深爪ふかづめ

深爪ふかづめ（ふかづめ）とは、指ゆび先さきの皮膚ひふ及および爪つま床ゆかを露呈ろていするほど爪つめを切きってしまったり、爪つま噛かみ癖へきによって短みじかくなっている状態じょうたい。 爪つま床ゆかは毛細血管もうさいけっかんが集積しゅうせきする部分ぶぶんであり、外傷がいしょう及および感染かんせんに敏感びんかんで、深爪ふかづめとはそれを露呈ろていすることとなる。

深爪ふかづめによる発症はっしょうとしては化膿かのう性せい爪つま囲かこえ炎えん（瘭疽）が挙あげられる。 ひょう疽そを発症はっしょうすると、早期そうきの場合ばあいは消毒しょうどくと抗生こうせい物質ぶっしつの塗ぬり薬ぐすり等とうで治おさまるが、数日すうじつ放置ほうちした場合ばあいは最悪さいあく爪つめの一部いちぶ及および全すべてを切断せつだん（除去じょきょ）し、消毒しょうどく、抗生こうせい物質ぶっしつ、ガーゼ等とうで保護ほご、細菌さいきん類るいが一切いっさい入はいらないように隔離かくりする必要ひつようがある。 爪つめを除去じょきょする場合ばあいは通常つうじょう麻酔ますいを打うつが、麻酔ますいが切きれた後のち1〜2日程にってい激痛げきつうが襲おそう。また外観がいかんとして、爪つま床ゆかが赤あかく腫はれ上あがる。爪つめを全すべて除去じょきょした場合ばあいは爪つめが完全かんぜんに再生さいせいするまで、歪いびつな爪つめが伸のびることがある。

なお、深爪ふかづめは陥おちい入にゅう爪つめや巻まき爪つめの原因げんいんともなることがある。

関連かんれん項目こうもく

• 陥おちい入にゅう爪つめ
• 巻まき爪つめ
• 皮膚ひふ科学かがく