河合かわい亀太郎かめたろう

河合かわい亀太郎かめたろう

河合かわい 亀太郎かめたろう（かわい かめたろう、1876年ねん6月8日にち - 1959年ねん7月がつ19日にち）は、日本にっぽんの薬学やくがく博士はかせ、実業じつぎょう家か、薬剤師やくざいし。肝油かんゆドロップの創製そうせい者しゃでもある。

概要がいよう

静岡しずおか県けん豊田とよだ郡ぐん中瀬なかせ村むら（現げん浜松はままつ市し浜名はまな区く中瀬なかせ）で河合かわい八はち蔵ぞうの子ことして生うまれ、1888年ねんに豊田とよだ郡ぐん下野部しものべ村むら（現げん磐田いわた市し下野部しものべ）にある野部のべ小学校しょうがっこう（現げん磐田いわた市立しりつ豊岡とよおか北きた小学校しょうがっこう）を卒業そつぎょうする。その後ご、将来しょうらいは官吏かんりになる夢ゆめを描えがいていたが、父親ちちおやの病死びょうしのために16歳さいの時ときに官吏かんりになる夢ゆめを諦あきらめて中学ちゅうがくを中退ちゅうたいする。中学ちゅうがくを中退ちゅうたいした後のちは、東京とうきょう薬やく学校がっこう（現げん東京薬科大学とうきょうやっかだいがく）に入学にゅうがくする。1893年ねんには東京とうきょう薬やく学校がっこう（現げん東京薬科大学とうきょうやっかだいがく）を首席しゅせきで卒業そつぎょうし薬剤師やくざいしとなり、北里きたさと研究所けんきゅうじょに入はいり第一高等学校だいちこうとうがっこう教授きょうじゅの助手じょしゅをつとめた。しかし、病気びょうきのために退職たいしょくを余儀よぎなくさせてしまい、体調たいちょうが回復かいふくした後のちは平塚ひらつかにある杏あんず雲くも堂どう病院びょういんにて薬局やっきょく長ちょうに就任しゅうにんした。薬局やっきょく長ちょうとして勤つとめていた際さいに、保健ほけん強壮きょうそう剤ざいの肝油かんゆが魚さかなの生臭なまぐささのため服用ふくようしにくいことを知しったときには服用ふくようしやすい肝油かんゆの研究けんきゅうをすすめていくようになった。1910年ねん、ミツワ化学かがく研究所けんきゅうじょへと招まねかれ、翌年よくねんの1911年ねんには子こどもにも服用ふくようしやすいゼリー状じょうのドロップ式しきの肝油かんゆ製剤せいざいの研究けんきゅうに成功せいこうし、『肝油かんゆドロップ』という名前なまえにした。1923年ねん、河合かわい研究所けんきゅうじょ・河合かわい製薬せいやく所しょ（現げん河合かわい製薬せいやく）を設立せつりつし、それに伴ともない肝油かんゆドロップを「カワイ肝油かんゆドロップ」という名称めいしょうに変更へんこうした。1932年ねんには日本薬剤師会にほんやくざいしかいの会長かいちょうへと就任しゅうにんし、学校がっこう用よう肝油かんゆドロップの製造せいぞう販売はんばいを開始かいしした。1955年ねん頃ごろにはカワイ肝油かんゆドロップを全国ぜんこくの小学校しょうがっこうへと普及ふきゅうさせていった。1941年ねんには藍綬らんじゅ褒章ほうしょうを受章じゅしょうし、1959年ねんでは従したがえ五ご位い勲くん三さん等とうを受うけた。その後ご同年どうねんに、83歳さいで逝去せいきょした。

略歴りゃくれき

• 1876年ねん　静岡しずおか県けんにて生うまれる。
• 1888年ねん　野部のべ小学校しょうがっこう（現げん磐田いわた市立しりつ豊岡とよおか北きた小学校しょうがっこう）を卒業そつぎょう。
• 1893年ねん　東京とうきょう薬やく学校がっこう（現げん東京薬科大学とうきょうやっかだいがく）を卒業そつぎょう。
• 1911年ねん　ゼリー状じょうのドロップ式しきの肝油かんゆ製剤せいざいの研究けんきゅうに成功せいこう。
• 1923年ねん　河合かわい研究所けんきゅうじょ・河合かわい製薬せいやく所しょ（現げん河合かわい製薬せいやく）を設立せつりつ。
• 1932年ねん　日本薬剤師会にほんやくざいしかいの会長かいちょうへと就任しゅうにん。
• 1941年ねん　藍綬らんじゅ褒章ほうしょうを受章じゅしょう。
• 1959年ねん　従したがえ五ご位い勲くん三さん等とうを受賞じゅしょう。
• 1959年ねん　83歳さいで逝去せいきょ。

関連かんれん項目こうもく

• 肝油かんゆ
• 河合かわい製薬せいやく

先代せんだい 高橋たかはし三郎さぶろう

日本薬剤師会にほんやくざいしかい会長かいちょう 第だい11代だい：1932年ねん - 1943年ねん

次代じだい 近藤こんどう平三郎へいさぶろう