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イオンげん

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質量しつりょう分析計ぶんせきけいEI/CIイオンげん

イオンげんは、原子げんしおよび分子ぶんしイオン作成さくせいする装置そうちのことである[1]質量しつりょう分析計ぶんせきけい発光はっこう分光ぶんこうけい粒子りゅうし加速器かそくきイオン注入ちゅうにゅうイオンエンジンなどで、イオンを形成けいせいするために使用しようされる。

EIほう[編集へんしゅう]

電子でんしイオン化いおんかげん概略がいりゃく

EIほうは、とく有機ゆうき分子ぶんし質量しつりょう分析ぶんせきひろ使用しようされている。

電子でんし陰極いんきょく陽極ようきょくあいだアーク放電ほうでんによって作成さくせいされる。

原子げんし物理ぶつりがくでは、電子でんしビームイオンげん(EBIS)を使用しようして、強力きょうりょく電子でんしビーム原子げんし衝撃しょうげきあたえてこう荷電かでんイオン生成せいせいする[2][3]くわしい動作どうさ原理げんりについては、電子でんしビームイオントラップ英語えいごばん参考さんこうのこと。

電子でんし捕獲ほかくイオン化いおんか[編集へんしゅう]

電子でんし捕獲ほかくイオン化いおんか(ECI)は、電子でんし結合けつごうによるしょう原子げんしまたは分子ぶんしイオン化いおんかで、A- ・ かたちのイオンを生成せいせいする。

電子でんし捕獲ほかくは、化学かがくイオン化いおんかわせて使用しよう可能かのうである[4]

電子でんし捕獲ほかく検出けんしゅつは、いくつかのガスクロマトグラフィーシステムで使用しようされている[5]

化学かがくイオン化いおんか[編集へんしゅう]

化学かがくイオン化いおんか (CI)は、電子でんし除去じょきょではなくイオン/分子ぶんし反応はんのうともなうため、電子でんしイオン化いおんかよりもひくいエネルギープロセスである[6]。エネルギーがひくいほど断片だんぺんすくなくなり、通常つうじょうスペクトルがより単純たんじゅんになる。典型てんけいてきなCIスペクトルには、簡単かんたん識別しきべつできる分子ぶんしイオンがある[7]

CIでは、イオンげん試薬しやくガスのイオンとの衝突しょうとつによりイオンが生成せいせいされる。一般いっぱんてき試薬しやくガスには、メタンアンモニアイソブタンなどがある。イオンげん内部ないぶでは、検体けんたいくらべて試薬しやくガスがだい過剰かじょう存在そんざいしている。イオンげんはい電子でんしは、試薬しやくガスを優先ゆうせんてきイオン化いおんかする。その結果けっかしょうじるほか試薬しやくガス分子ぶんしとの衝突しょうとつにより、イオン化いおんかプラズマ生成せいせいされる。このプラズマとの反応はんのうにより、検体けんたいイオンとかげイオンが形成けいせいされる。

電荷でんか交換こうかんイオン化いおんか[編集へんしゅう]

電荷でんか交換こうかんイオン化いおんか電荷でんか移動いどうイオン化いおんかともばれる)は、イオンと原子げんしまたは分子ぶんしとのあいだ相反あいはんおうであり、イオンの電荷でんか中性ちゅうせいしゅ移動いどうする[8]

化学かがくイオン化いおんか[編集へんしゅう]

化学かがくイオン化いおんかは、しょう原子げんしまたは分子ぶんし励起れいき状態じょうたい原子げんしまたは分子ぶんしとの反応はんのうによって、イオンを形成けいせいする [9][10]

連想れんそうイオン化いおんか[編集へんしゅう]

連想れんそうイオン化いおんかは、2つの原子げんしまたは分子ぶんし相互そうご作用さようして単一たんいつのプロダクトイオンを形成けいせいする相反あいはんおうである[11][12][13]相互そうご作用さようするたね一方いっぽうまたは両方りょうほうが、過剰かじょう内部ないぶエネルギーっている。

ペニングイオン[編集へんしゅう]

ペニングイオンは、中性ちゅうせい原子げんしまたは分子ぶんしあいだ反応はんのうともな化学かがくイオン化いおんか一種いっしゅである[14][15]。 このプロセスは、1927ねん最初さいしょ報告ほうこくされたオランダの物理ぶつり学者がくしゃであるフランスのミシェルペニングにちなんで命名めいめいされた[16] 。ペニングイオンには、しょう励起れいき状態じょうたい原子げんしまたは分子ぶんしG *とターゲット分子ぶんしMとの反応はんのうふくまれ、ラジカル分子ぶんしカチオンM + [17]形成けいせいする。

ペニングイオンは、ターゲット分子ぶんしイオン化いおんかポテンシャル励起れいき状態じょうたい原子げんしまたは分子ぶんし内部ないぶエネルギーよりもひく場合ばあい発生はっせいする。

表面ひょうめんペニングイオン(オージェだつ励起れいきとも)は、励起れいき状態じょうたいのガスとバルク表面ひょうめんSとの相互そうご作用さようす。

イオン付着ふちゃく[編集へんしゅう]

イオン結合けつごうイオン化いおんかは、反応はんのうせい衝突しょうとつイオンが分析ぶんせきぶつ分子ぶんし結合けつごうする化学かがくイオン化いおんかている[18]

放射ほうしゃせいイオンげんでは、放射ほうしゃせい物質ぶっしつ小片しょうへん、たとえば63 Ni241 Am使用しようしてガスをイオン化いおんかする[よう出典しゅってん]。これは、イオン化いおんかけむり検出けんしゅつおよびイオン移動いどう分光ぶんこうけい使用しようされる。

ガス放電ほうでんイオンげん[編集へんしゅう]

NASAのNEXT(イオンスラスタ)宇宙船うちゅうせん推進すいしんシステム

これらのイオンげんは、プラズマみなもとまたは放電ほうでん使用しようしてイオンを生成せいせいする。

誘導ゆうどう結合けつごうプラズマ[編集へんしゅう]

誘導ゆうどう結合けつごうプラズマは、電磁でんじ誘導ゆうどう、つまりへん磁場じばによって生成せいせいされる電流でんりゅうによってエネルギー供給きょうきゅうされるプラズマげんである[19]

マイクロ誘導ゆうどうプラズマ[編集へんしゅう]

マイクロ誘導ゆうどうプラズマイオンげんは、電極でんきょくガス放電ほうでん励起れいきして、微量びりょう元素げんそ質量しつりょう分析ぶんせきようのイオンを生成せいせいできる[20][21]。マイクロプラズマは、GHz範囲はんい高周波こうしゅうは電磁でんじ放射ほうしゃゆうするプラズマ一種いっしゅであり、電極でんきょくガス放電ほうでん励起れいきできる。表面ひょうめん持続じぞくモードで適用てきようされた場合ばあい、それらはこうプラズマ密度みつどだい面積めんせきプラズマを生成せいせいするのにとくてきしている。それらが表面ひょうめん共振きょうしんモードの両方りょうほうにある場合ばあい高度こうど空間くうかんてき局在きょくざいしめすことができる。これにより、プラズマ生成せいせい場所ばしょ表面ひょうめん処理しょり場所ばしょから空間くうかんてき分離ぶんりすることがでる。このような分離ぶんりは、(適切てきせつなガスフロースキームとともに)処理しょりされた基板きばんから放出ほうしゅつされた粒子りゅうししょうのプラズマ化学かがくおよぼす可能かのうせいのある悪影響あくえいきょうらすのに役立やくだつ。

ECRイオンげん[編集へんしゅう]

ECRイオンげんは、電子でんしサイクロトロン共鳴きょうめい利用りようしてプラズマをイオン化いおんかする。マイクロは、電子でんしサイクロトロン共鳴きょうめい対応たいおうする周波数しゅうはすうでボリュームに注入ちゅうにゅうされる。これは、ボリュームない領域りょういき適用てきようされる磁場じばによって定義ていぎされる。ボリュームには、低圧ていあつガスがふくまれている。

グロー放電ほうでん[編集へんしゅう]

グロー放電ほうでんは、低圧ていあつガスに電流でんりゅうながすことにより形成けいせいされるプラズマである。ガスをふく真空しんくうチャンバーないの2つの金属きんぞく電極でんきょくあいだ電圧でんあつ印加いんかすることにより作成さくせいされる。電圧でんあつがストライキング電圧でんあつばれる特定とくていえると、ガスはプラズマを形成けいせいする。

デュオプラズマトロンは、ガスをイオン化いおんかするために使用しようされるプラズマを生成せいせいするカソードねつ陰極いんきょくまたはひや陰極いんきょく )で構成こうせいされるグロー放電ほうでんイオンげん一種いっしゅである[1][22]。デュオプラズマトロンは、ただしまたはまけのイオンを生成せいせいできる[23]。デュオプラズマトロンは、イオン質量しつりょう分析ぶんせき [24][25]、イオンビームエッチング、および、こうエネルギー物理ぶつりがく [26]使用しようされる。

フローイング・アフターグロー[編集へんしゅう]

フローイング・アフターグローでは、通常つうじょうヘリウムまたはアルゴンなどの活性かっせいガスのながれでイオンが形成けいせいされる[27][28][29]試薬しやく下流かりゅう追加ついかして、イオン生成せいせいぶつ作成さくせいし、反応はんのう速度そくど調しらべる。フローイング・アフターグロー質量しつりょう分析ぶんせきは、有機ゆうき化合かごうぶつ微量びりょうガス分析ぶんせき[30]使用しようされる[31]

スパークイオン化いおんか[編集へんしゅう]

スパークイオン化いおんかは、固体こたいサンプルからしょうイオンを生成せいせいするために使用しようされる。スパークイオン化いおんかもちいる質量しつりょう分析計ぶんせきけいは、スパークイオン化いおんか質量しつりょう分析計ぶんせきけいまたはスパークソース質量しつりょう分析計ぶんせきけい(SSMS)とばれる[32]

クローズドドリフトイオンげんは、ガスをイオン化いおんかするために電子でんしめるために、環状かんじょうキャビティない放射状ほうしゃじょう磁場じば使用しようする。それらは、イオン注入ちゅうにゅうおよび宇宙うちゅう推進すいしんホール効果こうかスラスタ )に使用しようされる。

ひかりイオン化いおんか[編集へんしゅう]

ひかりイオン化いおんかは、光子こうし原子げんしまたは分子ぶんしとの相互そうご作用さようからイオンが形成けいせいされるイオン化いおんかプロセスを[33]

光子こうしイオン化いおんか[編集へんしゅう]

光子こうしイオン化いおんか(MPI)では、イオン化いおんかしきい下回したまわるエネルギーの複数ふくすう光子こうし実際じっさいにエネルギーを結合けつごうして原子げんしイオン化いおんかする。

共鳴きょうめい増強ぞうきょう光子こうしイオン化いおんか (REMPI)は、1つ以上いじょう光子こうしが、イオン化いおんかされている原子げんしまたは分子ぶんし共鳴きょうめいする束縛そくばく遷移せんいにアクセスするMPIの形式けいしきである。

大気たいきあつこうイオン化いおんか[編集へんしゅう]

大気たいきあつこうイオン化いおんかでは、光子こうしげん通常つうじょう真空しんくうUV(VUV)ランプを使用しようして、単一たんいつ光子こうしイオン化いおんかプロセスで検体けんたいイオン化いおんかする。大気たいきあつイオンげん同様どうように、溶媒ようばいのスプレーは比較的ひかくてきたか温度おんど摂氏せっし400以上いじょう)に加熱かねつされ、だつ溶媒ようばいのためにこう流量りゅうりょう窒素ちっそがスプレーされる。られたエアロゾルは、紫外線しがいせん照射しょうしゃしてイオンを生成せいせいする。大気たいきあつレーザーイオン化いおんかでは、UVレーザー光源こうげん使用しようしてMPIをかいして検体けんたいイオン化いおんかする。

脱着だっちゃくイオン化いおんか[編集へんしゅう]

フィールド脱着だっちゃく[編集へんしゅう]

フィールド脱着だっちゃく概略がいりゃく

フィールドだつはなれとは、カミソリのなどのするど表面ひょうめんそなえたエミッタ、または、より一般いっぱんてきにはちいさな「ウィスカ」が形成けいせいされたフィラメントにこう電位でんい電界でんかい印加いんかされるイオンげん[34]。これにより、非常ひじょうたか電場でんじょうしょうじ、分析ぶんせきぶつ気体きたい分子ぶんしイオン化いおんかこす。フィールド脱着だっちゃくによって生成せいせいされた質量しつりょうスペクトルには、断片だんぺんがほとんどまたはまったくない。分子ぶんしラジカルカチオンおお生成せいせいされ、プロトン分子ぶんし比較的ひかくてきすくない。

粒子りゅうし衝撃しょうげき[編集へんしゅう]

高速こうそく原子げんし衝撃しょうげき[編集へんしゅう]

原子げんしによる粒子りゅうし衝撃しょうげき高速こうそく原子げんし衝撃しょうげき (FAB)とばれ、原子げんしまたは分子ぶんしイオンによる衝撃しょうげきイオン質量しつりょう分析ぶんせき(SIMS)とばれる[35]核分裂かくぶんれつへんイオン化いおんかは、適切てきせつ核種かくしゅたとえばカリホルニウム同位どういたい252 Cfの核分裂かくぶんれつ結果けっかとして形成けいせいされるイオンまたは中性ちゅうせい原子げんし使用しようする。

FABでは、分析ぶんせきぶつマトリックスばれる不揮発ふきはつせい化学かがくてき保護ほご環境かんきょう混合こんごうされ、真空しんくうこうエネルギー(4000〜10,000電子でんしボルト)の原子げんしビームで照射しょうしゃされる[36]原子げんし通常つうじょうアルゴンキセノンなどの活性かっせいガスに由来ゆらいする。一般いっぱんてきなマトリックスには、グリセロール、チオグリセロール3-ニトロベンジルアルコール(3-NBA)、18-クラウン-6エーテル、2-ニトロフェニル オクチル エーテル、スルホランジエタノールアミン、およびトリエタノールアミンふくまれる。この技術ぎじゅつは、イオン質量しつりょう分析ぶんせきおよびプラズマだつはなれ質量しつりょう分析ぶんせきている。

イオン化いおんか[編集へんしゅう]

イオン質量しつりょう分析ぶんせきほう(SIMS)を使用しようして、集束しゅうそくいちイオンビームで試料しりょう表面ひょうめんをスパッタリングし、放出ほうしゅつされたイオンを収集しゅうしゅうおよび分析ぶんせきすることにより、固体こたい表面ひょうめんおよび薄膜うすまく組成そせい分析ぶんせきできる。これらのイオンの質量しつりょう/電荷でんか質量しつりょう分析計ぶんせきけい測定そくていして、表面ひょうめん元素げんそ同位どういたい、または分子ぶんし組成そせいを1〜2ナノメートルふかさまで決定けっていできる。

液体えきたい金属きんぞくイオンげん(LMIS)では、金属きんぞく通常つうじょうガリウム)が液体えきたい状態じょうたい加熱かねつされ、毛細管もうさいかんまたははりはし提供ていきょうされる。つぎに、つよ電場でんじょうをかけるとテイラーコーンが形成けいせいされる。コーンの先端せんたんするどくなると、電界でんかい蒸発じょうはつによってイオンが生成せいせいされるまで、電界でんかいつよくなる。これらのイオンげんは、とくイオン注入ちゅうにゅうまたは集束しゅうそくイオンビーム機器きき使用しようされる。

プラズマだつはなれイオン化いおんか[編集へんしゅう]

プラズマ脱着だっちゃく飛行ひこう時間じかんがた質量しつりょう分析計ぶんせきけい概略がいりゃく

核分裂かくぶんれつフラグメントイオンともばれるプラズマだつはなれイオン化いおんか質量しつりょう分析ぶんせき(PDMS)は、核分裂かくぶんれつ結果けっかとして形成けいせいされるイオンまたは中性ちゅうせい原子げんし通常つうじょうカリホルニウム同位どういたい252Cf)を固体こたい試料しりょう衝突しょうとつさせることにより、固体こたい試料しりょうちゅう物質ぶっしつイオン化いおんか達成たっせいする質量しつりょう分析ぶんせき技術ぎじゅつである[37][38]

レーザーだつはなれイオン化いおんか[編集へんしゅう]

MALDIイオンげん

マトリックス支援しえんレーザーだつはなれ/イオン化いおんか (MALDI)は、ソフトイオン化いおんか技術ぎじゅつである。サンプルはマトリックス材料ざいりょう混合こんごうされる。レーザーパルスを受信じゅしんすると、マトリックスはレーザーエネルギーを吸収きゅうしゅうし、このイベントによっておもにマトリックスがだつはなれおよびイオン化いおんかされるとかんがえられる(プロトンの添加てんかにより)。検体けんたい分子ぶんし脱着だっちゃくされる。マトリックスは、プロトンを検体けんたい分子ぶんしタンパク質たんぱくしつタンパク質たんぱくしつなど)に移動いどうさせ、検体けんたい帯電たいでんさせるとかんがえられる。

表面ひょうめん支援しえんレーザーだつはなれ/イオン化いおんか[編集へんしゅう]

表面ひょうめん支援しえんレーザーだつはなれ/イオン化いおんか(SALDI)は、質量しつりょう分析ぶんせきによる生体せいたい分子ぶんし分析ぶんせき使用しようされるソフトレーザー脱着だっちゃく技術ぎじゅつである[39][40]初期しょきには、グラファイトマトリックスを使用しようした。現在げんざいナノ材料ざいりょうなどのほか無機むきマトリックスを使用しようしたレーザーだつはなれ/イオン化いおんかほうは、SALDIの変形へんけいなされることがよくある。従来じゅうらいのSALDIとDARTイオンげんんだ周囲しゅうい質量しつりょう分析ぶんせきわせである「ambient SALDI」という方法ほうほう実証じっしょうされている[41]

表面ひょうめん増強ぞうきょうレーザーだつはなれ/イオン化いおんか[編集へんしゅう]

表面ひょうめん増強ぞうきょうレーザーだつはなれ/イオン化いおんか(SELDI)は、分析ぶんせき対象たいしょう化合かごうぶつとの生化学せいかがくてき親和しんわせい達成たっせいするために修飾しゅうしょくされたターゲットを使用しようするタンパク質たんぱくしつ混合こんごうぶつ分析ぶんせき使用しようされるMALDIのバリアントである[42]

シリコンじょうだつはなれイオン化いおんか[編集へんしゅう]

シリコンじょうだつはなれイオン化いおんか(DIOS)は、多孔たこうしつシリコン表面ひょうめん堆積たいせきしたサンプルのレーザーだつはなれ/イオン化いおんか[43]

スモーリーソース[編集へんしゅう]

レーザー蒸発じょうはつクラスターソースは、レーザーだつはなれイオン化いおんかちょう音速おんそく膨張ぼうちょうわせを使用しようしてイオンを生成せいせいする[44]スモーリーソース (またはスモーリークラスターソース[45]は、1980年代ねんだいライス大学だいがくリチャード・スモーリーによって開発かいはつされ、1985ねんフラーレン発見はっけん中心ちゅうしんだった[46][47]

エアロゾルイオン[編集へんしゅう]

飛行ひこう時間じかん分析ぶんせきによるエアロゾル質量しつりょう分析ぶんせきでは、大気たいきから抽出ちゅうしゅつされたマイクロメートルサイズの固体こたいエアロゾル粒子りゅうしは、飛行ひこう時間じかんイオン抽出ちゅうしゅつ装置そうち中心ちゅうしん通過つうかするさいに、正確せいかくなタイミングのレーザーパルスによって同時どうじ脱着だっちゃくおよびイオン化いおんかされる[48][49]

スプレーイオン化いおんか[編集へんしゅう]

大気たいきあつ化学かがくイオン化いおんかげん

スプレーイオン化いおんかほうには、液体えきたい溶液ようえきからのエアロゾル粒子りゅうし形成けいせいと、溶媒ようばい蒸発じょうはつはだかのイオンの形成けいせいふくまれる[50]

溶媒ようばい支援しえんイオン化いおんか(SAI)は、分析ぶんせきぶつふく溶液ようえき大気たいきあつイオン化いおんか質量しつりょう分析計ぶんせきけい加熱かねつされた入口いりくちチューブに導入どうにゅうすることにより、荷電かでんえきしずく生成せいせいする方法ほうほうである。エレクトロスプレーイオン(ESI)の場合ばあい同様どうように、荷電かでんえきしずくだつ溶媒ようばいにより、多重たじゅう荷電かでん検体けんたいイオンが生成せいせいされる。揮発きはつせいおよび不揮発ふきはつせい化合かごうぶつはSAIによって分析ぶんせきされ、ESIに匹敵ひってきする感度かんど達成たっせいするためにこう電圧でんあつ必要ひつようない[51]。フューズドシリカチューブに接続せつぞくされたゼロデッドボリュームフィッティングをかいしてホットインレットにはい溶液ようえき電圧でんあつ印加いんかすると、ESIのような質量しつりょうスペクトルが生成せいせいされるが、感度かんどたかくなる[52]質量しつりょう分析計ぶんせきけいへの入口いりくちチューブがイオンげんになる。

マトリックス支援しえんイオン化いおんか[編集へんしゅう]

マトリックス支援しえんイオン化いおんか(MAI)は、サンプル調製ちょうせいにおけるMALDIにているが、マトリックス化合かごうぶつふくまれる分析ぶんせきぶつ分子ぶんししょうイオンに変換へんかんするためにレーザーは必要ひつようない。MAIでは、分析ぶんせきぶつイオンの電荷でんか状態じょうたいはエレクトロスプレーイオンているが、溶媒ようばいではなく固体こたいマトリックスから取得しゅとくされる。電圧でんあつやレーザーは必要ひつようありませんが、レーザーを使用しようするとイメージングの空間くうかん分解能ぶんかいのう取得しゅとくできる。マトリックス分析ぶんせきぶつのサンプルは、質量しつりょう分析計ぶんせきけい真空しんくうちゅうイオン化いおんかされ、大気たいきあつ注入ちゅうにゅうこうから真空しんくう挿入そうにゅうでる。2,5-ジヒドロキシ安息香あんそくこうさんなどの揮発きはつせいひくいマトリックスでは、MAIで検体けんたいイオンを生成せいせいするためにホットインレットチューブが必要ひつようであるが、3-ニトロベンゾニトリルなどの揮発きはつせいたかいマトリックスでは、ねつ電圧でんあつ、レーザーは不要ふようである。単純たんじゅんにmatrix:analyteサンプルを大気たいきあつイオン化いおんか質量しつりょう分析計ぶんせきけい注入ちゅうにゅうこう導入どうにゅうすると、豊富ほうふなイオンが生成せいせいされる。すくなくともウシ血清けっせいアルブミン[66 kDa]とおなおおきさの化合かごうぶつは、この方法ほうほうイオン化いおんかできる[53]。このシンプルでていコストで使つかいやすいイオン化いおんかほうでは、質量しつりょう分析計ぶんせきけいへの注入ちゅうにゅうこうをイオンげんなすことができる。

大気たいきあつ化学かがくイオン化いおんか[編集へんしゅう]

大気たいきあつ化学かがくイオン化いおんかは、大気たいきあつ溶媒ようばいスプレーを使用しようする化学かがくイオン化いおんか一種いっしゅである[54]溶剤ようざいのスプレーは比較的ひかくてきたか温度おんど摂氏せっし400以上いじょう)に加熱かねつされ、こう流量りゅうりょう窒素ちっそけられ、エアロゾルくも全体ぜんたい化学かがくイオン化いおんか試薬しやくガスとして作用さようする蒸発じょうはつした溶剤ようざいでイオンを生成せいせいするコロナ放電ほうでんにさらされる。APCIは、ESIほど「ソフト」(ていフラグメンテーション)のイオン化いおんか技術ぎじゅつではない[55]大気たいきあつイオン化いおんか(API)は、APCIと同義どうぎではない[56]

サーモスプレーイオン化いおんか[編集へんしゅう]

サーモスプレーイオンは、質量しつりょう分析ぶんせきにおける大気たいきあつイオン化いおんか一種いっしゅである。イオンをえきしょうからしょう移動いどうして分析ぶんせきする。液体えきたいクロマトグラフィー質量しつりょう分析ぶんせきとく有用ゆうようである[57]

エレクトロスプレーイオンげん

エレクトロスプレーイオン[編集へんしゅう]

エレクトロスプレーイオンでは、液体えきたい非常ひじょうちいさく、帯電たいでんした、通常つうじょう金属きんぞく毛細管もうさいかん通過つうかする[58]。この液体えきたいには、分析ぶんせき対象たいしょう物質ぶっしつである分析ぶんせき対象たいしょう物質ぶっしつ大量たいりょう溶媒ようばい溶解ようかいしており、通常つうじょう分析ぶんせき対象たいしょう物質ぶっしつよりもはるかに揮発きはつせいたかくなっている。揮発きはつせいさん塩基えんき、または緩衝かんしょうえきもこの溶液ようえきにしばしば添加てんかされり。検体けんたいは、アニオンまたはカチオンのかたち溶液ようえきちゅうにイオンとして存在そんざいする。電荷でんか反発はんぱつするので、液体えきたい毛細管もうさいかんからされ、エアロゾル形成けいせいする。エアロゾルは、直径ちょっけいやくμみゅーちいさなえきしずくきりです。エアロゾルは、テイラーコーンとこのコーンの先端せんたんからの噴流ふんりゅう形成けいせいふくむプロセスによってすくなくとも部分ぶぶんてき生成せいせいされる。窒素ちっそなどの帯電たいでんしていないキャリアガスを使用しようして、液体えきたい噴霧ふんむし、えきしずくちゅう中性ちゅうせい溶媒ようばい蒸発じょうはつさせる。溶媒ようばい蒸発じょうはつすると、分析ぶんせきぶつ分子ぶんしたがいに強制きょうせいてき接近せっきんし、たがいに反発はんぱつし、えきしずく破壊はかいする。このプロセスは、荷電かでん分子ぶんしあいだ反発はんぱつクーロンりょくによって駆動くどうされるため、クーロン分裂ぶんれつばれる。分析ぶんせきぶつ溶媒ようばいがなくなり、はだかのイオンになるまで、このプロセスがかえされる。観測かんそくされるイオンは、プロトン水素すいそイオン)の追加ついかによって作成さくせいされ、 、またはナトリウムイオンなどのべつのカチオンのもの、 またはプロトンの除去じょきょ などのあたいイオン がよく観察かんさつされる。おおきな高分子こうぶんし場合ばあい様々さまざま頻度ひんどおおくの電荷でんか状態じょうたいなど)が観察かんさつされる。

プローブエレクトロスプレーイオン[編集へんしゅう]

プローブエレクトロスプレーイオン (PESI)は、エレクトロスプレーの修正しゅうせいばんであり、サンプル溶液ようえき移動いどうようのキャピラリーが、定期ていきてき動作どうさするするど先端せんたん固体こたいはりえられる[59]

接触せっしょく大気たいきあつイオン化いおんか[編集へんしゅう]

接触せっしょく大気たいきあつイオン化いおんかは、質量しつりょう分析ぶんせきによる液体えきたいおよび固体こたいサンプルの分析ぶんせき使用しようされる技術ぎじゅつである[60]接触せっしょくAPIは、追加ついか電力でんりょく (ソースエミッタへの電圧でんあつ印加いんか)、ガス供給きょうきゅうや、シリンジポンプ必要ひつようとしない。したがって、この方法ほうほうは、大気たいきあつでの質量しつりょう分析ぶんせきによって化合かごうぶつ分析ぶんせきするための簡単かんたん手段しゅだんである。

ソニックスプレーイオン化いおんか[編集へんしゅう]

ソニックスプレーイオン化いおんかは、たとえばメタノールみず混合こんごうえきなどの液体えきたい溶液ようえきからイオンを生成せいせいする方法ほうほうである[61]空気くうきしきネブライザーを使用しようして、溶液ようえきちいさなえきしずくちょう音速おんそくスプレーにえる。溶媒ようばい蒸発じょうはつすると、えきしずくじょう統計とうけいてき不均衡ふきんこう電荷でんか分布ぶんぷにより正味しょうみ電荷でんかしょうじ、完全かんぜんだつ溶媒ようばいによりイオンが形成けいせいされる。ソニックスプレーイオンは、ちいさな有機ゆうき分子ぶんし薬物やくぶつ分析ぶんせき使用しようされ、キャピラリーに電場でんじょう印加いんかされるとおおきな分子ぶんし分析ぶんせきして、電荷でんか密度みつどたかめ、タンパク質たんぱくしつ複数ふくすう荷電かでんイオンを生成せいせいする[62]

ソニックスプレーイオンは、薬物やくぶつ分析ぶんせきのための高速こうそく液体えきたいクロマトグラフィーわせられる[63][64]。オリゴヌクレオチドはこの方法ほうほう研究けんきゅうされている[65][66]。この方法ほうほうは、周囲しゅういイオン化いおんかのための脱着だっちゃくエレクトロスプレーイオン[67]同様どうよう方法ほうほう使用しようされており、同様どうよううすそうクロマトグラフィー併用へいようされる[68]

ちょう音波おんぱ支援しえんスプレーイオン化いおんか[編集へんしゅう]

ちょう音波おんぱ支援しえんスプレーイオン化いおんか(UASI)は、ちょう音波おんぱによってイオン化いおんかする[69][70]

ねつイオン化いおんか[編集へんしゅう]

ねつイオン化いおんか表面ひょうめんイオン化いおんかまたは接触せっしょくイオン化いおんかともばれる)には、蒸発じょうはつした中性ちゅうせい原子げんし高温こうおん表面ひょうめん噴霧ふんむし、そこから原子げんしがイオンのかたちさい蒸発じょうはつすることがふくまれる。せいイオンを生成せいせいするには、原子げんししゅイオン化いおんかエネルギーひくく、表面ひょうめん仕事しごと関数かんすうたか必要ひつようがある。この手法しゅほうは、イオン化いおんかエネルギーがひくく、蒸発じょうはつしやすいアルカリ原子げんし(Li、Na、K、Rb、Cs)に最適さいてきである[71]

マイナスイオンを生成せいせいするには、原子げんししゅ電子でんし親和力しんわりょくたかく、表面ひょうめん仕事しごと関数かんすうひく必要ひつようがある。この2番目ばんめのアプローチは、ハロゲン原子げんしCl、Br、I、Atにもっとてきしている[72]

周囲しゅういイオン化いおんか[編集へんしゅう]

リアルタイムの周囲しゅういイオン化いおんかイオンげんでの直接ちょくせつ分析ぶんせき

周囲しゅういイオン化いおんかでは、イオンは質量しつりょう分析計ぶんせきけい外部がいぶ形成けいせいされ、サンプルの調製ちょうせい分離ぶんりおこなわれない[73][74][75]。 イオンは、帯電たいでんしたエレクトロスプレーえきしずくへの抽出ちゅうしゅつ化学かがくイオン化いおんかによるねつ脱着だっちゃくおよびイオン、または質量しつりょう分析計ぶんせきけいはいまえのレーザー脱着だっちゃくまたはアブレーションおよびポストイオン化いおんかによって形成けいせいできる。

かたえき抽出ちゅうしゅつベースの周囲しゅういイオン化いおんかは、帯電たいでんスプレーを使用しようしてサンプル表面ひょうめんえきまく作成さくせいする[74][76]表面ひょうめん分子ぶんし溶媒ようばい抽出ちゅうしゅつされる。表面ひょうめん衝突しょうとつするいちえきしずく作用さようにより、質量しつりょう分析計ぶんせきけいのイオンげんであるえきしずく生成せいせいされる。脱着だっちゃくエレクトロスプレーイオン(DESI)は、エレクトロスプレーソースを使用しようして、すうミリからすうセンチはなれた固体こたいサンプルにけられる荷電かでんえきしずく作成さくせいする。帯電たいでんしたえきしずくは、表面ひょうめんとの相互そうご作用さようかいしてサンプルをひろげ、質量しつりょう分析計ぶんせきけいにサンプリングできるこう帯電たいでんイオンを形成けいせいする[77]

プラズマベースの周囲しゅういイオン化いおんかは、じゅん安定あんてい原子げんし分子ぶんしおよび反応はんのうせいイオンを生成せいせいする流動りゅうどうガスの放電ほうでんもとづいている。サンプルからの揮発きはつせいしゅ脱着だっちゃく支援しえんするために、ねつがよく使用しようされる。イオンは、しょうでの化学かがくイオン化いおんかによって形成けいせいされる。リアルタイムソースでの直接ちょくせつ分析ぶんせきは、長寿ちょうじゅいのち電子でんしてきまたは振動しんどうてき励起れいきされた中性ちゅうせい原子げんしまたは分子ぶんし(または「メタスタブル」)をふく乾燥かんそうガスストリーム(通常つうじょうはヘリウムまたは窒素ちっそ)にサンプルをさらすことで動作どうさする。励起れいき状態じょうたい通常つうじょう、ガスがながれるチャンバーないグロー放電ほうでん作成さくせいすることにより、DARTソースで形成けいせいされる。大気たいき固体こたい分析ぶんせきプローブ[ASAP]とばれる同様どうよう方法ほうほうでは、ESIまたはAPCIプローブからの加熱かねつガスを使用しようして、ESI / APCIソースに挿入そうにゅうされた融点ゆうてんチューブにかれたサンプルを蒸発じょうはつさせる[78]イオン化いおんかはAPCIによるものである。

レーザーベースの周囲しゅういイオン化いおんかは、パルスレーザーを使用しようしてサンプルから材料ざいりょう脱着だっちゃくまたはアブレーションし、材料ざいりょうのプルームがエレクトロスプレーまたはプラズマと相互そうご作用さようしてイオンを生成せいせいする2段階だんかいのプロセスである。エレクトロスプレー支援しえんレーザーだつはなれ/イオン化いおんか(ELDI)は337をナノメートル使用しようする。UVレーザー[79]または材料ざいりょうをエレクトロスプレーソースに脱着だっちゃくするための3マイクロメートル赤外線せきがいせんレーザー[80]使用しようする。ママトリックス支援しえんレーザーだつはなれエレクトロスプレーイオン(MALDESI)[81]は、あたいイオンを生成せいせいするための大気たいきあつイオン化いおんかげんである。紫外線しがいせんまたは赤外線せきがいせんレーザーは、対象たいしょう検体けんたいと、エレクトロスプレーされた溶媒ようばいえきしずくとの相互そうご作用さようによりあたいイオンを生成せいせいするイオン化いおんかされた中性ちゅうせい検体けんたい分子ぶんし脱着だっちゃくするマトリックスをふく固体こたいまたは液体えきたいサンプルにけられる。レーザーアブレーションエレクトロスプレーイオン(LAESI)は、ちゅうあかがい中間ちゅうかんIR)レーザーからのレーザーアブレーションとエレクトロスプレーイオン (ESI)プロセスをわせた質量しつりょう分析ぶんせきよう周囲しゅういイオン化いおんかほうである。

用途ようと[編集へんしゅう]

質量しつりょう分析ぶんせき[編集へんしゅう]

質量しつりょう分析計ぶんせきけいでは、サンプルがイオンげんイオン化いおんかされ、生成せいせいされたイオンは質量しつりょう電荷でんかによって分離ぶんりされる。イオンが検出けんしゅつされ、質量しつりょう電荷でんか関数かんすうとして、検出けんしゅつされたイオンの相対そうたい存在そんざいりょうのスペクトルとして結果けっか表示ひょうじされる。サンプルない原子げんしまたは分子ぶんしは、既知きち質量しつりょう識別しきべつされた質量しつりょう相関そうかんさせることにより、または特徴とくちょうてきなフラグメンテーションパターンにより識別しきべつできる。

粒子りゅうし加速器かそくき[編集へんしゅう]

Argonneタンデム線形せんけい加速器かそくきシステム (ATLAS)の表面ひょうめんイオン化いおんかげん
FermilabCockcroft-Waltonぜん加速器かそくき使用しようされるイオンげん[82]

粒子りゅうし加速器かそくきでは、加速かそく開始かいしに、イオンげん粒子りゅうしせん生成せいせいする。粒子りゅうし加速器かそくきのためのイオンげん種類しゅるいは、必要ひつよう粒子りゅうし種類しゅるい電子でんし陽子ようしH -イオンじゅうイオンなど)によって使つかける。電子でんし電子でんしじゅう生成せいせいされ、おおくの種類しゅるいがある。

陽子ようしは、デュオプラズマトトロンやマグネトロンなどのプラズマベースのデバイスで生成せいせいされる。

H -イオンはマグネトロンまたペニングみなもともちいて生成せいせいされる。マグネトロンは、アノードにかこまれた中央ちゅうおう円筒えんとうじょうカソードで構成こうせいされている。放電ほうでん電圧でんあつ通常つうじょう150ボルトをえ、電流でんりゅうドレインはやく40アンペアです。やく0.2テスラ磁場じばカソードじく平行へいこうとなる。水素すいそガスはパルスガスバルブによって導入どうにゅうされる。セシウムは、カソードの仕事しごと関数かんすう低下ていかさせ、生成せいせいされるイオンのりょうたかめるためによく使用しようされる。プラズマ加熱かねつかく融合ゆうごう装置そうちで H -ソースがためにも使用しようされている。

ペニングげん場合ばあい、シースの電界でんかい平行へいこうつよ磁場じばが、カソードからカソードへのサイクロトロンスパイラルじょう電子でんしとイオンをみちびく。マグネトロンのように、高速こうそくのHマイナスイオンがカソードで生成せいせいされる。それらは、プラズマ開口かいこう移動いどうするさい電荷でんか交換こうかん反応はんのうにより減速げんそくする。これにより、マグネトロンからられるイオンよりもつめたいイオンビームが生成せいせいされる。

じゅうイオンは、電子でんしサイクロトロン共鳴きょうめいイオンげん生成せいせいでる。高度こうど荷電かでんしたイオンの強力きょうりょくなビームを生成せいせいするための電子でんしサイクロトロン共鳴きょうめい(ECR)イオンげん使用しようは、過去かこ10年間ねんかんおおきく増加ぞうかした。ECRイオンげんは、かくおよび素粒子そりゅうし物理ぶつりがく線形せんけい加速器かそくき、ヴァンドグラフジェネレータ、またはサイクロトロンへのインジェクタとして使用しようされる。原子げんし物理ぶつりがくおよび表面ひょうめん物理ぶつりがくでは、ECRイオンげんは、衝突しょうとつ実験じっけんまたは表面ひょうめん調査ちょうさのために、こう荷電かでんイオンの強力きょうりょくなビームを提供ていきょうする。ただし、最高さいこう荷電かでん状態じょうたいには、電子でんしビームイオンげん (EBIS)が必要ひつようである。中重なかしげ元素げんそのむきしのイオンでさえ生成せいせいできる。おな原理げんりもとづく電子でんしビームイオントラップ (EBIT)は、むきしのウランイオンまで生成せいせいすることができ、イオンげんとしても使用しようできる。

じゅうイオンは、通常つうじょう電子でんしねつ電子でんし放出ほうしゅつ使用しようして気体きたい状態じょうたい物質ぶっしつイオン化いおんかするイオンじゅうでも生成せいせいできる。このような機器きき通常つうじょう表面ひょうめん分析ぶんせき使用しようされる。

質量しつりょう分離ぶんりそなえたイオンビーム蒸着じょうちゃくシステム

ガスは、アノードカソードあいだのイオンげんながれる。せい電圧でんあつ陽極ようきょく印加いんかされる。この電圧でんあつは、内部ないぶカソードと外部がいぶカソードの先端せんたんあいだこう磁場じばわされて、プラズマ生成せいせいする。プラズマからのイオン陽極ようきょく電界でんかいによってかれる。これにより、イオンビームが作成さくせいされる[83]

表面ひょうめんあらためしつ[編集へんしゅう]



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