洱海

洱海
ジ海うみ 洱海の位置いち（雲南うんなん省しょう）
所在地しょざいち	中国ちゅうごく 雲南うんなん省しょう
位置いち	北緯ほくい25度ど45分ふん48秒びょう 東経とうけい100度ど11分ふん15秒びょう
面積めんせき	249 km2
周囲しゅうい長ちょう	116 km
最大さいだい水深すいしん	20 m
平均へいきん水深すいしん	11 m
貯水ちょすい量りょう	2.5 km3
水面すいめんの標高ひょうこう	1,972 m
成因せいいん	断層だんそう湖みずうみ
淡水たんすい・汽水	淡水たんすい
プロジェクト 地形ちけい

洱海（じかい、漢語かんご拼音：Ěrhǎi）は、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく雲南うんなん省しょうにある湖みずうみ。中国ちゅうごくの淡水たんすい湖みずうみでは7番目ばんめの大おおきさである。

概要がいよう

洱海は雲南うんなん省しょう大だい理り市しの西北せいほくに位置いちする淡水たんすい湖みずうみで、雲南うんなん省しょうでは滇池に次つぐ2番目ばんめの大おおきさの湖みずうみ。高原こうげん地帯ちたいにあり、湖面こめんの海抜かいばつは1,972 m。南北なんぼくに長ながい形かたちをしており、南北なんぼくの長ながさは約やく42.6km、東西とうざいの幅はばは最大さいだい約やく8.0kmである。湖みずうみの表面積ひょうめんせきは約やく249km²、平均へいきん深度しんどは11m、最大さいだい深度しんどは20m程度ていどで、貯水ちょすい量りょうは約やく25億おくm³。断層だんそう湖みずうみで、周囲しゅういを蒼あお山さんなどの山やまに囲かこまれており、いくつかの川かわから水みずが流ながれ込こむが、外部がいぶに流ながれる川かわは大だい理り市し下関しものせき鎮附近ふきんの西にし洱河のみで、瀾滄江こうを経へて、最下さいか流りゅうではメコン川がわとなる。

利用りよう

水産すいさん業ぎょう、農業のうぎょう、飲料いんりょう水すいなどに幅広はばひろく利用りようされている。水産すいさん業ぎょうでは、ペー族ぞくが網あみや鵜飼うかいによる漁りょうを行おこなっているほか、江蘇ちぁんすー省しょうの太たい湖こから移入いにゅうされたシロウオ類るいの養殖ようしょくが行おこなわれている。本来ほんらい、「大だい理り鯉こい」などの固有こゆう種しゅが多おおかったが、1970年代ねんだい以降いこう外来がいらい種しゅが増ふえ、現在げんざいではフナが優勢ゆうせいになるなど、生態せいたい系けいの変化へんかが激はげしい。また、生活せいかつ排水はいすいの流入りゅうにゅうなどで、富とみ栄養えいよう化かが進すすんでいる。

観光かんこう

緯度いど的てきには太陽たいようの輻射熱ふくしゃねつをよく受うけるが、高地こうちにあるため気温きおんは年中ねんじゅう穏おだやかで、観光かんこうには適てきした気候きこうの場所ばしょにある。湖みずうみの年とし平均へいきん水温すいおんも16.9℃で、かつ安定あんていしている。「風花かざばな雪ゆき月がつ」の名所めいしょである大だい理り四よん景けいのひとつ、「洱海の月つき」として、湖面こめんに浮うかぶ月つきの風情ふぜいが良よいとされている。南岸なんがんの下関しものせき鎮と北西ほくせいに位置いちする胡蝶こちょう泉いずみを結むすぶ観光かんこう船せんが運航うんこうされている。船内せんないでは、ペー族ぞくの三さん道みち茶ちゃを供きょうしたり、ペー族ぞくの舞踊ぶようの披露ひろうなどのアトラクションがあるものもある。

歴史れきし

古称こしょうに「葉は楡にれ澤さわ」、「昆こん弥わたる川がわ」、「西にし渳河」、「西にし洱河」などがある。8世紀せいきに南みなみ詔みことのり国くにが都とを置おいた際さいに、水源すいげんや食料しょくりょう確保かくほの地ちとして選えらばれたと考かんがえられている。また、周囲しゅういの林はやしは、鹿しか狩かりの場所ばしょとして用もちいられていたといわれる。次ついで937年ねんに起おきた、大だい理り国こくも洱海を生活せいかつの場ばとして利用りようした。