衆議院しゅうぎいん

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衆議院しゅうぎいん
House of Representatives
だい213かい国会こっかい
紋章もしくはロゴ
衆議院しゅうぎいんロゴタイプ
ロゴ
種類しゅるい
種類しゅるい
沿革えんかく
設立せつりつ1890ねん明治めいじ23ねん11月29にち
明治めいじ憲法けんぽう衆議院しゅうぎいんについては下記かき参照さんしょう
役職やくしょく
がくぶく志郎しろう自由民主党じゆうみんしゅとう)、
2023ねんれい5ねん)10がつ20日はつかより現職げんしょく
衆議院しゅうぎいんふく議長ぎちょう
海江田かいえだ万里ばんり立憲りっけん民主党みんしゅとう)、
2021ねんれい3ねん)11がつ10日とおかより現職げんしょく
構成こうせい
定数ていすう465
院内いんない勢力せいりょく
与党よとう(290) 野党やとう(168)
  立憲りっけん民主党みんしゅとう無所属むしょぞく(99)
無所属むしょぞく欠員けついん(8) [注釈ちゅうしゃく 1]
  欠員けついん(0)
2024ねんれい6ねん)5がつ13にち時点じてん[1]
委員いいんかい内閣ないかく委員いいんかい
総務そうむ委員いいんかい
法務ほうむ委員いいんかい
外務がいむ委員いいんかい
財務ざいむ金融きんゆう委員いいんかい
文部もんぶ科学かがく委員いいんかい
厚生こうせい労働ろうどう委員いいんかい
農林のうりん水産すいさん委員いいんかい
経済けいざい産業さんぎょう委員いいんかい
国土こくど交通こうつう委員いいんかい
環境かんきょう委員いいんかい
安全あんぜん保障ほしょう委員いいんかい
国家こっか基本きほん政策せいさく委員いいんかい
予算よさん委員いいんかい
決算けっさん行政ぎょうせい監視かんし委員いいんかい
議院ぎいん運営うんえい委員いいんかい
懲罰ちょうばつ委員いいんかい
任期にんき
4ねん解散かいさんあり)
歳費さいひ報酬ほうしゅう月額げつがく217まんえん議長ぎちょう
月額げつがく158まん4せんえんふく議長ぎちょう
月額げつがく129まん4せんえん議員ぎいん
選挙せんきょ
ちゅう選挙せんきょせい(1947ねん - 1993ねん
しょう選挙せんきょ比例ひれい代表だいひょう並立へいりつせい(1996ねん - )
前回ぜんかいそう選挙せんきょ
だい49かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいんそう選挙せんきょ
:2021ねんれい3ねん10月31にち執行しっこう
次回じかいそう選挙せんきょ
2025ねんれい7ねん)(最長さいちょう)
選挙せんきょ改正かいせい2022ねんれい4ねん)12月28にち
議事堂ぎじどう
日本の旗 日本にっぽん東京とうきょう千代田ちよだ永田町ながたちょう1丁目ちょうめ7ばん1ごう国会こっかい議事堂ぎじどう
ウェブサイト
衆議院しゅうぎいん
憲法けんぽう
日本国にっぽんこく憲法けんぽう
2023ねん10がつ23にちほん会議かいぎじょうだい212かい国会こっかい衆議院しゅうぎいんほん会議かいぎにて

衆議院しゅうぎいん(しゅうぎいん、英語えいご: House of Representatives)は、日本にっぽん立法府りっぽうふたる国会こっかい両院りょういんせい)の議院ぎいんのひとつである(日本国にっぽんこく憲法けんぽうだい42じょう)。

帝国ていこく憲法けんぽう施行しこう1890ねん明治めいじ23ねん11月29にち帝国ていこく議会ぎかい下院かいんとして設立せつりつされた議院ぎいんであり、上院じょういん貴族きぞくいんとともに帝国ていこく議会ぎかい構成こうせいしていた。

1947ねん昭和しょうわ22ねん5月3にち日本国にっぽんこく憲法けんぽう施行しこう国会こっかい下院かいんとして再編さいへんされ、上院じょういん参議院さんぎいん(さんぎいん)とともに国会こっかい構成こうせいしている。

概説がいせつ[編集へんしゅう]

 日本国にっぽんこく憲法けんぽう参議院さんぎいんとともに国会こっかい構成こうせいしている(日本国にっぽんこく憲法けんぽうだい42じょう)。参議院さんぎいんおなじくぜん国民こくみん代表だいひょうする、選挙せんきょにより選出せんしゅつされた議員ぎいん組織そしきされる。

衆議院しゅうぎいん優越ゆうえつ[編集へんしゅう]

衆議院しゅうぎいん議場ぎじょう

 衆議院しゅうぎいん任期にんき(4ねん)は参議院さんぎいん任期にんき(6ねん)よりみじかく、衆議院しゅうぎいん任期にんき途中とちゅうでの解散かいさんがある。ちなみに、日本国にっぽんこく憲法けんぽう施行しこう衆議院しゅうぎいん任期にんき満了まんりょうむかえたのは1かいしかない[2]任期にんきみじかさと解散かいさんにより忠実ちゅうじつ民意みんい反映はんえいできるとほぐされていることから、参議院さんぎいんたいして優越ゆうえつてき地位ちいみとめられている(衆議院しゅうぎいん優越ゆうえつ)。

議決ぎけつじょう優越ゆうえつ[編集へんしゅう]

法律ほうりつあん議決ぎけつ
衆議院しゅうぎいん可決かけつし、参議院さんぎいんでこれとことなった議決ぎけつをした法律ほうりつあんは、衆議院しゅうぎいん出席しゅっせき議員ぎいんの3ぶんの2以上いじょう多数たすうふたた可決かけつした場合ばあい法律ほうりつとなる(憲法けんぽうだい59じょうだい2こう)。
内閣ないかく総理そうり大臣だいじん指名しめい予算よさん議決ぎけつ条約じょうやく承認しょうにん
内閣ないかく総理そうり大臣だいじん指名しめい予算よさん議決ぎけつ条約じょうやく承認しょうにんについてりょう議院ぎいんことなった議決ぎけつをした場合ばあいに、両院りょういん協議きょうぎかいひらいても意見いけん一致いっちしないとき、または衆議院しゅうぎいん議決ぎけつから一定いってい期間きかんない参議院さんぎいん議決ぎけつしないときは、衆議院しゅうぎいん議決ぎけつ国会こっかい議決ぎけつとする(憲法けんぽうだい60じょう2こうだい61じょうだい67じょう2こう)。
会期かいき決定けってい
会期かいき決定けっていについて、りょう議院ぎいん議決ぎけつ一致いっちしないとき、または参議院さんぎいん議決ぎけつしないときは、衆議院しゅうぎいん議決ぎけつしたところによる(国会こっかいほうだい13じょう)。

なお、憲法けんぽう改正かいせい発議はつぎなどについては優越ゆうえつはない。

権限けんげんじょう優越ゆうえつ[編集へんしゅう]

予算よさん先議せんぎけん
予算よさんは、さき衆議院しゅうぎいん提出ていしゅつされ、審議しんぎされる(日本国にっぽんこく憲法けんぽうだい60じょう1こう)。
内閣ないかく不信任ふしんにん決議けつぎけん
内閣ないかく不信任ふしんにん決議けつぎは、衆議院しゅうぎいんのみがおこなうことができる(日本国にっぽんこく憲法けんぽうだい69じょう)。内閣ないかくは、衆議院しゅうぎいん不信任ふしんにん決議けつぎあん可決かけつし、または信任しんにん決議けつぎあん否決ひけつしたときは、10日とおか以内いない衆議院しゅうぎいん解散かいさんしないかぎり、そう辞職じしょくしなければならない。なお、個々ここ国務大臣こくむだいじんたいする不信任ふしんにん決議けつぎおこなうこともできるが、法的ほうてき効果こうかはない。

衆議院しゅうぎいんのみにみとめられる権能けんのうとして、内閣ないかく不信任ふしんにん決議けつぎけんのほか参議院さんぎいん緊急きんきゅう集会しゅうかいでとられた措置そちたいする同意どういけん日本国にっぽんこく憲法けんぽうだい54じょうだい3こう)がある[3]

構成こうせい[編集へんしゅう]

定数ていすう[編集へんしゅう]

議員ぎいん定数ていすう日本国にっぽんこく憲法けんぽうだい43じょうだい2こう規定きていもとづき公職こうしょく選挙せんきょほうだい4じょうだい1こう明記めいきされている。

1947ねん昭和しょうわ22ねん5月3にち日本国にっぽんこく憲法けんぽう施行しこうはじめて召集しょうしゅうされただい1かい国会こっかいは、施行しこう直前ちょくぜん1947ねん昭和しょうわ22ねん4がつ25にち執行しっこうされただい23かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいんそう選挙せんきょ選出せんしゅつされた議員ぎいんにより構成こうせいされた。このそう選挙せんきょしん憲法けんぽう考慮こうりょしてだい92かい帝国ていこく議会ぎかい改正かいせいした衆議院しゅうぎいん議員ぎいん選挙せんきょほう同年どうねん3月31にち公布こうふ)にもとづいておこなわれ、選出せんしゅつ方法ほうほうちゅう選挙せんきょせい定数ていすう466にん

1950ねん昭和しょうわ25ねん)に衆議院しゅうぎいん議員ぎいん選挙せんきょほう廃止はいしして、あらたに「公職こうしょく選挙せんきょほう」を制定せいていしたが、選出せんしゅつ方法ほうほう定数ていすうはそのままがれ、ちゅう選挙せんきょせい定数ていすう466にんさだめられた。1953ねん昭和しょうわ28ねん)には、現在げんざい鹿児島かごしまけん奄美あまみおよび大島おおしまぐんぞくする奄美あまみ群島ぐんとう同年どうねん12がつ本土ほんど復帰ふっきすることにともない、「奄美あまみ群島ぐんとう復帰ふっきともな法令ほうれい適用てきよう暫定ざんてい措置そちとうかんする法律ほうりつ」が制定せいていされ、奄美あまみ群島ぐんとうあらたに選挙せんきょとなったことで、定数ていすうどう暫定ざんてい措置そちほうにより1ぞう467にんとなり、戦後せんごはつ定数ていすう変更へんこうおこなわれた。1964ねん昭和しょうわ39ねん)、暫定ざんてい措置そちほう議員ぎいん定数ていすうかんする規定きてい削除さくじょされ、公職こうしょく選挙せんきょほうがれたが、このさい大都市だいとし人口じんこう増加ぞうかともな定数ていすうは19ぞう486にんとなった。 1970ねん昭和しょうわ45ねん)、沖縄おきなわ本土ほんど復帰ふっき先立さきだ沖縄おきなわ住民じゅうみん民意みんい国政こくせい反映はんえいさせるべく、日本にっぽん国会こっかいが「沖縄おきなわ住民じゅうみん国政こくせい参加さんか特別とくべつ措置そちほう」を制定せいてい、およびどう特別とくべつ措置そちほう琉球りゅうきゅう政府せいふ立法院りっぽういんが「沖縄おきなわ住民じゅうみん国政こくせい参加さんか特別とくべつ措置そちほうもとづく衆議院しゅうぎいん議員ぎいんおよ参議院さんぎいん議員ぎいん選挙せんきょほう」を制定せいていし、沖縄おきなわけんあらたに選挙せんきょとなったことで、定数ていすうは5ぞう491にんとなった。どう特別とくべつ措置そちほう沖縄おきなわ正式せいしき本土ほんど復帰ふっきした1972ねん昭和しょうわ47ねん)、「沖縄おきなわ復帰ふっきともな関係かんけい法令ほうれい改廃かいはいかんする法律ほうりつ」にもとづき廃止はいしされ、議員ぎいん定数ていすう規定きていはそのまま公職こうしょく選挙せんきょほうがれた。1975ねん昭和しょうわ50ねん)には20ぞう511にん増員ぞういんされ、以後いご、この定数ていすう1986ねん昭和しょうわ61ねん)までつづいた。定数ていすう是正ぜせい直接ちょくせつ理由りゆうは、だい世界せかい大戦たいせん都市とし食糧難しょくりょうなんとインフラ壊滅かいめつ状態じょうたいから戦中せんちゅう疎開そかい都市とし住民じゅうみんとどまっていた状態じょうたい定数ていすうてがなされたことにくわえ、農業のうぎょう機械きかい産業さんぎょう構造こうぞう変化へんかによって農村のうそん人口じんこう減少げんしょう一票いっぴょう格差かくさが5ばい前後ぜんこうにまでふくがったことによる。ただ、増員ぞういんのみが続発ぞくはつした背景はいけいには、当時とうじ日本にっぽん人口じんこうぞうつづけていたことにくわえ、減員げんいん現職げんしょく議員ぎいん失職しっしょくつながるものであることや、政権せいけんにな与党よとうにとって不利ふり定数ていすう変更へんこうとならないことに配慮はいりょした、などのてん指摘してきされている。

1983ねん昭和しょうわ58ねん)、一票いっぴょう格差かくさが3ばい以上いじょうたっする場合ばあいには憲法けんぽうだい14じょう違反いはんするともほぐされる最高裁判所さいこうさいばんしょ判決はんけつされた。これをけて、1986ねん昭和しょうわ61ねん)にはじめての減員げんいんふくむ8ぞう7げん(8選挙せんきょで1にんずつ増員ぞういんし、7選挙せんきょで1にんずつ減員げんいんき1ぞう)の512にんとなる。さらに、1992ねん平成へいせい4ねん)には9ぞう10げん(9選挙せんきょで1にんずつ増員ぞういんし、10選挙せんきょで1にんずつ減員げんいんき1げん)の511にんとなった。

1993ねん平成へいせい5ねん)、いわゆる政治せいじ改革かいかくひとつとして選挙せんきょ制度せいど改革かいかくろんじられた。その結果けっか従来じゅうらいなか選挙せんきょせい廃止はいしされ、しょう選挙せんきょ比例ひれい代表だいひょう並立へいりつせい導入どうにゅうされた。同時どうじ定数ていすう改定かいていされ、511にんから500にんしょう選挙せんきょ300にん比例ひれい代表だいひょう200にん)に減員げんいんされた。2000ねん平成へいせい12ねん)に比例ひれい代表だいひょう定数ていすうについて20削減さくげんされ、定数ていすう480にんしょう選挙せんきょ300にん比例ひれい代表だいひょう180にん)となった。なお、議員ぎいん1にんたりの人口じんこうは26.7まんにんであり、これはOECD加盟かめいこく34ヶ国かこくちゅう33[4]と、人口じんこうたいして定数ていすう非常ひじょうすくない部類ぶるいはいる。2014ねん平成へいせい26ねん)にしょう選挙せんきょ格差かくさ是正ぜせいにより5され、475にんしょう選挙せんきょ295にん比例ひれい代表だいひょう180にん)となった。

2016ねん平成へいせい28ねん)に選挙せんきょ画定かくてい審議しんぎかい設置せっちほう改正かいせいされ、しょう選挙せんきょ都道府県とどうふけんべつ定数ていすう配分はいぶんにアダムズ方式ほうしきもちいられることとなった。10ねんごとだい規模きぼ国勢調査こくせいちょうささい配分はいぶん見直みなおしをおこなう。中間なかまねん簡易かんい国勢調査こくせいちょうささい都道府県とどうふけんべつ定数ていすう配分はいぶん変更へんこうせず、選挙せんきょ区間くかん人口じんこう較差かくさが2ばい以上いじょうになった場合ばあい区割くわ変更へんこうおこな[5]

2017ねん平成へいせい29ねん)9がつ28にち解散かいさんによりおこなわれただい48かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいんそう選挙せんきょは、同年どうねん6がつ施行しこう選挙せんきょ改正かいせいによりしょう選挙せんきょでは0ぞう6げん青森あおもり岩手いわて三重みえ奈良なら熊本くまもと鹿児島かごしまの6けんかく1げん)、比例ひれい代表だいひょうでは0ぞう4げん東北とうほく北関東きたかんとう近畿きんき九州きゅうしゅうの4ブロックでかく1げん)が実施じっしされ、定数ていすう465にんしょう選挙せんきょ289にん比例ひれい代表だいひょう176にん)となった。これにより衆議院しゅうぎいん定数ていすうは、日本国にっぽんこく憲法けんぽう施行しこう最少さいしょうとなった。

2017ねん平成へいせい29ねん改選かいせん議席ぎせきすう(2022ねんれい4ねん)の公選法こうせんほう改正かいせい以前いぜんのもの)
しょう選挙せんきょ 定数ていすう289にん改選かいせんすう289にん
289 / 465

下図したず数字すうじかく都道府県とどうふけんしょう選挙せんきょすうしめす。都道府県とどうふけん選挙せんきょ定数ていすうではない。

比例ひれい代表だいひょう 定数ていすう176にん改選かいせんすう176にん
176 / 465

選挙せんきょ[編集へんしゅう]

衆議院しゅうぎいん議員ぎいん選挙せんきょは、しょう選挙せんきょ比例ひれい代表だいひょう並立へいりつせいによっておこなわれる。しょう選挙せんきょ比例ひれい代表だいひょう並立へいりつせいとは、選挙せんきょじんしょう選挙せんきょ比例ひれい代表だいひょうのそれぞれに1ひょうずつ投票とうひょうする制度せいど被選挙人ひせんきょにん立候補者りっこうほしゃ)は、しょう選挙せんきょ比例ひれい代表だいひょう双方そうほう立候補りっこうほすることができる(重複じゅうふく立候補りっこうほ制度せいど)。

なお、1993ねん平成へいせい5ねん)のだい40かい衆院しゅういん選挙せんきょまでは、ちゅう選挙せんきょせいだい選挙せんきょせい一種いっしゅ)でおこなわれていた。

選挙せんきょ資格しかく選挙せんきょ資格しかく[編集へんしゅう]

選挙せんきょ資格しかくおよび選挙せんきょ資格しかく法律ほうりつさだめられる(日本国にっぽんこく憲法けんぽうだい44じょう本文ほんぶん)。

  • 選挙せんきょ資格しかく:18さい以上いじょう日本にっぽん国民こくみん公職こうしょく選挙せんきょほうだい9じょうだい1こう)。
    • 2015ねん平成へいせい27ねん)まで20さい以上いじょうだったが、同年どうねん6がつ17にち改正かいせい公職こうしょく選挙せんきょほう成立せいりつし、だい24かい参議院さんぎいん議員ぎいん通常つうじょう選挙せんきょ期日きじつ公示こうじである2016ねん平成へいせい28ねん)6がつ22にちから選挙せんきょけん年齢ねんれいは20さい以上いじょうから18さい以上いじょうげられた(18さい選挙せんきょけん[6]
    • 公職こうしょく選挙せんきょほう住所じゅうしょ要件ようけんがあるため、住居じゅうきょのないホームレスひとし住民じゅうみん登録とうろくができず選挙せんきょけん行使こうしできない[7]
  • 選挙せんきょ資格しかく:25さい以上いじょう日本にっぽん国民こくみん公職こうしょく選挙せんきょほうだい10じょうだい1こう1ごう)。
    • なお、選挙せんきょで300まんえん比例ひれいで600まんえん供託きょうたくきんおさめなければならない。一定いってい得票とくひょうられない場合ばあい供託きょうたくきんくににより没収ぼっしゅうされる[8]。この供託きょうたくきんたかすぎて立候補りっこうほ権利けんりおかされるという識者しきしゃもいる。

任期にんき[編集へんしゅう]

衆議院しゅうぎいん議員ぎいん任期にんきは4ねんだが、衆議院しゅうぎいん解散かいさんされた場合ばあいには任期にんき満了まんりょうまえ失職しっしょくする(日本国にっぽんこく憲法けんぽうだい45じょう)。

院内いんない勢力せいりょく[編集へんしゅう]

議員ぎいんは、院内いんないでは会派かいは院内いんない会派かいは)をつくって行動こうどうすることがおおい。院内いんない会派かいはとは、2人ふたり以上いじょういん所属しょぞく議員ぎいん結成けっせいする団体だんたいのことである。政党せいとうとほぼかさなるものの、2つ以上いじょう政党せいとうひとつの会派かいはつくったり、無所属むしょぞく議員ぎいん院内いんない会派かいは所属しょぞくすることもある。そのいんかく委員いいんかい委員いいんすうや、発言はつげん質問しつもん時間じかん配分はいぶんなどは、政党せいとうではなく会派かいは所属しょぞく議員ぎいんすうによって左右さゆうされる。衆参しゅうさん両院りょういんとも、慣例かんれいにより議長ぎちょうふく議長ぎちょう会派かいは離脱りだつする。

衆議院しゅうぎいん構成こうせい[9] (2024ねんれい6ねん〉5がつ14にち時点じてん議席ぎせき)
だい49かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいんそう選挙せんきょによる選出せんしゅつ
任期にんき
2021ねん(れい3ねん)10がつ31にち - 2025ねん(れい7ねん)10がつ30にち
会派かいは 所属しょぞく党派とうは 党派とうはべつ議員ぎいんすう 議席ぎせきすう
与党よとう 290
自由民主党じゆうみんしゅとう無所属むしょぞくかい 自由民主党じゆうみんしゅとう 257 258
無所属むしょぞく 1
公明党こうめいとう 公明党こうめいとう 32 32
野党やとう 168
立憲りっけん民主党みんしゅとう無所属むしょぞく 立憲りっけん民主党みんしゅとう 97 99
社会しゃかい民主党みんしゅとう 1
無所属むしょぞく 1
日本にっぽん維新いしんかい教育きょういく無償むしょう実現じつげんするかい 日本にっぽん維新いしんかい 41 45
教育きょういく無償むしょう実現じつげんするかい 4
日本にっぽん共産党きょうさんとう 日本にっぽん共産党きょうさんとう 10 10
国民こくみん民主党みんしゅとう無所属むしょぞくクラブ 国民こくみん民主党みんしゅとう 7 7
有志ゆうしかい 無所属むしょぞく 4 4
れいわ新選しんせんぐみ れいわ新選しんせんぐみ 3 3
無所属むしょぞく 7
無所属むしょぞく 議長ぎちょうがくぶく志郎しろう自由民主党じゆうみんしゅとう
ふく議長ぎちょう海江田かいえだ万里ばんり立憲りっけん民主党みんしゅとう
2 7
無所属むしょぞく 5
合計ごうけい 465


衆議院しゅうぎいんにおける各種かくしゅ要件ようけん参考さんこう
人数にんずう 内容ないよう
100にん 憲法けんぽう改正かいせい原案げんあん提出ていしゅつ国会こっかいほうだい68じょうの2)
憲法けんぽう改正かいせい原案げんあん修正しゅうせい動議どうぎ国会こっかいほうだい68じょうの4)
50にん 予算よさんともな議案ぎあん発議はつぎ国会こっかいほうだい56じょうだい1こう前段ぜんだん
ほん会議かいぎでの予算よさん増額ぞうがくあるいは予算よさんともな法律ほうりつあん修正しゅうせい動議どうぎ国会こっかいほうだい57じょう
ほん会議かいぎでの予算よさん修正しゅうせい動議どうぎ国会こっかいほうだい57じょうの2)
議長ぎちょうふく議長ぎちょうかり議長ぎちょう常任じょうにん委員いいんちょう信任しんにん不信任ふしんにんかんする動議どうぎしくは決議けつぎあん発議はつぎ衆議院しゅうぎいん規則きそくだい28じょうの2)
内閣ないかく信任しんにん不信任ふしんにんかんする動議どうぎしくは決議けつぎあん発議はつぎ衆議院しゅうぎいん規則きそくだい28じょうの3)
40にん 議員ぎいん懲罰ちょうばつ動議どうぎ国会こっかいほうだい121じょうだい3こう
20にん 予算よさんともなわない議案ぎあん発議はつぎ国会こっかいほうだい56じょうだい1こう前段ぜんだん
ほん会議かいぎでの予算よさん増額ぞうがくあるいは予算よさんともなわない議案ぎあん修正しゅうせい動議どうぎ国会こっかいほうだい57じょう
会期かいきまえ逮捕たいほされた議員ぎいん釈放しゃくほう要求ようきゅう発議はつぎ国会こっかいほうだい34じょうの3)
質疑しつぎ終局しゅうきょく動議どうぎ衆議院しゅうぎいん規則きそくだい140じょう
討論とうろん終局しゅうきょく動議どうぎ衆議院しゅうぎいん規則きそくだい141じょう
起立きりつ採決さいけつ要求ようきゅう衆議院しゅうぎいん規則きそくだい157じょう
10にん ほん会議かいぎ公開こうかい停止ていし発議はつぎ国会こっかいほうだい62じょう
党首とうしゅ討論とうろんへの参加さんか要件ようけん院内いんない交渉こうしょう団体だんたい資格しかくたす野党やとう党首とうしゅのみ)

組織そしき[編集へんしゅう]

役員やくいん[編集へんしゅう]

りょう議院ぎいんは、各々おのおのその議長ぎちょうその役員やくいん選任せんにんする(日本国にっぽんこく憲法けんぽうだい58じょう)。国会こっかいほうじょう役員やくいん議長ぎちょうふく議長ぎちょうかり議長ぎちょう常任じょうにん委員いいんちょう事務じむ総長そうちょうとされている(国会こっかいほうだい16じょう)。また、衆議院しゅうぎいんでは、これに特別とくべつ委員いいんちょう憲法けんぽう審査しんさかい会長かいちょう政治せいじ倫理りんり審査しんさかい会長かいちょうくわえたはちしょくを「役員やくいんとう」としている。

衆議院しゅうぎいん議場ぎじょう中央ちゅうおう衆議院しゅうぎいん議長ぎちょうせき

議長ぎちょうおよびふく議長ぎちょう[編集へんしゅう]

議長ぎちょうは、議院ぎいん秩序ちつじょ保持ほじし、議事ぎじ整理せいりし、議院ぎいん事務じむ監督かんとくし、議院ぎいん代表だいひょうする(国会こっかいほうだい19じょう)。ふく議長ぎちょうは、議長ぎちょう事故じこがあるときまたは議長ぎちょうけたときは、議長ぎちょう職務しょくむおこなう(国会こっかいほうだい21じょう)。議長ぎちょうおよびふく議長ぎちょうとも各々おのおの一人ひとりで(国会こっかいほうだい17じょう)、任期にんき各々おのおの議員ぎいんとしての任期にんきまでとなる(国会こっかいほうだい18じょう)。

議長ぎちょう内閣ないかく総理そうり大臣だいじん親任しんにんしき列席れっせきする(衆議院しゅうぎいん先例せんれいしゅう69ごう)。だい21かい国会こっかい鳩山はとやま一郎いちろう内閣ないかく総理そうり大臣だいじん親任しんにんしきさいは、議長ぎちょう欠員けついんしていたのではらぴょうふく議長ぎちょう列席れっせきしたれいがある(衆議院しゅうぎいん先例せんれいしゅう69ごう)。

議長ぎちょうおよびふく議長ぎちょうがともにまたはいずれかがけた場合ばあいは、ただちに選挙せんきょをしなければならない(国会こっかいほうだい23じょう)。そう選挙せんきょ召集しょうしゅうされる国会こっかいでは、召集しょうしゅう当日とうじつ議長ぎちょうおよびふく議長ぎちょうがともにないので、まずその選挙せんきょをおこなう(国会こっかいほうだい6じょう衆議院しゅうぎいん規則きそくだい3じょうおよびどうだい9じょう)。この選挙せんきょは、事務じむ総長そうちょう仕切しきる。召集しょうしゅう当日とうじつ選挙せんきょ実施じっしできなかったれいが、だい1かいだい29かいだい37かいだい45かいおよびだい127かい国会こっかいにある(衆議院しゅうぎいん先例せんれいしゅう38ごう)。

衆参しゅうさん議長ぎちょう三権さんけんなが唯一ゆいいつ親任しんにんしき対象たいしょうではないが、議長ぎちょうふく議長ぎちょうは、就任しゅうにんさい皇居こうきょ宮殿きゅうでん参内さんだいして国会こっかい召集しょうしゅうしゃである天皇てんのう面会めんかいのうえ挨拶あいさつをし(官報かんぽうでは「拝謁はいえつ(はいえつ)」と表記ひょうき)、辞任じにんさいには、挨拶あいさつ記帳きちょうをする(衆議院しゅうぎいん先例せんれいしゅう51ごう)こととなっている。

だい50かい帝国ていこく議会ぎかいにおいて「議長ぎちょう不偏不党ふへんふとう厳正げんせい公平こうへいであるべき」との決議けつぎ全会ぜんかい一致いっち可決かけつされ、以後いごおおむね議長ぎちょうおよびふく議長ぎちょう就任しゅうにんさい党籍とうせき離脱りだつしている(衆議院しゅうぎいん先例せんれいしゅう65ごう)。

役職やくしょく 氏名しめい 所属しょぞく会派かいは出身しゅっしん会派かいは
議長ぎちょう がくぶく志郎しろう 無所属むしょぞく自由民主党じゆうみんしゅとう
ふく議長ぎちょう 海江田かいえだ万里ばんり 無所属むしょぞく立憲りっけん民主党みんしゅとう無所属むしょぞく

かり議長ぎちょう[編集へんしゅう]

議長ぎちょうおよびふく議長ぎちょうとも事故じこがあるときはかり議長ぎちょう議長ぎちょう職務しょくむおこなわせることになっており、選挙せんきょまたは議長ぎちょう委任いにん選出せんしゅつすることになっている(国会こっかいほうだい22じょう)。

常任じょうにん委員いいんちょう[編集へんしゅう]

常任じょうにん委員いいんちょう国会こっかいほうじょう役員やくいんである(国会こっかいほうだい16じょう)。常任じょうにん委員いいんちょうは、ほん会議かいぎ委員いいんなかから選挙せんきょ国会こっかいほうだい25じょう)もしくは議長ぎちょうにおいて指名しめい衆議院しゅうぎいん規則きそくだい15じょうだい1こう)で選任せんにんされるが、後者こうしゃ場合ばあいがほとんどである。この場合ばあい事前じぜんかく会派かいはあいだ協議きょうぎされた常任じょうにん委員いいんちょうかく会派かいは割当わりあてと会派かいは申出もうしで候補者こうほしゃもとづいておこなわれる。委員いいん選任せんにんは、そう選挙せんきょはじめて召集しょうしゅうされる会期かいきはじめにおこなわれる(国会こっかいほうだい42じょうおよび衆議院しゅうぎいん委員いいんかい先例せんれいしゅう9ごう)か、国会こっかいほうまたは衆議院しゅうぎいん規則きそく改正かいせいにより必要ひつようとなったとき(衆議院しゅうぎいん委員いいんかい先例せんれいしゅう10ごう)のみであり、その場合ばあい異動いどうとみなし、委員いいん辞任じにん補欠ほけつ選任せんにん対処たいしょすることになっている。また、おおくの会派かいはは、毎年まいとしあき召集しょうしゅうされる臨時りんじかい冒頭ぼうとうかく委員いいん構成こうせい見直みなおすことをれいとしていることから、実際じっさい委員いいん構成こうせいおおきくわるのはそう選挙せんきょ国会こっかい毎年まいとしあき召集しょうしゅうされる臨時りんじかいであり、常任じょうにん委員いいんちょう選任せんにんされるのはそのさいである。現職げんしょくだい182かい国会こっかい冒頭ぼうとう議長ぎちょうによって指名しめいされた。

かく議院ぎいんにおいてとく必要ひつようがあるとみとめるときは、そのいん議決ぎけつをもって(すなわちほん会議かいぎにおいて)、常任じょうにん委員いいんちょう解任かいにんすることができる(国会こっかいほうだい30じょうの2)。委員いいんかいでも、不信任ふしんにん動議どうぎ可決かけつすることは可能かのうであるが、この動議どうぎ法的ほうてき拘束こうそくりょくをもたない。

衆議院しゅうぎいんほん会議かいぎ解任かいにん決議けつぎ可決かけつされた実例じつれいはない。衆議院しゅうぎいん委員いいんかいでの不信任ふしんにん動議どうぎ可決かけつれい過去かこに2れいあり、1948ねん昭和しょうわ23ねん)12月の予算よさん委員いいんちょうたいするものと、2007ねん平成へいせい19ねん)6がつ懲罰ちょうばつ委員いいんちょうたいするものとがある。

委員いいんちょうは、委員いいんかい議事ぎじ整理せいりし、秩序ちつじょ保持ほじする(国会こっかいほうだい48じょう)。

事務じむ総長そうちょう[編集へんしゅう]

事務じむ総長そうちょうは、議長ぎちょう監督かんとくしたに、議院ぎいん事務じむすべし、公文こうぶん署名しょめいする(国会こっかいほうだい28じょう)。ほん会議かいぎにおいて国会こっかい議員ぎいんがいより選挙せんきょ国会こっかいほうだい27じょう)されるが、その手続てつづき省略しょうりゃく議長ぎちょうにおいて指名しめい衆議院しゅうぎいん規則きそくだい16じょうだい1こう)することができることとなっている。手続てつづき省略しょうりゃくする場合ばあいがほとんどである。

現職げんしょくは、2019ねんれい元年がんねん6月26にち議長ぎちょうにおいて指名しめいされた。

役職やくしょく 氏名しめい ぜんしょく
事務じむ総長そうちょう 岡田おかだ憲治けんじ 衆議院しゅうぎいん事務じむ次長じちょう

委員いいんかい[編集へんしゅう]

衆議院しゅうぎいん常任じょうにん委員いいんかい[編集へんしゅう]

衆議院しゅうぎいん常任じょうにん委員いいんかい:2022ねんれい3ねん)1がつ17にち時点じてん[10]
委員いいんかい 員数いんずう 所管しょかん 委員いいんちょう 委員いいんちょう所属しょぞく会派かいは
内閣ないかく委員いいんかい 40 内閣ないかく所管しょかんぞくする事項じこう安全あんぜん保障ほしょう会議かいぎ所管しょかんぞくする事項じこうのぞく。)
宮内庁くないちょう所管しょかんぞくする事項じこう
国家こっか公安こうあん委員いいんかい所管しょかんぞくする事項じこう
常任じょうにん委員いいんかい所管しょかんぞくさない内閣ないかく所管しょかんぞくする事項じこう
上野うえの賢一郎けんいちろう 自由民主党じゆうみんしゅとう
総務そうむ委員いいんかい 40 総務そうむしょう所管しょかんぞくする事項じこう経済けいざい産業さんぎょう委員いいんかいおよび環境かんきょう委員いいんかい所管しょかんぞくする事項じこうのぞく。)
地方ちほう公共こうきょう団体だんたいかんする事項じこう
人事院じんじいん所管しょかんぞくする事項じこう
赤羽あかはね一嘉かずよし 公明党こうめいとう
法務ほうむ委員いいんかい 35 法務省ほうむしょう所管しょかんぞくする事項じこう
裁判所さいばんしょ司法しほう行政ぎょうせいかんする事項じこう
鈴木すずきかおるゆう 自由民主党じゆうみんしゅとう
外務がいむ委員いいんかい 30 外務省がいむしょう所管しょかんぞくする事項じこう 城内きうちみのる 自由民主党じゆうみんしゅとう
財務ざいむ金融きんゆう委員いいんかい 40 財務省ざいむしょう所管しょかんぞくする事項じこう予算よさん委員いいんかいおよび決算けっさん行政ぎょうせい監視かんし委員いいんかい所管しょかんぞくする事項じこうのぞく。)
金融きんゆうちょう所管しょかんぞくする事項じこうさとしたかし
そのうら健太郎けんたろう 自由民主党じゆうみんしゅとう
文部もんぶ科学かがく委員いいんかい 40 文部もんぶ科学かがくしょう所管しょかんぞくする事項じこう
教育きょういく委員いいんかい所管しょかんぞくする事項じこう
ひろかい 自由民主党じゆうみんしゅとう
厚生こうせい労働ろうどう委員いいんかい 40 厚生こうせい労働省ろうどうしょう所管しょかんぞくする事項じこう 橋本はしもとたけし 自由民主党じゆうみんしゅとう
農林のうりん水産すいさん委員いいんかい 40 農林水産省のうりんすいさんしょう所管しょかんぞくする事項じこう 平口ひらぐちひろし 自由民主党じゆうみんしゅとう
経済けいざい産業さんぎょう委員いいんかい 40 経済けいざい産業さんぎょうしょう所管しょかんぞくする事項じこう
公正こうせい取引とりひき委員いいんかい所管しょかんぞくする事項じこう
公害こうがいとう調整ちょうせい委員いいんかい所管しょかんぞくする事項じこう鉱業こうぎょうとうかか土地とち利用りようかんする事項じこうかぎる。)
古屋こや範子のりこ 公明党こうめいとう
国土こくど交通こうつう委員いいんかい 45 国土こくど交通省こうつうしょう所管しょかんぞくする事項じこう 中根なかね一幸かずゆき 自由民主党じゆうみんしゅとう
環境かんきょう委員いいんかい 30 環境省かんきょうしょう所管しょかんぞくする事項じこう
公害こうがいとう調整ちょうせい委員いいんかい所管しょかんぞくする事項じこう経済けいざい産業さんぎょう委員いいんかい所管しょかんぞくする事項じこうのぞく。)
せき芳弘よしひろ 自由民主党じゆうみんしゅとう
安全あんぜん保障ほしょう委員いいんかい 30 防衛ぼうえいしょう所管しょかんぞくする事項じこう
国家こっか安全あんぜん保障ほしょう会議かいぎ所管しょかんぞくする事項じこう
大塚おおつかたく 自由民主党じゆうみんしゅとう
国家こっか基本きほん政策せいさく委員いいんかい 30 国家こっか基本きほん政策せいさくかんする事項じこう 渡海とかいきの三朗さぶろう 自由民主党じゆうみんしゅとう
予算よさん委員いいんかい 50 予算よさん 根本ねもとたくみ 自由民主党じゆうみんしゅとう
決算けっさん行政ぎょうせい監視かんし委員いいんかい 40 決算けっさん
予備よび支出ししゅつ承諾しょうだくかんする事項じこう
決算けっさん調整ちょうせい資金しきんからの歳入さいにゅうへのくみれの承諾しょうだくかんする事項じこう
国庫こっこ債務さいむ負担ふたん行為こういそう調書ちょうしょ
国有こくゆう財産ざいさん増減ぞうげんおよび現在げんざいがくそう計算けいさんしょならびに無償むしょう貸付かしつけ状況じょうきょうそう計算けいさんしょ
その会計検査院かいけいけんさいん所管しょかんぞくする事項じこう
会計検査院かいけいけんさいんおこな検査けんさ結果けっかならびに総務そうむしょうおこな評価ひょうかおよびかんならびに総務そうむしょう評価ひょうかおよび監視かんし関連かんれんしておこな調査ちょうさ結果けっかについての調査ちょうさかんする事項じこう
行政ぎょうせいかんする国民こくみんからの苦情くじょう処理しょりかんする事項じこう
以上いじょうかかげる事項じこうかか行政ぎょうせい監視かんしおよびこれにもとづく勧告かんこくかんする事項じこう
原口はらぐち一博かずひろ 立憲りっけん民主党みんしゅとう無所属むしょぞく
議院ぎいん運営うんえい委員いいんかい 25 議院ぎいん運営うんえいかんする事項じこう
国会こっかいほうおよび議院ぎいんしょ規則きそくかんする事項じこう
議長ぎちょう諮問しもんかんする事項じこう
裁判官さいばんかん弾劾だんがい裁判所さいばんしょおよび裁判官さいばんかん訴追そつい委員いいんかいかんする事項じこう
国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんかんする事項じこう
山口やまぐち俊一しゅんいち 自由民主党じゆうみんしゅとう
懲罰ちょうばつ委員いいんかい 20 議員ぎいん懲罰ちょうばつかんする事項じこう
議員ぎいん資格しかく争訟そうしょうかんする事項じこう
安住淳あずみじゅん 立憲りっけん民主党みんしゅとう無所属むしょぞく

衆議院しゅうぎいん特別とくべつ委員いいんかい[編集へんしゅう]

とく必要ひつようがあると判断はんだんされた場合ばあい特別とくべつ委員いいんかいもうけることができる(国会こっかいほうだい45じょう)。だい211かい国会こっかい召集しょうしゅうには8特別とくべつ委員いいんかい設置せっちされ、特別とくべつ委員いいんちょうかく委員いいんかい委員いいん互選ごせんによって選出せんしゅつされた。

衆議院しゅうぎいん特別とくべつ委員いいんかい:2023ねんれい5ねん)1がつ23にち時点じてん[10]
委員いいんかい 委員いいんちょう 委員いいんちょう所属しょぞく会派かいは
災害さいがい対策たいさく特別とくべつ委員いいんかい 江藤えとうたく 自由民主党じゆうみんしゅとう無所属むしょぞくかい
政治せいじ倫理りんり確立かくりつおよ公職こうしょく選挙せんきょほう改正かいせいかんする特別とくべつ委員いいんかい 平口ひらぐちひろし 自由民主党じゆうみんしゅとう無所属むしょぞくかい
沖縄おきなわおよ北方ほっぽう問題もんだいかんする特別とくべつ委員いいんかい 松木まつきけんおおやけ 立憲りっけん民主党みんしゅとう無所属むしょぞく
北朝鮮きたちょうせんによる拉致らち問題もんだいとうかんする特別とくべつ委員いいんかい 亀岡かめおかえらみん 自由民主党じゆうみんしゅとう無所属むしょぞくかい
消費しょうひしゃ問題もんだいかんする特別とくべつ委員いいんかい 稲田いなだ朋美ともみ 自由民主党じゆうみんしゅとう無所属むしょぞくかい
東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい復興ふっこう特別とくべつ委員いいんかい 長島ながしま昭久あきひさ 自由民主党じゆうみんしゅとう無所属むしょぞくかい
原子力げんしりょく問題もんだい調査ちょうさ特別とくべつ委員いいんかい 鈴木すずき淳司あつし 自由民主党じゆうみんしゅとう無所属むしょぞくかい
地域ちいき活性かっせい・こども政策せいさく・デジタル社会しゃかい形成けいせいかんする特別とくべつ委員いいんかい 橋本はしもとたけし 自由民主党じゆうみんしゅとう無所属むしょぞくかい

憲法けんぽう審査しんさかい[編集へんしゅう]

憲法けんぽう審査しんさかいは、日本国にっぽんこく憲法けんぽうおよび日本国にっぽんこく憲法けんぽう密接みっせつ関連かんれんする基本きほん法制ほうせいについて広範こうはんかつ総合そうごうてき調査ちょうさおこない、憲法けんぽう改正かいせい原案げんあん日本国にっぽんこく憲法けんぽうかか改正かいせい発議はつぎまたは国民こくみん投票とうひょうかんする法律ほうりつあんとう審査しんさするため、だい167かい国会こっかいからもうけられた。ただし、憲法けんぽう改正かいせい原案げんあん審査しんさについては2010ねん平成へいせい22ねん)5がつ18にちから可能かのうになる。しかし、実際じっさいにはだい167かい国会こっかい野党やとうがわ要求ようきゅうにより、憲法けんぽう審査しんさかい規程きていについて制定せいていすることを見送みおくることになり、2009ねん平成へいせい21ねん)6がつ11にち自民じみん公明こうめい与党よとう賛成さんせい多数たすう規程きてい制定せいていされ、委員いいん50めいから構成こうせいされることなどがさだめられた。しばらく委員いいん指名しめい見送みおくられ、休眠きゅうみん状態じょうたい継続けいぞくしていたが、2011ねん平成へいせい23ねん)10がつ21にち委員いいん選任せんにんされてはじまった。

衆議院しゅうぎいん憲法けんぽう審査しんさかい:2021ねんれい3ねん)11月12にち時点じてん[10]
役職やくしょく 氏名しめい 所属しょぞく会派かいは
憲法けんぽう審査しんさかい会長かいちょう もり英介えいすけ 自由民主党じゆうみんしゅとう

情報じょうほう監視かんし審査しんさかい[編集へんしゅう]

情報じょうほう監視かんし審査しんさかいは、行政ぎょうせいにおける特定とくてい秘密ひみつ(2013ねん平成へいせい25ねん制定せいていの「特定とくてい秘密ひみつ保護ほごかんする法律ほうりつ」(平成へいせい25ねん法律ほうりつだい108ごう以下いか特定とくてい秘密ひみつ保護ほごほう」という。)だい3じょうだい1こう規定きていする特定とくてい秘密ひみつをいう。以下いかおなじ。)の保護ほごかんする制度せいど運用うんよう常時じょうじ監視かんしするため特定とくてい秘密ひみつ指定していどうこう規定きていによる指定していをいう。)およびその解除かいじょならびに適性てきせい評価ひょうか特定とくてい秘密ひみつ保護ほごほうだい12じょうだい1こう規定きていする適性てきせい評価ひょうかをいう。)の実施じっし状況じょうきょうについて調査ちょうさし、ならびにかく議院ぎいんまたはかく議院ぎいん委員いいんかいもしくは参議院さんぎいん調査ちょうさかいからのだい104じょうだい1こうだい54じょうの4だい1こうにおいて準用じゅんようする場合ばあいふくむ。)の規定きていによる特定とくてい秘密ひみつ提出ていしゅつ要求ようきゅうかか行政ぎょうせい機関きかんちょう特定とくてい秘密ひみつ保護ほごほうだい3じょうだい1こう規定きていする行政ぎょうせい機関きかんちょうをいう。以下いかおなじ。)の判断はんだん適否てきひとう審査しんさするため、かく議院ぎいん情報じょうほう監視かんし審査しんさかいもうける。(国会こっかいほうだい102じょうの13)。しばらく委員いいん指名しめい見送みおくられ、休眠きゅうみん状態じょうたい継続けいぞくしていたが、2015ねん平成へいせい27ねん)2がつ26にち委員いいん選任せんにんされて始動しどうした[11]

衆議院しゅうぎいん情報じょうほう監視かんし審査しんさかい:2021ねんれい3ねん)11月12にち時点じてん[10]
役職やくしょく 氏名しめい 所属しょぞく会派かいは
情報じょうほう監視かんし審査しんさかい会長かいちょう 小野寺おのでらてん 自由民主党じゆうみんしゅとう

政治せいじ倫理りんり審査しんさかい[編集へんしゅう]

政治せいじ倫理りんり審査しんさかいは、政治せいじ倫理りんり確立かくりつのため、議員ぎいんが「行為こうい規範きはん」その法令ほうれい規定きていいちじるしく違反いはんし、政治せいじてき道義どうぎてき責任せきにんがあるとみとめるかどうかについて審査しんさする(国会こっかいほうだい124じょうの3)。 政治せいじ倫理りんり審査しんさかい会長かいちょうそう選挙せんきょ召集しょうしゅうされる国会こっかい委員いいん互選ごせんによって選出せんしゅつされる。

衆議院しゅうぎいん政治せいじ倫理りんり審査しんさかい:2022ねんれい3ねん)10がつ3にち時点じてん[10]
役職やくしょく 氏名しめい 所属しょぞく会派かいは
政治せいじ倫理りんり審査しんさかい会長かいちょう 逢沢一郎いちろう 自由民主党じゆうみんしゅとう

附置ふち機関きかん[編集へんしゅう]

事務じむきょく
議院ぎいんには事務じむきょくかれ、事務じむきょくには事務じむ総長そうちょう参事さんじ常任じょうにん委員いいんかい専門せんもんいんおよび常任じょうにん委員いいんかい調査ちょうさいん、その職員しょくいんかれる(議院ぎいん事務じむきょくほうだい1じょうだい1こう)。
法制ほうせいきょく
議員ぎいん法制ほうせいかんする立案りつあんするため、かく議院ぎいん法制ほうせいきょくかれている(国会こっかいほうだい131じょうだい1こう)。

表決ひょうけつ方法ほうほう[編集へんしゅう]

起立きりつ投票とうひょう
問題もんだいとするもの起立きりつさせ、起立きりつしゃ多少たしょう認定にんていして、問題もんだい可否かひけっする表決ひょうけつ方法ほうほうである。衆議院しゅうぎいんにおいて基本きほんてき表決ひょうけつ方法ほうほうである。
記名きめい投票とうひょう
問題もんだいとする議員ぎいん白票はくひょうを、問題もんだいとする議員ぎいん青票せいひょう投票とうひょうばこにて投票とうひょうし、問題もんだい可否かひけっする表決ひょうけつ方法ほうほうである。議長ぎちょうもしくは出席しゅっせき議員ぎいんの5ぶんの1以上いじょう要求ようきゅうがあった場合ばあいおこなわれる。記名きめい投票とうひょうちゅう議場ぎじょう閉鎖へいさされる。
異議いぎなし採決さいけつ
議長ぎちょう問題もんだいについて異議いぎ有無うむ議院ぎいんはかり、異議いぎがない場合ばあいには問題もんだい可決かけつする方法ほうほうである。ただし20めい以上いじょう異議いぎがあった場合ばあいは、起立きりつ投票とうひょうおこなわなければならない。

なお参議院さんぎいんおこなわれている表決ひょうけつ方法ほうほうしボタンしき投票とうひょうがあるが、2023ねん1がつ10にち現在げんざい衆議院しゅうぎいんでは採用さいようされていない[12]

帝国ていこく憲法けんぽう衆議院しゅうぎいん[編集へんしゅう]

日本の旗 日本にっぽん議会ぎかい
衆議院しゅうぎいん
(しゅうぎいん)
紋章もしくはロゴ
大正たいしょう衆議院しゅうぎいんほん会議かいぎじょう
種類しゅるい
種類しゅるい
沿革えんかく
設立せつりつ1890ねん明治めいじ23ねん11月29にち
日本国にっぽんこく憲法けんぽう衆議院しゅうぎいんについては上記じょうき参照さんしょう
構成こうせい
定数ていすう466(1928ねん[13]
任期にんき
4ねん解散かいさんあり)
選挙せんきょ
しょう選挙せんきょせい(1890ねん - 1898ねん、1920ねん - 1924ねん
ちゅう選挙せんきょせい(1928ねん - 1942ねん
だい選挙せんきょせい(1902ねん - 1917ねん、1946ねん
議事堂ぎじどう
日本の旗 日本にっぽん東京とうきょう東京とうきょう麹町こうじまち永田町ながたちょう1丁目ちょうめ7ばん1ごう国会こっかい議事堂ぎじどう昭和しょうわ15ねん12がつ[13]
憲法けんぽう
帝国ていこく憲法けんぽう[13]

選挙せんきょけん被選挙権ひせんきょけん[編集へんしゅう]

選挙せんきょけん
帝国ていこく憲法けんぽうしたでは1890ねん明治めいじ23ねんねん帝国ていこく議会ぎかい開設かいせつから1925ねん大正たいしょう14ねん)の普通ふつう選挙せんきょほう制定せいていまでは、1ねん以上いじょうその府県ふけんないにおいて一定いっていがく以上いじょう直接ちょくせつ国税こくぜいおさめているもの制限せいげんしていた。普通ふつう選挙せんきょせい導入どうにゅうにより、日本にっぽん国内こくない北海道ほっかいどうから沖縄おきなわけんまでの47道府県どうふけん、いわゆる「内地ないち」)に居住きょじゅうする25さい以上いじょう男子だんし日本にっぽん国籍こくせきぞくに「外地がいち」とばれた台湾たいわん朝鮮ちょうせんひとし国籍こくせきしゃふくむ)をゆうするものあたえられた。樺太からふとでは1943ねん昭和しょうわ18ねん)まで、また「外地がいち」とばれる台湾たいわん朝鮮半島ちょうせんはんとうなどの地域ちいきでは終戦しゅうせんまで選挙せんきょ設定せっていされなかったために選挙せんきょおこなわれず、これらの地域ちいき住民じゅうみんには選挙せんきょけんがなかった。在外ざいがい邦人ほうじんにも選挙せんきょけんはなかった。また、皇族こうぞく華族かぞく戸主こしゅきゅうりく海軍かいぐん現役げんえき軍人ぐんじんにも選挙せんきょけんはなかった[14]
被選挙権ひせんきょけん
30さい以上いじょう日本にっぽん内外ないがい地籍ちせきわず、日本にっぽん国籍こくせき男子だんしなら立候補りっこうほ出来できた。選挙せんきょけん大正たいしょう14ねんまで納税のうぜい資格しかくもうけられていたのにたいし、被選挙権ひせんきょけんはそれ以前いぜん明治めいじ33ねん納税のうぜい資格しかく撤廃てっぱいされた[14]選挙せんきょ日本にっぽん内地ないちにしかないので外地がいちからの立候補りっこうほ不可能ふかのうである。選挙せんきょけん被選挙権ひせんきょけんもないものとしては、皇族こうぞく華族かぞく戸主こしゅ現役げんえき軍人ぐんじんがある。選挙せんきょけんはあるが、被選挙権ひせんきょけんのみないものとしては判事はんじ検事けんじ会計かいけい検査官けんさかん収税しゅうぜい官吏かんり警察けいさつ官吏かんりがある。一般いっぱん官吏かんり府県ふけん議会ぎかい議員ぎいんには被選挙権ひせんきょけんがあるが、衆議院しゅうぎいん議員ぎいん兼務けんむできないので当選とうせんした場合ばあいしょく必要ひつようがある[14]
選挙せんきょけん被選挙権ひせんきょけんにおける
直接ちょくせつ国税こくぜい納税のうぜいがく
実施じっしねん 選挙せんきょけん 被選挙権ひせんきょけん
1890ねん明治めいじ23ねん 15えん以上いじょう 15えん以上いじょう
1902ねん明治めいじ35ねん 10えん以上いじょう 制限せいげんなし
1920ねん大正たいしょう9ねん 3えん以上いじょう 制限せいげんなし
1928ねん昭和しょうわ3ねん 制限せいげんなし 制限せいげんなし

定数ていすう[編集へんしゅう]

定数ていすう衆議院しゅうぎいん議員ぎいん選挙せんきょほうによってさだめられていた。1889ねん明治めいじ22ねん)に衆議院しゅうぎいん議員ぎいん選挙せんきょほうによって300にんさだめられたのち増員ぞういんかえされ、1925ねん大正たいしょう14ねん)に466にんとなった。ただ、実際じっさいに466にん選出せんしゅつされたのは1928ねん昭和しょうわ3ねん)のだい16かいそう選挙せんきょであった。昭和しょうわ20ねん朝鮮ちょうせん台湾たいわん樺太からふとにも選挙せんきょ設定せっていされたことで、それらの選出せんしゅつ議員ぎいんわせて497にん定数ていすうとなったが、これらの地域ちいき議員ぎいんについてはそう選挙せんきょ機会きかいがないまま敗戦はいせんむかえたため実際じっさいには選出せんしゅつされなかった[14]敗戦はいせんだい選挙せんきょせい採用さいようされた1945ねん昭和しょうわ20ねん)12月の選挙せんきょほう改正かいせいで468にんとされたが、うち2にんめる沖縄おきなわけんべいぐん統治とうちかれて、1972ねん昭和しょうわ47ねん5月15にち沖縄おきなわ返還へんかん本土ほんど復帰ふっきするまで、日本にっぽん選挙せんきょほう施行しこうされなかったので、1946ねん昭和しょうわ21ねん)4がつ戦後せんごだい1かいそう選挙せんきょ現行げんこう憲法けんぽうでのはつ衆議院しゅうぎいん選挙せんきょだい22かいそう選挙せんきょ)は沖縄おきなわのぞく466にんについて実施じっしされ、しん憲法けんぽう継承けいしょうされた(議員ぎいん定数ていすう参照さんしょう)。

選挙せんきょ[編集へんしゅう]

しょう選挙せんきょせいだい1[編集へんしゅう]

1889ねん市制しせいぐん単位たんいに257の選挙せんきょけ、1選挙せんきょから1人ひとり選出せんしゅつするしょう選挙せんきょせい原則げんそくとしたが、43選挙せんきょ2人ふたりとされ、全体ぜんたい定数ていすう300にんとなった。投票とうひょう方法ほうほうについて1人ひとりにおいては当然とうぜんに1めい単記たんきとされたが、2人ふたりでは2めい連記れんき採用さいようされた。1890ねん明治めいじ23ねん7がつ1にち執行しっこうだい1かいそう選挙せんきょから1898ねん明治めいじ31ねん8がつ10日とおか執行しっこうだい6かいそう選挙せんきょまでがこの選挙せんきょほうによって実施じっしされた。

だい選挙せんきょせいだい1[編集へんしゅう]

1900ねん明治めいじ33ねん)、だい2山県やまがた有朋ありとも内閣ないかくにより選挙せんきょほう改正かいせいされ選挙せんきょけん被選挙権ひせんきょけん拡大かくだいされるとともに、従来じゅうらいしょう選挙せんきょせいから原則げんそくとして1つの府県ふけんを1つの選挙せんきょとしてそれぞれから2人ふたり~12にん選出せんしゅつするだい選挙せんきょせいあらためられた。ただし、市部しぶ離島りとうは1選挙せんきょとして郡部ぐんぶからは分離ぶんりされ、東京とうきょう現在げんざいのほぼ東京とうきょう23該当がいとう)・京都きょうと大阪おおさか(のち横浜よこはま追加ついか)をのぞいて定数ていすう1にんしょう選挙せんきょとされた。これによりそう定数ていすうは369にんとなったが、1902ねん明治めいじ35ねん)にだい1かつら太郎たろう内閣ないかくした再度さいど選挙せんきょほう改正かいせいされて、このあいだあらたに発足ほっそくした郡部ぐんぶ選挙せんきょから分離ぶんりしてそう定数ていすうは381人ひとりとなった。このうち、札幌さっぽろ小樽おたる函館はこだてのぞ北海道ほっかいどう沖縄おきなわけんへの施行しこう当初とうしょ見合みあわされ、千島ちしま列島れっとうのぞ北海道ほっかいどう全域ぜんいきには1903ねん明治めいじ36ねん)、宮古みやふるぐん八重山やえやまぐんのぞ沖縄おきなわけんには1912ねん明治めいじ45ねん大正たいしょう元年がんねん)にようやく選挙せんきょほう施行しこうされた。この改正かいせいからだい選挙せんきょにおいても単記たんきせい採用さいようされた。1902ねん明治めいじ35ねん)8がつ10日とおか実施じっしだい7かいそう選挙せんきょから1917ねん大正たいしょう6ねん)4がつ20日はつか実施じっしだい13かいそう選挙せんきょまでがこの選挙せんきょほうによっておこなわれた。

しょう選挙せんきょせいだい2[編集へんしゅう]

大正たいしょうデモクラシーしたでのせん運動うんどうたかまりにたいしてはらたかし内閣ないかく1919ねん大正たいしょう8ねん)に選挙せんきょほう改正かいせいして、納税のうぜいがくによる選挙せんきょけん制限せいげんのこしながらも選挙せんきょけん拡大かくだいはかるとともに、だい選挙せんきょとなっていた郡部ぐんぶ選挙せんきょ分割ぶんかつして、従来じゅうらいから事実じじつじょうしょう選挙せんきょであった市部しぶ離島りとうわせてしょう選挙せんきょ原則げんそくとする選挙せんきょ制度せいどあらためた。そう定数ていすうは464と大幅おおはば増員ぞういんされ374の選挙せんきょ設定せっていされたが、そのうち68選挙せんきょ2人ふたり、さらに11選挙せんきょは3にんとされて、しょう選挙せんきょせい原則げんそくからはおおきく逸脱いつだつしたものであった。1920ねん大正たいしょう9ねん)5がつ10日とおか執行しっこうだい14かいそう選挙せんきょおよび1924ねん大正たいしょう13ねん)2がつ20日はつかだい15かいそう選挙せんきょがこの選挙せんきょほうによっておこなわれた。沖縄おきなわ宮古みやふるぐん八重山やえやまぐんでの衆院しゅういんせんは1920ねんだい14かいから施行しこうされた。

ちゅう選挙せんきょせい[編集へんしゅう]

だい2護憲ごけん運動うんどうたかまりのしたおこなわれただい15かいそう選挙せんきょ護憲ごけんさん勝利しょうりすることによって発足ほっそくした加藤かとう高明こうめい内閣ないかくが1925ねん大正たいしょう14ねん)に衆議院しゅうぎいん議員ぎいん選挙せんきょほう全面ぜんめん改正かいせいすることによって普通ふつう選挙せんきょ(ただし男子だんしのみ)が実現じつげんした。この改正かいせい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん選挙せんきょほう一般いっぱん普通ふつう選挙せんきょほう呼称こしょうする。北海道ほっかいどうから沖縄おきなわけんまでの全国ぜんこくとくなでしま以北いほく千島ちしま列島れっとうおよび小笠原おがさわらとうのぞく)に1選挙せんきょ定数ていすうを3にん~5にんとする122選挙せんきょ設定せっていされ、そう定数ていすうは466となった。直前ちょくぜんしょう選挙せんきょせいとも府県ふけんを1選挙せんきょとするだい選挙せんきょせいともちがうという意味いみちゅう選挙せんきょせいぶ。1928ねん昭和しょうわ3ねん)2がつ20日はつか執行しっこうだい16かいそう選挙せんきょから1942ねん昭和しょうわ17ねん)4がつ30にち執行しっこうだい21かいそう選挙せんきょまでのそう選挙せんきょがこの選挙せんきょほうによっておこなわれた。

この選挙せんきょほう植民しょくみんである樺太からふと朝鮮ちょうせん台湾たいわんには最後さいごまで施行しこうされなかった。だい世界せかい大戦たいせん末期まっきの1945ねん昭和しょうわ20ねん)4がつに、これら地域ちいきにも議席ぎせきてる選挙せんきょほう改正かいせい公布こうふされたが、施行しこうみことのりれいさだめるとされ、施行しこうのまま8がつ日本にっぽん敗戦はいせんとなった[15]。この施行しこうほうによるかく地域ちいきへの議席ぎせき配分はいぶん樺太からふと:3にん(3にん1つ)、朝鮮ちょうせん:23にん(3にん1つ、2人ふたり7つ、1人ひとり5つ)、台湾たいわん:5にん1人ひとり5つ)とされ、選挙せんきょけん被選挙権ひせんきょけん当該とうがい地域ちいき居住きょじゅうする日本人にっぽんじんだけでなく朝鮮ちょうせんじん台湾たいわんじんなどにも当然とうぜんあたえられることとなっていたが、選挙せんきょけんについては「引続ひきつづけキ一きいつねん以上いじょう直接ちょくせつ国税こくぜいじゅうえん以上いじょうおさめムルしゃ」という制限せいげんがあった。

また、とくなでしま以北いほく千島ちしま列島れっとう小笠原おがさわらとう新南しんなん群島ぐんとう現在げんざい南沙なんさ諸島しょとう、1939ねんから台湾たいわん高雄たかおしゅう高雄たかお編入へんにゅうされていた)には最後さいごまで選挙せんきょほう施行しこうされなかった。

だい選挙せんきょせいだい2[編集へんしゅう]

敗戦はいせん連合れんごう国軍こくぐん占領せんりょうかれ連合れんごう国軍こくぐん最高さいこう司令しれいかんそう司令しれい(GHQ)の指導しどうしたおこなわれた「民主みんしゅ政策せいさく」の一環いっかんとしてぬさはら喜重郎きじゅうろう内閣ないかくによって1945ねん昭和しょうわ20ねん)12月に衆議院しゅうぎいん議員ぎいん選挙せんきょほう改正かいせいされて女性じょせい選挙せんきょけんあたえられるとともに、都道府県とどうふけん単位たんいとするだい選挙せんきょせい導入どうにゅうされた。1900ねん明治めいじ33ねん)のだい選挙せんきょせいとはちがい、かく都道府県とどうふけん全域ぜんいきを1選挙せんきょとすることを原則げんそくそう定数ていすう468にん沖縄おきなわけんふくかく47都道府県とどうふけん人口じんこうもとづいて配分はいぶんされた。これにより15にん以上いじょう配分はいぶんされる東京とうきょう大阪おおさか兵庫ひょうごけん新潟にいがたけん愛知あいちけん福岡ふくおかけんおよび北海道ほっかいどうの7都道府県とどうふけんについてはこれを分割ぶんかつして2選挙せんきょとした。この結果けっかかく選挙せんきょでは4にん~14にん議員ぎいん沖縄おきなわけん2人ふたり)を選挙せんきょすることとなり、定数ていすう10にん以下いか選挙せんきょでは2めい、11にん以上いじょう選挙せんきょでは3めい連記れんきして投票とうひょうする制限せいげん連記れんき採用さいようされた。これによるそう選挙せんきょは1946ねん昭和しょうわ21ねん)4がつ10日とおか執行しっこうされただい22かいそう選挙せんきょが、べいぐん直接ちょくせつ統治とうちかれた沖縄おきなわけんには実施じっしされず、実際じっさいにはこれをのぞいた466にんについて選挙せんきょおこなわれた。

しん憲法けんぽう施行しこうひかえた1947ねん昭和しょうわ22ねん)3がつ衆議院しゅうぎいん議員ぎいん選挙せんきょほう改正かいせいによりちゅう選挙せんきょせい復活ふっかつし、同年どうねん4がつ25にち執行しっこうされただい23かいそう選挙せんきょはこの復活ふっかつしたなか選挙せんきょせいによっておこなわれたので、だい選挙せんきょせいによるそう選挙せんきょだい22かいのみにわった。

任期にんき[編集へんしゅう]

1890ねん明治めいじ23ねんだい1かいそう選挙せんきょから1932ねん昭和しょうわ7ねんだい19かいそう選挙せんきょ選出せんしゅつされた議員ぎいん任期にんきは4ねん(ただし、解散かいさんには任期にんき満了まんりょうまえ議員ぎいん資格しかくうしなう)。1900ねん明治めいじ33ねん)の衆議院しゅうぎいん議員ぎいん選挙せんきょほう改正かいせいによって、1902ねん明治めいじ35ねん)のだい7かいそう選挙せんきょ以降いこうにおいて選出せんしゅつされた議員ぎいん議会ぎかい開会かいかいちゅう任期にんき終了しゅうりょうしても閉会へいかいとなるまで在任ざいにんとなった。そのようなれいとして、だい9かいそう選挙せんきょにおいて選出せんしゅつされた議員ぎいんがある。

衆議院しゅうぎいん議員ぎいん任期にんき延長えんちょうせきスル法律ほうりつ制定せいていによって、1937ねん昭和しょうわ12ねんだい20かいそう選挙せんきょにおいて選出せんしゅつされた議員ぎいん1941ねん昭和しょうわ16ねん)4がつから任期にんきが1ねん延長えんちょうされて1942ねん昭和しょうわ17ねん)4がつまでとなった。

会議かいぎろく[編集へんしゅう]

帝国ていこく議会ぎかいではだい1かいから速記そっきろくの「衆議院しゅうぎいん議事ぎじ速記そっきろく」、要領ようりょう筆記ひっきの「衆議院しゅうぎいん議事ぎじろく」が作成さくせいされたが、公式こうしき記録きろく議長ぎちょう署名しょめいおこな議事ぎじろくとされ速記そっきろく優先ゆうせんしてあつかわれた[16]。また委員いいんかいでは委員いいん会議かいぎろくとして「衆議院しゅうぎいん委員いいん会議かいぎろく」が作成さくせいされ、ほん会議かいぎおなじく速記そっきろく議事ぎじろく作成さくせいされていたが、だい15かい帝国ていこく議会ぎかい速記そっきろく一本いっぽんされこれを「衆議院しゅうぎいん委員いいん会議かいぎろく」とした(貴族きぞくいんでは委員いいんかい会議かいぎろくとされ「貴族きぞくいん委員いいんかい会議かいぎろく」が作成さくせいされた)[16]

国会こっかいではだい1かいから速記そっきろくの「衆議院しゅうぎいん会議かいぎろく」が作成さくせいされている[16]委員いいんかいでは委員いいん会議かいぎろくとして「衆議院しゅうぎいん委員いいん会議かいぎろく」が作成さくせいされている(参議院さんぎいんでは委員いいんかい会議かいぎろくとされ「参議院さんぎいん委員いいんかい会議かいぎろく」が作成さくせいされている)[16]

備考びこう[編集へんしゅう]

代議士だいぎし[編集へんしゅう]

きゅう憲法けんぽう貴族きぞくいん議員ぎいんは、きゅう公家くげきゅう大名だいみょう華族かぞくきゅう憲法けんぽうもうけられた近代きんだい日本にっぽん貴族きぞく階級かいきゅう)や、政府せいふ人選じんせんされ天皇てんのう任命にんめいされたもと官僚かんりょう大学だいがく教授きょうじゅなどの学識がくしき経験けいけんしゃ勲功くんこうしゃ高額こうがく納税のうぜいしゃ互選ごせんといった、うえ階層かいそう代表だいひょうとしての位置いちづけであった。これにたい帝国ていこく議会ぎかいにおいての衆議院しゅうぎいんは、選挙せんきょによる民選みんせんという位置いちづけであり、ぜん議員ぎいん国民こくみんのよりひろ階層かいそう投票とうひょう選出せんしゅつされたことから衆議院しゅうぎいん議員ぎいん代議士だいぎし(だいぎし)とばれ、議会ぎかい制度せいど代議だいぎ制度せいどしょうされた。

日本国にっぽんこく憲法けんぽうでは貴族きぞくいん廃止はいしされ、衆議院しゅうぎいん同様どうよう選挙せんきょされた議員ぎいんからなる「参議院さんぎいん」(参議院さんぎいん議員ぎいん)が誕生たんじょうした。これにより、すべての国会こっかい議員ぎいんが「ぜん国民こくみん代表だいひょう」(だい43じょうだい1こう)する民選みんせん議員ぎいんとなったものの、今日きょうでも衆議院しゅうぎいん議員ぎいんして代議士だいぎしび、参議院さんぎいん議員ぎいん一般いっぱん代議士だいぎしばない。国会こっかいないおこなわれる「代議士だいぎしかい」とは、かく政党せいとう所属しょぞく衆議院しゅうぎいん議員ぎいんのみの議員ぎいん総会そうかいであり、衆参しゅうさんあわせての議員ぎいん総会そうかいは「両院りょういん議員ぎいん総会そうかい」とばれる。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 議長ぎちょうがくぶく志郎しろう自由民主党じゆうみんしゅとう)・ふく議長ぎちょう海江田かいえだ万里ばんり立憲りっけん民主党みんしゅとう)をふくむ。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 会派かいはめいおよ会派かいはべつ所属しょぞく議員ぎいんすう”. 衆議院しゅうぎいん事務じむきょく (2024ねん5がつ13にち). 2024ねん5がつ15にち閲覧えつらん
  2. ^ 任期にんき満了まんりょう衆院しゅういんせんは1のみ 3ねんちょう解散かいさんは11かい”. 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん (2021ねん1がつ4にち). 2021ねん10がつ17にち閲覧えつらん
  3. ^ 松澤まつざわ浩一こういちちょ議会ぎかいほう』 ぎょうせい、1987ねん、119-122ぺーじ
  4. ^ OECD諸国しょこく国会こっかい議員ぎいん1にんたりの人口じんこう人口じんこうたりの議員ぎいんすう(2011ねん現在げんざいインターネットアーカイブうち残存ざんそん《2017ねん10がつ14にち閲覧えつらん
  5. ^ 衆議院しゅうぎいん選挙せんきょ画定かくてい審議しんぎかい設置せっちほうおよ公職こうしょく選挙せんきょほう一部いちぶ改正かいせいする法律ほうりつ 概要がいよう
  6. ^ 選挙せんきょけん年齢ねんれい「18さい以上いじょう」に 改正かいせい公選法こうせんほう成立せいりつ. 47NEWS. (2015ねん6がつ17にち). https://web.archive.org/web/20150617032536/http://www.47news.jp/CN/201506/CN2015061701001110.html 2017ねん10がつ14にち閲覧えつらん 現在げんざいはインターネットアーカイブない残存ざんそん
  7. ^ 衆議院しゅうぎいん 質問しつもん本文ほんぶん情報じょうほう
  8. ^ 日経新聞にっけいしんぶん 衆議院しゅうぎいん仕組しく
  9. ^ 会派かいはめいおよ会派かいはべつ所属しょぞく議員ぎいんすう”. www.shugiin.go.jp. 2024ねん2がつ1にち閲覧えつらん
  10. ^ a b c d e 衆議院しゅうぎいん役員やくいんとう一覧いちらん”. 衆議院しゅうぎいん. 2022ねん3がつ14にち閲覧えつらん
  11. ^ ほん会議かいぎ委員いいんかいとう情報じょうほう監視かんし審査しんさかい - 衆議院しゅうぎいんWebサイトより
  12. ^ 国会こっかいについて~ほん会議かいぎおも議事ぎじ(5 議案ぎあん審議しんぎ - 衆議院しゅうぎいんWebサイトより
  13. ^ a b c 百瀬ももせたかし 1990, p. 36.
  14. ^ a b c d 百瀬ももせたかし 1990, p. 40.
  15. ^ 衆議院しゅうぎいん議事ぎじ速記そっきろく 昭和しょうわ21(1946)ねん6がつ29にち ほん会議かいぎ大村おおむら国務大臣こくむだいじん発言はつげん(P137)参照さんしょう
  16. ^ a b c d 石倉いしくら賢一けんいち国会こっかい会議かいぎろくについて」『大学だいがく図書館としょかん研究けんきゅうだい25かん大学だいがく図書館としょかん研究けんきゅう編集へんしゅう委員いいんかい、1984ねん、39-44ぺーじdoi:10.20722/jcul.769ISSN 0386-0507NAID 110004566590 

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

座標ざひょう: 北緯ほくい3540ふん30.6びょう 東経とうけい13944ふん41.8びょう / 北緯ほくい35.675167 東経とうけい139.744944 / 35.675167; 139.744944