かいグループ）が存在そんざいし、前者ぜんしゃの小林こばやしグループは民進党みんしんとうの流ながれを汲くんでいる。後者こうしゃの2グループは民進党みんしんとう・旧きゅう希望きぼうの党とうの流ながれを汲くんでいる。民社みんしゃ協会きょうかいは新進党しんしんとう時代じだいから結束けっそくを誇ほこり民社党みんしゃとう出身しゅっしん議員ぎいんや同盟どうめい系けい労組ろうそ出身しゅっしん議員ぎいんが中心ちゅうしんである。前原まえはらグループは日本新党にほんしんとうや新党しんとうさきがけ出身しゅっしん者しゃが中心ちゅうしんであり、旧きゅう細野ほそのグループは人脈じんみゃく的てきに新進党しんしんとうや旧きゅう自由党じゆうとうの流ながれをくむ議員ぎいんが多おおく在籍ざいせき。

また花はな斉ひとし会かい（野田のだグループ）と直ちょく諫の会かいが立憲りっけん民主党みんしゅとうとの超党派ちょうとうはグループとして活動かつどうしている。野田のだグループは新進党しんしんとうや日本新党にほんしんとうなどの出身しゅっしん議員ぎいんを中心ちゅうしんとし、直ちょく諫の会かいはみんなの党とうや維新いしんの党とう出身しゅっしんの議員ぎいんが中心ちゅうしんである。

「民進党みんしんとうの派閥はばつ」も参照さんしょう

支援しえん団体だんたい

労働ろうどう組合くみあい

旧きゅう民進党みんしんとうを支援しえんしてきた日本にっぽん労働ろうどう組合くみあい総そう連合れんごう会かい（連合れんごう）傘下さんかの労働ろうどう組合くみあいのうち、UAゼンセンや自動車じどうしゃ総連そうれん、電力でんりょく総連そうれん、JAMなど、改憲かいけんを容認ようにんする旧きゅう同盟どうめい系けいの産業さんぎょう別べつ労働ろうどう組合くみあいは改憲かいけんに前向まえむきな国民こくみん民主党みんしゅとうを支持しじしている[189]。

市民しみん連合れんごう

2017年ねんの第だい48回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょを前まえに民進党みんしんとうが分裂ぶんれつし希望きぼうの党とうへの合流ごうりゅうを進すすめる中なか、民進党みんしんとう、日本にっぽん共産党きょうさんとう、社会しゃかい民主党みんしゅとう、自由党じゆうとうと連携れんけいしていた安保あんぽ法制ほうせいの廃止はいしと立憲りっけん主義しゅぎの回復かいふくを求もとめる市民しみん連合れんごう（以降いこう、市民しみん連合れんごう）は、「安保あんぽ法制ほうせいを容認ようにんする希望きぼうの党とうと共闘きょうとうすることはない」と共闘きょうとうを否定ひてい[190]。

希望きぼうの党とうから分ぶん党とうした「国民党こくみんとう」が民進党みんしんとうとともに国民こくみん民主党みんしゅとうを結党けっとうした3日にち後ごに発表はっぴょうした表明ひょうめい「『あたりまえの政治せいじ』を求もとめて」の中なかでも、自公じこう安倍あべ政権せいけんに加くわえ、2017年ねんの民進党みんしんとうの希望きぼうの党とう合流ごうりゅうの経緯けいいに対たいして改あらためて批判ひはん的てきに言及げんきゅうするとともに、「これからも立憲りっけん民主党みんしゅとう、日本にっぽん共産党きょうさんとう、社会しゃかい民主党みんしゅとう、自由党じゆうとうとさらに意見いけん交換こうかんや政策せいさく協議きょうぎを重かさねるとともに（後略こうりゃく）」[191]と、共闘きょうとう対象たいしょうの筆頭ひっとうには立憲りっけん民主党みんしゅとうの名なを挙あげる一方いっぽうで、国民こくみん民主党みんしゅとうについては連携れんけい政党せいとうから除外じょがいしていた。

2018年ねん9月がつ13日にち、国民こくみん民主党みんしゅとうは、市民しみん連合れんごうの新宿しんじゅく街頭がいとう演説えんぜつ会かいに参加さんかし、「国民こくみん民主党みんしゅとうの平野ひらの博文ひろぶみ幹事かんじ長ちょうは、安倍あべ政権せいけんが解釈かいしゃく改憲かいけんを行おこない集団しゅうだん的てき自衛じえい権けんの限定げんてい行使こうしを可能かのうにしたことを取とり上あげ、「私わたしはこの点てんは絶対ぜったいに許ゆるすわけにはいかない。憲法けんぽうとは国民こくみんの皆みなさんの守まもり神がみ。宝たからだ」と強つよく訴うったえた。」[192]

9月24日にち、党とう本部ほんぶで開ひらかれた新しん執行しっこう部ぶ発足ほっそく後ご初はつとなる全国ぜんこく幹事かんじ会かいで執行しっこう部ぶ側がわは、幅広はばひろい野党やとうの結集けっしゅうを目指めざす考かんがえとして第だい25回かい参議院さんぎいん議員ぎいん通常つうじょう選挙せんきょに向むけた日本にっぽん共産党きょうさんとうとの選挙せんきょ協力きょうりょくについて市民しみん連合れんごうを仲介ちゅうかい役やくとする方針ほうしんを示しめした[193]。

11月16日にち、野党やとう5党とう1会派かいはと市民しみん連合れんごうとの意見いけん交換こうかん会かいに平野へいやが出席しゅっせきし、「安倍あべ政権せいけんを倒たおすだけが共通きょうつう認識にんしきではなく、倒たおせば次つぎの日本にっぽんがこう変かわるというわくわく感かんを出ださないといけない」として、市民しみん連合れんごうとの連携れんけいをつくるために必要ひつような考かんがえを示しめした[194]。2019年ねん2月がつ14日にちの意見いけん交換こうかん会かいも同様どうように出席しゅっせきした[195]。

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく

  1. ^ 民進党みんしんとうが希望きぼうの党とうを吸収きゅうしゅう合併がっぺいする形かたちをとる[3][4]。「国民党こくみんとう」は合流ごうりゅうまでの「中継なかつぎ」としてわずか1日にちで消滅しょうめつするが[3]、そのまま国民こくみん民主党みんしゅとうの略称りゃくしょうとして使用しようされる[5][6][7][8]。
  2. ^ 2019年ねん4月がつ26日にちに合流ごうりゅう[9]。
  3. ^ 「穏健おんけん保守ほしゅからリベラルまでを包摂ほうせつする国民こくみんが主役しゅやくの改革かいかく中道ちゅうどう政党せいとう」[2]
  4. ^ 正確せいかくには「希望きぼうの党とう」を解党かいとうした上うえで、民進党みんしんとうと合流ごうりゅうするメンバーが暫定ざんてい的てきに「国民党こくみんとう」を結成けっせいし、その後ごに国民党こくみんとうが民進党みんしんとうに合流ごうりゅうした
  5. ^ 手続てつづき上じょうは民進党みんしんとうが党名とうめい変更へんこうする形かたちで結党けっとう
  6. ^ 合流ごうりゅう協議きょうぎをめぐり分裂ぶんれつし、9月11日にちに合流ごうりゅうに参加さんかする議員ぎいんを中心ちゅうしんとする「民主党みんしゅとう」が結党けっとうされ、のちに合流ごうりゅうした。
  7. ^ 例たとえば、2018年ねん新潟にいがた県知事けんちじ選挙せんきょに際さいし、自民じみん、公明こうめい両りょう党とうが支持しじした花角はなずみ英世ひでよの当選とうせんを伝つたえる新聞しんぶん記事きじでは、対立たいりつ候補こうほの池田いけだ千賀子ちかこについて「立憲りっけん、国民こくみん、共産きょうさん、自由じゆう、社民しゃみん推薦すいせん」と表記ひょうきするもの[40]と、「立憲りっけん民主みんしゅ、国民こくみん民主みんしゅ、共産きょうさん、自由じゆう、社民しゃみん推薦すいせん」と表記ひょうきするもの[41][42]があった。その他たの記事きじの題名だいめいまたは文中ぶんちゅうでも、国民こくみんと表記ひょうきした例れい[43][44]、国民こくみん民主みんしゅと表記ひょうきした例れい[45][46]が確認かくにんされる。
  8. ^ 当初とうしょ、新しん「国民こくみん民主党みんしゅとう」に14人にんが参加さんかする予定よていであったが、増子ましこ輝彦てるひこ参議院さんぎいん議員ぎいんが玉木たまき新党しんとう代表だいひょうの選出せんしゅつに反対はんたいし不参加ふさんかを表明ひょうめいしたため[167]、13人にんとなった。

出典しゅってん

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