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液体えきたいクロマトグラフィー/質量しつりょう分析ぶんせき

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LC-MS装置そうちれい

液体えきたいクロマトグラフィー–質量しつりょう分析ぶんせきほう(えきたいクロマトグラフィー-しつりょうぶんせきほう、えい: Liquid Chromatography-Mass spectrometry略称りゃくしょう: LC/MS)とは、液体えきたいクロマトグラフ(LC)で分離ぶんりした種々しゅじゅ成分せいぶんを、質量しつりょう分析ぶんせき(MS)イオン化いおんかさせ、さらに質量しつりょう電荷でんかm/zごと分離ぶんりして検出けんしゅつする分析ぶんせき方法ほうほうである[1]

装置そうち構成こうせい

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LC/MSはクロマトグラフ (LC) または高速こうそく液体えきたいクロマトグラフィー (HPLC)、インターフェース質量しつりょう分析計ぶんせきけい (MS) から構成こうせいされている[1]

クロマトグラフ

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通常つうじょうのクロマトグラフィーと同様どうよう測定そくてい条件じょうけんもちいることができる。しかしLC/MSではイオン化いおんかで10−4 Torr以下いか真空しんくう必要ひつようとなるMSと結合けつごうさせるため、キャリア液体えきたい流量りゅうりょうをMSの排気はいきりょうおうじて調整ちょうせいしたり、カラムのながさや内径ないけい制限せいげんする必要ひつようがある[2]

インターフェース

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インターフェースはLCとMSを結合けつごうする部分ぶぶんで溶離えき目的もくてき成分せいぶん大気たいきあつ分離ぶんりしてLC分離ぶんりされた試料しりょうを溶離えきともきりじょうにする過程かていイオン化いおんかおこない、電圧でんあつ勾配こうばい利用りようしてイオン化いおんかした成分せいぶんだけを真空しんくう導入どうにゅうするという手法しゅほうもっともよくもちいられる[2]。システムない真空しんくう一定いってい維持いじできなければならないので質量しつりょう分析計ぶんせきけいにおける真空しんくうポンプの排気はいき容量ようりょう重要じゅうようである[2]

質量しつりょう分析計ぶんせきけい

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分離ぶんりされた成分せいぶんよんじゅうごくMSでイオン化いおんかして特定とくてい荷電かでん粒子りゅうし選択せんたくする。 特定とくてい荷電かでん粒子りゅうしのみを衝突しょうとつしつコリジョンセルないアルゴンガスに衝突しょうとつさせて荷電かでん粒子りゅうし解離かいりさせて、解離かいりさせた荷電かでん粒子りゅうし飛行ひこう時間じかん質量しつりょう分析計ぶんせきけい検出けんしゅつする[1]

特徴とくちょう

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  • 特定とくてい質量しつりょうのみを選択せんたくして断片だんぺんすることができるので夾雑きょうざつぶつ影響えいきょうけにくいので構造こうぞう解析かいせき有効ゆうこう[1]
  • 共通きょうつう部分ぶぶん構造こうぞうをもつ類縁るいえん化合かごうぶつなかから選択せんたくてき抽出ちゅうしゅつすることが可能かのう[1]

脚注きゃくちゅう

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