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狐拳きつねけん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
狐拳きつねけん(1774ねん
菊川きくかわえいさん風流ふうりゅう狐拳きつねけん』1820 ねん

狐拳きつねけん(きつねけん)は、じゃんけんなどと類似るいじの、きつね猟師りょうし庄屋しょうやさんすくみ関係かんけいもちいたこぶしあそ一種いっしゅである。藤八拳とうはちけんひがしはちこぶし(とうはちけん)、庄屋しょうやけん(しょうやけん)、在郷ざいきょうけん(ざいきょうけん)ともばれる。

概要がいよう

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きつね猟師りょうし鉄砲てっぽうたれ、猟師りょうし庄屋しょうやあたまがらず、庄屋しょうやきつねかされるというさんすくみの関係かんけいを、うでもちいた動作どうさわせて勝負しょうぶけっする。

通常つうじょう二人ふたりかいい、正座せいざしておこなう。それぞれの姿勢しせいつぎのとおり。

  • きつね : てのひらひろげ、ゆびそろえてあたまうえ相手あいてけてえ、きつねみみする。
  • 猟師りょうし : 両手りょうてにぎこぶしつくり、鉄砲てっぽうかまえるように前後ぜんごをずらしてむねまえかまえる。
  • 庄屋しょうや : 正座せいざしたひざうええる。

たがいにおもい、猟師りょうしきつねち、きつね庄屋しょうやち、庄屋しょうや猟師りょうしちとなる。また狐拳きつねけんには「きつね猟師りょうし鉄砲てっぽう」のバージョンもある。

狐拳きつねけん登場とうじょうする有名ゆうめい作品さくひんとして、十返舎一九じっぺんしゃいっくの『東海道とうかいどうちゅう膝栗毛ひざくりげ』などがある。

藤八拳とうはちけん

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狐拳きつねけん一種いっしゅ。「ひがしはちこぶし」とも。つづけて3つと勝者しょうしゃとなる。天保てんぽう時代じだい花村はなむらふじはちという売薬ばいやく商人しょうにんが「ふじはちー、ぶんー、奇妙きみょうー」というごえ客引きゃくひきをしていたのを、通人つうじん狐拳きつねけんのかけごえ使つかはじめたという。また、吉原よしはらふじはちという幇間ほうかん創始そうししたともいう[1]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 正岡まさおかひろし明治めいじ東京とうきょう風俗ふうぞく事典じてん』ちくま学芸がくげい文庫ぶんこ、2001ねん、221ぺーじ 

関連かんれん項目こうもく

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